GAME RESULT試合結果
第8節 2012/4/28(土)
観衆 22,405人
天候 晴、無 気温 24.6度 湿度 47%
主審:西村 雄一 副審:岡野 宇広/数原 武志 四審:山内 宏志
J1 第8節
味スタ
0-1
試合終了
前半0-0
後半0-1
FC東京 | 清水エスパルス | |
---|---|---|
得点者 |
77' 高木 俊幸 |
|
77' 谷澤 達也 → 河野 広貴 82' 高橋 秀人 → 平山 相太 88' チャン ヒョンス → 渡邉 千真 |
選手交代 |
67' 小野 伸二 → 高木 俊幸 67' 伊藤 翔 → 高原 直泰 77' 大前 元紀 → 平岡 康裕 |
12 | シュート | 5 |
6 | CK | 4 |
16 | FK | 16 |
50' 高橋 秀人 |
警告 |
05' ジミー フランサ 24' アレックス 45'+1 カルフィン ヨン ア ピン 49' 小野 伸二 53' 李 記帝 56' ジミー フランサ 65' 吉田 豊 73' アレックス |
退場 |
56' ジミー フランサ 73' アレックス |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 39 | 谷澤 達也 |
FW | 49 | ルーカス |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 11 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 31 | 林 彰洋 |
DF | 28 | 吉田 豊 |
DF | 5 | 岩下 敬輔 |
DF | 4 | カルフィン ヨン ア ピン |
DF | 33 | 李 記帝 |
MF | 2 | 村松 大輔 |
MF | 18 | 小野 伸二 |
MF | 7 | アレックス |
MF | 11 | 大前 元紀 |
FW | 14 | 伊藤 翔 |
FW | 9 | ジミー フランサ |
GK | 1 | 山本 海人 |
DF | 3 | 平岡 康裕 |
DF | 30 | 姜 成浩 |
MF | 17 | 河井 陽介 |
MF | 10 | 小林 大悟 |
FW | 19 | 高原 直泰 |
FW | 13 | 高木 俊幸 |
【選手・監督コメント】
ゴールデンウィークに突入、連敗を止めたい一戦
リーグ第8節が開催、ホームにて清水エスパルスと対戦する。前節は仙台に4点を奪われて敗れ、リーグ戦での連敗を喫してしまった。それでも、ポポヴィッチ監督は「その結果を受けて、何かを変えることはない。大事なことは、自分たちのサッカーを一つずつ積み上げていくこと。攻撃的な姿勢で集中を切らさず、90分間戦い抜くこと」と前を向く。
ただし前節から1週間のインターバルでは、大竹と田邉が負傷を抱え、別メニューで調整。また徳永、高橋、太田、権田の4選手が日本代表候補として3日間のキャンプに臨み、チームを離れることになった。チームの熟成という点ではまだまだ過程にあるといえるが、その中でもできる限りのことにトライし、準備を重ねて臨む今節。積み重ねてきたものを、確実にピッチの上で表現して勝利をめざす。
対する清水は、現在勝ち点12で7位に。今季はメンバーの入れ替わりをみせると同時にMF枝村やMF小林、DF吉田の負傷もあり、試合ごとの波もあったようだが、第4~6節までは3連勝。自信を深めつつある。清水も高い位置からのプレスをかけてくるが、仙台戦の反省を活かし、慌てずに自分たちの時間を長くすることを考えたい。梶山、長谷川の出場によって、試合を落ち着かせることはできるはずだが、そこからいかにスイッチを入れていけるかがポイントになるだろう。
東京は、ポポヴィッチ監督がベンチ入り停止となるが、長谷川の出場停止が明けるとともに、梶山もコンディションを整えてスタメンに。またケガから復帰した河野も3月10日以来のベンチ入り。清水も前節とはメンバーを代えて、FW伊藤、MF小野、DF吉田が先発に名を連ね、臨んできた。おだやかに晴れ、試合の経過とともに気温も上昇した味スタにて試合は13時4分、清水のキックオフでスタートした。
清水のプレスの前に、チャンスを活かしきれず
立ち上がりの1分、中盤で清水のボールをインターセプトした長谷川がすぐさまロングシュートを狙い、この試合に賭ける意気込みをみせた。だが清水も中盤でプレスをかけ、ボールの奪い合いが続き、一進一退の展開に。13分には自陣左サイド→中央の高橋が右へサイドチェンジをし、石川の内側をダイナミックに上がった徳永がクロスを上げるが、ルーカスには合わず。15分には清水のスローインの流れから右クロスを上げられ、ゴール前にFW大前に飛び込まれたが、危なげなく守り切る。
26分には石川がファールを受け、相手陣内中央でFKを得る。しかし森重が直接狙ったキックはGK正面に。30分には中盤の梶山から、左前線に抜け出したルーカスに浮き球のパス。ルーカスはコントロールしてゴールに向き直り、シュートを狙ったが枠外に。31分にも右の石川→中央の梶山が、左エリアに上がった谷澤にパス。スピーディに良い攻め形を作ったが、谷澤が相手DFを外側にかわすようにして左足で放ったシュートは枠外に…。
34分には谷澤のスルーパスから、左エリアに走った高橋が中央にグラウンダーのラストパスを送り、ゴール前に梶山、谷澤が飛び込むが、直前でカットされ……CKに逃れられる。この左CKのこぼれから、エリア手前の谷澤がシュート。ブロックされて前線の長谷川の足元にこぼれるが、合わせたシュートは弱くGKの手元に。
主導権を握って進めようとするものの、清水のプレスの前にボールを回し切れず。前半終盤にはミスから清水の逆襲をくらってバタつくことに。37分には高橋のバックパスを清水FWジミー フランサに奪われ、エリアに入ったところでシュートを打たれたが、権田がセーブ。失点は許さず、スコアレスで後半へと折り返した。
2人の退場者を出した清水、しかしミスから失点を喫して……
後半の立ち上がりは清水に勢いを掴まれた。47分、清水・左サイドバック李の攻め上がりをファールで阻止し、左サイドからのFKを与えると、このキックをファーのDF岩下に、ゴールぎりぎりで折り返される。だがファーで高橋がクリア、すぐさま権田がキャッチしてピンチを逃れる。その後も東京ゴール前に押し込まれる場面があったが、集中を切らさず守り、東京のリズムに持ち込もうとした。
56分には清水FWジミー フランサが2度目の警告を受け、退場に。この後、東京は攻勢に出た。58分、梶山の落としから高橋がミドルを狙うが、清水DFに当たって右エリアにこぼれ、谷澤が合わせようとしたがオフサイド。61分には高橋→中央の石川が縦パスを入れ、エリアの梶山のもとにピタリと渡るが、これもオフサイドに。
清水は67分に2選手を交代し、FW高原と高木がイン。68分にはルーカス→右前線を突いた石川がゴールと平行のクロス。ゴール前に梶山、谷澤らが飛び込むがわずかに合わず…。72分、太田の左クロスが右エリアの石川のもとに渡るが、シュートはバーの上に……。チャンスに決めきれずに時間が経過する中、73分には清水MFアレックスが2度目の警告を受けて退場に。残り時間を9人で戦うことになった。
数的有利を活かして攻め込もうとした東京だが、迎えた77分、太田のパスが清水FW高原のもとに。右サイドをドリブルでの独走を許し、中央のFW高木にパスを出される。FW高木はチャン ヒョンスの前に出て、豪快なシュートを突き刺して……。ミスからカウンターを許し、失点を喫してしまった。
77分には谷澤に代えて河野を、続いて高橋に代えて平山を投入。ルーカスが引き気味に、梶山と長谷川がボランチに。両サイドは石川と河野が務める形で、まずは1点を追いかける。しかし清水をゴール前に張り付かせ、押し込んではいるが、再三クロスを入れてもゴール前で合わせることができず。88分には徳永が右エリアからシュートしたが枠外に。
直後に渡邉を投入し、前線に厚みを増して清水を押し込んだが……引いて守備を固めた清水の前に決定打を出すことができず。力なく敗れ、リーグ3連敗。
【選手コメント】《平山》「思い切ってゴール前に入っていこうと考えていた。攻撃の形として悪くはなかったとは思うが……絶対にゴールを取るという強い気持ちで戦いたい。サポーター・ファンのみなさんにすごく悔しい思いをさせていると思うので、次は必ず勝利を掴みたい」
《長谷川》「前半はボランチを狙われて、なかなかパスをつなぐことができなかった。後半は、相手の人数が少なくなり、ボールを回すことはできたが……。清水は1点を取ったのちに真ん中を固めてきた。それに対してサイドを崩してゴールを狙った。クロスもあったし、ワンツーから前に出ていけた場面もあったが、相手を前に引っぱり出して、そこから裏を狙うような形があまりできなかった。清水は、前からいけば取れるというプランだったと思う。そこでリスクマネージメントをして、高橋選手とのバランスを意識したのだが、結果的に失点してしまい、非常に残念。いつもカウンターで失点して…ただ、もうこれ以上、何度もやられるわけにはいかない」
【長島裕明コーチの会見要旨】「連敗中だが、これまでの反省を活かしてホームで勝利を目指した。相手の裏を狙うこと、2列目からの飛び出し、サイドチェンジなど大きい展開を入れていくことに関して、内容的には悪くなかったと思う。ただ数的優位になったときに前掛かりになり、自分たちのミスから失点をしてしまったことは残念。ただ、ここからが大事。リーグ序盤でもあるし、連戦が続くので反省を活かして継続して取り組んでいきたい。(平山を投入した後もパワープレーは仕掛けなかった?)相手は中央を固めてきたので、サイドからの攻撃で崩したかった。クロスのタイミングは逃さないことが大事だった。パワープレーのためではなく、点を取るための選手を投入したが、状況判断はハッキリしない部分があった。そこが我々の課題。
(長谷川や梶山が出場しても点を取れなかった原因は?)2人がいるから取れるというということではない。清水の2シャドーの選手が我々のボランチを抑えにきて、対策をとられた部分もある。そのような中でボランチにボールを付けるだけでなく、サイドから仕掛けることや、相手を広げて揺さぶること、縦パスから2列目が飛び出して相手の隙を突くことを狙っていた。トレーニングをしてきたので良くはなってきているのだが…。精度を上げる必要があると思う」
【清水・アフシン ゴトビ監督の会見要旨】「9人で戦い、非常に興味深い試合だった。それ以下にならないようにと願っていた。試合全体を通しては、我々がオーガナイズを崩すことは無かったし、東京にチャンスを与えなかった。質の高いチャンスも作れていたし、誰も期待をしていないときにゴールが生まれた。そこには戦術なものだけでなく、精神的なものがあったのではないか。何人かの人は神を信じたと思うが、信仰するということは非常に重要。日本の人々は津波の後に精神的な強さを見せてくれた。たとえばなでしこジャパンもそうであると思うし、今日はエスパルスがそれを見せた。
前半に関しては、守備は良かったが、ボールを奪ってから焦ってしまった部分がある。パスを出すときに集中力が欠けていたのか、ボールを失うことが多かった。後半に入るときに調整したことは、リラックスしながら簡単なボールを出すこと。そして我慢しながら攻撃をしていこうと話した。後半はいいプレーができていた。DF岩下のヘディングシュートが入らなかったことは不運だったが、11人でも10人でも9人でも今日は我々の方がいいチームだったと思う」