GAME RESULT試合結果
第4節 2008/4/02(水)
観衆 11,670人
天候 晴、弱 気温 13.6度 湿度 50%
主審:扇谷 健司 副審:中込 均/中原 美智雄 四審:飯田 淳平
J1 第4節
ニッパ球
3-0
試合終了
前半0-0
後半3-0
横浜F・マリノス | FC東京 | |
---|---|---|
46' 山瀬 功治 57' ロペス 89' 山瀬 功治 |
得点者 | |
75' ロニー → 坂田 大輔 77' ロペス → 兵藤 慎剛 |
選手交代 |
45' 森村 昂太 → 大竹 洋平 50' 川口 信男 → カボレ 77' 羽生 直剛 → 浅利 悟 |
19 | シュート | 11 |
6 | CK | 4 |
25 | FK | 17 |
39' 田中 裕介 |
警告 |
36' 塩田 仁史 37' 森村 昂太 59' 平山 相太 78' 今野 泰幸 |
退場 |
GK | 1 | 榎本 哲也 |
DF | 7 | 田中 隼磨 |
DF | 4 | 栗原 勇蔵 |
DF | 22 | 中澤 佑二 |
DF | 26 | 田中 裕介 |
MF | 10 | 山瀬 功治 |
MF | 8 | ロペス |
MF | 3 | 松田 直樹 |
MF | 13 | 小宮山 尊信 |
FW | 9 | ロニー |
FW | 15 | 大島 秀夫 |
GK | 36 | 秋元 陽太 |
MF | 29 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 20 | 水沼 宏太 |
MF | 16 | 山瀬 幸宏 |
MF | 17 | 兵藤 慎剛 |
FW | 18 | 清水 範久 |
FW | 11 | 坂田 大輔 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 23 | 森村 昂太 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 20 | 川口 信男 |
GK | 31 | 荻 晃太 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 4 | ブルーノ クアドロス |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
MF | 30 | 大竹 洋平 |
FW | 9 | カボレ |
【選手・監督コメント】
連戦にフレッシュなメンバーを起用し、横浜FMに挑む
リーグ第4節は横浜F・マリノスと対戦、アウェイに乗り込む。前節は勝利こそかなわなかったが、ホームの後押しを受けて執念の引き分けに。そこから中2日での連戦となるが、課題を修正しつつ、アウェイながら勝利をめざす一戦だ。
今季の東京は、常々「練習で結果を残した者が試合のピッチに立てる」と競争意識を高めて臨んできた。同時に城福監督は、「(メンバーを)固定せず、変化しながらチームのベースをつくっていきたい」とも話す。そのため今節は、相手への対策面と連戦であることも考慮し、選手を入れ替えて臨むことに。梶山はケガから復帰、センターバックの佐原、右MFの森村ともに今季初のスタメンに。左MFに羽生、2トップは平山と川口が務める4-4-2の布陣。
対する横浜FMは、前節鹿島に今季初の黒星を喫したが、リーグ2勝1敗、ナビスコ杯は1勝1分と好調。特に正確なポストプレーが持ち味のFW大島、またFWロニー、MFロペス、MF山瀬功らにはキープ力も突破力もある。まずは彼らに厳しいプレスをかけ、自由にプレーさせないことが必要になる。また横浜FMはメンバー表の上では4-4-2だが、MF小宮山とDF田中隼がウイングを務める布陣で、サイドでの攻防は見どころの一つとなるだろう。
横浜FMの3バックには高さも強さもあるため、両サイドから揺さぶりをかけたいところ。前線の平山を起点に、川口、羽生、森村らが運動量を活かして守備陣をかき回し、ゴールと勝利をめざす。試合は、花曇りのニッパツ三ツ沢球技場、19時5分に東京のキックオフでスタートした。
拮抗した展開、スコアレスで前半を終える
開始直後、梶山から森村が右に展開。深い位置まで攻め上がった徳永がCKを奪う。だが森村が蹴った右CKは横浜FMのDFがクリア。6分には、左サイドで川口→羽生がつなぎ、左寄りにいた森村が攻め上がりながらシュートを放つ。GKにセーブされるが、立ち上がりから果敢にチャレンジし、よい形をつくった。横浜FMも8分、東京陣内でボールを奪って素早く切り替え、MF山瀬功がミドルから狙う。続く9分には、今度は横浜FM陣内から、速攻を仕掛け、MFロペスがドリブルで上がり、左エリア外で受けたFWロニーがシュート。だが勢いがなく、塩田が抑えた。
14分には左サイドでFKを得て、梶山が素早くリスタート。逆サイドの森村がヘッドで狙うが、相手DFに競られて打ち切れなかった。互いに攻め合うも、DFを崩すには至らず。逆に集中した守りで展開は拮抗。26分、梶山が左から右のスペースを突くサイドチェンジ。徳永がきっちりと上がり、エリア内で横浜DFに勝負を仕掛けてシュートするが、大きく浮いてしまった。30分には、自陣で梶山がカット。長友がすかさず前線に送り、羽生を経由し、平山が攻め上がりながらミドルを放つが、これも枠は捉えられず。
30分を過ぎると、横浜FMにセットプレーから押し込まれた。35分、右サイドの深い位置からMF山瀬功の放ったFKは、塩田がかろうじてパンチング。36分には、横浜FMの左スローインから、MF山瀬功が隙を突くミドルシュート。ゴール左上の枠に飛んだが、塩田がギリギリでセーブ、CKに逃れる。37分は、横浜FM・MFロペスを抑えようと交錯した茂庭が肩を傷め、一旦ピッチをアウトしたが、すぐに復帰。その後、立て続けのCKからピンチを招くが、塩田を中心に守り切り、互いにスコアレスで前半は終了した。
後半に3失点を喫し、完敗でリーグ戦初黒星を喫す
後半、勝負をかけるべく、森村に代えて大竹を投入。戦術的な交代でゴールを取りにいく。しかし開始直後の46分、中盤でボールを奪われると、横浜FM・左前線のFW大島に。ポストプレーで後ろに戻し、受けたMF山瀬功はドリブルでゴール前に猛突進。これを誰も止められず、最終ラインの茂庭も寄せきれず、強烈なシュートをネットに突き刺されて失点…。立ち上がりの早い時間に先制を許し、50分にはカボレを投入。DFの裏を突く早い攻撃で反撃を狙った。
53分には羽生の左クロスを平山が折り返し、ゴール前の大竹が巧みなコントロールでボールを浮かし、相手DFをかわしてシュート。しかしGKのセーブに阻まれてビッグチャンスを逃すと、今度は横浜FMにチャンスが。57分、2本目のCK=右CKをMF山瀬功がショートでつなぎ、DF中澤のリターンを受けて、右クロス。これが東京DFをかすめてニアで構えるMFロペスのもとにわたり、ヘディングシュートを決められる。
2点を追う苦しい展開となったが、59分には今野の浮き球のパスに平山が抜け出し、GKが飛び出したゴールに押し込む。だがハンドの判定で、ノーゴールに。その後、早い攻めを仕掛けるも途中でボールを失い、横浜FMのスピーディなカウンターをくらうという展開に。69分には、梶山、大竹、長友のパスワークとドリブルから横浜FMゴール前に攻め込むが、最後のところでシュートは打てず。逆に奪われてカウンターをくらい、横浜FM・MF小宮山にシュートまで持ち込まれる。
72分、徳永が攻め上がり、ゴールと平行に飛ぶ鋭いクロス。ゴール前で大竹、相手DF、平山からこぼれたボールを、エリア手前の梶山がシュートするが、大きく上に。75分には、前線の平山が左エリアに振り、抜け出したカボレが中に回り込み、中央の大竹に。細かくつないで、最後は今野がエリア手前からシュートを放つが、右に切れる。77分には浅利を投入。梶山、今野に加えて両サイドバックも上がり、攻撃に人数をかけて1点を取りにいった。
だが、東京はゴール前まで迫るものの攻めきれず。横浜FMは鋭いカウンターを仕掛け、慌ただしく攻防が入れ替わる。86分には、左クロスを中央の平山が落とし、相手DFのこぼれを、左寄りのカボレが身体を反転させながらボレー。強烈なシュートがゴールを襲うが、GKに阻まれる。そして終了間際の89分には、横浜FM・MF松田がくさびとなり、リターンを受けたMF山瀬功が思い切りよくグラウンダーのミドルを放つ。これがポスト左下隅を叩いて跳ね返り、ゴールイン。攻め上がった隙を突かれる形で3点目を失い、タイムアップ。0-3の完敗で、リーグ戦初黒星を喫した。
【選手コメント】《森村》「攻守の切り替えの早さを意識することと、相手の3バックの裏を突く攻撃を仕掛けたいと考えていた。切り替えの部分ではできるという手応えもあるが、あまりボールを受けられず、リズムをつくれなかった。前線でのタメもできなかったし、サイドから中への入り方なども工夫が必要だと感じた」《佐原》「前半はいい形でできていた。お互いに声を掛け合って、いい連係で守れていたと思う。あの状況から、先制していればこちらのペースになったはず。紙一重の差で、その先のゲームプランが崩れたと思う」
【城福監督の会見要旨】「前節とは選手を入れ替えてスタートしたが、先発メンバーは、初先発の選手も含めて、それぞれ自分の役割を全うしてくれたと思う。平山は高さもあって受ける役割、川口は攻守に渡って走る、または裏に抜けるというバランスで起用した。コンディションもフィットしており、3連戦ということも考えて先発にした。前半は崩される場面もほとんどなく、悪くない45分だったと認識している。後半の取られ方は、簡単にボールを動かせばいいところ、無理をしなくてもよいところで無理をして奪われ、相手の速攻にあった。MF山瀬功選手に対して、ペナルティエリア付近で前を向かれると、シュートまで持っていかれることは警戒していたが、ボールの取られ方が悪く、その状況になってしまった。それで先制されたところから少しリズムがおかしくなった。また、追いかける展開としては、少しメリハリがなかったことが課題として残った。つないでボールを運んでいく一方、時間が過ぎても、交代して入ったカボレと平山の2トップを最大限に活かすことをせず、前半と同じ流れでボールを回してしまった。(横浜FMとの差は?)アタッキングサードに入ってから、ゴールに向かう意識と精度も必要だが、何回かボールを奪った瞬間に一直線にゴールに向かえるシーンがあったのに、手数をかけすぎてしまった。そこが差だと思う」
【横浜FM・桑原監督の会見要旨】「前節鹿島に敗れ、今日は大事なゲームだった。選手たちもそれを理解してくれて、90分間、身体を張ってくれたし、勝つという気持ちがプレーに出ていたと思う。今日の勝利は選手たちがプレゼントしてくれたもので感謝している。前節との違いとして今日はナイターだったこと。ナイターだとスピード感や距離感が違うので、思い切っていこうと話していた。前半、MF山瀬功がシュートを打ち、相手GKがセーブした場面があったが、シュートの意識は高かった。以前はペナルティエリア内でもパスを迷っていたが、今日は強引にいこうと話しており、狙っていたことができた。MF山瀬功は、代表で点を取って戻ってくると、チームでは点を取れていなかった。時差の影響などで、彼本来のよさが影を潜めていたと思う。しかし、MFロペスとのコンビもよくなり、今日は楽しそうにやっていた。ああいうプレーができれば、2得点くらいは期待できる」