GAME RESULT試合結果
第5節 2007/4/07(土)
観衆 21,092人
天候 曇、無 気温 17.4度 湿度 32%
主審:山西 博文 副審:抱山 公彦/村上 孝治 四審:武田 進
J1 第5節
味スタ
1-3
試合終了
前半0-1
後半1-2
FC東京 | アルビレックス新潟 | |
---|---|---|
61' オウンゴール |
得点者 |
21' 坂本 將貴 52' マルシオ リシャルデス 55' エジミウソン |
38' 川口 信男 → 石川 直宏 59' 福西 崇史 → ワンチョペ 81' 金沢 浄 → 平山 相太 |
選手交代 |
45' 鈴木 慎吾 → 松下 年宏 84' マルシオ リシャルデス → 深井 正樹 87' 松下 年宏 → 千葉 和彦 |
12 | シュート | 13 |
3 | CK | 1 |
16 | FK | 19 |
17' 伊野波 雅彦 40' 鈴木 規郎 50' 伊野波 雅彦 |
警告 |
72' 本間 勲 80' 千代反田 充 |
50' 伊野波 雅彦 |
退場 |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 19 | 伊野波 雅彦 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 37 | 福西 崇史 |
FW | 15 | 鈴木 規郎 |
FW | 20 | 川口 信男 |
FW | 9 | ルーカス |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 14 | 馬場 憂太 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 10 | ワンチョペ |
GK | 1 | 北野 貴之 |
DF | 17 | 内田 潤 |
DF | 5 | 千代反田 充 |
DF | 6 | 永田 充 |
DF | 14 | 坂本 將貴 |
MF | 15 | 本間 勲 |
MF | 8 | シルビーニョ |
MF | 27 | マルシオ リシャルデス |
MF | 18 | 鈴木 慎吾 |
FW | 10 | エジミウソン |
FW | 11 | 矢野 貴章 |
GK | 21 | 野澤 洋輔 |
DF | 26 | 中野 洋司 |
DF | 3 | 千葉 和彦 |
MF | 16 | 寺川 能人 |
MF | 7 | 松下 年宏 |
FW | 20 | 河原 和寿 |
FW | 9 | 深井 正樹 |
【選手・監督コメント】
望まれるホームでの勝利。サイドの攻防がカギ
リーグ第5節は、ホームでアルビレックス新潟と対戦する。4日(水)ナビスコ杯大分戦に続いて連勝を果たすとともに、ホームでの勝利が求められる一戦だ。大分戦から中2日の戦いとなるが、足の負傷のため4日を欠場した福西も復帰。原監督は「大分戦では我々らしいサッカーの兆しが見えた。そこから時間が短いこともあり、ベースは崩したくなかった。特に今野と梶山のボランチは連係もよかった。一方、福西には意外性のあるプレーやゴール前の力強さに期待できる」と話し、福西をトップ下で起用。大分戦のメンバーに組み合わせる形で、つかみ始めた勢いを失わず、より攻撃的に戦い、勝利をめざす。
対する新潟は、開幕直後こそリズムに乗れなかったようだが、リーグ第4節では川崎フロンターレに快勝。4日に行われたナビスコ杯名古屋戦では、2点をリードされながら終盤い追いつく粘り強さを見せている。特にFWエジミウソンと矢野のコンビには、スピードと高さがあり、運動量も豊富。またDF内田、坂本の両サイドバックも高い位置取りからアグレッシブに仕掛け、攻撃陣には迫力がある。
これに対し、東京は連係のよい守備から奪って反撃に出たいところ。新潟の高いサイドの裏を突くことができれば、逆にチャンスは多くつくれるはずだ。サイドの攻防は、この試合の見どころの一つになる。選手は口々に「ホームで我々らしいサッカーをして勝ちたい!」と話し、一丸となって勝利をめざす一戦。試合は、曇り空ながら暖かな味スタ、14時4分に新潟のキックオフでスタートした。
ミスから失点。思い切りが悪く、攻め切れない
立ち上がりから互いにプレスをかけ、攻守の入れ替わりが激しい展開が続いた。2分に、福西→梶山→今野が流動的な動きから攻め上がり、今野のパスに合わせて川口がゴール前に抜け出そうとするが、シュートは打てず。新潟の逆襲をくらう。新潟は左サイドでFWエジミウソンが仕掛け、シュートを放つ。奪い合いが続く中、17分には右→左→右へのサイドチェンジから、中に上がった伊野波がシュートするが相手DFがブロック。18分には、右サイド約26~7mの位置からのFKを得る。鈴木規のキックから、相手DFのクリアに詰めた梶山がシュートしたが、ヒットせず。
ここまで新潟にシュートは打たせなかったが、21分、新潟の攻め上がりを許し、DF永田に左前線のスペースに縦パスを送られる。守備に戻った川口がカットしたがトラップが大きく、これを新潟左サイドバックの坂本にさらわれる。DF坂本はエリア内に突進。フェイントで徳永がかわされ、寄せた藤山も間に合わず。新潟のファーストシュートを決められて失点してしまった。
1点を追う東京は、ボールをつないで攻めに出ようとするが、どこかちぐはぐで攻め切れず。奪われては新潟のカウンターを許した。38分には、川口に代えて石川を投入。直後には右エリアからのFKを得て、鈴木規のキックをルーカスが落とす。梶山がつないでゴール前の今野が前に向き直りシュートするが、枠をとらえられず。0ー1で後半へと折り返した。
10人で反撃に臨んだが、1点を奪うにとどまる…
それでも失ったゴールは1点のみ。ここからの立て直しに期待がかかった。後半は、鈴木規をより前に上げ、ルーカスとほぼ2トップの布陣で、福西が左もフォローする形でスタートした。開始直後の46分には、石川が右サイドを突破。クロスは相手DFにクリアされたが、そこに猛スピードで詰めた福西がエリア内に進入。シュートを放つがバーの上に外れ、決定機を逃した。
50分、東京陣内で新潟にFKを与えると、新潟は素早くリスタート。ここから、またもやDF坂本にエリア内への突破を図られ、伊野波がファールで倒す。このプレーでPKを与え、同時に伊野波は、今日2度目の警告を受けて退場に。52分、このPKをMFマルシオ リシャルデスにきっちり決められ、2点目を失った。
10人になった東京は、今野が右サイドに入れ、梶山の1ボランチとする。だが、55分には陣形の整わないDFの隙を突かれ、新潟FW矢野に右エリア内に突破される。そこからゴール前にマイナスのパスを送られ、FWエジミウソンを経由してMFマルシオ リシャルデスがシュート。バーに当たったが、跳ね返りをFWエジミウソンに決められてしまう。
しかし、3点のビハインドを追って攻めるしかなくなった東京は、迷いがふっきれたのか、徐々にキレのある動きで攻めに出る。59分には福西に代えてワンチョペを投入。ルーカスとともに、ワンチョペの独特のリズムで前線で起点をつくり、ゴールをめざした。迎えた61分、今野が相手陣内で闘志をむき出しにインターセプトし、ドリブルで前進し、左に展開。受けた鈴木規は、ダイレクトでシュートを狙いにいくも、ボールは大きく枠を外れる。しかしこれが相手のオウンゴールを誘い、1点を返した!ここからはカウンターの応酬が続き、数的有利の新潟に決定的なチャンスをつくられる場面も。それでも塩田を中心に追加点は許さず。
81分には金沢に代えて平山を投入。鈴木規を後ろに下げ、中央に梶山、ルーカス。前線にワンチョペ、平山、石川の形で猛反撃を仕掛けた。だが82分、右クロスに合わせてワンチョペが放ったヘディングシュートは、GKに。89分には、ワンチョペからのパスを受けた梶山が、相手DFをかわしながら右エリアに進入。粘ってマイナスのパスを出し、ルーカスがシュートするが、GKの好セーブに阻まれた…。結局反撃も実らず、1ー3で敗戦。東京の狙いとする「奪ってから早い攻撃」を新潟に仕掛けられ、ホームでの勝利を逃した。
【選手コメント】《藤山》「ホームで勝てず、本当に申し訳ないです。前から取りに行こうとしたが、うまくはまらなかった。もう少し自分たちのペースで進めたかったが…。大分戦より運動量も少なかったし、競り合いでも負けていた。個人、チームのベースとして、絶対やらなければいけないことがある。チーム状態は悪いが、反省をして次の試合に切り替えなくてはいけない」《塩田》「いい準備をして臨んだが、結果がともなわず残念。リーグ戦でうまくいっていなかったので、今日は勝ちたかった。前回ナビスコで自分が出て結果を出せたので、今回も出番が来れば、やってやろうという気持ちでいた。結果がすべて。いくらピンチを止めても勝利に結びつかなければ意味がない。3失点ともミスから取られた。悪い時間帯にもっと踏ん張りたかった。もっとコミニュケーションを取って、効果的な指示を出せれば良かったが…。弁解の余地はないが、すぐ次の試合がある。下を向かず次に向かっていく」
【原監督の会見要旨】「ホームでずっと勝っていないので、選手と『もう一度開幕のような気持ちで、しっかりした試合をしよう』と話して入った。しかし、どうしても最後のところでスピードダウンしたり、シュートやクロスにいける場面でもう1本パスを入れてしまうなど、時間をかけすぎてボールを取られ、新潟FWエジミウソンを中心にカウンターを受けることが多かった。トラップミスをさらわれた失点で、さらに元気がなくなってしまったので、ハーフタイムには『全員で立て直し、ボールにもしっかり行こう』と話した。後半立ち上がりに良くなりかけた時間帯にPKを取られ、退場者も出て、難しいゲームになった。ただ、10人になってからの方が、ボールへの当たりも、攻撃でも思い切りのいいプレーが出ていたように思う。これだけファンの方が来てくれて、こんなに応援してもらっている中、ホームで勝てないことに申し訳ない気持ちでいっぱい。しかし、すぐ水曜日にナビスコカップがある。国立だが、自分たちのサッカーを見せなければいけないと思う」
【新潟・鈴木監督の会見要旨】「アウェイでも多くのファンの方が駆けつけてくれて、大変ありがたく思っている。3ー1という結果だが、内容的には満足できるゲームではなかった。連戦の疲労もあり、中盤でなかなかプレッシャーがかけられず、最終ラインまでボールを運ばれるケースが度々あった。前線からプレスをかけたかったが、守備の連動性が欠けていた。その中でも東京のミスに助けられて1点を取り、有利な形でゲームを進めた。その結果が2点目、3点目につながった。3対0になってからのゲームの運び方はよくなく、1人多いアドバンテージを活かせずに残りの時間帯を過ごした。カウンターで躊躇してしまう場面などがあった。精神的に4点目、5点目を取るんだという気持ちで行かなければ、こういうゲームになる。そういった反省がこれからのゲームにつながると思うので、次に向けてしっかり準備していきたい」