GAME RESULT試合結果
第21節 2008/8/16(土)
観衆 37,154人
天候 曇、弱 気温 29.6度 湿度 76%
主審:マルチン ボルスキ 副審:クジシュトフ ミルムス/マチェイ ジマニク 四審:山内 宏志
J1 第21節
味スタ
0-1
試合終了
前半0-0
後半0-1
FC東京 | 浦和レッズ | |
---|---|---|
得点者 |
67' 相馬 崇人 |
|
60' 浅利 悟 → 梶山 陽平 71' 石川 直宏 → 赤嶺 真吾 77' カボレ → 川口 信男 |
選手交代 |
61' 平川 忠亮 → 細貝 萌 65' 高原 直泰 → ポンテ 83' 永井 雄一郎 → 堤 俊輔 |
11 | シュート | 10 |
5 | CK | 4 |
22 | FK | 17 |
62' 梶山 陽平 89' 長友 佑都 |
警告 |
44' 坪井 慶介 79' 永井 雄一郎 82' 田中 達也 |
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 15 | エメルソン |
MF | 18 | 石川 直宏 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 9 | カボレ |
GK | 31 | 荻 晃太 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 20 | 川口 信男 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
GK | 23 | 都築 龍太 |
DF | 2 | 坪井 慶介 |
DF | 4 | 田中 マルクス闘莉王 |
DF | 20 | 堀之内 聖 |
MF | 14 | 平川 忠亮 |
MF | 13 | 鈴木 啓太 |
MF | 22 | 阿部 勇樹 |
MF | 16 | 相馬 崇人 |
FW | 11 | 田中 達也 |
FW | 7 | 高原 直泰 |
FW | 9 | 永井 雄一郎 |
GK | 1 | 山岸 範宏 |
DF | 12 | 堤 俊輔 |
MF | 6 | 山田 暢久 |
MF | 3 | 細貝 萌 |
MF | 21 | 梅崎 司 |
MF | 10 | ポンテ |
FW | 17 | エジミウソン |
【選手・監督コメント】
アウェイでの悔しさ晴らし、ホームで連勝をめざす
リーグ第21節が開催、ホームで浦和レッズを迎え撃つ。前節名古屋戦では集中した戦いで1点を守り切り、公式戦では6月8日ヴェルディ戦(ナビスコ予選第6節)以来となる勝ち点3をゲットした。今節は、そこで掴んだ手応えをもとに、自分たちのサッカーで連勝をめざす一戦となる。
しかし、徳永が足首を傷め、「100パーセントのパフォーマンスは見込めないと判断して(城福監督)」、今季初の欠場に。そのため今野を左サイドバックにし、14日(木)に五輪から帰国したばかりの長友が右サイドバックで先発。中盤は前節と同様に、羽生と浅利がダブルボランチを組む布陣で臨むこととなった。
対する浦和レッズは現在、勝ち点34で2位につける。前節柏戦では終了間際に追いつかれ、ここ3試合は2分1敗で絶好調とはいえないものの、個々の能力の高さは誰もが認めるところ。今節はケガからあけたFW田中達がスタメンに。またMFポンテも復帰し、サブに控える。また浦和の強固な守備を崩すためには、サイドで主導権を握り、相手のウィングバックを押し込みたい。カボレや平山、エメルソン、石川たちが果敢にスペースを突いて、チャンスの数を多くつくることが必要になるはずだ。
アウェイ戦では0対2の悔しい敗れ方をしているだけに、その悔しさを晴らすためにも、アグレッシブに仕掛けて勝利をめざす!都内各所が局地的な豪雨に見舞われる中、晴れ間の見える味スタ。試合は18時34分に、東京のキックオフでスタートした。
浦和を自由にさせず、ボールを支配して攻め込んだが…
序盤から浦和には自由にプレーさせず、東京がボールを支配。パスを回して攻めに出た。開始直後には平山のくさびから、エメルソンが左前線に駆け上がる。だが中央の石川には届かず。DFがカットしたボールが左エリアのカボレのもとに浮き球が上がるが、ヘディングは打ち切れなかった。それでもカボレの飛び出しを活かして、エメルソンも度々スルーパスを送り、チャンスを作ろうとする。
8分、石川とパス交換をした羽生が、中央のエメルソンに預けて右エリアに進入。エメルソンから絶好のスルーパスが出るが、浦和DF闘莉王の素早い寄せの前にシュートは打てなかった。13分には、浦和のCKから逆襲を仕掛け、佐原が左サイドからアーリークロス。右前線の石川がジャンプしてボレーで中に送り、左右から揺さぶりをかけた。だが、中央のカボレは浦和DF闘莉王と競り合い、倒れて受けられず。浦和のファールはなし。
27分にはカボレが左からエリア内にドリブルを仕掛け、DFを引き付けて、最後はニアに詰めた平山にマイナスのラストパスを送る。しかしタイミングが合わず、平山は触れず。最後のところで連係と精度が足りず、決定的といえるシーンはつくれなかった。一方で浦和も、32分にFW田中達が放ったミドルが今日1本目のシュートであった。34分にはエメルソン→左エリアに進入した今野が中央にラストパス。浦和DFにカットされて左エリアでルーズになり、そこにカボレが走りこむが一歩遅く、守り切られる。35分には今野が左45度の角度から、勢いのあるミドルを放つが、浦和DF闘莉王がヘッドでクリアし、スローインに。
東京はペースを掴みながらもリズムのよい時に決め切れず。攻めている途中で失い、浦和のDFの裏を狙う素早い動きからピンチを迎えることに。38分には中盤で平山、カボレ、羽生がつなげず、浦和に奪われる。浦和FW永井から、オフサイドラインをかいくぐって飛び出したFW高原にパスが出され、塩田と1対1に。決定的なシュートを打たれたが、左ポストをヒット…。こぼれから浦和MF相馬にもシュートを打たれるが、佐原がブロックし、絶体絶命のピンチを免れた…。
44分にはカボレのポストから、浅利がエリア中央に進入。相手に囲まれながらもシュートを放つが、勢いが弱く、GKがキャッチ。その直後には浦和FW田中達のミドルを打たれるが塩田がセーブし、CKに逃れた。この浦和の左CKはファーに流れ、エメルソンがマイボールにしようとする。しかし、攻撃に出ようとしたところで奪い返され、再び浦和が逆襲。FW田中達のスルーパスにFW高原が飛び出し、再び塩田と1対1に。しかしシュートはバーに…! 相手のミスにも助けられて失点は免れ、0対0で後半へと折り返した。
先制を許し、浦和の堅守を崩せずに無得点で敗戦
後半に入ると一転して東京はパスをつなげなくなり、浦和に押し込まれることになった。49分には浦和の右スローインから、FW田中達が中に回り込んで放ったシュートはポストをヒット…。続いて、浦和MF阿部の浮き球のパスから、FW田中達が右エリアに抜け出し、際どいシュートを放たれる。60分には浅利に代えて梶山を投入し、流れを変えようとした。62分にはカボレが右サイドを突破し、相手DFを切り返して浮き球のクロスを送る。ゴール前に梶山が詰めたが、ボレーは打ち損ねた…。
67分には浦和にパスをつながれ、東京の左サイドから攻め込まれる。一度は佐原がクリアするが、浦和MFポンテに当たり、ボールはボランチのMF鈴木のもとに。MF鈴木はすかさず左前線に浮き球のパスを送り、東京DFの裏に飛び出したMF相馬がボレーシュートを突き刺し、ついにゴールを許した…。71分には石川に代えて赤嶺を投入。羽生が右をフォローする布陣でまずは同点をめざした。
しかし74分、カボレ→平山の短い落としに、エリア内に走り込んだ羽生がシュートと、いい形を作ったが、右に外れて枠は捉えられず。77分にはカボレに代えて川口を投入。前線を厚くして反撃を試みる。79分は、梶山が右エリアから仕掛け、赤嶺→梶山→中央の川口がシュート体勢に。DFのこぼれが右エリアの平山のもとに転がり、フリーでシュートを放ったが、これも枠外に。85分にはエメルソン→オーバーラップした今野がクロスを送り、ファーの平山がヘッドを振り抜いたが、GKの正面を突く。
87分には右CKを羽生→梶山とショートでつなぎ、梶山が右エリアに進入。DFを大きく切り返してシュートを放ったが、DFのブロックに阻まれた…。前線にボールを集めて猛攻を仕掛けながらも、1点を先行して守備を固める浦和DFを崩すことはできず。クロスを送ってもことごとく跳ね返されてタイムアップ。無得点に終わり、ホームで悔しい敗戦を喫した…。
【選手コメント】《エメルソン》「前半はいい形で、私たちの流れで戦えたと思うが、後半に失点してしまった。今日は先制されるとかなり難しい試合になると思っていたが、その中でこういう結果になった。もちろん逆転したかったができなかった。アウェイ戦では2対0で負けたが、今日も含めてミスをした時に点を取られている。そこは一つの問題。さらに私たちは、彼らから1点も取れていない。チャンスはあったが、点に繋がっていないというのは問題点があると思う。そういうところを含めて練習を積んでいくしかない。まだまだリーグ戦は続くので、戦っていきたい」《長友》「前半から自分たちのサッカーができていたと思うが、後半、自分のところでマークの受け渡しが上手くいかず、失点してしまい、悔しい。浦和はカウンターの質が高く、さすが上位にいるだけはあるなと感じた。五輪から帰国してすぐの試合だったが、コンディションは全く問題ない。オフサイドトラップなどの部分でズレた部分があったかと思うが、それ以外は連係でも不安はなかった。悔しい試合が続いているが、こういう時こそ踏ん張らないとダメ。しっかり自分を見つめ直してやっていきたい。今日はサイドをうまく使えなかったので、もっと自分から要求してサイドから仕掛けていければいいと思う。中に高い選手がいるので、いいクロスさえ上がれば点は取れる。自分次第だと思う。目の前の敵には絶対負けないという気持ちで、次節はサポーターに勝利をプレゼントしたい」
【城福監督の会見要旨】「まずはサポーター、ファンの方々に謝りたい。結果の責任は全部自分にある。もちろん浦和は素晴らしい戦いをして勝利したのだが、時間とお金を費やして来てくれた東京のサポーター、ファンの人々には、試合後に浦和の歌を歌われて辛い思いをさせてしまい、非常に申し訳ないと思っている。内容については、ラインを高く保って浦和の前線の3選手に仕事をさせないという守備のペースを作り、自分たちのサッカーをするという狙いを選手はよくやってくれた。オフサイドか否かで多少戸惑ったところがあり、少し守備が不安定になったが、自分たちのミス以外のところでの守備はよくできていた。ただ、クリアから繋ごうとしてミスをしたり、繋ぎの中でもイージーなミスはあった。そこを突かれて慌てた面もある。まさにそういうミスから失点し、自分たちの力がまだまだ足りないと感じている。後半については、イージーなミス、あるいは難しいパスの判断が続いた。DFラインから自信を持ってボールを繋げなくなり、そこで梶山を投入した。攻撃面では、それで落ち着いたので、もう一度自分たちの時間を作り直そうとした。しかし、失点をする少し前の時間帯は、受けるほうも怖がっていたり、出すほうも自信のないプレーが見受けられた。それは単に出し手と受け手だけの問題ではなく、ポジショニングやいろいろな要素が関わってくる。最終的にはゴール前の攻防が多くなると考え、赤嶺を投入した。赤嶺は、ゴール前で瞬間的に相手を外して、足でもヘディングでも決められるような特長を持っている。相手のラインが下がらずにスペースがあるうちは、石川の裏への動きは有効でよくやってくれたが、相手の下がり具合を見てそう判断した」
【浦和・ゲルト エンゲルス監督の会見要旨】「立ち上がりは非常にタフなゲームだった。東京は人数を掛けた守りの意識が強かったし、最初の25分までは早いカウンターが多かった。ピッチ状態から、我々は繋ぎもうまくできず、ほとんどランニング&ファイティングだった。30分過ぎからはパスが繋がった。そこでFW高原のポストとバーのシュートもあった。後半はほぼ同じリズムで戦えた。相手のハーフで試合を進め、サイドチェンジもあったし、FW田中達のシュートがポストに当たった場面もあった。いろんなシーンがあったが、やっと素晴らしいゴールで点が取れた。最後は下がりすぎて、エリアに近いところでの攻防が多くなった。そのエリアでの守備は非常によかったが、オフェンスを考えるともう少しキープできるとラクになったはず。相手のハーフに入ると、カウンターで点を取るのも当然ラクになる。前線での守備がもう少しボールにアプローチできたら、後ろもラクになったはず。惜しいカウンターのシーンもあったが、そこでも上手く繋げられればよかったのだが。ただ、90分間で見て1対0という結果が大事。失点ゼロで勝ち点3を得たことは大きい。アウェイだということを考えても満足している。(今日はFW永井とFW田中達の最終ラインの裏への抜け出しが目立ったが、東京のフラットなDFラインをイメージしてのことか?)東京をイメージしたわけではないが、意識しないといけないと思った。相手が下がっても、裏に少しでもスペースがあれば、狙おうとした。そこで届けばチャンスになる。届かなかったら相手のゴールキックになる。足下のボールはインターセプトされたらすぐ相手のカウンターになる。だから、裏を狙うことは最近の練習で意識している。FW田中達はその特長をもった選手」