GAME RESULT試合結果
第10節 2009/5/05(火)
観衆 15,342人
天候 雨、無 気温 16.0度 湿度 94%
主審:柏原 丈二 副審:名木 利幸/西尾 英朗 四審:吉田 哲朗
J1 第10節
広島ビ
2-0
試合終了
前半1-0
後半1-0
サンフレッチェ広島 | FC東京 | |
---|---|---|
22' 髙萩 洋次郎 74' 佐藤 寿人 |
得点者 | |
65' 髙萩 洋次郎 → 盛田 剛平 80' 佐藤 寿人 → 久保 竜彦 84' 柏木 陽介 → 中島 浩司 |
選手交代 |
51' 近藤 祐介 → 鈴木 達也 63' 米本 拓司 → 平山 相太 82' 羽生 直剛 → 大竹 洋平 |
15 | シュート | 15 |
2 | CK | 7 |
15 | FK | 13 |
10' 森﨑 和幸 76' 中林 洋次 |
警告 | |
退場 |
GK | 34 | 中林 洋次 |
DF | 24 | 森脇 良太 |
DF | 2 | ストヤノフ |
DF | 5 | 槙野 智章 |
MF | 14 | ミキッチ |
MF | 8 | 森﨑 和幸 |
MF | 6 | 青山 敏弘 |
MF | 17 | 服部 公太 |
MF | 15 | 髙萩 洋次郎 |
MF | 10 | 柏木 陽介 |
FW | 11 | 佐藤 寿人 |
GK | 36 | 原 裕太郎 |
DF | 19 | 盛田 剛平 |
DF | 35 | 中島 浩司 |
MF | 16 | 李 漢宰 |
MF | 33 | 楽山 孝志 |
FW | 18 | 平繁 龍一 |
FW | 39 | 久保 竜彦 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 4 | ブルーノ クアドロス |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 28 | 米本 拓司 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 32 | 近藤 祐介 |
GK | 21 | 阿部 伸行 |
DF | 15 | 平松 大志 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
MF | 40 | 鈴木 達也 |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
前節の反省を活かし、連勝を目指す!
リーグ第10節は、アウェイでサンフレッチェ広島と対戦。前節大宮戦では、セットプレーから2失点を許し、得点こそ石川のハットトリックのみで僅差での勝利となったが、積極的な守備から何度も決定機を作り、チーム全体の動きは悪くない。城福監督も「大宮戦は、内容としては悪くなかったと思う。ただし状況を把握できず、自分たちで相手に流れをわたすような戦い方については反省し、学んで今後に活かしていかなければいけない」と次なる目標を話した。
対する広島は現在、勝ち点11で10位につける。昨年シーズンはJ2で過ごしたが、正確なパスワークや中盤の思い切りのよい飛び出し、FW佐藤寿のスピードを活かした戦い方などは、時間をかけて築き上げられてきたもの。今季はGKをはじめ、森崎浩ら、故障者にも悩まされているようだが、チームとしての戦い方は徹底されている。城福監督が「彼らのよさを思う存分出させない戦いをしたい」と狙うように、ポゼッションを指向する広島対して、まずは積極的な守備から試合に入り、よい形でボールを奪ってリズムを作りたい。
東京は、左膝を痛めたカボレに代わり近藤が先発に復帰。近藤は「点を決めるために起用されると思っている。ただ、その前に守備で、相手のパスワークの起点となるボランチをしっかりマークしたい。いい守備から高い位置で奪えればチャンスにつながるし、裏も果敢に狙っていきたい」と話す。3-4-3に近い布陣の広島に対し、サイドで主導権を握り、チャンスにつなげられるかがポイント。好調の石川、羽生のスペースを突く動きや、両サイドバックの攻め上がりからサイドの攻防に競り勝ち、攻撃を仕掛けていきたいところだ。
長友は「(突破力のある)MFミキッチ選手との1対1の勝負は楽しみ。パスワークで逃げられるよりも、積極的に勝負を仕掛けてこられたほうが、こちらも燃える。やりがいがある」と自信を見せる。また権田は「大宮戦ではバタバタしてしまった。コミュニケーションをしっかり取れば、もう少しラクな戦いができたはず。その反省点を必ず活かす」と決意を話した。勝てば対戦成績を五分に戻せるだけに、重要なゲームとなる。連戦の疲労はあるが、気迫を込めたサッカーで勝利をめざす!試合は雨模様の広島ビッグアーチにて、19時4分に東京のキックオフで開始された。
互角の戦いを見せるもリードを許して後半へ
東京は、相手の特長であるパスワークに対抗して、コンパクトな布陣でプレスをかけ、ボールを奪っては切り替え早く反撃につなげた。6分、梶山が右サイドに展開。徳永がヘッドで前へ送り、石川がクロス。DFのこぼれを再び梶山が奪い前線へ。連続して形を作るが、最後は広島DFにカットされた。9分には、左サイドから石川がクロス。ファーで近藤がヘッドでつなぎ、赤嶺のポストから、攻め上がった徳永が果敢にミドルを狙ったが、大きく外れた。
10分、相手陣内で石川が果敢に仕掛け、倒されてボールはこぼれる。これを拾った赤嶺がすかさず強烈なミドル。GKがセーブして右CKに。17分には、左サイドを駆け上がったMF服部にパスが出され、東京DFは左右に振られる。MF服部が中央に送ったグラウンダーのラストパスに、FW佐藤、MF高萩が詰めたが、わずかに合わず。互いに持ち味を発揮して見応えある攻防が続いたが、22分、広島DFストヤノフの攻め上がりから、MFミキッチにクロスを上げられると、MF高萩にフリーでヘッドを決められ先制を許した。
気落ちすることなく東京も走り負けず、26分には、長友のクロスを中央の赤嶺がつなぎ、後ろから攻め上がった梶山が、エリア手前で相手DFをフェイントで大きく切り返し、強シュート。ブロックにあい、浮いたボールを近藤が落とし→再び梶山がネットに突き刺したが、その前にオフサイド…。逆に38分、カウンターをくらい、広島MF柏木に決定的なシュートを打たれたが、権田が身体を張ってセーブ。1点のリードを許したまま、後半へと折り返した。
チャンスを作るも、最後まで相手の堅守を崩せず敗戦
後半に入ると、広島は守備を固め速攻を狙うようになる。51分には、羽生→梶山がミドルを狙ったが、枠外に。続いて近藤に代えて鈴木を投入。55分は、長友が攻め上がり深いところからクロス。中央で羽生がつぶれてすり抜けたボールに、ファーの赤嶺がボレーで合わせたが、バーの上に。61分、広島DFラインのパスを赤嶺がカットし、ドリブルで突進。そのまま遠目の距離から自らシュートを狙うも、枠を横切った…。
積極的に攻め込みながらも、スリッピーなピッチで何度かプレーの精度を欠くことに。また、サイドを起点にクロスを上げても跳ね返され、決定的なシーンはなかなか作れなかった。63分には米本に代えて平山を投入、羽生がボランチに下がり鈴木を左サイドに。すると65分、左クロスをエリア内の平山が落とし、石川のシュートがゴールに吸い込まれるが、平山のプレーがファールを取られてノーゴールに。68分は、羽生からのスルーパスに石川が抜け出し、ドリブルで持ち込みエリアからシュート。しかしGKの好セーブで得点できない。
すると迎えた74分、広島が速攻を仕掛け、MF柏木→MF青山の連係プレーからFW佐藤がゴール。攻めるしかなくなった東京は、80分、鈴木がエリア手前からシュート。DFブロックのこぼれを平山が奪い、エリアに進入。シュートを放ったが、打ち切れずGKがキャッチ。89分には、ブルーノ クアドロスのクロスに赤嶺が突っ込みボレーを放ったが、枠を捉えられず。ロスタイムに入って、平山→鈴木がつないで最後は梶山がミドル。DFに当たって角度が変わったが、GKがキャッチ。結局、確実にチャンスを活かした広島に対し、東京は決して悪くない内容ながらもプレーの正確性を欠き、今季初の無得点で敗れた。
【選手コメント】《梶山》「サイドを起点にという意識が強すぎたかもしれない。中央でもっとつなげるのに、自分たちで難しい選択をしてしまっていた。ボールを回すのは広島もうまかったが、失点はカウンター気味にこられたのと、後手後手になって崩れたもの。やられた…という感じはしなかった。何より課題は、自分たちのボールの時にいかにフィニッシュにもっていけるか。自分たちにあると思う」《赤嶺》「攻め込まれた回数はそれほど多くなかったと思うが…。結果的に無得点でそこに責任を感じる。チャンスはあったので、決められなかったことが反省点。ただ、連戦なのですぐに切り替えることが必要。チャンスはつくれているので、コンディションを整え、確実に決められるようにしたい。遠くまで応援に駆けつけてくれたファンには残念な結果となってしまったが、次は勝ち点3を取れるよう頑張ります」
【城福監督の会見要旨】「1点も取れずに負けたというのは非常に残念でなりません。ゲームプランとしては自分たちがアグレッシブにボールを奪いに行って、そこから我々が今年やろうとしているサッカーをやり、自分たちの最大公倍数を出して勝点3を奪いたかった。一番警戒していたDFストヤノフの攻め上がりで、そこからワイドに使われるというのは、警戒していた形だった。多分最初にペナルティエリアの中に侵入されたボールで、あれはサンフレッチェが意図的に作り出す形なので、それを警戒していたのにやられたのは非常に残念です。ただ、今現在で我々の順位はわかりませんが、全体的には自分たちがやろうとしているサッカーを続けていれば、ある程度出来ると信じています。今の順位というのは私の不徳の致すところで、私の力が足りないからで、選手はこのサッカーを続けるべきだと思いますし、このサッカーを続けていれば、リーグ戦の成績は正直だと思うので、絶対に結果はついてくると思います」
【広島・ペトロヴィッチ監督の会見要旨】「毎試合難しいのですが、今日も難しいゲームだったと思います。前半はとてもよい形のサッカーが出来たと思いました。その中で1-0でリードして、更に追加点を取るチャンスがあったと思いますが、決め切れずに前半を終えました。とても今日の試合が大事というのは、ここ最近の試合で相手にプレゼントするようなゴールを与えていましたが、こういった失点も無く、我々は良いディフェンスをしているチームだというのが証明されたと思います。我々のディフェンスに対して崩した形で得点を奪うのは簡単ではないと思います。後半もチャンスに得点を取って、相手が平山選手を投入してきた時にはそれに対して、盛田を投入して長いボールをけってきたときにも落ち着いて対処できていたと思います。少し、後半体力的に厳しいところはありましたが勝つべくして勝ったゲームだったと思います」