GAME RESULT試合結果
第7節 2004/5/02(日)
観衆 35,680人
天候 曇、弱 気温 16.0度 湿度 48%
主審:奥谷 彰男 副審:河野 暁/山口 茂久 四審:牧野 明久
J1 1st 第7節
味スタ
0-2
試合終了
前半0-1
後半0-1
FC東京 | 横浜F・マリノス | |
---|---|---|
得点者 |
02' 安 貞桓 61' 奥 大介 |
|
60' 浅利 悟 → 三浦 文丈 63' 戸田 光洋 → 阿部 吉朗 71' 石川 直宏 → 栗澤 僚一 |
選手交代 |
77' 坂田 大輔 → 山崎 雅人 85' 奥 大介 → 清水 範久 |
9 | シュート | 13 |
3 | CK | 9 |
26 | FK | 25 |
04' 浅利 悟 10' 呉 章銀 62' 三浦 文丈 66' 三浦 文丈 67' ルーカス 88' 阿部 吉朗 |
警告 |
59' 榎本 達也 |
66' 三浦 文丈 |
退場 |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 20 | 加地 亮 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 3 | ジャーン |
DF | 4 | 呉 章銀 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
FW | 13 | 戸田 光洋 |
FW | 9 | ルーカス |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 10 | 三浦 文丈 |
MF | 33 | 栗澤 僚一 |
FW | 11 | 阿部 吉朗 |
GK | 1 | 榎本 達也 |
DF | 35 | 河合 竜二 |
DF | 26 | 那須 大亮 |
DF | 2 | 中西 永輔 |
MF | 17 | 田中 隼磨 |
MF | 8 | 柳 想鐵 |
MF | 6 | 上野 良治 |
MF | 10 | 遠藤 彰弘 |
MF | 14 | 奥 大介 |
FW | 11 | 坂田 大輔 |
FW | 36 | 安 貞桓 |
GK | 21 | 榎本 哲也 |
DF | 30 | 栗原 勇蔵 |
MF | 7 | 佐藤 由紀彦 |
FW | 27 | 山崎 雅人 |
FW | 18 | 清水 範久 |
【選手・監督コメント】
リーグ戦再開、横浜F・マリノスをホームに迎え撃つ
ゴールデンウィーク連戦に突入。4月29日のナビスコカップから中2日で、リーグ戦1stステージ第7節横浜F・マリノス戦に臨む。前回のナビスコカップではフレッシュなメンバーで逆転勝利を収めた東京。今日は日本代表の土肥、加地、U-23代表の茂庭、今野、石川が揃う形となったが、その勢いをもって、昨シーズンチャンピオンの横浜に挑みたいものだ。
しかし、前日の練習で金沢が負傷。急遽欠場となり、左サイドバックは呉が務めることに。ボランチは「三浦のコンディションを考慮した。今野と浅利のコンビもいい」(原監督)と、今野、浅利のダブルボランチで臨むこととなった。
一方の横浜はドゥトラ、松田、中澤とDFの主力が出場停止。日本代表のFW久保も不在で、「(ドゥトラが出場停止で)4バックの左サイドができる選手がいなかった」と岡田監督。そのため、那須をリベロに、柳と上野がボランチに、遠藤が左アウトサイドに入る急造3バックの布陣で臨んできた。
先制を許すも、リズムをつかみ横浜ゴールを襲う
またしても立ち上がりのことだった。開始1分、横浜のFKを東京DFがCKに逃れると、横浜はこのCKからのこぼれ球を拾って、粘り強く右サイドからの攻撃を仕掛けてきた。2分、MF遠藤からのパスを受けたMF田中が右クロス。大きく上がったボールを土肥がキャッチしようとしたが、ファーサイドから横浜FW安に詰められ、バランスを崩した土肥は安のヘッドにあたったボールを受けきれず。こぼれたボールを安が蹴り込み、ゴールイン。2分という早い時間に先制を許してしまった。
リズムをつかもうとした矢先の失点で、東京はここから横浜の出足の速さに遅れをとってしまう。初のシュートは9分、ドリブルで攻め上がるゴール前で梶山が倒され、FKを得る。これを石川が直接ゴールを狙ったが、DFの壁に阻まれた。15分にはルーカスの攻め上がりから、パスを受けた戸田が左エリアに猛スピードで切り込むが、相手DFがスライディングでカット。16分には梶山のパスを受けた今野が抑えたミドルシュートを放つも右に外れる。
速いペースにもなれ、徐々に主導権を握り返す東京。17分には決定的なチャンスを作る。相手DFのクリアを石川が拾い、右サイドを疾走。クロスをルーカスがダイレクトではたくと、ゴール正面に詰めた戸田がフリーでシュート。しかし相手GKのナイスセーブに阻まれてしまった。22分、横浜はGK榎本のクリアボールが前線までわたり、安がキープ。MF柳のクロスから、エリア左で遠藤にシュートを放たれる。だが結果的に前半は、横浜にここまでの2本のシュートしか打たせなかった。
東京のサッカーでチャンスを作り続けるも…
リズムをつかんで、試合を支配する東京。25分には横浜のカウンターを奪い返し、石川が右サイドを駆け上がる。ルーカス→梶山とつなぐと、ラストは梶山のスルーパスを前線に攻め残っていた茂庭にわたるが、DFに阻まれCKに逃れられる。26分にはルーカスがゴール前で強引なシュート。29分には石川のインターセプトから今野がラストパスを送り、戸田がシュート。30分には加地のアーリークロスにジャーンが足で合わせる。しかしいずれも相手GKがセーブ。
32分には再び決定的なシーン。自陣右サイドで加地と石川が相手をはさんでボールを奪うと、石川が右サイドを駆け上がり、エリア右に流れたルーカスにパス。ルーカスは速いグラウンダーのクロスを中央に送るが、詰めた戸田にわたる寸前に相手DFが渾身のスライディングでカット。惜しくもフィニッシュには至らなかった。
38分には、今野の左サイドでのインターセプトから右の石川、中央の梶山とフィールドをワイドに使って猛攻を仕掛ける。41分には石川、ルーカス、戸田、梶山がゴール前に攻め込んでパスを回すと、ラストは今野がシュートを放つがゴールの上に。右サイドで石川が再三起点となり、今野の攻め上がりや梶山のパスから多くのチャンスを作った。しかし、結果的にここで決め切れなかったことが敗因となったもいえるだろう。
反撃を抑えられ、苦い敗戦
後半も速い展開で試合は進んだ。だが互いに相手ゴール前に攻め込むが、決定的な場面には至らず。52分に横浜DF河合が放ったミドルが、後半初めてのシュートシーンとなった。53分には横浜MF奥のスルーパスに合わせ、FW坂田が東京DFの間に飛び出したが、ゴール前に守備に戻った戸田が間一髪のクリア。55分にはエリア右からFW安にシュートを打たれるも土肥がセーブ。一方東京は、57分には加地がオーバーラップ。59分にはルーカスがクロスと、右サイドから攻撃を仕掛けるが、フィニッシュには持ち込めない。
60分には浅利に代えて三浦を投入。巻き返しを図ろうとした直後のことだった。61分、横浜のCKをクリアした東京。だがDFと交錯した梶山のプレーがファールとなり、横浜にFKを与えてしまう。ゴール正面20数mの距離からMF奥が蹴ったボールは、壁を越えてゴール右にイン。セットプレーからあっけなく追加点を奪われてしまった。
63分には戸田に代えて阿部を投入。64分にはルーカス→梶山が、エリア内でワンツーをかわして攻め込む。最後はルーカスがわずかなタイミングでオフサイドにかかったが、あきらめずゴールに向かった。ところが66分、横浜陣内で相手のチェックをかわそうとして足を上げた三浦がラフプレーの判定を受ける。三浦はこれが今日二度目の警告で退場となり、東京は10人の戦いを強いられることになった。
反撃の出端をことごとく押さえ込まれる状況をなんとか打開しようと、69分には石川が強烈なミドルシュートを放つが、GK正面をつく。70分には梶山のスルーパスに阿部がゴール前に抜け出そうとするも、相手DFが一歩早くカット。71分には石川に代えて栗澤を投入。最後までゴールに向かったが、結局11人の横浜に対して流れを変えることはできず。守勢に立たされ、タイムアップ。0対2の完封負けを喫し、今季リーグ戦ホーム初黒星という苦い敗戦となった。
【選手コメント】《浅利》「(久しぶりの先発だったが)必死だった。前に簡単に預けることを意識した。守備ではDFとのコミュニケーションを取ってプレーできたと思う。今野は前に強いので、彼ができるだけ前で奪い、自分がフォローに入るという役割分担をしていた。前半、流れをつかみ、猛攻の時間帯で1点を取らなければ。もう少し冷静に攻撃しなければいけなかった」 《戸田》「今季はサイドに開き、一旦外での起点を作ってからゴール前に入ることを意識している。そのタイミングをつかめれば、もっと決定的なシーンを増やせるはず。(今日も何度かゴール前に詰めてチャンスを作っていたが)今のタイミングではまだ遅い」
【原監督の会見要旨】「最初に失点し、その後、浅利、呉が続けざまに警告を受けて、選手が動揺、混乱してしまったところがあると思う。前半、サイドをうまく使えるようになり、右からのクロスから何度か決定的なシーンが作れたが、そこで点を取りたかった。ハーフタイムには、内容は決して悪くない。横浜はカウンター狙いで、ボールを奪った時にだけ早く展開してくるので、そこをケアしながら攻撃を続けていけば、必ずチャンスは来ると話した。後半途中から三浦を入れて、そこを今一度全員に徹底しようとした。パスをつないで石川、加地の右サイド、あるいは左サイドをうまく使おうとした。が、彼が退場になってしまったのが誤算。この時点で厳しくなった。今日は判定の基準を理解できないままで、混乱してしまったというのが正直なところ。横浜はいいチームで、それに対し10人の戦いになってしまい、見に来てくれたお客さんにとってもつまらない試合になったのではないだろうか。イライラしたまま終わったことが残念だ。ただ、試合が続くので、代表から戻ってきた選手のコンディションを含め、できるだけ早く切り替えて次に向かいたい。このままずるずる行くわけにはいかない」
【横浜・岡田監督の会見要旨】「前半立ち上がりに得点が入り、いい立ち上がりだったが、次第に消極的になって、パスを引き出す動きがなくなってきた。徐々にボールを怖がるような雰囲気になり、猛攻を受けた。しかしそこで3バックとGKが非常に粘り強く、よく守ってくれた。集中力が途切れることなく、最後は必ず身体を張っていた。そこが今日のゲームの中でのポイントだと思う。ハーフタイムは、このまま守りに入ってずるずると試合をするのか…そんなことはしたくない、怖がらずにトライしようと話したが、後半いい形でプレーを進めることができ、その状況の中、相手の選手が一人退場してラクになった。今のチーム状況やメンバーを考えれば、ここで勝点3を取れたのは非常に大きい。なんとか勝点は拾い続けているが、内容には満足していない。しかし少しずつ上向いてきたかなとは思う。連戦なので、コンディションのいい選手から起用していきたい」