GAME RESULT試合結果
第8節 2004/10/02(土)
観衆 15,137人
天候 屋内、無 気温 22.3度 湿度 87%
主審:岡田 正義 副審:廣嶋 禎数/柿花 和夫 四審:中熊 光義
J1 2nd 第8節
豊田ス
1-1
試合終了
前半1-0
後半0-1
名古屋グランパス | FC東京 | |
---|---|---|
08' 古賀 正紘 |
得点者 |
74' ルーカス |
45' 井川 祐輔 → 角田 誠 64' 中村 直志 → 岡山 哲也 83' マルケス → 豊田 陽平 |
選手交代 |
45' 近藤 祐介 → 阿部 吉朗 64' 三浦 文丈 → 宮沢 正史 70' 馬場 憂太 → 石川 直宏 |
8 | シュート | 9 |
4 | CK | 2 |
16 | FK | 33 |
67' ジョルジーニョ |
警告 |
68' 戸田 光洋 |
退場 |
GK | 1 | 楢﨑 正剛 |
DF | 3 | 井川 祐輔 |
DF | 18 | 海本 慶治 |
DF | 5 | 古賀 正紘 |
MF | 17 | 海本 幸治郎 |
MF | 25 | 吉村 圭司 |
MF | 30 | クライトン |
MF | 6 | 中谷 勇介 |
MF | 7 | 中村 直志 |
FW | 19 | ジョルジーニョ |
FW | 9 | マルケス |
GK | 22 | 川島 永嗣 |
DF | 2 | 秋田 豊 |
DF | 20 | 角田 誠 |
MF | 21 | 岡山 哲也 |
FW | 34 | 豊田 陽平 |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 3 | ジャーン |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 25 | 近藤 祐介 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 10 | 三浦 文丈 |
MF | 14 | 馬場 憂太 |
FW | 9 | ルーカス |
FW | 13 | 戸田 光洋 |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 29 | 前田 和也 |
MF | 16 | 宮沢 正史 |
FW | 11 | 阿部 吉朗 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
【選手・監督コメント】
2ndステージも中盤戦に
第8節はアウェーで名古屋との対戦。名古屋は前節の大分戦が中止となり現在1試合未消化の状況で3勝1分2敗、勝点10の7位である。お互いに上位進出には絶対に負けられない試合でもあり、来週行われるナビスコカップ準決勝へ、両チームとも勢いをつけて臨むためにも今日は勝利で終わりたいものだ。
東京は警告累積のため加地が出場停止。代りに2ndステージ第2節の清水戦以来の先発となる藤山がそのまま右サイドに。また、ケリーが足の状態があまりよくないということで大事を取って近藤祐が先発に入り、ルーカスが近藤祐の後方に位置した上下のFW関係で前節無得点の悔しさを晴らしてもらいたい。
対する名古屋は攻撃陣が絶好調。前々節のC大阪戦では5得点を取り、ハットトリックのFWマルケスをはじめ、調子の上がらないFWウェズレイにかわり実弟18歳のFWジョルジーニョ、1.5列目に位置するMF中村の3人は要注意人物といえよう。天候は小雨であったが本日は豊田スタジアムは移動式屋根がかかっており雨の心配はないものの、逆に湿度が高い中で東京のキックオフで始まった。
序盤に先制点を名古屋に奪われ苦しい展開に
東京はキックオフから積極的に相手にプレッシャーをかけ、奪ってから速い攻めを仕掛ける。3分には自陣右サイドで戸田がボールを奪うと、そのまま一気に相手ペナルティエリア付近まで駆け上がりセンターリング。相手DFに当たるもセカンドボールの奪い合いからFKを得る。それを馬場からニヤサイドにフリーで走り込んだルーカスがシュートするもクロスバーの上に外し絶好の先制チャンスをものに出来ず。5分には相手DFのクリアーを拾った近藤祐が中央にドリブルで攻め上がりそのままシュート。惜しくもゴール左に外すもテンポのいい攻撃が出来て、いつ得点してもおかしくないと思われたが、先制点は名古屋に奪われる。
8分に名古屋は東京陣内左サイドでFKを得ると、これをFWジョルジーニョが左足でゴールに向かっていくに絶妙なクロスを入れ、GK土肥が辛うじて弾いたボールを詰めていた名古屋DF古賀に押し込まれ最初のFK、最初のシュートで先制点を許してしまう。
東京は思いがけない時間帯での失点であったが、気持ちを切り替えて攻撃へと転じる。12分には三浦が中央をドリブルで駆け上がり相手MF中村がたまらずファール。このFKから一度はスローインに逃げられるも馬場から戸田へのスルーパス。19分には戸田が右サイドを駆け上がり低いセンターリングにルーカスが飛び込むが相手DFクリアー。またその右スローインからルーカスの個人技でゴール前に切り込んでそのままシュート。名古屋GK楢崎に弾かれるも攻撃的な姿勢で得点を狙らいにいった。さらに27分、29分とチャンスは作るが最後のフィニッシュまでは行かない。
名古屋も守備の意識が高く、攻撃はMFクライトンを中心にボールを散らし、FW2名が東京の両サイドDFの裏のスペースに走り込み、そこを起点にカウンターを仕掛けゴール前に攻め上がるといった戦い方を忠実にこなし、なかなか東京にリズムを与えない。それでも40分の馬場のFK、41分のオフサイドにはなったが近藤祐から戸田へのスルーパス、また三浦の2本のミドルシュートと前半も最後まで攻めるも名古屋にリードされたまま終了する。
後半から一気に勝負に
後半開始から近藤祐に代えて阿部を投入、ルーカスをいつものトップのポジションに配置し、その後ろに馬場、両サイドに戸田と阿部とポジション自体も変えてきた。東京は前半同様積極的に攻撃を仕掛ける。49分の左サイドでつないだボールを馬場がゴール前にダイレクトの浮き球パス、50分の馬場のFKと主導権は握るがシュートまではいかない。名古屋も時折カウンターから攻めるもシュートまでにはいかず、膠着状態が続くなか東京に決定的なチャンスが訪れる。
64分右サイドをドリブルで三浦が上がっていき、中央の阿部にパス。ワンタッチで逆サイドに反転し、オーバーラップをしていた金沢にパス。それをダイレクトでゴール前のルーカスに当てたボールをフリーでペナルティエリア内でシュート。惜しくもゴール左に外れどうしても得点できない。65分分には三浦に代え宮沢を、70分には馬場に代えて石川を投入し、なりふり構わず1点を取りにいき、常にチームに攻めの意識をもたせた。そしてついに同点弾が生まれた。
ルーカスの同点ヘッド炸裂!
74分にハーフライン付近でボールをキープした宮沢からタイミングよく左サイドを駆け上がっていた戸田にスルーパス。戸田はゴールラインギリギリまで持ち込んでセンターリングをするも相手DFがCKに逃げる。そしてその左CKを宮沢が精度の高いボールを入れ、相手DFのマークをうまく外したルーカスがドンピシャのヘディングシュートを決め、ついに同点に追いついた。
同点になってからはお互いにより攻撃的となりゴール前での目まぐるしい攻防が見られた。ただ最後の最後で両DF陣が体を張って守りきりゴールを割らせずそのまま1-1の同点のまま試合終了。勝点1を得るにとどまった。
【選手コメント】《ルーカス》「いい内容の試合であったと思いますが結果が...前半の近藤との関係については、あんまりいいコンビプレーは出ませんでしたが(まわりで考えているほど)攻めに関しては気にならない。得点の場面は上手く相手ディフェンスの前に入り込めた。前半からセットプレーの時にチャンスはあったので狙っていましたが。ミヤ(宮沢)のボールがとにかくよかった。」《石川》「投入される場面は前節と同じ形であった。ただチームも自分自身もチャンスを作れていない。徐々にコンディションもプレーの質もよくなっていることは感じてはいますが...(試合では)交代時、監督から積極的に勝負しろと指示を受けてピッチに入ったがなかなかうまく行かなかった。ただ、続けてやっていくことが大事。」
【原監督の会見要旨】「前半の最初は我々の方がよかったというか何度かチャンスはあった。FKや流れの中でいい形も作っていたが、FKから失点した場面からドタバタしてしまった。グランパスの方はジョルジーニョがスペースに飛び出しにボールが出てくる、そしてマルケスはうまいんでそこを起点に上手く攻めてきた。ハーフタイムに1失点はしょうがないので、もう少しサイドにボールをまわして行こうと。前半は近藤祐介がよくなかった。今日は全然ゲームにはいっていなかった。守備もボールを受けたときも判断が遅くなっていて、前半途中に馬場を中央に置いてから少しボールが動きはじめた。グランパスのディフェンス中央は堅いので、後半阿部を左サイドに入れてワイドに攻撃しようと。戸田も頑張ってはいたが最後のセンターリングやパスの精度を上げていかなければいけないなと。宮沢を入れて両サイドに長いボールがはいるので、それを信じて裏のスペースにアタッカー陣が走り込んでチャンスを作ったかなと。名古屋もカウンターから前の方で速い選手がいますので、そこを気おつけながらもう1点取りたかったが取れなかった。」
【名古屋・ネルシーニョ監督の会見要旨】「前半立ち上がりはいいペースで試合を進めることが出来た。チームはモチベーションも高くいいプレーをしていました。FKから得点も上げられましたし。ただ30分過ぎからボールを持ちすぎたり、パスミスから東京にカウンターを許してしまった。それが前半の不満な点であった。ハーフタイムにもっとパスを繋ぐ、もっとパスの精度を上げ、守備を強くするように指示をし、後半立ち上がりからその通りに出来たがCKから失点を許してしまった。今日は両チームにとってピッチコンディションが悪かったことが影響した。お互いの持ち味であるスピードを活かしたプレーが出来なかった。」