GAME RESULT試合結果
第3節 2011/8/07(日)
観衆 6,684人
天候 曇、弱 気温 29.4度 湿度 82%
主審:東城 穣 副審:西尾 英朗/大川 直也 四審:上田 益也
J2 第3節
長良川
0-2
試合終了
前半0-2
後半0-0
FC岐阜 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 |
17' 徳永 悠平 42' 谷澤 達也 |
|
61' 染矢 一樹 → 佐藤 洸一 61' 三田 光 → 永芳 卓磨 81' 橋本 卓 → 李 漢宰 |
選手交代 |
61' ロベルト セザー → ルーカス 72' 田邉 草民 → 石川 直宏 75' 羽生 直剛 → 鈴木 達也 |
8 | シュート | 16 |
4 | CK | 7 |
9 | FK | 21 |
09' 野垣内 俊 32' 田中 秀人 61' 佐藤 洸一 78' 押谷 祐樹 |
警告 |
57' 田邉 草民 58' ロベルト セザー |
退場 |
GK | 1 | 野田 恭平 |
DF | 2 | 野田 明弘 |
DF | 4 | 田中 秀人 |
DF | 17 | 野垣内 俊 |
DF | 7 | 菅 和範 |
MF | 11 | 染矢 一樹 |
MF | 23 | 橋本 卓 |
MF | 20 | 三田 光 |
MF | 27 | 押谷 祐樹 |
FW | 14 | 嶋田 正吾 |
FW | 16 | 西川 優大 |
GK | 31 | 川浪 吾郎 |
DF | 6 | 秋田 英義 |
DF | 24 | 村上 一樹 |
MF | 5 | 川島 眞也 |
MF | 8 | 李 漢宰 |
MF | 15 | 永芳 卓磨 |
FW | 18 | 佐藤 洸一 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 14 | 中村 北斗 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 39 | 谷澤 達也 |
FW | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 9 | ロベルト セザー |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 32 | 上里 一将 |
MF | 35 | 下田 光平 |
FW | 11 | 鈴木 達也 |
FW | 49 | ルーカス |
【選手・監督コメント】
難しいアウェイでの戦いで勝ち点3をもぎ取りたい一戦
東日本大震災の影響で延期されていたリーグ第3節が開催。アウェイでFC岐阜と対戦。前節北九州戦では、相手のカウンターを受け、無失点は5試合でストップ。同時に無得点に終わり、12試合ぶりに敗戦を喫した。大熊監督は「勝負どころを見極められるようにならなければ」と話し、守備ではプレスとカバーの連係を高めること、攻撃面では決定力という課題を乗り越えていくために、身体を張って守る相手を崩していくことが必要となる。
対する岐阜は、現在勝ち点8で最下位に。7月17日ホームでの対戦では4対0で快勝したが、今回はアウェイゲーム。北九州戦で塩田が話したように、スタジアム全体の「番狂わせを期待する雰囲気」に飲まれないことが大事になる。MF押谷らを起点にしたカウンターをきっちりとケアし、切り替えを早くして攻撃につなげたい。
東京は、日本代表の活動のためにチームを離れていた今野と権田が合流、またケガで離脱していた中村も復帰。石川も完全合流を果たしメンバー入りした。高橋が「敗戦のあとのアウェイゲーム、こういうときこそより走ることを心掛け、リズムをつかみたい」と狙うように、暑さの中でも運動量を落とさず、スイッチの入れどころにメリハリをつけていきたいところだ。
得点を奪えないこう着した状況になっても、中央でのパス回しだけでなく、ピッチの幅、深さを意識して相手の裏を突く攻撃を続けていきたい。石川の突破力、またルーカスもコンディションを上げており、前線で収める力は高い。彼らの投入で、攻撃の活性化や得点力アップに期待したいところだ。試合は蒸す暑さが残る岐阜メモリアルセンター長良川競技場にて、18時04分に東京のキックオフで開始された。
Tokyo Aim For The Points In Tricky Away Fixture
Tokyo took on FC Gifu in a game that should have been the 3rd. of the year but was postponed due to the Tohoku Earthquake. In the previous outing a Kitakyushu goal on the counter attack saw Tokyo's consecutive clean sheet run stopped at five as the side lost for the first time in 12 games. Manager Kiyoshi Okuma demanded his side be, "More clinical in the key moments," as the team sought improvements in defensive pressing and covering, finishing and how to open up opponents who defend deeply.
Opponents Gifu propped up the table at kick off with a meagre 8 points. Tokyo had won the first encounter 4-0 on July 17th. but that had been at home and, as Shiota had commented on the Kitakyushu match, it was important that Tokyo weren't overwhelmed by the home support's expectations of an upset win. Tokyo would need to pay attention to Gifu's counter attacks, led by midfielder Oshitani, and to smoothly switch between defence and attack.
For Tokyo, Konno and Gonda had rejoined the team following Japan National Team duty while Nakamura had shrugged off an injury to return to the starting eleven. Ishikawa also made a welcome returned to the squad. Takahashi commented, "It's an away game after a defeat so we have to run even harder than usual and find our rhythm," pinpointing Tokyo's need to maintain a high tempo despite the oppressive humidity and show variety in attack.
If the goals failed to materialise then patience would be vital, using the full width and depth of the pitch to find space behind the Gifu defence. Ishikawa's penetrative ability and Lucas' improving fitness and match sharpness added an extra layer to the Tokyo attack.
The humidity of the day lingered in the Gifu Nagaragawa Stadium as Tokyo kicked off shortly after 6pm.
徳永、谷澤のゴールでリードして前半を折り返す
序盤はペースが掴めなかった。岐阜にボールを回される場面もあり、展開は一進一退に。だが15分過ぎにロべルト セザーが左サイドを突破。クロスはファーに流れるが、田邉が追いかけてつなぐ。ここから徳永がオーバーラップを仕掛け、前線に上がった高橋に当てて自身は中に。ダイレクトでリターンを受けると、右エリア手前から迷わず左足を振り抜いた。よく抑えたシュートは右下隅にイン! 隙を見逃さずに、先制を果たした。
徐々にリズムをつかみ出し、26分には梶山が球際の強さから、こぼれを田邉が奪い、右前線に走った羽生にスルーパス。羽生は右エリアで相手DFをかわしてシュートを打とうとしたが、ブロックされる。30分過ぎにはスローインからエリアでロベルト セザーが仕掛け、フォローした谷澤が受けて倒され、PKを得る。しかしロべルト セザーが蹴ったPKは、GKのセーブに阻まれ…2試合続けてPKのチャンスを活かすことができなかった。
だが気落ちすることなく切り替え、梶山の配球からロベルト セザーがチャンスを作る場面が増えだした。42分、ロベルト セザーが力強いドリブルから左エリアに抜け出し、シュートを放つ。これはGKにセーブされたが、中央にこぼれたボールを谷澤が確実にネットに突き、ゴール! その後も攻撃の手を緩めず、ロスタイムには右から仕掛け梶山がサイドを変えて、左前線にスルーパス。ロベルト セザーが左エリアからシュートしたが、角度がなく左に切れてしまう。結局2点リードして前半を終了した。
Tokunaga, Yazawa Give Tokyo First-Half Lead
Tokyo struggled to force the pace in the opening minutes and it was Gifu who played the ball around as the game ebbed and flowed. Then, in the 14th.minute Roberto Cesar burst down the left and crossed beyond the far post where Tanabe picked up the ball, before slipping it to the overlapping Tokunaga. Tokunaga spotted Takahashi's forward movement and played the ball infield before cutting inside himself. Takahashi laid the ball back and Tokunaga let fly first-time with a left-footed effort that beat Noda at his right post to give Tokyo the early breakthrough.
With the goal advantage Tokyo slowly began to find their rhythm. In the 26th.minute Kajiyama showed his strength on the ball in midfield and Tanabe stroked a defence-splitting pass forward to Hanyu. Hanyu rounded a defender on the right of the area and shot but his effort was blocked away. In the 30th.minute Roberto Cesar received the ball from a throw in and set off on a run, supported by Yazawa. Yazawa took the ball into the Gifu area and was promptly fouled, earning Tokyo a penalty. Roberto Cesar stepped up but Noda anticipated his intentions and blocked the spot kick, the second consecutive game in which Tokyo had failed to convert from 12 yards.
Tokyo remained unaffected by the miss and Kajiyama continued to show his range of passing with Roberto Cesar frequently the recipient. In the 42nd.minute Cesar bulled his way through the Gifu defence on the left, burst into the penalty area and hammered a shot on target. Noda saved but was unable to prevent Yazawa pouncing on the loose ball and doubling the lead from close range. Tokyo continued to press forward and in injury time a crossfield ball from Kajiyama played in Roberto Cesar on the left; Cesar took the ball on and shot but the angle was too tight and his effort hit the side-netting. The half time whistle blew with Tokyo two goals ahead.
塩田を中心に相手の攻撃を無失点に抑えて勝利
後半は、立ち上がりから勢いに乗る岐阜に押し込まれることに。46分、50分にはスルーパスから中央突破を図られ、MF染矢、FW嶋田に巧みにシュートまで持ち込まれた。47分にはクロスから、FW西川をフリーにしてしまい、ヘッドを放たれる。いずれもシュートミスに助けられ、失点は免れたが、危ない場面を次々につくられた。
これに対して東京はルーカスをトップに投入。続いて6月29日以来の出場となる石川、そして鈴木がイン。前線の動きを増すことで対抗しようとした。それでも岐阜が攻勢に出る時間が続くことになったが、反対にカウンターからチャンスにつなげた。74分には中村のクロスがファーに抜けたところに石川が詰め、ボールの落ち際をダイレクトで合わせたが、わずかに左に切れた。
終盤にはルーカス、石川が立て続けに好機を作ったが、83分、86分にルーカスが放ったシュートは、いずれも枠を外れ……。ロスタイムには右エリアに走った石川が相手DFを切り返してを決定的なシュートを放ったが、GKの前にゴールはならず。3点目を奪うことはできなかったが、守備では無失点で守り抜き、タイムアップ。アウェイで勝点3をもぎ取り、順位も再び首位に返り咲いた。
【選手コメント】《徳永》「ゴールは、ワンツーのときから中に入って、打つまでのイメージがあった。開いているコースも見えたので、慌てずに打つことができた。初めて狙ったところに蹴ることができた(苦笑)。ここのところ、『なんとなく』打つのではなく、『しっかりと決めるイメージをもって』打てている。以前は、周りのみんなも、僕が外すと『おい~!』という感じで。打つなと言われている気がしたが、いまはどんどん打っていけと言われている。自信がでてきたとも思う。(日程の半分を折り返して首位に立ったが?)スタートから考えれば、よくここまできたという思いもあるが、首位に立ち続けたい。またここから勝点を積み上げ続けていけるように頑張りたい」
《石川」》チャンスは多かったが、“あと1本”を最後に決めなくてはいけない。あそこで得点をして、チームをラクにしたかった。身体は動いたし、イメージとしては描いていたとおり。そこでボールを引き出すまではできた。(足の状態は?)最初は少し考えながらやっていたが、試合に入ってしまうと…(笑)。ただ足の状態を含めて、切り返しやシュートでは上手くコントロールできていたと思う。相手の状況をみて、クロスを送るか、切り返そうか…など、いろいろイメージを持てたし、それを続けて一つひとつ形になるように表現していきたい。(ルーカスとのコンビは?)今日はゴールできなかったが、早くアシストもしたいし、してもらいたい(笑)。相手にとって嫌な存在であり続けたいと思う」
【大熊監督の会見要旨】「全体を通して体が少し重たかったかなと思います。気温も高くかなり苦しいと思いますが、体が重いときにミスが多い。さらに後半に相手が疲れてきて決め切るところの技術的なミスが多かったのが、気になりました。ホーム&アウェイという色々な環境で行う中で、気持ちの部分をしっかりして最後のところでいいプレーをやり切ることを続けていかないと、隙も作っていたし守備のアプローチも甘かったと思います。ただゼロで抑えたこと、控えの選手含めてこの環境の中でいいところを見せた選手もいるので、良いところと悪いところをもう一度見直して、次の試合をしっかりと戦いたいと思います。
(先制点後は相手が下がってドリブルが多くなった?)たぶん30℃以上はあったと思うので、相手も90分間続けるのは難しいと思います。メンバー交代を含めて非常に繋いで攻撃的なサッカーをやってきて、我々はボールに行けない場面があったと思う。かなりバイタルエリアも使われたし、斜めに走る選手にマークを付けなかった。後手を踏んでたシーンがあった。90分間を通して立ち上がりはそういう狙いがあったんじゃないかなと思います。こちらはしっかり相手を掴まないと点を奪われるという反省は多くありました」
【岐阜・木村監督の会見要旨】「相手が格上のチームということで、楽には勝てない試合になるだろうと。前半できれば1失点に抑えて、後半相手の足が止まるであろう状況を考えていました。実際には2失点して、後半に少し我々に流れが傾いたところで1点を奪えれば、流れが変わるとハーフタイムにも言っていたのですが、その1点が取れなかったということが一番の我々が足りないところではないかと考えています。我々にとっては残念な結果となりました。
(今日のDFの出来について)DFについてはこれまでを色々と分析した結果、ボールに対してもっといかなければならない。そこについては選手は頑張ったと思います。残念ながら何回かファールになった場面はありましたが、うまくいけばもっと大きなチャンスにも繋がるようなボールの奪い方、もっと言えば相手の攻撃のリズムを遮断することが前よりもできるようになったんじゃないかなと思います。ただ時間の経過とともに疲労も重なってくると、どうしても選手間の距離がちょっとずつ長くなり、反応が遅れてしまう。またメンバーの体のサイズの点でも苦しい。そこの部分で相手を上回らないとなかなかボールを取れない、跳ね返せないと考えています。もっともっとそういった部分で進歩できるようにこれからやりたいと思っています」
Shiota Dominant As Tokyo Hold Off Gifu
The hosts flew at Tokyo as the second half began, pushing the visitors back and creating a series of chances. In the 46th. and 50th.minutes through passes led to shooting opportunities for midfielder Someya and forward Shimada while forward Nishikawa was presented with a free header in the 47th.minute. Wayward finishing helped Tokyo but Gifu were threatening and Tokyo responded by introducing Lucas in the 61st.minute. Ishikawa made his first appearance since June 29th. and Suzuki was also a late substitute as Tokyo sought to inject some extra movement into the front line. Despite the changes Gifu continued to push forward, leaving themselves open to the counter attack. In the 74th.minute Nakamura played a deep cross to the far post where Ishikawa smashed the dropping ball narrowly wide of the left post.
As the game entered the final stages Lucas and Ishikawa created decent opportunities with the big Brazilian shooting wide of the goal in the 83rd. and 86th.minutes. In additional time Ishikawa raced down the right, turned a defender inside out and shot but was unable to beat Noda. The final whistle blew on a 2-0 victory. Tokyo had earned another clean sheet and the three points took the side back to the top of the table.
Players' comments
Tokunaga
"I had an image of the movement that led to the first goal in my head as I made the move - play the one-two, cut inside and shoot. The space opened up, I kept calm and hit the ball. It's the first time the ball's gone just where I aimed! Recently I've been all about having a focused image rather than just a vague hit and hope approach. Before if I shot and missed I felt that the players around me weren't over-impressed and that I shouldn't be shooting but now I'm being encouraged to have a go. I feel much more confident about it now.
How does it feel to be top at the halfway point? Well, if you consider the start we had then we've done well so far and we want to stay at the top. We want to continue to rack up the points from here".
Ishikawa
"We had a lot of chances and really needed to put away one more as another goal would have made the game far easier for the team. When the chance came late on my body movement was good and I had a clear image of what I was doing in my mind. How's my leg? Well, I was a little conscious of it at first but as soon as I got on the field it was fine and I had no problems with shooting or cutting back. Looking at the shape of the opposition I could cross or cut inside; I had various options and clear images of all of them. How is it playing with Lucas? We couldn't score today but I want to assist his goal quickly and I want him to assist me as well. We want to carry on giving opponents a hard time".
F.C.Tokyo manager Kiyoshi Okuma
"I thought we looked a little heavy out there. When it's hot and you're feeling heavy then mistakes happen. I was a little worried by the way we made technical mistakes in the second half when our opponents were tiring and we had chances to wrap up the game. Home and away are very different environments but we have to be clinical throughout the game; they created some chances and our defending was a little naive at times. We kept a clean sheet and given the circumstances some of the players, including the substitutes, showed their strengths; we have to look at the good points and the bad and put in a solid performance in the next game.
After the first goal our opponents sat back and dribbled more? It was over 30C out there I think and it was hard for them to continue for the full 90 minutes as well. Including the substitutes we played very smooth attacking football but also suffered, letting them attack us in the key areas and not picking up runners when they played diagonal balls. We lost the initiative at times. I think that was part of their game plan. We have to reflect that if we don't pick up opposition players then we're going to concede goals".
FC Gifu manager Takahiro Kimura
"Since our opponents are higher-ranked we knew it wasn't going to be easy to win. We were thinking that if we could hold them to just a single goal in the first half they might run out of steam in the second. In fact we conceded twice but I told the players at half time that if we could pull one back then the game might turn in our favour; not being able to score that first goal was our biggest weakness, I believe. It's a very disappointing result for us.
What about our defence? The results of our defensive analysis were that we needed to be more aggressive towards the ball and the players worked hard on that today, I felt. Unfortunately we conceded a lot of fouls but if things had gone better we could have created more chances from the way we won the ball. I also felt we isolated their attack better than in previous games. However as the game progressed we tired a little and the distance between the players was stretched; our reactions slowed down. Our lack of size also caused problems. If the opponents are bigger then it's difficult to win the ball and you have to pick up the rebounds. We have to improve in all those areas I think".