GAME RESULT試合結果
第1節 2004/8/14(土)
観衆 16,520人
天候 晴、弱 気温 30.3度 湿度 60%
主審:吉田 寿光 副審:名木 利幸/岡野 宇広 四審:長谷 忠志
J1 2nd 第1節
長居
4-3
試合終了
前半1-2
後半3-1
セレッソ大阪 | FC東京 | |
---|---|---|
11' 古橋 達弥 63' 濱田 武 76' 西澤 明訓 79' 森島 寛晃 |
得点者 |
06' 馬場 憂太 41' ケリー 70' 阿部 吉朗 |
53' 徳重 隆明 → 苔口 卓也 59' 齋藤 竜 → 布部 陽功 87' 濱田 武 → マリオ |
選手交代 |
66' ケリー → 阿部 吉朗 79' 馬場 憂太 → 近藤 祐介 81' 三浦 文丈 → 増嶋 竜也 |
16 | シュート | 13 |
4 | CK | 9 |
23 | FK | 21 |
49' 古橋 達弥 |
警告 | |
退場 |
GK | 22 | 羽田 敬介 |
DF | 23 | 下村 東美 |
DF | 3 | 柳本 啓成 |
DF | 15 | 千葉 貴仁 |
DF | 16 | 齋藤 竜 |
MF | 7 | 久藤 清一 |
MF | 8 | 森島 寛晃 |
MF | 6 | 濱田 武 |
MF | 11 | 徳重 隆明 |
FW | 20 | 西澤 明訓 |
FW | 9 | 古橋 達弥 |
GK | 1 | 多田 大介 |
DF | 4 | 布部 陽功 |
MF | 2 | マリオ |
FW | 27 | 苔口 卓也 |
FW | 30 | ミキ |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 20 | 加地 亮 |
DF | 3 | ジャーン |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 10 | 三浦 文丈 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
MF | 33 | 栗澤 僚一 |
FW | 9 | ルーカス |
FW | 19 | ケリー |
FW | 14 | 馬場 憂太 |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 5 | 増嶋 竜也 |
MF | 29 | 前田 和也 |
FW | 11 | 阿部 吉朗 |
FW | 25 | 近藤 祐介 |
【選手・監督コメント】
2ndステージ開幕。攻撃サッカーで優勝を目指す!
今日から2ndステージが開幕。初戦はアウェーでセレッソ大阪との対戦。C大阪は1stステージは2勝4分9敗の最下位。小林伸二氏を新監督に、また新戦力としてFW古橋、新外国人選手としてFWミキ、MFマリオを獲得しJ1残留をかけて戦ってくる。東京も優勝を目指す上でこの試合に勝ってスタートダッシュをすることが大変重要となる。
東京は各ステージの開幕戦は1分をはさんで8連勝とJ1に昇格した2000年から負けておらず、そのまま連勝を更新したいものだ。スペイン遠征、ローマ戦と強敵相手に1勝1分けとチームの雰囲気も良く、アジア杯優勝の日本代表組土肥、加地もチームに戻り自信を持って開幕戦を臨むこととなった。また、1stステージはケガで4試合の出場にとどまったケリーがスタメンに復帰しルーカスとのコンビで得点力アップが期待できる。
試合開始早々の馬場のゴールも波に乗れず
ミーティングの指示通り、東京は立ち上がりから積極的に攻撃に出る。中盤では確実にボールをつないで加地、金沢の両サイドに散らしサイド攻撃を仕掛けていく。すると6分に右コーナーキックを得るとキッカー栗澤の蹴った速いボールは相手DFに直接クリアーされるもそのボールを中央で金沢がヘッドで競り勝つ。ボールがジャーンの足元にこぼれ、左ペナルティエリア内から右足シュートを放ったボールを相手DFがクリアーミス。馬場の目の前にこぼれこれをダイビングヘッド。ボールはネットを揺さぶりゴールインし東京は理想的な時間帯で先制した。
C大阪も先制点は許すもキープ力のある2トップの西澤、古橋に早めのタイミングでボールを入れ、ダイレクトパスを使って東京DF陣を苦しめる。9分にはMF濱田からのミドルパスを西澤がヘディングでタイミングよく走り込んでいた古橋にパスを送りこれをシュート。ゴールの枠はとらえられなかったものの、攻撃のリズムは徐々に上げ始めた。そして11分にC大阪は左サイドのケリーからのパスミスをMF徳重が拾いそのまま中央をドリブルし思いきりよく強烈なロングシュートを放つ。土肥がセービングで弾くもそのボールがゴール前にこぼれ、詰めていた古橋がゴールに押し込み同点に追いつかれる。
東京はなかなか追加点が取れない。35分、36分と中央でケリーとルーカスのワンツーで流れるようなパス交換をするもののシュートまでは行かず、なかなか攻撃のリズムが出来てこない。39分には梶山が強引にドリブルで中央突破を試み、ペナルティーエリア外からシュートを狙うが大きく枠を外してしまう。膠着状態が続く中、疲れの見えたC大阪の一瞬の隙をついて41分にゴールが生まれた。C大阪陣内で金沢がスローイング。馬場が相手DFを背負いながらキープをし、左サイドを駆け上がった金沢にリターンパス。相手DFに寄せられながらも低い弾道のセンターリングを中央に送ると走り込んでいたケリーがこれを見逃さず右足でゴールに押し込み追加点を奪う。前半は東京リードで折り返した。
途中出場の阿部のファインゴールで勝ち越すも
後半になって最初のチャンスがC大阪に訪れる。51分濱田とのダイレクトパスで中央を抜け出した森島が思いっきりよくペナルティエリア外からシュート。東京はゴールポストに助けられる。東京も右サイドで栗澤とケリーが個人技で相手サイドを崩すが決定的なチャンスにはならない。お互い攻め手がない中でC大阪が仕掛けてくる。54分にMF徳重に代わってFW苔口を投入。攻撃の枚数を増やし得点を取りに来た。東京も逆に奪ったボールを素早く前線のルーカスに渡し、カウンターを仕掛けるようになる。
57分に栗澤がドリブルで駆け上がりルーカスにボールを当てて、落としたボールをダイレクトでシュート。惜しくもバーに嫌われる。また、中盤でボールをカットした梶山が栗澤に素早くロングフィード。栗澤が右サイドを駆け上がりセンターリングするも相手DFにカットされコーナーキックを得る。これを栗澤自らキックし中央にいたジャーンがヘディングシュート。惜しくもゴールの上を越える。徐々にペースは東京に向き始めると思われたが逆にC大阪に得点のチャンスが訪れる。63分に一瞬マークの甘くなった隙を突き、中央から濱田が森島→西澤を経由したダイレクトパスから東京DFに一度は当たってこぼれたボールをそのまま思いっきりよくロングシュート。同点とされる。
今度は東京が動く。66分疲れの見えたケリーに代え阿部を投入。東京も勝ち越しを狙い攻撃的な布陣にしこの交代がピタリと当たることとなる。70分にカウンターから阿部が左サイドに流れたルーカスにパス。そのままキープしたボールを中央に駆け上がった阿部に再度パスし、阿部は相手GKの位置を冷静に見て狙いすましてペナティエリア外からシュート。ゴールの右サイドネットに突き刺さるファインゴールで三度勝ち越しに成功した。
最後まで諦めないC大阪に逆転を許す
勝ち越されてもC大阪は諦めなかった。76分に左サイドのFKを途中出場のDF布部が中央にボールを放り込むとヘディングの競り合いからのルーズボールをペナルティエリア内で森島が拾いゴールに突進。やむをえず後ろからジャーンが森島を倒しPKを与えてしまう。これを西澤が決めまたも同点となってしまった。このゴールで完全に息を吹き返したC大阪は79分にこの日はじめて勝ち越しゴールをあげる。
右サイドで上手くすり抜けた濱田が中央に浮き球を上げる。西澤がこれをヘディングでゴール前に落とすと走り込んだ森島が勢いよくシュート、東京は今日はじめてリードを許すこととなる。直後に東京は馬場に代え近藤祐を投入。またその1分後には三浦に代え増嶋を投入し、東京は最後の力を振り絞り総攻撃を仕掛ける。左サイドからは金沢が、右サイドからは近藤祐がそれぞれセンターリングを上げるが相手DFが身を挺してカットされる。85分には栗澤のシュートで得たコーナーキックからジャーンがヘディングシュート。ボールは相手GK正面。ロスタイムになっても攻め続けるが結局このまま動かず試合終了。壮絶な点の取り合いとなったが最後まで体を張ったC大阪に敗れた。
【選手コメント】《土肥》『3点取れたが4失点したのはよくなかった。ただちょっとした修正で次節は問題ない。1点取ってホットし、油断があった。チームの目指す攻撃サッカーはいいと思う。あとは守備陣が0点に抑えるだけだ。次から1つ1つ厳しく戦っていきたい』 《加地》『中盤でのバランス、相手に前線でボールをキープされ全体的にリズムが悪かった。競り合いも気持ち的にも負けてしまっていたかもしれない。今日の負けを次節につなげていきたい』
【原監督の会見要旨】『中断期間を経てC大阪は大変まとまっていた。今日は攻撃的に来るとは思っていなかったがシンプルに早めに西澤、古橋をターゲットに当てて攻めてくる攻撃を止めることができなかった。2点目が入り後半からペースが上がると思われたが上がらず、コンパクトでシンプルにプレーしようとしたが出来なかった。ボール際の競り合いはC大阪の方が優れていた。3点取れたことはチャンスは作れている、4失点は取られすぎ。デポルティボ、ローマと戦って選手も自信を持って臨んだが...C大阪の必死さを止められなかった。開幕戦の連勝記録はなくなってしまったがもう1度立て直したい』
【C大阪・小林監督の会見要旨】『この1ヶ月練習してきた、ゲームへの入り方、クロスに対する守備が出来なかったことが大きな反省点。今日は選手一人一人の精神力で勝利出来たが、次節へ向け修正していかなくてはならない。ただ、この勝利は選手同士、そしてチームの信頼関係を増し、次につながる大きな勝利である。今日の勝利は素直に嬉しいです』