GAME RESULT試合結果
第26節 2010/10/16(土)
観衆 17,182人
天候 晴、弱 気温 22.6度 湿度 39%
主審:今村 義朗 副審:安元 利充/前之園 晴廣 四審:岡部 拓人
J1 第26節
ユアスタ
3-2
試合終了
前半1-1
後半2-1
ベガルタ仙台 | FC東京 | |
---|---|---|
30' 梁 勇基 86' エリゼウ 90' フェルナンジーニョ |
得点者 |
10' 大黒 将志 52' 平山 相太 |
60' 中原 貴之 → フェルナンジーニョ 81' 富田 晋伍 → 平瀬 智行 86' 朴 柱成 → 田村 直也 |
選手交代 |
64' 森重 真人 → 羽生 直剛 77' 石川 直宏 → 重松 健太郎 86' 大黒 将志 → 松下 年宏 |
14 | シュート | 12 |
5 | CK | 4 |
14 | FK | 12 |
06' 斉藤 大介 75' エリゼウ |
警告 |
86' 重松 健太郎 |
退場 |
GK | 16 | 林 卓人 |
DF | 25 | 菅井 直樹 |
DF | 6 | エリゼウ |
DF | 2 | 鎌田 次郎 |
DF | 27 | 朴 柱成 |
MF | 17 | 富田 晋伍 |
MF | 31 | 斉藤 大介 |
MF | 11 | 関口 訓充 |
MF | 10 | 梁 勇基 |
FW | 9 | 中原 貴之 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
GK | 22 | 桜井 繁 |
MF | 7 | 千葉 直樹 |
MF | 23 | 田村 直也 |
MF | 8 | 永井 篤志 |
MF | 18 | 高橋 義希 |
MF | 20 | フェルナンジーニョ |
FW | 14 | 平瀬 智行 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 17 | キム ヨングン |
DF | 14 | 中村 北斗 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 2 | 徳永 悠平 |
MF | 3 | 森重 真人 |
MF | 16 | リカルジーニョ |
FW | 39 | 大黒 将志 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
MF | 8 | 松下 年宏 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 24 | 重松 健太郎 |
FW | 32 | 前田 俊介 |
【選手・監督コメント】
リーグ戦再開後の初戦 互いに負けられない試合!
リーグ第26節は、アウェイでベガルタ仙台と対戦。10/11天皇杯対北九州戦に勝利し、リーグ湘南戦とあわせ今季2度目の(ナビスコカップ予選6月6日京都・9日C大阪戦に続く)公式戦2連勝を果たした。課題や修正点は残り、リーグ戦の苦境も脱したとは言えないが、勝利を果たすことでしか得られない達成感や充実感もあったはず。選手たちは一様に「ここから9戦をトーナメントのつもりで臨む」と強い気持ちで話し、連勝でつかんだ自信をチームとしての成長につなげ、勝ち点を積み上げていきたい。 対する仙台は現在、勝ち点27で13位につけている。天皇杯は2回戦で敗退したため、第25節以降にキャンプを実施するなど、この東京戦に照準を当てて準備をしてきたようだ。この試合の結果によっては東京と順位が入れ替わるため、仙台にとっても「絶対に落とせない試合」であることは間違いない。大熊監督は「仙台は鋭く正確なカウンターが持ち味。前線には高さもある。攻撃に時間をかけるイメージはないが、サイドバックの攻め上がりも迫力があり、ある面では東京と似ているところもある」と分析。 東京は、代表の活動から今野、権田、そしてキム ヨングンが戻り、天皇杯では梶山、羽生がケガから復帰した。大熊監督は「ケガの選手が戻って他の選手たちの目の色も変わってきた。競争意識が生まれ、厳しくも良い雰囲気になっている」と、新たな刺激による手応えを話す。攻撃では相手にカウンターをさせないためにも、攻めている時に不用意にボールを失わないこと、そしてできるだけフィニッシュで終わりたいところ。速い攻撃を仕掛ける場面と、パスワークでの組み立てを使い分け、連動した迫力のある攻撃から相手のDFラインを崩していきたい。 「得点力不足を個人の課題とするだけでなく、チームとして解消していきたい」と大熊監督が狙うように、チャンスの数を増やすことがゴールの確率を高めることにつながるはず。厳しいゲームとなることが予想されるが、立ち上がりから集中して試合に入り、ホームの仙台の勢いに飲まれることなく、気迫を込めた戦いで勝利をめざす! 試合はユアテックスタジアム仙台にて14時4分に仙台のキックオフで開始された。
大黒のゴールで先制するも、追いつかれてドローで折り返す
立ち上がりから、ともに気迫のこもったプレーを見せ、攻め合う展開に。その中で東京が早い時間帯に先制を果たした。9分、石川の右CKから平山が叩き付けたヘディングは、カバーに入った仙台DFにクリアされスローイン。するとこの右スローインからリカルジーニョがクロスを送り、これにニアの大黒が、ほぼバックヘッドのような体勢から身体をひねってヘディングシュート! 大黒の技アリのシュートでリードを奪った。 その後も集中した守備から攻撃につなげていく。18分には今野の右FKから椋原が攻め上がり、低いクロス。ゴール前に走り込んだ大黒が、ワンバウンドしたボールに合わせてボレーを放ったが、枠外に…。26分には徳永→椋原のクロスから右CKに。石川のキックから、今野がヘッドで前に送り、大黒がシュートしようとするが体勢を崩してボールは枠外に。だが仙台もボールを奪うと素早く前線のFW赤嶺、中原に送り、徐々に勢いのある攻撃を仕掛けてくる。 東京もカウンターからボールを前に運び、互いに攻守にわたり激しさが増す中で迎えた30分、東京のクリアボールを仙台に奪われ、ボランチの斉藤に強烈なミドルを打たれる。権田の手をかすめたボールは右ポストをヒットしたが、この跳ね返りに真っ先に反応したのは仙台MF梁。左エリアに飛び込まれてスライディングで合わせられ…。東京DFは対応が一歩遅れ、一瞬の守備の隙を突かれる形で同点に追いつかれた。
平山の勝ち越し弾でリードするも、終盤立て続けに失点し逆転負け
先に追加点を奪いたかった後半だが、52分に中村が中盤から仙台DFの裏を狙ってアーリークロスを送る。これに合わせて平山が相手DFの間を巧みにすり抜け、ピンポイントのボールをヘッドで合わせてゴール!またもや早い時間に、狙いどおりの形で勝ち越しに成功した。だが仙台は気落ちすることなく、徹底して前線にボールを集め、反撃に出る。59分には仙台FW赤嶺の力強いポストプレーから、MF関口に決定的なシュートを打たれるが、権田の好セーブでピンチを逃れる。 64分には羽生を投入したが、仙台もMFフェルナンジーニョ、FW平瀬と、攻撃力のある選手を投入。その中で徐々にラインが間延びし、仙台の勢いを食い止めることができず。それでも権田を中心に集中して守っていた東京だが、終盤の86分、前線でキープできずに逆襲をくらい、東京陣内でFKを与える。仙台MF梁が前線に送った鋭いキックに対して、権田が飛び出したが触ることができず。その背後に抜け出した仙台DFエリゼウに押し込まれてしまい同点に。 これでさらに勢いを掴んだ仙台に対して、東京は落ち着きを失う。90分には仙台MF斉藤の右クロスを、中央のFW赤嶺が東京DFに囲まれながらも頭で落とす。これに合わせて右エリアに走りこんだMFフェルナンジーニョを掴まえきれず、フリーでシュートを決められ…。常にリードする展開で試合を有利に進め、狙い通りの展開ではあったが、終了間際に立て続けにゴールを割られ、痛すぎる逆転負けを喫した。 【選手コメント】《平山》「勝利で終わりたかった。(J1・100試合出場での記念ゴールだが?)得点は狙っていた形。決めることができたのはよかったが…。3失点目は防げたと思う。自分もセットプレーの守備など、90分間全部守れるようにしなければいけなかった。ただ、2失点目を決められたときに、みんなすごく落ち込んでいた。そこで勝ち点1でもいいと、精神的に割り切ることができなかった。自分もだが、やっぱり勝ち点3が取りたいという思いもあって、前はカウンターを仕掛ける、後ろは引くという形になってしまった。もう少しボールをつないで…という時間を作れればよかったと反省する」 《大黒》「常に先行する形で試合を運べたところまではよかったと思う。相太が2点目を取った後、回せる時間もあったし、いいサッカーができていた時間もあった。3点目を奪ってトドメを刺すチャンスもあったが、自分を含めてそこで決めきれず、最後はこういう結果になった。でも前向きに進んでいくしかない。一丸となって気持ちを切らさず、次に向かいたい」 【大熊監督の会見要旨】「試合の持っていきかたに関しては、自分もチームもいい方向性に向いていたと思います。サッカーは分からないという意味で、やはりミスが出るとあのような失点に繋がると試合前に言っていました。それをなかなかチームとして補えなかった。最後まで耐えるものがないというのは、今後検証しなければならないし、チーム力を上げて残りの試合を戦っていきたいと思います」 【仙台・手倉森監督の会見要旨】「残留争いをしている当該チーム同士の戦い。我々がホームで東京を迎えた時に、プレッシャーのかかる大一番。プランとして、彼らは下にいるけれど決して力のないチームでは無い。我々はしっかりとした手堅い守備から隙を突く。無失点にこだわって先制点を取りたい。そのような入り方をしました。それと当該チーム同士でそう簡単にスコアは動かないと思っていましたが、立ち上がりの失点ですぐに動いてしまった。そうなった時に、東京はリードする度にブロックを組んで守備をすることを優先してくれた。それによって、我々もボールを動かすことができて、前半のうちにリズムを取り戻せて、同点にすることができた。 後半の仕切り直しをした時も、また同じように自分たちで与えた失点。そこでも選手は萎えずに、集中を切らさずに、勝ち点3を目指して最後まで戦ってくれた。ホームでサポーターが勝ち点3を信じて後押しをしてくれたこと。それがやはり最後の神がかった状況になったのだと思います。この勝利を残り8戦につなげていきたいと思います」