GAME RESULT試合結果
第8節 2007/4/28(土)
観衆 9,213人
天候 晴、弱 気温 21.3度 湿度 19%
主審:家本 政明 副審:上荒 敬司/相葉 忠臣 四審:松尾 一
J1 第8節
ホムスタ
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
ヴィッセル神戸 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 | ||
61' 田中 英雄 → キム テヨン 73' 栗原 圭介 → 三浦 淳宏 84' レアンドロ → 岸田 裕樹 |
選手交代 |
64' 石川 直宏 → 鈴木 規郎 71' 福西 崇史 → 梶山 陽平 80' ワンチョペ → 馬場 憂太 |
12 | シュート | 14 |
4 | CK | 6 |
16 | FK | 17 |
39' 田中 英雄 |
警告 |
15' 浅利 悟 |
退場 |
GK | 1 | 榎本 達也 |
DF | 25 | 石櫃 洋祐 |
DF | 4 | 北本 久仁衛 |
DF | 5 | 河本 裕之 |
DF | 15 | 内山 俊彦 |
MF | 7 | 朴 康造 |
MF | 10 | ボッティ |
MF | 18 | 田中 英雄 |
MF | 8 | 栗原 圭介 |
FW | 9 | レアンドロ |
FW | 19 | 近藤 祐介 |
GK | 30 | 徳重 健太 |
DF | 2 | 小林 久晃 |
DF | 3 | 坪内 秀介 |
MF | 17 | 三浦 淳宏 |
MF | 23 | キム テヨン |
MF | 36 | 遠藤 彰弘 |
FW | 16 | 岸田 裕樹 |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 37 | 福西 崇史 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
FW | 9 | ルーカス |
FW | 10 | ワンチョペ |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
MF | 15 | 鈴木 規郎 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
MF | 14 | 馬場 憂太 |
FW | 20 | 川口 信男 |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
安定した守備から速い攻撃を仕掛け、連勝を目指す!
リーグ第8節はアウェイでヴィッセル神戸との対戦。ナビスコ杯を含めここ3試合は2勝1分けと、安定した守備をベースに、1点差の苦しい試合となっているものの、チームの調子は上向きである。福西も「よい守備からよい攻撃につなげていき、勝って勢いに乗りたい」と話しているように、今後の厳しいゲームスケジュールを乗り切るためにも、連勝して勢いをつけたいところ。
対する神戸は、今季からJ1に復帰し、現在2勝2分け3敗で12位につける。何といっても最も警戒すべきはFW近藤祐といえる。東京から期限付移籍をして2年目を迎え、先ごろは日本代表候補にも選出された。身体の強さを活かして、ロングボールから猛然と前線に抜け出すプレーには、迫力がある。ただし、東京の選手たちは一様に「彼の特徴はよくわかっている。前を向いて勝負させないように、しっかりケアしたい」と、集中を切らさず守り切りきりたいところである。
東京は前節の横浜FC戦同様、ルーカス、ワンチョペの2トップで臨む。また、五輪代表3選手もチームに戻り、サテライトリーグや練習試合などで調整。伊野波は右肩を負傷してメンバーから外れたものの、平山と梶山はコンディションが復調し、ベンチ入りを果たした。原監督は、「(五輪代表が不在でも)いまのチームはバランスがよいが、ここぞという時に彼らの力が必要になる」と話し、茂庭の復帰を含めて、選手層は確実に厚くなっている。
浅利は「守備のバランスを崩さないように務め、ボールを奪っていきたい」と話し、守備では3試合連続の無失点を目指す。攻撃も徐々にフィットしてきたワンチョペ、好調のルーカスを起点に、アグレッシブに仕掛けて、多くのチャンスを作りたいところ。試合は晴れ間の見えるホームズスタジアム神戸。4:03pmに神戸のキックオフで開始された。
攻守に入れ替わりの激しい展開ながら、0-0で前半終了
試合開始から、神戸がFW近藤祐、レアンドロを起点に攻めに出るも、東京も落ち着いて対応。6分、早いリスタートからルーカスがつなぎ、ワンチョペがミドルを放つが、大きく外れる。10分には、左サイドから栗澤のクロスにワンチョペがヘッドで合わせるも、ミートせず。逆に11分、神戸・MF朴がスピードを活かし、東京の左サイドに切り込む。マイナスのパスを、中央でMFボッティが合わせるが、こちらもミートしない。16分には、神戸・左クロスからゴール前に迫られ、東京DFがクリアしきれず混戦になる。こぼれをFW近藤祐が抑えたシュートを放つも、塩田の好セーブでCKに逃れる。
東京は、ピッチの長い芝生に最初は戸惑っていたが、徐々に慣れてきて、ペースを握り始める。19分、ルーカス→石川が右サイド深くまで上がりクロス。キャッチした相手GKがこぼすも、ルーカスは詰めきれず。25分には、石川の右CKに今野が頭から飛び込むが、DFに当たり再び右CKに。今度は、石川の蹴ったボールにワンチョペが飛び込み、鋭いヘディングを放ったが、相手GKにセーブされる。27分は、栗澤がハーフラインあたりから長いスルーパスを前線に送り、絶妙なタイミングでワンチョペが飛び出すが、トラップミスでチャンスをつぶしてしまう。
神戸の厳しいプレスの前にボールを失い、カウンターをくらう場面もあったが、最終ラインでよく守り、ゴールを許さず。34分、ルーカス→栗澤の前線へのボールに、石川が抜け出すがオフサイドに。39分には、今野が自陣でパスカットして、ルーカスとのワンツーからドリブル突破を試みるが、エリア左前で相手DFに倒されFKに。栗澤が直接狙うが、枠外。41分は、栗澤の右クロスから福西が左エリア内に進入。DFを切り返してゴール前に浮き球のパスを送ると、これを石川がダイレクトボレーで合わせ、惜しくも左に切れた。
44分には、神戸・左SB内山のロングフィードに抜け出したMF朴にCKを奪われる。右CKからどんぴしゃのヘッドを打たれるが、塩田が好セーブ。逆にカウンターに持ち込み、攻め上がったが金沢がシュートするも、右に外れる。お互いに守備のバランスを第一に、攻撃を仕掛けるという展開であったが、決定機を作るまでには至らず。結局前半は、0-0のまま終了する。
後半の決定機を活かせず、スコアレスドローに終わる
東京は、後半に入るとパスがよくつなぎ始め、主導権を握る。56分、左サイドを起点に栗澤がアーリークロスを入れる。一度はクリアされるも、そのボールをつないで今度は福西が左クロス。さらに59分には、福西がボールを奪い、ワンチョペからのリターンを受けて、右エリアに走りこむ。狙い澄ましたクロスに、ルーカス、ワンチョペも詰めたが、これもゴール前でDFにクリアされる。
63分、ルーカス→石川の左クロスをゴール前でワンチョペと相手DFが競り、こぼれたところに走り込んだルーカスがフリーでシュート。左に切れてゴールはならず。その直後に石川に代えて鈴木規を投入。65分には、栗澤の右クロスをワンチョペが落とし、すぐそばのルーカスがシュートを放つも、これも枠を捉えることはできない。67分には、徳永の右クロスを相手DFがかぶり、ワンチョペが胸トラップして前を向くも、シュートを打たない...。
71分に福西に代えて梶山を投入。神戸もMF三浦を投入してセットプレーから攻撃を仕掛けるも、集中してはじき返す。80分には、浅利のサイドチェンジから、鈴木規が巧みなトラップで抜け出し、エリア内に切り込みシュート。ジャストミートしたよいシュートだったが、惜しくもバーの上に外れた。ここで疲れの見えたワンチョペに代えて馬場を投入、さらに攻撃に出る。83分、鈴木規と馬場のコンビから左CKを奪う。馬場のキックをルーカスがヘディングを放つが、枠外に。
86分には、梶山→ルーカス→右の栗澤へ。クロスに鈴木規が合わせようとするが、DFに寄せられ、浮いてしまう。88分は、ルーカスのポストから、梶山がシュートモーションからフリーで左サイドにいた鈴木規へ流すと、すかさずシュートを放つ。ミートせず相手DFにあたりCKに。馬場の左CKから今野がヘディングで飛び込むが、DFに身体を寄せられヒットせず。結局そのままタイムアップ。終盤は東京が終始ボールを支配し、攻め込んだが、ゴールを割ることはできず、スコアレスドローに終わった。
【選手コメント】《福西》「(J1・300試合出場だったが?)勝てればよかったが…。結果が出ていないのでスッキリしない。内容としてもよくなかった。前半は引きすぎて、チャンスをつくれなかった。大きく崩されてはいないが、こちらも崩せていないので、セットプレーがカギになると考えていたが…。後半は攻められたが、厚みという意味ではまだまだ。厚みをつくって、自分も攻撃参加するという形をつくりたい」《塩田》「勝ちたかった…という気持ちはみんな同じだと思う。ただ、最後まで点を取ろうと、全員が頑張っていた。前半はパスがつながらなかったが、守備は安定している。あとは点を取るだけだと思う。アウェイで勝ち点1を取れたことを前向きに捉え、修正するべきところは見直して、次につなげたい」
【原監督の会見要旨】「神戸の前節の試合を観たが、全体的に勢いがあるチーム。今節は大久保が出場停止といっても、他にもレアンドロなど良い選手がそろっている。チームは最近守備が安定してきているが、課題とすれば、守備からいかにスピーディーな攻撃を仕掛けるかと言うところに尽きる。ワンチョペはコンディションが上がってきており、ルーカスと2人で中央で起点をつくれる時もある。しかし、そこからいかにフィニッシュまでどうやってもっていくか、またはいかにクロスをあげていくかというところがポイント。今日もチャンスで時間がかかりすぎて、シュートを打てなかったり、シュートを打っても、枠にいかなかったりというところがあったが、そこが課題。神戸は前から良く追ってきており、また、芝生が長くてボールがなかなか転がらないという状況に、若干やりにくそうだった。ただ、やはり決定的なチャンスを先に奪っていればと思う。守備に関しては、危ない場面もあったが、ストッパーをやっている今野は、ほぼパーフェクトだった。また、浅利、藤山、徳永や金沢などのディフェンスラインも良くやってくれている。あとはここから良い攻撃を仕掛けて、点を奪っていけるようにしたい」
【神戸・松田監督の会見要旨】「ホームということで、なんとか勝ちたかった試合だったし、前半はそれができる内容のゲームをしていたので、非常に残念。収穫としては、初めて無失点の試合ができたということ。これまで、今日と同じように前半うまく組み立てながら点を奪えず、チーム全体が我慢できなくなって最後に失点していた。もちろん、そういう流れの中で、しっかりと点を奪って勝たないといけないという課題は残ったが、その中で辛抱しながら、ゲームを進めるということはできた。あとは決定力不足をいかに解消するかが課題」