GAME RESULT試合結果
第8節 2008/4/26(土)
観衆 14,145人
天候 雨、弱 気温 14.9度 湿度 75%
主審:東城 穣 副審:八木 あかね/中原 美智雄 四審:勝又 光司
J1 第8節
日本平
1-0
試合終了
前半1-0
後半0-0
清水エスパルス | FC東京 | |
---|---|---|
44' 青山 直晃 |
得点者 | |
70' 西澤 明訓 → 矢島 卓郎 79' フェルナンジーニョ → 岡崎 慎司 89' 青山 直晃 → 岩下 敬輔 |
選手交代 |
62' 浅利 悟 → 森村 昂太 77' 大竹 洋平 → 平山 相太 |
8 | シュート | 7 |
9 | CK | 9 |
24 | FK | 23 |
89' 藤本 淳吾 |
警告 |
29' 梶山 陽平 37' 徳永 悠平 |
退場 |
GK | 21 | 西部 洋平 |
DF | 25 | 市川 大祐 |
DF | 26 | 青山 直晃 |
DF | 4 | 高木 和道 |
DF | 2 | 児玉 新 |
MF | 7 | 伊東 輝悦 |
MF | 16 | 本田 拓也 |
MF | 10 | 藤本 淳吾 |
MF | 17 | フェルナンジーニョ |
FW | 19 | 原 一樹 |
FW | 20 | 西澤 明訓 |
GK | 29 | 山本 海人 |
DF | 3 | 山西 尊裕 |
DF | 5 | 岩下 敬輔 |
MF | 6 | マルコス パウロ |
MF | 14 | 高木 純平 |
FW | 9 | 矢島 卓郎 |
FW | 23 | 岡崎 慎司 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 30 | 大竹 洋平 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 9 | カボレ |
GK | 31 | 荻 晃太 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
MF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
MF | 23 | 森村 昂太 |
FW | 20 | 川口 信男 |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
ここまでの勢いのまま、ナビスコのリベンジを果たしたい
リーグ第8節は、アウェイで清水エスパルスと対戦。前節川崎戦では、互いに激しい点の取り合いとなったが、後半に突き放し逆転勝利。順位も3位となった。ここからゴールデンウィークの期間に5連戦が行われる厳しい日程となるが、今野は「この5連戦で順位が大きく変わる可能性もある。いまの3位ということは意識せず、一試合一試合に集中して勝ち点を積み上げていきたい」と、目の前の試合を大切に戦うことを約束した。
対する清水は、現在1勝2分け4敗で15位と、今ひとつ調子に乗り切れていない。だが前節横浜FM戦は、堅守で引き分けに。もともと技術の高い選手が揃い、固い守備から短いパスをつないで支配し、前線の決定力を活かしたサッカーは浸透している。今季ナビスコカップ初戦では、東京がやりたいサッカーをさせてもらえずに敗れた相手。城福監督も「あの試合は負けるべくして負けたゲーム」と話すように、今節はどれだけ自分たちが支配する時間を長くし、清水の固い守備を崩せるかがポイントとなる。
東京は、日本代表・五輪代表合宿に7選手が招集され、各選手のコンディションが心配されたが、どの選手も元気な姿で合流。問題はなさそうである。先発メンバーは、川崎戦から栗澤に代えて大竹を起用。また森村もベンチ入りした。長友は「前回の対戦では、自分の守備も攻撃も中途半端だった。いまはその切り替えがスムーズにいっているので、厳しい守備からリズムをつかみ、どんどん攻めに出たい」と。今野も「攻める時はサイドをフォローして人数をかけて崩していきたい」と話すように、相手のサイドバックの裏のスペースを突いて、数的優位の状況をつくり、チャンスにつなげたい。
選手は口々に「同じ相手に2度は負けられない」と意気込み、城福監督も「ナビスコカップ初戦から数試合を経て、内容も勝ち点も少しずつ積み上げてきた。今後も右肩上がりで成長するために、同じ負け方は絶対にしない」ときっぱり。自分たちのサッカーで勝利をめざす。試合は雨が降る日本平スタジアムにて、13時4分に東京のキックオフで開始された。
ロスタイムに失点、1点ビハインドで前半を終える
試合開始1分、清水陣内左サイドのライン際でパスを受けたカボレは、ドリブルで前進し、左エリア手前から果敢にシュートを放つがGK正面に。いきなりチャンスをつかむも、その後は清水のリズムに。清水は守から攻への切り替えが早く、MFフェルナンジーニョやMF藤本に起点を作られ、スピーディな攻撃に押し込まれる。11分には、中盤で清水にボールを奪われ、カウンターをくらう。東京の右サイドで止めきれず、左でフリーのMF藤本にパスを出され、狙い澄ましたループシュートを放たれる。塩田がゴール上隅でギリギリ片手でセーブ。
12分、再び清水の速攻をくらい、ワイドに振られて右サイドバック市川に攻め込まれるが、浅利がブロックして難を逃れる。17分には、清水・左CKは赤嶺がクリアするが、再び清水MF伊東にクロスを上げられ、塩田が右CKに逃れた。東京は21分、赤嶺の競り合いから、清水DFのクリアボールを、大竹がボレーで狙うも、枠を捉えることはできない。その後も清水にボールを支配され、立て続けにセットプレーからのチャンスを与えたが、塩田を中心に決定的な場面は作られず。
このまま前半を終了するかに思われたロスタイム、清水に9本目のCKを与えると、MF藤本のキックをDF青山が豪快なヘッドで叩きつけられ失点。清水の勢いの前に、ここまでなんとか0点に抑えていたが、一瞬のスキをつかれてしまう。試合はそのまま終了し、1点のビハインドを負って後半へと折り返した。
後半の猛攻も得点を挙げられず、悔しい敗戦となった
後半は、徐々に東京もパスをつないで攻めに出た。51分、相手ボールを奪い、中盤の今野が前線のカボレに浮き球のパスを送るが、清水DFがカット。54分には、大竹が右前線にタイミングよくスルーパス。徳永が攻め上がり、クロスを上げるが、清水GKにキャッチされる。56分は、右FKの大竹のキックをファーで浅利が落とすも、相手DFにカットされ左CKに。58分には、清水陣内左サイドのライン際で長友がファールを受け、FKに。だが大竹のキックは清水にクリアされる。
62分には浅利に代えて森村を投入。梶山を浅利の位置に。68分、右サイドで大竹がボールをキープ。オーバーラップした徳永にヒールで落とし、そのままDFとGKの間に絶妙なグラウンダーのクロス。だが清水DFにうまくCKに逃れられる。その左CKの大竹のボールに、ゴール前で佐原が頭で合わせるも、相手DFにクリアされる。71分、自陣でのインターセプトから藤山が攻め上がり、左サイドのカボレへ。カボレは思い切ったミドルを狙い、GKがパンチング。エリア内にボールが上がるが、競り合った赤嶺が相手を倒してファールの判定を取られてしまう。
74分には、藤山のフィードをカボレが落とし、大竹がシュート体勢に。清水DFのブロックに合うが、こぼれから徳永が右アーリークロス。ファーの赤嶺が折り返すが、ラインを割ってしまう。さらに攻撃姿勢を強める東京は、77分に大竹に代えて平山を投入。徳永、長友のオーバーラップから、両サイドを起点にチャンスを作った。だが78分、徳永のグラウンダーのクロスに合わせて、ニアにカボレが飛び出すが打ち切れず。今度は、左の赤嶺が森村からリターンを受けてシュートを放つが、枠をとらえることができず。
82分、相手陣内でボールを奪い逆襲。最後はエリア手前からカボレがシュートを放つも勢いがなく、GKキャッチ。83分には、右CK・森村のキックをファーの徳永が落とし、赤嶺がシュート体勢に入るが、清水に粘り強くクリアされて左CKに。その後も、東京がボールを支配するが、清水のカウンターも鋭く、一進一退の展開に。ロスタイムには、平山へのフィードを清水DFにクリアされるも、こぼれに詰めたカボレがダイレクトでシュート。しかし枠を大きく外れ万事休す。後半に8本のCKを得たが、いずれも清水の固いDFに跳ね返され、前半のCKからの1失点に抑えたが、無得点で敗れた…。
【選手コメント】《徳永》「清水のプレッシャーをかわすことができず、自分たちのミスも多かった。サイドを起点に攻めようとしたが、清水はある程度引いて、ブロックをつくる守りを崩せなかった。ただ後半、自分がオーバーラップすることまでは、できた場面はある。そこで中の人数が少なかったり、クロスの精度が悪くゴールには結び付けられなかったが。あそこまではいけるので、今後は中央との連係や、精度を高めて修正していきたい」《赤嶺》「攻守にセットプレーのチャンスが多かったが、清水には決められ、僕たちは得点できなかった。それは一瞬の集中の差なのかもしれない。前半は相手の出方に対して、守備が少しあいまいになっていた。そこで守備の仕方を少し修正した。(大竹選手とのポジションチェンジもそのためか?)そうです。後半は、その工夫がうまくはまったが、それを前半のうちに、ピッチの中で変えていかなければいけなかったと思う」
【城福監督の会見要旨】「エスパルスが強い気持ちでくるというのは、私たちも予想していましたし、それを受けないようにしないといけないと思って試合に入りましたが、前半はエスパルスペースでした。それでも、0-0で終われれば良かったのですが、最後に1点を取られてしまいました。内容で言うと、0-1というのはフェアだと思いますが、せっかくあそこまで耐えたのであれば、0-0で切り抜けなければならなかったと思います。後半は、0-1でも自分たちのペースを変えず、バランスを崩さずにやっていけば必ずチャンスはある、と言って入り、かなり辛抱強く攻めることはできたと思います。しかし振り返ってみると、シュートが少なかったと思います。それには、シュートへの意識もそうですが、そこに至るまでに完全に崩しきれたかというのがあります。サイドでは崩せたけれど、もっと角度のいいところでの崩しというのが足りませんでした。後半のような戦い方を最初からやるべきだし、試合も続くので、次は試合開始からああいう展開で行ければと思ます。(具体的に前半よくなかったところは?)ボールを支配されていました。相手はシンプルに回してくるし、特にDFラインからトップに、長いくさびを簡単に入れられていました。そこで起点をつくられ、MFフェルナンジーニョに前を向かれて、そこからスピードアップされるというケースが何回かあったと思います。まず、トップへの長いくさびを入れさせないようにしなければならないし、やっと取ったボールも簡単に奪い返され、自分たちの時間にする・戻すというのができませんでした。技術や判断でのミスもあったし、エスパルスが非常に集中したディフェンスで、スペースを与えてくれなかったので、その中でやりきれなかったという印象です」
【清水・長谷川監督の会見要旨】「今日の勝利という結果は、非常に大きいと思います。選手たちは最後までよく走ってくれたし、多くのサポーターがこの雨の中、声援を送ってくれて、非常に大きな力となりました。そういう意味では、選手とサポーターが一つになって、東京から勝ち点3を取れたのだと思います。前半はハイテンポで、ある程度狙い通りの形ができたと思います。流れの中から良い形で相手のゴール前まで攻め込むことができましたし、セットプレーから得点することができたことは、大きかったと思います。CKは前半に何回かありましたが、その最後のチャンスで先制できたことは、今日のゲームの中で非常に大きなことだったと思います。後半は、多少運動量が落ちて相手に押し込まれるシーンがありましたが、最後まできちんと対応ができたと思います。セカンドボールからの(相手の)シュートという場面以外では、相手の後半のシュートは3本ですから、しっかり寄せる部分など、相手にシュートを打たせないということができたと思います。そういう意味では、ベンチにいる選手を含めて、集中して90分間戦えた結果が、今日のホームでの勝利につながったと思います。中2日で連戦となりますが、これでチームの自信というのが多少芽生えてくると思います。レイソルとのゲームに向けて、いい準備をして良い結果を持って帰ってこれるようにしたいと思います」