GAME RESULT試合結果
第28節 2009/10/04(日)
観衆 13,796人
天候 晴、弱 気温 25.6度 湿度 30%
主審:扇谷 健司 副審:高橋 佳久/青木 隆 四審:二俣 敏明
J1 第28節
瑞穂陸
1-2
試合終了
前半1-2
後半0-0
名古屋グランパス | FC東京 | |
---|---|---|
18' 吉田 麻也 |
得点者 |
24' 石川 直宏 29' 鈴木 達也 |
45' マギヌン → ブルザノビッチ 45' 三都主 アレサンドロ → 中村 直志 68' 玉田 圭司 → 杉本 恵太 |
選手交代 |
65' 茂庭 照幸 → 佐原 秀樹 69' 羽生 直剛 → 椋原 健太 82' 石川 直宏 → 藤山 竜仁 |
7 | シュート | 18 |
2 | CK | 3 |
16 | FK | 19 |
56' 中村 直志 61' ケネディ |
警告 |
70' 平山 相太 72' 梶山 陽平 81' 佐原 秀樹 88' 鈴木 達也 |
退場 |
GK | 30 | 広野 耕一 |
DF | 32 | 田中 隼磨 |
DF | 4 | 吉田 麻也 |
DF | 5 | 増川 隆洋 |
DF | 6 | 阿部 翔平 |
MF | 10 | 小川 佳純 |
MF | 14 | 吉村 圭司 |
MF | 38 | 三都主 アレサンドロ |
MF | 8 | マギヌン |
FW | 11 | 玉田 圭司 |
FW | 16 | ケネディ |
GK | 21 | 西村 弘司 |
DF | 2 | 竹内 彬 |
MF | 7 | 中村 直志 |
MF | 9 | ブルザノビッチ |
FW | 17 | 巻 佑樹 |
FW | 18 | 津田 知宏 |
FW | 19 | 杉本 恵太 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 28 | 米本 拓司 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 40 | 鈴木 達也 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 14 | 中村 北斗 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
【選手・監督コメント】
アウェイながら、勝ち点3にこだわる姿勢で勝利を!
リーグ第28節は、アウェイで名古屋グランパスと対戦。前節磐田戦は、ロスタイムの赤嶺のゴールで劇的な勝利を収めた。しかし城福監督は「勢いのつく勝ち方だったが、我々が望むベストの勝ち方とはいえない」と振り返る。「ただし勝利にこだわって勝ち点3を取ったことはポジティブに考えたい」と続け、試合内容についての反省をしながら、つかんだ勢いを今後につなげていくことを誓った。
対する名古屋は、リーグ前節鹿島戦に大勝して2連勝。9/30に行われたACLでは3対1で川崎を突き放した。この厳しいスケジュールの中でも、MF三都主をボランチに配するなど、選手を入れ替えて結果を残し、層の厚さもみせつけていま絶好調といえる。もっとも警戒すべきは、やはり194cmの高さをもつFWケネディだ。彼を起点に、決定力のあるFW玉田や、マギヌンの2列目からの飛び出しも鋭く、その攻撃をどれだけ抑えることができるかが今日のみどころの一つとなる。
東京は、今節はブルーノ クアドロスが出場停止。茂庭が代わりにセンターバック入る布陣で臨む。特に攻撃では、名古屋の堅守をどう崩していくかがポイント。梶山は「名古屋はブロックで守ってくるが、組織的な中盤をうまく抜けられれば、チャンスはつくれると思う。パスをつないで根気強くブロックを崩していきたい」と話す。また中央を固めてくる名古屋DFをサイドから崩していきたいところ。平山や赤嶺を起点に、鈴木や石川のスペースをつくる動きを活かして、チャンスにつなげたい。
勢いに乗る名古屋に対して厳しい戦いが予想されるが、怯まず、状況を見極めてチャンスを活かしきり、守備ではバランスを崩さず、90分間の集中が求められる一戦。最後まであきらめず、勝利にこだわる姿勢を見せ続け、勝ち点3の奪取を!試合は瑞穂陸上競技場にて16時4分に名古屋のキックオフで開始された。
先制されるも、石川、鈴木のゴールで逆転し折り返す
試合開始から、名古屋はFWケネディをターゲットにロングボールを入れてくるも、今野と茂庭が相手に自由を与えず、安定した守備を見せる。そしてそのボールを奪い攻撃に転じる。6分には、センターライン付近での羽生の粘り強い守備から米本→石川がドリブルで持ち上がり、エリア外中央からゴールを狙うが、バーの上に。10分、CKからのこぼれを拾った梶山が、スルスルと相手をかわしながらゴール前に侵入。エリア内に入ったところでシュートを放つが、右にそれてしまった。
鈴木のDF裏への動き出しや梶山、米本らの攻め上がりでチャンスを作り、リズムを掴みかけたかと思われた18分、名古屋・左CKからファーのFWケネディの折り返しをDF吉田に頭で決められて先制を許してしまう。だが東京は焦ることなく、自分たちのサッカーで反撃に出る。すると24分、茂庭のロングフィードを石川が頭で落とし平山に。これをドリブルで持ち上がり、右サイドを駆け上がった石川に渡ると、迷いなく相手DFをかわして左足シュート!ボールはきれいな弧を描いてゴール左隅に吸い込まれて同点に。
さらに勢いが増した東京は続く29分、センターライン付近でこぼれ球を拾った梶山が右サイドへ大きな展開。追いついた徳永が上げたクロスに難しいバウンドながら鈴木が合わせる。ループ気味に相手GKの頭上を越えてゴール!逆転に成功する。名古屋も31分、左サイドのMFマギヌンがエリア外から強烈なミドル。権田が好セーブで防ぎ、そのこぼれをFWケネディに狙われるが、ボールはゴールの右に外れる。ただしピンチらしいピンチはこれだけで、その後は名古屋の運動量が落ちて攻撃の形を作れない。結局このまま前半を終了。1点リードして折り返す。
茂庭がアクシデントで負傷退場するも、リードを守りきり勝利
後半開始から、名古屋はMF三都主、MFマギヌンに代わりMF中村、MFブルザノビッチを投入。その交代で入った2人を中心に、立ち上がりから中盤で激しいプレスを掛け、ボールを支配しようとする。名古屋の激しい攻めを受けながら何とかしのいでいたが、東京にアクシデントが起きる。FWケネディと交錯した茂庭がピッチに倒れ込む。そのまま退場し、茂庭に代わって佐原を投入する。これを機にやや東京は受け身に回ることが多くなり、名古屋の反撃を許す。
しかし平山、鈴木が前線から献身的にプレスを掛ける。22分には、平山が相手GKまでボールを追い回し、クリアを米本が拾い鈴木に渡ると、ワントラップしてシュート。相手GKの好セーブで追加点は奪えないものの、流れを渡さない。23分には羽生に代えて椋原を投入。左MFの位置に入り、相手のサイド攻撃を封じる。31分、東京は右スローインから徳永が抜け出し、グラウンダーのクロスを入れて、これに平山が合わせるもヒットせず。
38分には石川に代えて今季リーグ戦初出場となる藤山を投入。両サイドのMFを守備的にして、名古屋のサイド攻撃を封じて逃げきる作戦に。6分という長いロスタイムも含め、名古屋に何度もCKやFKから、絶体絶命のピンチかと思われるような場面もあったが、全員が集中した粘り強い守備でゴールを守り抜き、2試合連続の逆転勝利を果たした。
【選手コメント】《達也》「(得点シーンは?)競り合いだったし、ボールもワンバウンドしたので、あれしかなかったという感じ。今東京がやるべきことは、ダイナミックに動くことだと思ったので、全体の運動量が増えてしまうのは覚悟して、みんなの分も自分が走れればいいと思った。自分から積極的にダイナミックに展開するよう、運動量を増やして頑張った。また、名古屋は日程的にもきつかったと思うので、ああいうダイナミックな展開に持っていったことで相手の運動量を落とすことができたと思う。
名古屋はサイドバックが攻撃的なので、サイドバックの裏のスペースは攻撃のポイントになると思った。先に失点したのはちょっと残念だが、セットプレーだし、相手の高さがあるのもわかっていたこと。セットプレーの1点は少し覚悟もしていたから、すぐに気持ちを切り替えることができた。相手は大きい選手も多いし、最後にパワープレーをされると迫力もあるし、どうしてもそういう展開になるだろうという予想も出来ていた。しんどかったが、集中して守りきれたと思う。まだまだ上位とは離れているので、一戦一戦しっかり勝っていきたい。(次は天皇杯だが?)トーナメントなので、集中してきっちり勝ち上がりたい」
《石川》「自分が決めれば勝ちに近づく、という思いで得点を狙っている。今日は勝ち越しゴールは達也がとってくれたが、早く追いつきたかったので、自分の得点で早い時間帯に同点に持ち込めたのは良かったと思う。(残り少ない中でチームが目指すべきことは?)いろいろ課題はあるが、今日の試合でいえば、負けてしまうと残りの試合をすべて勝たなくてはいけないとか、上を目指す中で自分たちの首を絞めてしまうような状況に繋がってしまうので、とにかく勝ち点3を積み上げていくことが大事になってくると思います。
(今日の勝利で、スムーズに代表に合流できるのでは?)代表のほうは行ってみないとわからない。特に今年は、サイドも中も仕事ができていると思うが、代表でそういうプレーができるところとそうじゃないところはあると思う。代表のやり方とチームのやり方は違うので。多少変化をくわえていかないと生き残れないのではないかと思う」
【城福監督の会見要旨】「今日は前半の最初から、入り方としてはよかったと思う。守備に関しても我々の狙い通りだったし、少しゲームが落ち着いてくればもっとボールを動かせると思っていた。ただ、相手のワンチャンスでCKから入れられてしまった。もちろん素晴らしいボールで、素晴らしい折り返しというのはありましたが。あそこはCKにしてしまったというところを含めて、相手にワンチャンスで入れられてしまったというのは、やはりゲームとしては苦しくなるパターン。前節の試合でも、CKから入れられてしまったのでさらに反省したいと思う。ただ、それ以降は慌てずに自分たちの時間を長くしてボールをしっかり動かして、我々の狙い通りの展開で2点をとれた。もっと点をとらなければいけなかったことは反省点にあげられるが、逆転できたことは大きかった。
後半も悪くはなかったが、アクシデントでSBを代えざるをえなくて、相手が前掛かりになってきたところで、少し浮足立ってしまったと思っている。もう少し落ち着いて自分たちの時間を作れれば、3点目が奪えるチャンスはあったと思う。ただ、そのまま2対1で試合を終わらせることができたのは、サブの力も含めて全員の貢献の証だと思うし、ファンと共に胸をはって東京に帰りたい。我々はまだ最終節まで何も諦めていないという気持ちを見せられた試合だったと思う」
【名古屋・ストイコビッチ監督の会見要旨】「今日の試合は、相手にとってとてもやさしい試合だった。来てくれたお客様に対しても、ホームゲームにもかかわらずとても申し訳のたたないゲームだったと思う。ただ、疲れていたのかなと。この3、4日で試合が続くタイトなスケジュールの中で、覆されてしまったというのが非常に残念だった。
(リードしてもひっくり返されてしまう試合が多いと思うのだが)今日はいいスタートをきったのだが、相手のいいコンビネーションから得点が生まれた。DFが本当に良くなかった。相手に対してやさしいプレーをしてしまった。強くなかった。ファールになっても止めるべきところを止められなかったし、イエローカードが今日何枚出たのか。アグレッシブさがどこで見えたのか。今日は相手にフレッシュさがあったが、我々はそれに関わらずやってきたわけで、そこにがっかりした」