GAME RESULT試合結果
第2節 2009/3/14(土)
観衆 50,802人
天候 雨、弱 気温 10.1度 湿度 58%
主審:岡田 正義 副審:中原 美智雄/中込 均 四審:井上 知大
J1 第2節
埼玉
3-1
試合終了
前半1-1
後半2-0
浦和レッズ | FC東京 | |
---|---|---|
04' 阿部 勇樹 48' エジミウソン 83' ポンテ |
得点者 |
13' オウンゴール |
57' 原口 元気 → 高原 直泰 78' 田中 達也 → 山田 直輝 86' エジミウソン → 堀之内 聖 |
選手交代 |
58' 鈴木 達也 → 大竹 洋平 60' 近藤 祐介 → 赤嶺 真吾 66' 羽生 直剛 → 石川 直宏 |
9 | シュート | 7 |
8 | CK | 4 |
14 | FK | 21 |
63' 山田 暢久 |
警告 | |
退場 |
GK | 23 | 都築 龍太 |
DF | 6 | 山田 暢久 |
DF | 2 | 坪井 慶介 |
DF | 4 | 田中 マルクス闘莉王 |
DF | 3 | 細貝 萌 |
MF | 13 | 鈴木 啓太 |
MF | 22 | 阿部 勇樹 |
MF | 24 | 原口 元気 |
MF | 10 | ポンテ |
FW | 11 | 田中 達也 |
FW | 17 | エジミウソン |
GK | 1 | 山岸 範宏 |
DF | 20 | 堀之内 聖 |
MF | 14 | 平川 忠亮 |
MF | 32 | 林 勇介 |
MF | 34 | 山田 直輝 |
FW | 15 | エスクデロ セルヒオ |
FW | 19 | 高原 直泰 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
DF | 15 | 平松 大志 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 40 | 鈴木 達也 |
FW | 9 | カボレ |
FW | 32 | 近藤 祐介 |
GK | 21 | 阿部 伸行 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
MF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
【選手・監督コメント】
今季初勝利をめざして、アウェイに乗り込む
リーグ第2節は浦和レッズと対戦、アウェイ埼玉スタジアム2002に乗り込む。開幕戦は、ホームで大量4失点を喫して敗れた。守備の立て直しは急務となるが、同時に攻撃面でもリズムのよい時間帯に得点に結びつけられなかったもどかしさが残った。新しいチャレンジに取り組む中で見出した課題をできる限り修正し、次に向かうための糧としたい。今節は、佐原、石川がケガから復帰し、サブに控えることに。また前節からカボレ、鈴木がスタメンに起用され、今野と梶山がボランチを務める。サイドバックは右に徳永、左に長友という布陣で臨むこととなった。
対する浦和は、第1節鹿島戦に敗戦。この試合がホーム開幕戦となり、「絶対に負けられない」という強い気持ちで臨んでくるだろう。今季よりフォルカー フィンケ新監督のもと、ボールをつないで攻める攻撃的なサッカーに変貌を遂げようとしている。それに対して東京は、どれだけ主導権を握って決定的なチャンスをつくれるかがポイント。もともと浦和の中央DFは固いため、サイドでも起点をつくり、勝負を仕掛けていきたい。
2004年9月以来、勝利のない浦和戦。それもアウェイゲームと厳しい条件は重なるが、苦手意識を払拭し、浦和を上回る強い気持ちを冷静にピッチ上で表して勝利をめざす。春の不安定な天候のもと、冷たい雨の降る埼スタ。試合は14時2分に東京のキックオフでスタートした。
先制を許すも、徳永、カボレのコンビで同点に追いつく
立ち上がりから浦和のスピーディな攻撃に押し込まれた。4分、浦和FW田中達が左前線に抜け出し、ゴール前に強いクロスを送る。これを権田がセーブしたが、ボールはラインを割り、浦和に右CKを与える。すると浦和MFポンテの弾道の低いキックを、右エリア内のMF阿部にダイレクトで蹴り込まれ、またしてもセットプレーから先制を許した。
しかし13分には、羽生が果敢にくさびのパスを入れ、中央のカボレ→左から長友がクロスを送る。中央では誰も合わせられなかったが、その後、粘り強くつなぎ、直後には徳永→前線に上がった梶山から、再び右サイドを突いた徳永に。ここからの低いクロスに合わせてニアにカボレが身体ごと飛び込み、ボールは浦和のゴールにイン。浦和のオウンゴールを誘い、少ないチャンスを確実に活かして同点に追いついた。
23分には茂庭が前線に浮き球のパスを送り、相手DFのクリアがエリア手前の羽生のもとに。羽生はダイレクトでゴールを狙うが、うまくヒットせず。ゴール正面のカボレのもとにこぼれ、シュートを放つも浦和GKにキャッチされた。しかしこの場面が唯一のチャンスらしいチャンスで、その後もリズムは浦和に。43分には茂庭と浦和DF闘莉王が接触。互いに傷んで一時ピッチをアウトする激しい試合となるが、それでも追加点は許さず。後半の立て直しに期待をかけ、前半を終了した。
終始浦和に主導権を握られ、苦しい敗戦
後半立ち上がりの48分、浦和の早いパス回しに対してなかなかボールを奪えず。ようやく今野が奪って反撃に出たが、中盤で相手につぶされて倒れる。一瞬ゲームが止まったかに思われたが、ボールは浦和DF闘莉王のもとに。ここから右に展開され、MFポンテのクロスにピンポイントでFWエジミウソンに合わされて、2点目を失った…。
またもやリードを許し、1点を追いかける展開となったが、勢いに乗る浦和にテンポよくパスを回され、奪っても攻撃につなぐことができず、反撃はままならなかった。58分には鈴木に代えて大竹、60分に近藤に代えて赤嶺、66分には羽生に代えて石川を投入。選手交代でリズムを変えようとしたが、71分、左サイドからのパスを右エリアで受けた石川が思い切りよく放ったシュートは、バーに当たって跳ね返され…。
83分、浦和DF坪井の左前線までの攻め上がりを許し、中央にパスを出される。浦和MF山田直は冷静に東京DFを引き付け、右のMFポンテにラストパス。これを確実に決められ、浦和の鋭いカウンターから守備を崩され、3失点目を喫して…。アウェイの厳しいプレッシャーの中、攻守に精彩を欠いて苦い敗戦。2連敗となった。
【選手コメント】《カボレ》「先発出場したが、こういう結果になってしまって残念。(得点シーンは)いいクロスが入ってきて飛び込んだ。結果的にはオウンゴールになったが、ゴールに絡めたことはよかった。ただ相手のGKも素晴らしく、その後にチャンスがあってもなかなか決められず残念だった。今季はこれまで7失点して、まだ勝てていない。次こそはホームで必ず勝利したい」《鈴木》「自分の持ち味を出して、アグレッシブに前へ向かっていこうという気持ちはあったが…。浦和に回される時間も長かったし、攻守において連動もなかった。開幕戦も今日も先制を許し、反撃に出たところで逆襲されて…と相手の思うつぼという展開。自分たちでもっとボールを保持できなければ、苦しくなる。ただ、それでも今季は、相手に引かれても崩していけるサッカーを狙っている。連敗したが、いまは成長するための痛みと捉え、みんなのベクトルを合わせていきたい。折れずに頑張りたい」
【城福監督の会見要旨】「開幕で勝つことが出来なかったので、今日はぜひ勝ち点3を、と強い気持ちで臨んだ。またアウェイゲームながらファンのみなさんにも多く観に来ていただいたが、その期待に応えられず、非常に残念。内容は、個々のプレーについても考えなければいけないが、トータルで見てもボールを回されて翻弄された。またボールを奪って、自分たちがしっかりと保持しなければいけないところですぐに失ってしまったという印象。その要因として、まず浦和に、守備の側からすれば中途半端なポジショニングを取られ、前を向かれてボールを動かされた。同時に前線でボールを収められ、我々の最終ラインのところでスピードアップされ、それが大きなダメージになった。我々が浦和のボールを追いかける時間があまりにも長く、疲労感があった。自分たちの時間を多くしなければという点で、守備だけでなく攻撃にも問題があった。全体の内容としてとても悔しいが、結果としてはフェアなものになったかと。しっかり自分たちの課題を抽出して、切り替えて次に向かいたい」
【浦和・フィンケ監督の会見要旨】「今季初のホーム戦だが、実際に私が3ヶ月前に訪れた時も浦和のサポーターは素晴らしく、最後の最後までチームを応援していた。残念ながらその時の試合は負けてしまったが、今日の試合では出来る限りいい結果を残したいと思っていた。だから今日の試合での勝ち点3は、非常に貴重。早い段階で先取点を奪うことが出来たし、チームとしてもとてもいいパフォーマンスを見せていた。ただ、残念な形で同点を許した。その後、10~15分間は私たちのチームのプレーは思わしくなく、同時にFC東京が素晴らしいプレーを見せていたと思う。前半の中頃から私たちのプレーの質も上がった。ボールポゼッションや、各選手の切り替えなどがよくなり、動きとしてもそれまでに比べたら改善された。ハーフタイム時には『前半の終わり頃のプレーを続けることが出来れば、後半にもっといい結果が残せる』と感じていた。(DFの選手が攻撃でも活躍したが?)私の考えとして、各ポジションの選手が、得点チャンスを作って自ら得点を決めるようにしたい。コンビネーションサッカーをめざすためには、守備の選手も攻撃に参加することが大切と思っている」