GAME RESULT試合結果
第15節 2009/6/27(土)
観衆 28,987人
天候 曇、弱 気温 26.0度 湿度 64%
主審:村上 伸次 副審:大塚 晴弘/平野 伸一 四審:前島 和彦
J1 第15節
国立
2-1
試合終了
前半1-0
後半1-1
FC東京 | 清水エスパルス | |
---|---|---|
07' 梶山 陽平 62' 石川 直宏 |
得点者 |
58' ヨンセン |
74' 羽生 直剛 → 鈴木 達也 85' カボレ → 椋原 健太 89' 石川 直宏 → 赤嶺 真吾 |
選手交代 |
42' 枝村 匠馬 → マルコス パウロ 73' 兵働 昭弘 → 藤本 淳吾 83' 市川 大祐 → 辻尾 真二 |
15 | シュート | 9 |
5 | CK | 4 |
11 | FK | 20 |
17' 平山 相太 26' 梶山 陽平 42' 権田 修一 66' 今野 泰幸 |
警告 |
06' 兵働 昭弘 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 4 | ブルーノ クアドロス |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
MF | 28 | 米本 拓司 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 9 | カボレ |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 40 | 鈴木 達也 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
GK | 29 | 山本 海人 |
DF | 25 | 市川 大祐 |
DF | 3 | 青山 直晃 |
DF | 2 | 児玉 新 |
DF | 4 | 太田 宏介 |
MF | 23 | 岡崎 慎司 |
MF | 8 | 枝村 匠馬 |
MF | 7 | 伊東 輝悦 |
MF | 13 | 兵働 昭弘 |
FW | 11 | 原 一樹 |
FW | 18 | ヨンセン |
GK | 21 | 西部 洋平 |
DF | 26 | 平岡 康裕 |
DF | 14 | 高木 純平 |
DF | 15 | 辻尾 真二 |
MF | 16 | 本田 拓也 |
MF | 6 | マルコス パウロ |
MF | 10 | 藤本 淳吾 |
【選手・監督コメント】
連勝をめざし、今度こそ星を五分に!
リーグ第15節は、国立競技場をホームに清水エスパルスを迎え撃つ。チームは現在、6月3日ナビスコ山形戦からリーグ柏戦まで、連続で3得点を挙げて3連勝と、自分たちの流れを掴んでいる。今節はリーグ戦での連勝をめざすとともに、今度こそ対戦成績を五分に戻したい一戦。城福監督も「星を五分に戻すことで選手に精神的なゆとりが生まれるはず。そうなると、より良い判断ができるようになり、さらに良いサイクルに入れる。ただし清水には昨季も、6連勝を目前に痛い目に合わされた。だからこそこのカードで、反撃のスタートを切りたい」とあらためて決意を話した。
対する清水も好調を維持。前節山形戦ではDF青山を出場停止で欠く一方、日本代表のMF岡崎、FWヨンセンが復帰。FW原、岡崎、ヨンセンが揃い踏みでゴールを挙げ、現在リーグ戦では3連勝。こちらも絶好調といえるだろう。また、ナビスコの借りを返そうと目の色を変えて臨んでくるはずだ。岡崎や原の裏への飛び出し、ヨンセンの高さには、最大の注意を払わなくてはいけないが、これに対して東京は、中盤で優位に立つことで清水の攻撃の起点を抑えたい。守備からリズムを作り、いかに連動した攻撃を仕掛けていけるかが勝利のポイントになる。
東京は前節と同様の先発で臨むことに。清水はDF岩下が欠場。スタート時には、DF青山と児玉がセンターバックを組み、MF伊東と枝村のダブルボランチ。MF岡崎が左サイドに、FWヨンセンとFW原の2トップという布陣で臨んできた。好調といえるチーム同士の対戦となるが、ともに今季の序盤は苦しんできただけに、今節は今後を占う重要な一戦。ここまでに積み上げてきたものを出し切り、勝利をめざす!昼間の暑い日差しがようやく陰り始めた国立。試合は19時4分に清水のキックオフでスタートした。
カボレがPKを獲得、梶山が突き刺し、早い時間にリードを奪う
開始6分、中盤で清水のボールをインターセプトし、攻め上がろうとした石川が倒され、FKを得る。このFKをブルーノ クアドロスが前線に送り、エリア内のカボレが落とし、さらに前に抜け出そうとしたところでファールを受け、PKを獲得する。7分、梶山が右足で蹴ったPKは、逆サイドの鋭いコースに決まり、早い時間帯に先制を果たした。
14分には、自陣からカウンターを仕掛け、カボレが右エリア内で粘り強くキープ。フォローに上がった石川が中央にクロスを送り、ゴール前の平山がオーバーヘッドシュートを放ったが、枠は捉えられなかった。清水もFWヨンセンを起点に、MF岡崎やFW原が徹底的に東京DFの裏を突いてくる。15分、清水FWヨンセンに落とされたあとのボールから、左エリアでMF岡崎が仕掛け、逆サイドに走り込んだMF兵働にラストパス。MF兵働は一歩ドリブルで持ち出し、シュート体勢に入るが、今野がカットしてCKに逃れる。
29分には、東京陣内で清水に左FKを与えると、MF兵働が鋭いキックを前線に。飛び出した権田の前で、MF岡崎に競られ、落とした先にFWヨンセンに飛び込まれたが、ゴールラインぎりぎりでブルーノ クアドロスがスライディングでカット。危ないシーンだったが、東京の守備陣も冷静に対応。粘り強いディフェンスから、パスをつないで自分たちのサッカーを仕掛けようとした。
35分、徳永のアーリークロスがファーに送られ、カボレがジャンプしたが、合わせることはできず。36分には、左サイドにポジションを変えた石川がミドルを放つが、わずかにゴールを横切る。40分には右前線で徳永、羽生、梶山、カボレが細かくパスを交換し、最後は米本がライン際まで進入してクロスを上げたが、ボールはアウト。一進一退の展開となる中、1対0のままで前半を終了した。
同点とされるも石川が3戦連続弾!粘り強く勝利をもぎ取る
後半立ち上がりの46分には、清水のFKからFWヨンセンがヘッド。47分にはカボレ→徳永の右クロスを、左エリアの平山がヘッドで落とし、中央の石川が左足で合わせてシュートを放ったが、ともに決められず。50分、カボレが清水DFのコントロールミスを見逃さず、すかさず奪ってゴール前に突進。清水GKと1対1になるが、シュートは左に切れてビッグチャンスを活かすことはできなかった。
すると1点を追う清水が勢いを増し、FWヨンセンを起点に、トップ下にポジションを変えたMF岡崎が鋭い動きで東京DFの裏を狙って反撃を仕掛ける。迎えた58分、清水左サイドバックの太田が、DFラインの裏に抜け出したMF岡崎に長いパス。一瞬オフサイドか…と思われたが、ブルーノ クアドロスがヘッドでクリアしたボールが、エリア内の清水FWヨンセンに渡り、ダイレクトで蹴り込まれて失点を喫した…。
同点にされたが、慌てることなく反攻。失点の4分後の62分には、左サイドの長友→平山が中央にパス。相手DFからこぼれたボールを梶山がつなぎ、右から中に詰めた石川が右足のアウトにかけてシュートを放つ。ボールはバーの内側に当たって下に落ち、ゴール!見事な石川の3戦連続弾で勝ち越しを決めた。
それでも清水はあきらめず、迫力のあるカウンターを仕掛け、その勢いに苦しめられた。81分には清水・右SB市川がオーバーラップし、精度の高いクロス。飛び出した権田が触れず、ファーの清水MF藤本から中央に折り返されるが、身体を張ってクリア。85分にはカボレに代えて椋原を投入し、全員が身体を張り、カバーをし合う。89分、清水FWヨンセンが左前線に送ったボールに合わせ、MF岡崎に走られるが、今野がきっちり対応。直後にもFWヨンセン→MF岡崎にシュートを打たれたが、ゴール前で梶山が落ち着いてカットし、タイムアップ。清水に流れを掴まれても粘り強さを発揮し、リーグ戦2連勝を果たした。
【選手コメント】《梶山》「早い時間に先制して、いい形で進められたと思う。後半は、清水が勢いを出してきて追いつかれたが、ナオさんが2点目を決めてくれて勝ち切ることができてよかった。後半は、ビハインドを負っている清水が絶対に攻めに出てくるので、FWヨンセンに対してしっかり競ることと、周りのカバーを徹底することを意識した。その守備の狙いはできたと思う。攻撃ではクロスまでは持っていけていたが、それだけでは跳ね返されてしまっていた。その時にどういうプレーをするか、そのあたりはまだ課題。チームとしての共通意識を高めて修正していきたい」《米本》「今日勝てばまた勢いに乗れるし、なんとしてでも成績を五分に持っていきたかった。先制して、前半は落ち着いてパスを回すことができたと思う。ただ、後半の入り方が問題。攻められる時間が続き、そこでもう少し前から追えればよかったのだが…。みんなでずっとコンパクトな布陣にしようとしたが、清水にDFの裏を狙われて、少し下がり過ぎた。そういう時にでもラインを上げられるようにしていくことが課題」
【城福監督の会見要旨】「今季は開幕から苦しく、3~4月は本当に苦しんだ。新たな繋ぐサッカーへのトライ、産みの苦しみをずっと味わった2か月だった。だが、5月以降には手応えを感じられ、ナビスコ予選を含めて、自分たちの目指しているものが少しずつゲームの中で出せるようになってきたと思う。そして結果も少しずつ付いてきたので、今日星を五分に戻せればまた新たなスタートが切れる、反撃の夏をスタートできると、強い思いを持って全員がピッチに立った。昨季は清水と5回対戦し、強固なブロックを崩せずに苦しんだ。あの徹底したゾーンディフェンスをどのように崩すかが、今季の自分たちを占う大きなポイントだった。先日のナビスコの対戦では、たまたま3点取れたが、今日もみんなが勇気を持ってビルドアップをして相手を揺さぶろうとした。まだまだ完成度としては満足できないが、みんなのトライが結果に繋がったと思う。2万9000人という多くのファンが来てくれて、皆さんと一緒に反撃の夏をスタートできたことが良かった」
【清水・長谷川監督の会見要旨】「非常に残念。こういう結果になる内容ではなかったと思う。多くのサポーターが熱い声援を送ってくれたが、両チームの選手がその声援に応えようと熱いゲームをした。我々は後半の頭から少しシステムをいじって、ゴール前の迫力を出そうと狙い、狙いどおりの形から同点に追いつくことができた。その後の時間帯で、どちらが取るか…という展開になったが、先に東京の素晴らしいシュートが入ってしまい、逆に我々は追加点を取ることができなかった。しかし、試合の内容や気持ちの面で言えば、選手はよくやってくれた。もちろん東京が最近調子がいいのはわかっていたが、そういうチームに勝ってより自信を深めたいゲームではあった。それでもリーグはまだ混戦。切り替えて次節のホームゲームの準備をしたい」