GAME RESULT試合結果
第9節 2009/5/02(土)
観衆 18,886人
天候 晴、弱 気温 19.3度 湿度 42%
主審:鍋島 將起 副審:抱山 公彦/竹内 元人 四審:五十川 和也
J1 第9節
味スタ
3-2
試合終了
前半2-1
後半1-1
FC東京 | 大宮アルディージャ | |
---|---|---|
04' 石川 直宏 25' 石川 直宏 57' 石川 直宏 |
得点者 |
36' 内田 智也 67' マト |
80' 石川 直宏 → 鈴木 達也 81' カボレ → 平山 相太 87' 羽生 直剛 → 浅利 悟 |
選手交代 |
45' 渡部 大輔 → パク ウォンジェ 67' 新井 涼平 → 藤本 主税 78' 内田 智也 → 福田 俊介 |
17 | シュート | 16 |
5 | CK | 7 |
21 | FK | 18 |
59' 米本 拓司 60' 徳永 悠平 87' 浅利 悟 |
警告 |
13' 片岡 洋介 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 4 | ブルーノ クアドロス |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 28 | 米本 拓司 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 9 | カボレ |
GK | 21 | 阿部 伸行 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
MF | 40 | 鈴木 達也 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 32 | 近藤 祐介 |
GK | 21 | 江角 浩司 |
DF | 25 | 土岐田 洸平 |
DF | 6 | 片岡 洋介 |
DF | 3 | マト |
DF | 19 | 村山 祐介 |
MF | 33 | 新井 涼平 |
MF | 23 | 金澤 慎 |
MF | 30 | 渡部 大輔 |
MF | 7 | 内田 智也 |
FW | 13 | 藤田 祥史 |
FW | 9 | 石原 直樹 |
GK | 1 | 高木 貴弘 |
DF | 14 | パク ウォンジェ |
DF | 28 | 福田 俊介 |
DF | 29 | 西村 陽毅 |
MF | 11 | 藤本 主税 |
MF | 17 | 橋本 早十 |
FW | 24 | 川辺 隆弥 |
【選手・監督コメント】
ゴールデンウィーク連戦、ホームで勝利を掴む!
大型連休の中、リーグ第9節が開催。大宮アルディージャを味スタで迎え撃つ。前節G大阪戦は試合終盤に持ち味を発揮し、今季初の2得点を挙げたものの、反撃は遅く4失点を喫して敗戦。そこから中2日の短い時間で迎える今節だが、心身ともに切り替え、是が非でもホームで勝利がほしい一戦だ。
今節はメンバー構成を変更。城福監督は「不安がまったくないわけではないが、ここ何試合かのパフォーマンスと対戦相手を考え、こういうチョイスをした。CB2人を含め、今日の時点でベストな組み合わせ。個々とチームのよさを出し切ることに専念したい。どんな時でも選手を信じて送り出す」と決意を込めて話し、ブルーノ クアドロスと今野をセンターバックに配し、梶山と米本がダブルボランチ。石川と羽生がサイドに、カボレと赤嶺の2トップという布陣で臨むこととなった。
対する大宮は勝ち点9で12位につけるが、現在3連敗中。連戦の中で、張監督も前節から7選手を変更。片岡をセンターバックに下げ、両サイドバックは土岐田と村山。ダブルボランチを新井と金澤が組み、攻撃陣もフレッシュな選手が揃う。フレッシュな選手で『走り勝つ』ことをめざしてきた。
これに対してまず走り負けないことが勝ち点3の条件となる。その上で試合状況を冷静に判断し、落ち着いてパスをつないでいけば自分たちの時間帯はつくれるはずだ。梶山からの展開や、羽生の流動的な動きからチャンスにつなげたいところ。城福監督は「誰がどこのポジションで出場しようと、蹴り合いにはしたくない。めざすサッカーを貫く」とあらためて自分たちのサッカーをすることを宣言。五月晴れの味スタ。ホームの利を活かす戦いは19時4分に東京のキックオフでスタートした。
ナオゴールを皮切りに大宮を圧倒するが…
立ち上がりからペースをつかみ、パスワークと石川や羽生の流動的な動きからチャンスをつくった。4分、自陣の徳永がサイドを変え、左前線のカボレにロングパス。カボレがヘッドで落としたボールを、ファーの赤嶺がつなぎ、その間を走った石川に。石川はドリブルで持ち出すと、果敢にシュートを放ちボールは右下にイン! 石川の2戦連続弾で先制した!
6分、右前線に流れたカボレから、中央の赤嶺にクロスが送られたが、わずかにタイミングが合わず。10分には、赤嶺がワンツーから中央突破を仕掛け、うしろにつないだボールを羽生がシュート。大宮にはチャンスらしいチャンスをつくらせず、攻めに出た。18分は、自陣から切り替えの早い攻撃を仕掛け、赤嶺→右の石川から中央へラストパス。大宮DFにカットされそうになったが、そこを抜けてファーのカボレのもとに。絶好の追加点のチャンスだったが、シュートはGKのセーブに阻まれる。
23分にも、ラインを押し上げて中盤まで上がったブルーノ クアドロスから左前線のカボレに。カボレはトラップで巧みに相手DFの前に出てエリアに突進。フリーでこれまた決定的なシーンをつくったが……シュートは右に切れて……。チャンスになかなか決めることができなかったが、迎えた25分、徳永から右エリア手前の羽生に縦パス。羽生は落ち着いて、中央を上がった石川に。相手DFをパスワークで崩すと、石川は狙いすましたシュートでコースを突いて、ゴール!! 連係プレーで大宮DFを崩して2点目を奪い、大宮を圧倒した。
だが35分、自陣での梶山からのパスを奪われて反撃をくらい、大宮FW石原のドリブルを米本がファールで止め、FKを与える。MF内田が、左エリア手前から直接狙ったシュートは、ゴール左上に決まり…。セットプレーのワンチャンスを活かされてしまう。42分にはパスミスからチーム全体が慌ててしまい、大宮にパスをつながれる。右SB土岐田のフィードをエリア中央のFW藤田にヘッドで落とされ、これが前で待ち構えるFW石原のもとに。決定的なシーンを作られたが、シュートは左にはずれ、ミスに助けられた。2対1で前半を終了した。
石川が初のハットトリック!苦しみながらも勝ち点3を手に
後半、大宮はMF渡部に代えてDFパク ウォンジェを左MFに投入、MF内田が右の布陣で臨んできた。しかし立ち上がりにリズムをつかんだのは東京。48分、自陣で奪い米本→赤嶺→カボレがドリブルで猛突進。エリアまで持ち込むが、相手DFにぶつけられ、シュートは打てなかった。だが57分には、長友が大宮DFにプレスをかけ、左スローインを得る。ここから長友が送ったスローに合わせ、石川が巧みにエリアに抜け出し、ハーフボレーを叩き込んでハットトリックを達成!
3点目を奪って大宮を突き放したかに見えた。だが、流れの中ではチャンスをつくらせなかったものの、リスタートのチャンスを確実に活かされる。67分には、リスタートを繰り返して攻め込まれ、最後はCKに逃れたが、DFパクの蹴った鋭い右CKから、DFマトにどんぴしゃで飛び込まれ失点。再び1点差に追い上げられた。
その後はチャンスに決められず、パスミスから慌ててしまい、大宮の逆襲をくらうという慌しい展開に。77分には、右サイドでパスを奪われて、カウンターをくらう。ここからサイドを変えられ、左前線のDFパクが抜け出してシュート。これは権田がセーブするが、こぼれがファーの大宮MF内田のもとに…。右エリアから決定的なシュートを放たれたが、長友が身体でブロック!
80分には石川に代えて鈴木を、81分にはカボレに代えて平山を投入。86分にはカウンターを仕掛け、鈴木が相手DFの裏に飛び出す。そこに梶山がピタリとパスを送り、鈴木はGKと1対1に。ビッグチャンスをつくるが、シュートはGKのセーブに阻まれ…。終盤はDFマトを前線に上げ、パワープレーに出た大宮の猛攻にさらされ、緊迫した展開となったが、87分には羽生に代えて浅利を投入。最後は平山もDFラインまで下がって一丸となり、大宮の猛攻をしのぎきってタイムアップ。苦しみながらも、ホームでの勝ち点3を掴み取った。
【選手コメント】《石川》「苦しい試合が続いていたし、結果が出ない中でまず点を取りたかった。前節のG大阪戦でもゴールできたが、結果として勝てなかったので『得点が結果につながる』ことを意識してプレーした。2得点した後も、点を取れば取るだけ優位な状況になると思ったし、何より2点差は怖い。もう1点を早く取りたかった。今日はシュートの場面で、すべてイメージが作れていた。それがゴールに繋がったと思う。最後は苦しい展開になったが、みんなに頑張ってもらった。結果として3得点したが、外している試合もあるし、その分もっと決めていきたい。ここで満足することは絶対にない」《ブルーノ クアドロス》「今日は勝ち点3を取ることが一番大事だった。チャンスが貰えていい試合ができたことはとてもよかった。今野はいいプレーをする選手で、強く、スピードもあるので、自分としてはやりやすかった。残念だったのは前半を2対0で終われなかったこと。サッカーだから、ああいうFKで失点してしまうのは仕方がないことだけれど…」
【城福監督の会見要旨】「今日は絶対勝たなければいけないというシチュエーションの試合だった。前節、G大阪戦で4失点した。みんな一生懸命にやってはいるが、結果的にその4失点をしてから目が覚めたと言われても仕方のないゲームをした。ここで踏ん張らなければ、上位を狙うことは絵空事に終わる。その状況で踏ん張れたことはよかった。選手みんなのおかげだし、ファンの方々の支えがあったから。ただし内容については、3対2で終わったことに危機感を持たなければならない。技術のミスは仕方がないが、パーフェクトな試合を、プアな判断で失点し、そこから動揺した。こういう幼い試合をしていると、星を五分に戻して、今までの悔しさを晴らして勝ち続けるという目標が遠い話になってしまう。自分としてはそういう危機感を抱いた。今日の結果を手放しで喜ぶのは非常に危険。チーム全体が危機感を持って次の試合に臨まなければいけないと思っている。チャンスに外し続ければこういうゲームになるし、チームは苦しくなる。また壁の並び方や、遡ればファールをする・しないというその前のプレーも含め、自分たちの技術の範囲でなく、判断でのミスが多すぎる。攻守に於いて判断の部分をもう少し研ぎ澄ませて、もっと大人になっていかなければいけないと思う」
【大宮・張監督の会見要旨】「立ち上がりの失点があまりにも早い時間帯で、修正をする余裕もなく、思うような試合運びが全然できなかった。ただ、前節の0対3の試合よりは、2得点している分だけ今後に繋がるのではないかと思う。(前節から大幅に選手を入れ替えたが?)連戦ということもあるし、我々が目指すスタイルのサッカーをすること、その両方の狙いがあった。大幅にというか…今日起用した選手はこれまでに出場経験もあり、私自身はそれほど大幅に変えたという意識はない。ベテラン組を休ませるという狙いもあった。若手の選手たちも伸びてきているし、前節の動きよりは、今日の動きのほうがよかったと思う。次の試合も、我々のスタイルに合った選手たちを起用し、ベテラン選手も戻したい。28人体制・全員の力で戦わなければいけない」