GAME RESULT試合結果
第12節 2008/5/10(土)
観衆 17,122人
天候 雨、無 気温 12.9度 湿度 77%
主審:穴沢 努 副審:中井 恒/石川 恭司 四審:岡部 拓人
J1 第12節
味スタ
0-1
試合終了
前半0-0
後半0-1
FC東京 | 柏レイソル | |
---|---|---|
得点者 |
74' 大谷 秀和 |
|
59' 羽生 直剛 → 大竹 洋平 68' 浅利 悟 → 近藤 祐介 78' 赤嶺 真吾 → 平山 相太 |
選手交代 |
88' 古賀 正紘 → 杉山 浩太 89' ポポ → 大津 祐樹 89' アレックス → 阿部 嵩 |
16 | シュート | 11 |
10 | CK | 9 |
11 | FK | 10 |
警告 |
77' 藏川 洋平 89' 石川 直樹 |
|
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 9 | カボレ |
GK | 31 | 荻 晃太 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 30 | 大竹 洋平 |
FW | 32 | 近藤 祐介 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 33 | 菅野 孝憲 |
DF | 23 | 藏川 洋平 |
DF | 5 | 古賀 正紘 |
DF | 13 | 小林 祐三 |
DF | 4 | 石川 直樹 |
MF | 14 | 太田 圭輔 |
MF | 7 | 大谷 秀和 |
MF | 2 | 鎌田 次郎 |
MF | 6 | アレックス |
FW | 15 | 菅沼 実 |
FW | 11 | ポポ |
GK | 21 | 南 雄太 |
DF | 25 | 村上 佑介 |
MF | 17 | 永井 俊太 |
MF | 19 | 阿部 嵩 |
MF | 34 | 杉山 浩太 |
FW | 27 | 大津 祐樹 |
FW | 9 | 北嶋 秀朗 |
【選手・監督コメント】
ホームでアグレッシブに戦い、連戦を勝利で締めくくりたい
リーグ第12節は柏レイソルと対戦、ホームで迎え撃つ。前節は、城福監督が「受け身になってしまった」と省みるように、名古屋の厳しいプレッシャーに苦しんだ。今節は「攻守に自分たちからアグレッシブにいく」と城福監督がもくろむように、ホームで積極的に仕掛け、5連戦の最後を勝利で締めくくりたい一戦だ。
だが、長友が右腕を負傷。栗澤も左ふくらはぎに違和感があり、ともに欠場。一方で梶山が出場停止からあけ、今節は左サイドバックには金沢が、センターバックは茂庭と藤山、そして浅利が中央の位置で、今野、梶山とともにボランチを組み、中盤に羽生が入る布陣で臨むことに。また椋原は今季初のメンバー入りを果たした。
対する柏は現在、5勝1分け5敗で7位につける。ここ2試合は千葉、神戸に連勝し、勢いに乗っているといえるだろう。特に前線からの激しいプレスには、過去に何度も苦しめられてきた。これまでの対戦成績を振り返ると、現在リーグ4連敗中。勝利は、2004年5月(9日リーグ戦、29日ナビスコ杯)以来なく、また味スタでの勝利も、2003年3月22日の一度しかない。今節は、苦手意識を払拭し、どれだけ自分たちのリズムをつくれるかがポイントになる。
また柏は、ここ2試合の4得点のうち、3得点をセットプレーから挙げている。MFアレックス、FWポポらがキッカーを務めるセットプレー時には、集中してマークを外さないことが大事だが、できれば不用意なファールは避けたいところ。また、柏のサイドMF太田、FW菅沼らにはスピードがあり、素早い逆襲をくらわないためにも、フィニッシュで終わることが大切になる。攻守にアグレッシブな戦いを仕掛けてホームで勝利を!
あいにくの雨で、肌寒い味スタ、試合は16時5分に東京のキックオフでスタートした。
切り替えの早い攻防が続くも、互いにスコアレスで前半終了
前半は柏のスピーディなカウンターに苦しめられた。6分には、柏のスローインから、右サイドバック蔵川が前線に送った長いパスに合わせ、DFの裏にMF菅沼に抜け出される。だが、シュートミスに終わると、東京も切り替えの早い攻撃を仕掛け、7分には右CKを得て、羽生のキックからファーの梶山がヘディングシュートを放つが、バーの上に。12分は、自陣で今野のカットからパスをつないで攻め上がり、梶山→今野が右サイドに上がる。最後は羽生のクロスからCKを奪う。だがショートCKからゴール前には運べなかった。
24分、自陣でクリアしようとしたボールを奪われ、柏FWポポが素早く右MF太田に。MF太田は、エリア内に猛スピードで突進し、ゴール前のMFアレックスにマイナスのパスを出されて決定機をつくられるが、シュートはバーの上に。ミスに助けられて先制のピンチを逃れると、東京もバランスを崩さず、徐々にボールを支配。梶山がパスを散らし、前線のカボレを走らせて攻めようとした。しかし、決定的なチャンスをつくるまでには至らず。
34分には徳永の右クロスを、ゴール前のカボレ、続いて赤嶺が競るが、あと少しのところでシュートは打てず。35分には、柏MF太田が右エリアに猛突進し、東京DFを切り返してシュートを放つが、塩田の好セーブ。38分には柏陣内でのスローインから、サイドでカボレが競り→中央にこぼれたボールを赤嶺が追ってシュートするが、GKがキャッチ。41分は、梶山が赤嶺のくさびのリターンを受け、エリア手前でキープした後、ループでゴールを狙ったが、左に切れ、0対0のまま、前半を終了した。
16本のシュートも無得点…今季初の連敗
後半、東京は序盤から主導権を握った。開始直後には梶山が中盤から狙い澄ましたミドルを放つ。GKのセーブからボールがこぼれるが、そこには誰も詰めることができなかった。それでも60分頃までは柏にシュートを打たせず。梶山がゲームをつくり、金沢のインターセプトや今野の攻め上がりから前線にクロスを送ってチャンスをつくった。48分には、カボレが右サイドから中に突破。柏DFがスライディングでCKに。羽生のキックがこぼれ、左エリア外から金沢がシュートするが、柏DFがブロック。51分は、カボレの右クロスのこぼれを拾って、今度は赤嶺が左エリアからクロス。柏DFがクリアし、右CKに。
だが、セットプレーのチャンスもなかなか活かすことができなかった。59分には、金沢が相手パスをインターセプトして攻め上がり、中央の梶山にパス。梶山が狙ったミドルは相手に当たり、CKに。直後に羽生に代えて大竹を投入。大竹の左CKに、今野がヘディングで合わせたが、わずかに枠外に…。65分には、右からのパスをゴールを背に受けた大竹。中に周り込み、ゴールに向き直ってシュートを放つが、GKにキャッチされる。
68分には浅利に代えて近藤を右サイドに投入、今野と梶山のダブルボランチ。トップ下に大竹、左を赤嶺、今野がフォローする形で先制を狙った。だが74分、柏に立て続けに3本のCKを与えると、最後は柏FWポポの左CKを塩田がパンチング。ところが、左エリア内にこぼれたボールを柏MF大谷に右足で決められ、失点…。警戒していた柏のセットプレーを守り切ることができなかった。
78分には赤嶺に代えて平山を投入。引いて守る柏に対して猛攻を仕掛けた。その直後の79分には今野の左クロスを近藤と相手DFが競り、右エリアにこぼれたところで平山がシュート体勢に。だが柏DFに寄せられてヒットせず…。82分には、カボレのポストから金沢が左エリア内に進入し、ゴール前にクロス。中央の平山が足下で落とすが、その後のフォローがなかった。83分には左CKを得るが、大竹のキックは柏にクリアされる。84分には中盤で今野とジャンプして競り合った柏DF古賀が頭を打って傷み、試合は中断することに。
その後、再開されたが、ロスタイムは6分と同点に追いつく時間は残されていた。ここでCKを得ると、大竹の左CKを徳永がどんぴしゃでヘディング。続いて右スローインからのこぼれを、エリア内で大竹がシュート。しかしいずれも柏DFのブロックに阻まれた。前後半あわせて16本のシュートを放ちながら“1点”が遠く、ホームでの悔しい敗戦で、今季初の連敗を喫した。
【選手コメント】《塩田》「失点は、いろいろな条件が重なった上でのことだが自分のミス。それまでは崩されてはいなかったし、キャプテンマークを巻いている以上、あそこで失点の原因をつくったことは許されない。ただ、下を向いている時間はない。磐田戦に向けて切り替えることが大事」《金沢》「最後の厳しいところでの差が表れたと思う。試合に出た選手が責任をもって戦うことが必要。みんなが、勝利が一番大切ということを意識しなければいけない。3連敗はできない。アウェイゲームだが、磐田戦で勝ち点3を取れるように、無得点という悪い流れを断ち切りたい」
【城福監督の会見要旨】「柏の鋭い速攻には何回か苦しめられたが、自分たちも試合としては、時間帯によっては対等に、または対等以上にやれたと思う。ただ、やはり得点をしなければ勝てない。最後の得点に繋がるペナルティエリア内では、相手の守備の闘志が上回ったかと思う。失点についてはもう一度検証してみなければコーナーに至るまでの経緯がわからないが、失点には必ずいくつかの理由がある。コーナーになり、キーパーのパンチングがあり、そこにフリーな人間がいて…という点では、もちろん相手のシュートもよかったが、自分たちのミスが重なるから失点するわけで、それは受け入れなければならない。(平山の投入について)ゴール前まではボールを運べていたし、スリッピーでミスが起こりやすい状況だったので、ペナルティエリア内で勝負するという意味でも彼の決定力に期待した。(2試合続けて押していながら勝ちきれなかったが?)今日は特にスリッピーだったので、技術的にミスをしないで運ぶというのは難しい状況だった。ただ、自分たちが中で崩しながら外に展開したり、シュートという選択を見せながら今度は違うアイディアを出したり、そういう回数を多くし、質を上げなければということは痛感している」
【柏・石崎監督の会見要旨】「ゴールデンウィークから中2日・3日という苦しい戦いの中で、選手がよく頑張った。ケガ人も多く出て苦しいところだったが、本当に出た選手がみんな責任を持って戦ってくれた。それが、今日の1対0という結果につながったと思う。ただやはり攻撃のところで、なかなかうまくボールが動かせない、なかなかチャンスが作れないという問題がある。次の戦いまで1週間あるので、そこでもう一度やり直しをしたい。苦しい試合だったが、選手の頑張りで勝ててよかった(相手のペースになっている時間が長かったが、選手を代えずに我慢していた?)東京が平山選手や近藤選手など、大きい選手を入れてきたことに対し、我々は代える選手がなかなかいない。MF杉山もまだケガあがりで、時間が限られている。ただ、守りのリズムというのはできていた。そこで下手にメンバーを代えて、リズムを崩すのが嫌で、ある程度我慢はした。DF古賀のケガで、MF杉山をボランチに入れてMF鎌田を後ろに下げたが、放り込まれてもディフェンスラインは集中し、よくこぼれ球を拾っていたと思う」