GAME RESULT試合結果
第26節 2007/9/23(日)
観衆 30,363人
天候 曇、弱 気温 24.7度 湿度 66%
主審:扇谷 健司 副審:名木 利幸/唐木田 徹 四審:西尾 英朗
J1 第26節
味スタ
2-0
試合終了
前半2-0
後半0-0
FC東京 | 清水エスパルス | |
---|---|---|
31' オウンゴール 32' 赤嶺 真吾 |
得点者 | |
66' 栗澤 僚一 → 鈴木 規郎 74' 福西 崇史 → 伊野波 雅彦 78' 赤嶺 真吾 → 平山 相太 |
選手交代 |
45' 市川 大祐 → 戸田 光洋 45' 藤本 淳吾 → 枝村 匠馬 67' 矢島 卓郎 → 西澤 明訓 |
8 | シュート | 8 |
0 | CK | 5 |
21 | FK | 11 |
50' ルーカス 53' 塩田 仁史 84' 石川 直宏 |
警告 |
46' 戸田 光洋 63' フェルナンジーニョ |
退場 |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 37 | 福西 崇史 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 9 | ルーカス |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 19 | 伊野波 雅彦 |
MF | 15 | 鈴木 規郎 |
MF | 35 | リチェーリ |
MF | 20 | 川口 信男 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 西部 洋平 |
DF | 25 | 市川 大祐 |
DF | 26 | 青山 直晃 |
DF | 4 | 高木 和道 |
DF | 2 | 児玉 新 |
MF | 13 | 兵働 昭弘 |
MF | 7 | 伊東 輝悦 |
MF | 10 | 藤本 淳吾 |
MF | 17 | フェルナンジーニョ |
FW | 9 | 矢島 卓郎 |
FW | 18 | チョ ジェジン |
GK | 29 | 山本 海人 |
DF | 5 | 岩下 敬輔 |
DF | 11 | 戸田 光洋 |
MF | 14 | 高木 純平 |
MF | 16 | 枝村 匠馬 |
FW | 20 | 西澤 明訓 |
FW | 33 | アンデルソン |
【選手・監督コメント】
清水の勢いを断ち、ホーム味スタで勝利を
リーグ第26節は、日曜開催で清水エスパルスと対戦。ホームに迎え撃つ。前節は横浜FCの引いた守備に苦しめられたものの、福西、平山のゴールで勝利した。今節は8月18日(第21節柏戦)以来の味スタでのゲーム。ホームの利を活かし、勢いのあるサッカーで4連勝をめざす。
対する清水は、勝ち点47で3位につける。リーグ中断期間後は負けなしで、現在6連勝と勢いに乗っている。特にここ4試合は無失点で勝ち抜き、守備力の高さは際立つ。今節はこの堅守をどう崩していくかがポイント。高いポジション取りをする清水のDF市川、児玉の両サイドバックの裏を突き、東京もサイドから攻め込みたい。ここ数試合、徳永、金沢が前線との連係を高め、攻守に機能している。効果的な攻め上がりでサイドバックから多くのチャンスをつくりたいところだ。
清水の攻撃の中心は、MFフェルナンジーニョになるが、彼を抑えるだけでなく、攻撃の起点となる両サイドにも注意が必要だ。決定力のあるFWチョ ジェジンにパスを送らせないように、中盤で競り勝ちたい。攻守に出足の早さで勝り、清水の勢いを断って勝利を!
東京は前節と同様のスタメンで臨むことに。また、鈴木規がコンディションを整え、2試合ぶりのベンチ入りを果たした。昨日までの厳しい残暑も落ち着きをみせ、曇り空の味スタ。キックオフ前にはアマラオがピッチに登場、元気な姿でボールを蹴ってチームを勇気付ける一場面もあり、試合は14時3分東京のキックオフでスタートした。
サイドを起点に攻め、石川のクロスから先制、赤嶺が追加点!
試合開始から互いにアグレッシブな姿勢を打ち出して戦った。序盤はボールの奪い合いが続いたが、10分、清水MF藤本が中央に上がり、ゴール前のMFフェルナンジーニョからリターンを受け、グラウンダーのミドルを狙う。東京は右の石川、左からは金沢も攻め上がり、サイドを起点にチャンスをうかがう。14分、左クロスをルーカスが落とし、中央を攻め上がった今野がシュート。だが清水DFにブロックされ、こぼれに反応した石川のシュートは枠外に。19分には、東京の左サイドのスペースを使われ、清水右MF兵働から、右前線に抜け出そうとするMFフェルナンジーニョにスルーパス。右エリアからシュートを放たれるが、塩田の好セーブでゴールは許さず。
一進一退の展開の中、26分、福西→赤嶺にスルーパスが通るが、オフサイドに。29分には、清水のカウンターをくらい、MFフェルナンジーニョのフィードからFW矢島に右エリア内に抜け出され、決定的なシュートを放たれるが、東京DFがしっかり身体を寄せており、ボールは左に切れる。ミスにも助けられてピンチを免れた直後の31分、福西がつなぎ、今野が前線に縦パス。これに合わせて走った石川が巧みなトラップで前に抜け出し、鋭いクロスをゴール前に。このクロスが清水DFのオウンゴールを誘い、先制! 相手のミスからではあったが、狙いどおりのサイド攻撃でゴールを奪った。
続く32分には、左サイドのFKからルーズボールを栗澤が粘り強く頭でつなぎ、前の福西へ。福西のパスは一度は清水DFに渡るが、浮いたクリアボールに合わせて、再び福西が猛然とエリア内に走り込み、胸で落としてワンタッチで赤嶺に。赤嶺は倒れこみながらもダイレクトで左足でシュート。難しい体勢からであったが見事に決めて、2点目をゲットした。前節横浜FC戦では赤嶺のパスから福西が得点しており、福西-赤嶺のホットラインで畳みかけるように追加点を奪った。
その後は、清水の反撃を受けるも、塩田を中心に落ち着いた対応で失点を許さず。前半を終えてシュート数は清水の6本に対して、東京は4本。決してチャンスの数は多くはないものの、少ない得点機を確実に活かし、2点のリードで後半へと折り返した。
全員の集中した守備で清水の反撃を抑え、4連勝を果たす!
後半、清水は選手交代を使い、より攻撃的に出る。DF市川に代えてDF戸田をそのまま右SBに、MF藤本に代えてMF枝村を投入してきた。だが、立ち上がりにチャンスをつくったのは東京。51分には相手陣内で清水のボール奪ったルーカスがゴール前に突進。GKと1対1となりシュートを放つも、わずかにゴール右に外れ、3点目は決められず。
すると徐々に清水が中盤を支配。東京が中途半端に前に蹴ったボールを奪っては、前掛かりになって仕掛けてきた。64分、65分、66分には立て続けにCKやスローインから東京ゴールに迫られたが、塩田、藤山を中心に身体を張ったプレーでしのぎ切る。66分に東京は栗澤に代わり鈴木規がイン。清水も67分にはFW矢島に代えてFW西澤を投入、3人目のカードを切ってきた。
その後もリズムを掴んだ清水に押し込まれたが、74分には福西に代えて伊野波を投入。押し込まれながらも、集中した守備で清水FW陣には決定的な仕事をさせなかった。78分には平山を投入。最後まで攻める意志を持ち続け、83分には、清水ボールをカットして平山→左の鈴木規が持ち上がる。鈴木規は無理にゴールは狙わず、右前線にスルーパス。受けたルーカスは右に流れ、そこから中央にマイナスのパス。石川が走りこみシュート。勢いのあるいいシュートだったが、GKのセーブに阻まれた。
結局3点目こそ奪えなかったが、前半に挙げた2点を守り切り、無失点でタイムアップ。味スタでは6月20日(第16節甲府戦)以来の勝利を挙げ、4連勝を果たした。なお、2000年に延長V勝利を含めた5連勝はあるが、90分での4連勝はJ1で初となる。
【選手コメント】《赤嶺》「ゴールの場面は、相手GKが手前にいるのは見えたが、とにかくきっちり左足に当てることだけ考えていた。フクさんはキープ力があるので、動き出せばタイミングよくパスを出してくれる。自分は動き出しに注意していた。ここのところ練習でもできていたこと。それを試合で出せた。オウンゴールではあったが先制していい流れができていたので、すぐに追加点を奪えたことはよかった。前半を1対0で終えるのと、2対0では違う。ただ、前半は前掛かりになって結構チャンスをつくれたが、後半は清水が前に出てきた。後ろで踏ん張ってくれて勝つことができた」《石川》「今日はホームゲームで、守りに入るのだけは嫌だった。高い位置で奪って、早く3点目を取って、試合を決めようという姿勢がよかったと思う。自分としてはボールが来たら勝負しようと考えていた。一人かわしたらすぐボールを入れて、中にも詰めていくようなイメージ。オウンゴールのシーンも、低くて速いボールを入れることだけ考えていた。縦に抜ける動き、仕掛ける動きはよくなってきていると思う。久々に味スタで勝って、スタンドもいい雰囲気だった」
【原監督の会見要旨】「清水は現在6連勝、4連続無失点だが、それほど内容はよくないように見えた。しかし、しぶとく勝利に持っていく力はあると思った。FWチョ ジェジンは消えている時間が長くても最後に決める力があるし、交代選手の活躍もある。DF戸田やMF枝村、高木純が出て、すぐに決めてしまうこともあった。それは決して偶然ではなく、意図するサッカーでなくても勝ちを拾う勝負強さを感じた。怖かったのは、これまでの試合でMFフェルナンジーニョがイライラすることがなく、気持ちよくプレーしていたこと。そのため練習で彼を止める対策をしようとしたが、我々はあまりそういうことが似合わないようで、やってみたらバランスが少しおかしくなった。結局普段どおり、怖がらずに我々のサッカーをぶつけていこうとした。今野、福西が交互にMFフェルナンジーニョをつかむ形にして、むしろ自分たちのよさを出していこうとした。ただ、清水の前の3人=FW矢島にはパワーとスピードがあるし、FWチョ ジェジンも決定力がある。MFフェルナンジーニョは、2人、3人とかわしていく力がある。残っているその3人に対して、誰が誰を見るのか、それだけをはっきりさせた。清水の陣形を考えると、こちらの両サイドバックはプレッシャーが少なく、時間も使えるはずなので、そこを使っていこうと指示した。最初はお互いプレッシャーが激しく、蹴り合いになってしまったが、時間が経てば必ず金沢、徳永は空いてくる。また、オウンゴールの場面もそうだが、今日は石川が久しぶりにサイドでよい形をつくってくれた。途中出場のDF戸田に対しては、もし0対0であればリチェーリを入れようと考えていたが、バランスを考えて鈴木規を入れた。同時にMF枝村の飛び出しが気になっていたので、伊野波を入れた。いま失点が少ないのは、前からの守備が出来ているから。今日も全員が最後まで身体を張ってくれた。次はまた連勝中の千葉が相手なので、よい準備をしていきたいと思う」
【清水・長谷川監督の会見要旨】「ここまで無失点できていて、ああいう形で失点してしまうのは、やりきれない気持ちがある。2点目のシーンも、赤嶺選手も巧かったが、DFも付いていたのだが…。今日のゲームはセカンドボールがポイントになると思っていた。開始から、ここまでの試合より内容はよかったが、気落ちするような相手の先取点で気持ちを切り替えられなかったことが勝敗を分けたと思う。後半はDF戸田とMF枝村を入れ、押し込む形は多かったが、なかなか1点を取ることができなかった。首位のレッズを追いかけるには、痛い敗戦だった。だがあと8試合あるし、気持ちを切り替えて最後の最後まで自分たちを信じて戦っていきたい」