GAME RESULT試合結果
第2節 2010/9/08(水)
観衆 5,683人
天候 曇、無 気温 26.1度 湿度 89%
主審:松尾 一 副審:相樂 亨/田尻 智計 四審:野田 祐樹
YNC 決勝トーナメント 第2節
アウスタ
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
清水エスパルス | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 | ||
68' 枝村 匠馬 → 山本 真希 80' 小野 伸二 → 原 一樹 89' ヨンセン → 長沢 駿 |
選手交代 |
67' 鈴木 達也 → 石川 直宏 69' 羽生 直剛 → 平山 相太 77' 大黒 将志 → 松下 年宏 |
8 | シュート | 16 |
1 | CK | 7 |
13 | FK | 15 |
警告 |
13' 鈴木 達也 86' 中村 北斗 |
|
退場 |
GK | 21 | 西部 洋平 |
DF | 25 | 市川 大祐 |
DF | 5 | 岩下 敬輔 |
DF | 26 | 平岡 康裕 |
DF | 4 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 伊東 輝悦 |
MF | 16 | 本田 拓也 |
MF | 30 | 小野 伸二 |
FW | 13 | 兵働 昭弘 |
FW | 18 | ヨンセン |
FW | 8 | 枝村 匠馬 |
GK | 31 | 武田 洋平 |
DF | 33 | ボスナー |
DF | 2 | 児玉 新 |
MF | 17 | 山本 真希 |
MF | 22 | 大前 元紀 |
FW | 11 | 原 一樹 |
FW | 20 | 長沢 駿 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 14 | 中村 北斗 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 11 | 鈴木 達也 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 16 | リカルジーニョ |
FW | 39 | 大黒 将志 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 8 | 松下 年宏 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 32 | 前田 俊介 |
【選手・監督コメント】
チーム一丸となって準決勝進出をめざす!
ナビスコカップ準々決勝第2戦は、アウェイで清水エスパルスと対戦。9/1第1戦は味スタで1対1の引き分けに終わったため、今日0対0のドローでは、アウェイゴールの計算により敗退する。そのたため、何としてでも得点を奪うことが必要になる。9/5天皇杯2回戦から中2日。連戦の中で開催される第2戦だが、城福監督は今日をファイナルへ進むための「ビッグゲーム」と位置付け、前日練習は非公開で行った。 対する清水は、前日日本代表の試合に出場したFW岡崎、FW藤本を欠く中で臨むことになるが、第1戦を欠場したMF小野、FW枝村が先発復帰。その攻撃力は相当警戒しなければならない。城福監督も「当然のことながら、失点を避けつつ、いかにゴールを奪えるかがポイント。ただし清水の攻撃力を考えたときに、失点も覚悟している。それでも90分間をとおして冷静に戦うことが必要」と話すように、試合の流れをその都度見極めて、状況に応じた戦い方をしていきたい。 東京は今野、キム ヨングンが欠場、またU-19日本代表の活動のため重松が不在。ただし天皇杯で羽生が復帰を果たし今日先発に。センターバックには徳永と森重が入り、ボランチには梶山と高橋、2トップに大黒とリカルジーニョの布陣で臨むことに。今日はすべてが結果を求められる戦い。代表メンバーとケガの選手を欠き、チーム状況は苦しいといえるが、総力戦でこの一戦に賭ける。 天皇杯駒大戦では、羽生、徳永の出場を機に東京らしいアグレッシブなサッカーから得点につなげた。そこで得た収穫と積み重ねてきた自信をもとに、一丸となって粘り強い戦いを仕掛け、準決勝進出をめざす。試合は台風の影響が嘘のように雨が止み蒸し暑い環境の中、アウトソーシングスタジアム日本平にて19時ちょうどに清水のキックオフで開始された。
互いに手堅い試合運びでスコアレスのまま後半へ
試合開始から引き気味の清水に対して、東京はチャンスを掴む。2分、リカルジーニョがファールをもらい相手ゴール前でFKを得る。これを中村が直接狙い、相手GKがはじいたところに鈴木がつめるも枠の外に。6分には中央にこぼれてきたボールを、高橋がミドルを放つもバーの上。9分には梶山のサイドチェンジから左エリア内でリカルジーニョがキープ。最後は鈴木がシュートするもしっかりとミートできず。 だが徐々に清水にリズムをつかまれ、中盤を支配されて押し込まれる展開となった。16分には、兵働→左サイドの太田がクロス。ゴール前にボールがこぼれるも権田がキャッチ。18分は自陣ゴール前でヨンセン→兵働とつながれ、シュートを放たれるも枠外に。その後もパスを回され守備の時間が長くなるも決して焦らず、我慢して清水の攻撃をしのぎ、逆に隙を突いてチャンスを作り始める。 35分には羽生から大黒へ縦パスが入る。振り向きざまに左足を振りぬくも、相手DFに当たりCKに。この右CKから高橋→中村がシュートを放つも相手DFがブロック。前半終了間際の43分には、梶山の展開から、右サイドで椋原が相手DFの裏を突いて攻め上がり、ゴール前にマイナスのクロスを送る。これを鈴木が合わせて、ダイレクトでシュート。ボールは左ポストをヒットして外に。その後も粘り強く戦い前半は0対0で終了。勝負は後半へ持ち越された。
何度も決定機を作るも得点を奪えず... 悔しいスコアレスドローとなった
後半の立ち上がりから清水が勢いよく前に出てきたが、厳しい守備で自由にさせず。互いにセットプレーの応酬となる時間が続いた。しかし東京もゴールへ向かう姿勢を出し、63分には椋原から→右サイドのDFの裏に抜け出したリカルジーニョがラストパス。ここから羽生が狙い澄ましたシュートを放ったが、GKの好セーブに阻まれる。65分には再び椋原のクロスから、ニアに飛び込んだ大黒がヘディングシュートを放つが、バーに当たる…。 その後、石川、松下、平山を投入。平山を最前線に、松下と梶山が2列目に、高橋がワンボランチを務める4-1-2-3の布陣で点を取りにいった。するとこの狙いが奏功し、終盤は猛攻を仕掛けることに。84分、平山が右サイドから切り込んで左足シュート。85分には松下の右クロスから梶山が、90分には石川のクロスからリカルジーニョがダイビングヘッドを放つが、いずれもGKの好セーブに阻まれる。ロスタイムの右CKの場面では権田も攻め上がり、最後までゴールに向かう迫力を出し続けた。 しかし松下のクロスから石川が放ったボレーは、相手DFがブロック。そのこぼれをつなぎ、エリア内の平山が決定的なシュートを放つが、カバーに入ったDFに阻まれる……。続いて徳永の折り返しから平山が打点の高いヘディングシュートと、息をもつかせぬ攻防が続いたが、これもGKにキャッチされ…。激しい試合をよく戦ったが、どうてもネットを揺らすことはできず、スコアレスでタイムアップ。清水と勝ち点、得失点差では並んだが、アウェイゴール数により準決勝進出は果たせなかった。 【選手コメント】《平山》「前半は固い試合だったと思う。そこから絶対に1点を取らなければいけない状況で出場したが、ゴールに向かう姿勢は出せたかと思う。(決定的なヘディングと左足のシュートがあったが?)自分だけでなく、試合をとおしてこれほどポストに当たったり、GKに止められる試合は、そうそうはないと思う…。それでも決めきることが自分の仕事。一番大事なことだし、ネットを揺らしたいという気持ちは強い」 《徳永》「勝ってもおかしくない試合。ただ、結果は変えられないので、すぐにリーグ戦に切り替えたい。モリゲとセンターバックを組んだのは初めてだったが、モリゲがうまくコミュニケーションを取ってくれて、慌てることなくプレーができた。前半は焦って1点を取るというより、どうしても失点したくなかった。その中でもチャンスは作れたし、プランどおり。後半は、相手が下がったこともあるし、こちらもフォーメーションを変えてスイッチを入れた。もちろん清水がリスクを負わず、攻めに出てこなかったからかもしれないが、僕たちが攻撃的に戦えたと思う。試合をとおして焦りはなかったが、清水のGKがすばらしかったと思う。そういう意味ではアンラッキーだったともいえるが、この戦いを次につなげていくことが大事」 【城福監督の会見要旨】「次のラウンドにどうしても進みたかったが、その思いが叶わずに残念です。今日のような天候の中で来てくれたファンとともに喜び合いたかった。言葉が見つからないです。ただ、選手には顔を上げて欲しいと思います。我々はやりうる準備をして、ピッチに立てる選手がやれることをやったと思います。足りないものがあるとすれば、それは私の問題かもしれません。 (ホームで1点失ったことと、今日1点も取れなかったことのどちらが大きかったのか?)180分であのCKの1点。我々の目指すサッカーからすれば、やはり最後ゴールラインを割れない今年の苦しさがそのまま出たシーンだと思います。もちろん1点を失ってはいけなかったし、失わなければ延長戦を戦うことが出来た。まず悔やむ優先順位として、このチームはエリアから先と言うべきか、ゴールエリアから先と言うべきか、そこを彼らの今の取り組みと思いを叶えさせてあげたいと思います」 【清水・長谷川監督の会見要旨】「始めに試合終了した時に、DF岩下が腰が痛かったのだと思うのですが、整列をせず礼をしなかったことに対して、FC東京の選手・スタッフ、また関係者・サポーターに本当に申し訳なかったと思っています。本人にきつく話をしましたし、本人も反省をしていると思います。この場を借りて、謝罪したいと思います。試合に関しては、非常に難しいゲームになることを予想はしていました。アウェイで1対1でアウェイゴールというアドバンテージはあるにせよ、あってないような部分でもあり、逆に言うとそれがアドバンテージにもなるので、非常にゲーム展開を難しくした部分でもあります。 全体的にはコントロール出来たと思いますが、残り10分は相手が人数をかけて攻撃をしてきた時に、難しい時間帯にはなりました。ただホームですし、守り倒して0対0で終わるということだけは、ポリシー的に嫌でした。攻撃的な選手を切りながら、なんとかチャンスを伺いプレーをさせましたが、本当にGK西部に助けられたと思っています。再三の危ない場面を彼が体を張ってセーブしてくれたので、こういう結果になったと思っています。本当に感謝したいと思いますし、彼の活躍無しでは準決勝進出は無かったのではないかと思っています。また中二日で大宮戦が続きますが、気持ちを切り替えて次のゲームに向けて準備をしていきたいと思います。平日にも関わらずたくさんの熱いサポーターが最後まで応援をしていただいて本当に感謝しています。ありがとうございます」