GAME RESULT試合結果

第8節 2009/4/29(水)
観衆 16,853人 
天候 晴、弱 気温 16.0度 湿度 32% 
主審:吉田 寿光 副審:金田 大吉/戸田 東吾 四審:奥谷 彰男

J1 第8節

万博

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ガンバ大阪

4-2

試合終了

前半2-0

後半2-2

AWAY

FC東京

ガンバ大阪 FC東京
19' オウンゴール
25' ルーカス
47' レアンドロ
68' チョ ジェジン
得点者 79' 石川 直宏
81' 鈴木 達也
74' 佐々木 勇人 → 寺田 紳一
78' チョ ジェジン → 播戸 竜二
89' ルーカス → 倉田 秋
選手交代 58' 佐原 秀樹 → 椋原 健太
61' 近藤 祐介 → 赤嶺 真吾
69' 羽生 直剛 → 鈴木 達也
8 シュート 10
4 CK 9
18 FK 19
警告 31' 羽生 直剛
退場
ガンバ大阪先発
GK 22 藤ヶ谷 陽介
DF 27 橋本 英郎
DF 2 中澤 聡太
DF 5 山口 智
DF 19 下平 匠
MF 17 明神 智和
MF 7 遠藤 保仁
MF 16 佐々木 勇人
MF 9 ルーカス
FW 18 チョ ジェジン
FW 23 レアンドロ
ガンバ大阪控え
GK 1 松代 直樹
DF 4 高木 和道
MF 8 寺田 紳一
MF 13 安田 理大
MF 20 倉田 秋
FW 11 播戸 竜二
FW 30 山崎 雅人
FC東京先発
GK 20 権田 修一
DF 25 徳永 悠平
DF 3 佐原 秀樹
DF 2 茂庭 照幸
DF 5 長友 佑都
MF 6 今野 泰幸
MF 22 羽生 直剛
MF 18 石川 直宏
MF 10 梶山 陽平
FW 9 カボレ
FW 32 近藤 祐介
FC東京控え
GK 21 阿部 伸行
DF 33 椋原 健太
MF 7 浅利 悟
MF 19 大竹 洋平
MF 28 米本 拓司
MF 40 鈴木 達也
FW 24 赤嶺 真吾

【選手・監督コメント】

チャンスを確実に活かして連勝をもぎ取りたい


 リーグ第8節は、アウェイでガンバ大阪と対戦。前節に続いてのアウェイゲームとなるが、大分戦でもぎ取った勝利を勢いにつなげ、連勝をめざしたい。

 対するG大阪は、ACLと並行した戦いが続いている。4/22にインドネシアでのアウェイ戦から中4日で前節を、そこから中2日で今節を迎える強行スケジュールとなっているが、城福監督は「相手の疲労を期してピッチに立てば痛い目に合う」と気を引き締める。そして「G大阪はボール回しやポゼッションの力では、Jリーグだけでなくアジアでも屈指のチーム。今季はそこに大型補強も行い、高さや得点力という武器も増えている」と警戒すべきポイントを挙げる。

 東京は、前節と同じメンバーで臨むことに。相手にある程度ボールを支配されることは予想されるため、守備ではチーム全体として連係を図り、スペースと時間を与えないことが重要となる。そしてボールを奪ったら、切り替えの早い攻撃を仕掛け、サイドで主導権を握りたいところだ。大分戦で今季初ゴールをマークした梶山は「相手のパス回しに対して走り負けないように戦う。前線との連係を図り、シュートチャンスを多くつくりたい」と力強く話し、今季初の2得点以上での勝利をめざす。

 茂庭は「たとえギリギリまで押し込まれても、身体を張って勝負したい。序盤はある程度我慢してバランスを重視して戦い、終盤に相手の体力が落ちれば、そこで一気に勝負をかけたい」と意気込みをみせる。G大阪は、先取点を取って試合運びをラクにしようと狙ってくるだろう。これに対して、我慢するべき時間をしのげば、東京も自分たちの時間をつくれるはず。その時にチャンスを確実に活かしたい。相手の持ち味を抑えつつ、自分たちの力を出し切って勝ち点3を!試合は万博記念競技場にて、19時3分に東京のキックオフでスタートした。

不運な形で先制を許し、リードされて後半に


 落ち着いて試合に入り、立ち上がりから主導権を握ろうとするG大阪に対し、東京はリズムをつかませなかった。相手のボール回しにブロックを作った守備からボールを奪い、早い攻撃を仕掛ける。14分には、相手陣内で中途半端になったボールを石川が奪い、一気にドリブルで独走。ゴール前まで持ち込み、左足でシュートを放つも、相手DFがブロック。こぼれをカボレが奪い、相手DFにマークされながらも思いっきりシュート、浮いてしまった。

 しかし19分に相手のスローインから、MF佐々木が蹴ったクロスが羽生に当たってオウンゴールに。アンラッキーな形で先制を許す。するとG大阪に流れが傾き始める。21分には、FWレアンドロの強烈なドリブルシュートが右ポストに当たる。すると25分には、G大阪・MF遠藤の左スローインから、MFルーカス→MF佐々木→FWレアンドロが細かくつなぎ、最後はMFルーカスが佐原をかわしてエリア内に抜け出し、シュートを突き刺され……2点目を失った。

 反撃に出たい東京は27分、カボレが左サイドからエリア内に猛然と突破。ライナー性のクロスを中に入れるもシュートまでいかない。30分は、梶山→石川が豪快なミドルを放つも相手GKが好セーブ。その後は何度かロングボールから反撃を狙うも、ボールが収まらない。G大阪はゆっくりとDFラインでボールを回し、機をみて攻撃を仕掛けてきて、東京にリズムを与えない。結局2点をリードされたまま前半を終了した。 

2点を返すも、大量失点で敗戦


 立て直しを図った後半だが、開始直後の47分、東京のフィードを奪われ、ゴール前まで簡単に運ばれると、G大阪のパスワークに翻弄され、FWレアンドロに決められて追加点を許す。次の1点をどちらがとるかが重要だったため、痛い失点となった。それでも諦めず攻撃を仕掛ける。50分、右スローインから羽生がクロス。これに佐原が相手DFと競り合いながら頭で合わせるも左にそれる。

 57分には、今野のサイドチェンジから徳永の攻め上がり、エリア右角付近でリターンを受けた羽生がダイレクトでシュートするが、左に切れる。58分には椋原を右サイドバックに入れ、今野をセンターバックに、徳永をボランチに配する布陣に。61分には近藤に代えて赤嶺を投入。2本目のCKの場面で、出場直後の赤嶺がボレーを放つが相手DFに阻まれた。しかし直後の68分、攻め上がった隙を突かれて4点目を失ってしまう。

 69分には羽生に代えて鈴木を投入。相手の運動量が落ちはじめ、高い位置でボールを奪えるようになると、ペースは東京に。すると79分、左サイドの石川がドリブルで相手DF2人をかわしシュート、意地の1点を返す。続く81分には、中央でボールを奪った梶山から、左から上がってきた鈴木にわたりこれを確実に決めて2点目。今季初の2得点を奪い、勢いに乗って猛攻を仕掛けた。だが時すでに遅し……G大阪の巧みなサッカーの前に4点を失い、苦い敗戦を喫した。

 【選手コメント】《石川》「1点、2点と取られていくうちにピッチの中で元気がなくなっていった。この試合だけでなく、次もすぐあるのに…。そういうところが自分を含めて腹立たしいし、悔しい。それでも2対0の状況であれば、1点返せばどうなるかわからなかった。でも後半に入ってすぐに3点目を失い、そういうところで踏ん張れないのも問題。(全体的に引きすぎた?)状況に合わせて、もっと前からいく時があってもよかったと思う。メリハリが必要だし、試合の中での駆け引きが足りなさ過ぎると思う。(G大阪を怖れたのか?)うーん…僕はそのどちらでもない。相手に合わせてしまったという感じ。力の差があって『仕方がないな』と思う負けじゃない。そういう試合を続けてしまっている。先手を取って僕たちのサッカーをしたい。自分たちに合せさせるぐらいのサッカー…次はホームに帰るのでそういう試合をしたい」《鈴木》「自分たちの力を発揮した上で負けた…とは思えない、もったいない試合。みんな、頑張ってはいたが、自信を持てていなかったという気がする。間延びして、セカンドを奪われて、裏や個人の突破も怖いので、全体がズルズル下がって、ロングボールしか攻め手がなかった。奪っても味方が遠く、また蹴って、それを奪われる…という繰り返しになっていた。(出場後に流れが変わったが?)もう、そういう状況だったので。ただ、ああいうサッカーを、最初から使い分けてやれればいいのだが…。前の選手も協力して、全体でプレスをかけていくことが必要。DFは前に強い選手が揃っているので、前でコースを限定していけば、これほどやられないと思う。個人的にはずっと調子がよかったので、今日のプレーやゴールでそれを確信できた部分もある。次につなげていきたい」

 【城福監督の会見要旨】「アウェイのナイターという非常に応援にきにくい状況にもかかわらず、非常に多くのファンが応援に来てくださいました。しかしその期待に応えることができず非常に残念です。(G大阪の守備をどう崩そうと?)相手の良さを消さなければいけないですし、良い守備をしてサイドからのクロスを入れることを考えました。不運な形から点が入ってしまい、難しくなってしまいました。(交代で出場した選手が良い動きをしましたが?)どちらにしろ、後半に出場した選手たちは状況がはっきりしていましたので…。ただ、我々にとって非常に痛かったのは、ディフェンスラインの選手を代えざるを得なかったことだと思います」

 【G大阪・西野監督の会見要旨】「80分間は今日やろうとしているサッカーを全員が共有しながら、やれていたように感じます。最後の10分が非常に惜しかったと思いますので、今後の課題にしたいと思います。余裕が出すぎたなという気がします。今日はもう一度、全員でプレッシングというものを見直して、いい形で全員が連動した守備というものが出来て、その中からショートカウンターやアグレッシブな攻撃というのがいくつか見られたと思います。前節から修正し、目指しているところが少し、全体として出来てきているかなと思います。良い守備があれば、必ずガンバは良い攻撃が出来ます。良い守備がある時間帯が増え、しっかりとしたコンパクトなディフェンスをして、そこから良い形でボールを奪うことが出来れば、ボールを動かしてショートカウンター的に前線に付けられます。守備の意識を高めて、その延長にという考え方です。チョ ジェジンやレアンドロにそういうところはあまり要求したくないんですが、ゴールをするためにはそれが必要だということです。その延長に良いプレッシング、良いボールの動かし方、エリアへの入り方というのがあると思います」