GAME RESULT試合結果
第16節 2012/6/30(土)
観衆 13,923人
天候 晴、無 気温 23.6度 湿度 85%
主審:東城 穣 副審:八木 あかね/作本 貴典 四審:藤井 陽一
J1 第16節
ヤマハ
3-1
試合終了
前半1-0
後半2-1
ジュビロ磐田 | FC東京 | |
---|---|---|
06' 山本 脩斗 70' 宮崎 智彦 84' チョ ビョングク |
得点者 |
89' 河野 広貴 |
68' 山本 康裕 → 金沢 浄 86' 山崎 亮平 → 押谷 祐樹 90'+2 チョ ビョングク → 千代反田 充 |
選手交代 |
63' ルーカス → 渡邉 千真 78' 加賀 健一 → 河野 広貴 90'+3 谷澤 達也 → 幸野 志有人 |
14 | シュート | 9 |
5 | CK | 7 |
8 | FK | 20 |
55' 菅沼 駿哉 88' 押谷 祐樹 |
警告 | |
退場 |
GK | 21 | 八田 直樹 |
DF | 5 | 駒野 友一 |
DF | 13 | 宮崎 智彦 |
DF | 22 | 菅沼 駿哉 |
DF | 24 | チョ ビョングク |
MF | 7 | 小林 裕紀 |
MF | 20 | 山本 脩斗 |
MF | 23 | 山本 康裕 |
MF | 33 | 藤田 義明 |
FW | 9 | 山崎 亮平 |
FW | 18 | 前田 遼一 |
GK | 31 | 竹重 安希彦 |
DF | 4 | 千代反田 充 |
DF | 16 | 金沢 浄 |
DF | 25 | 櫻内 渚 |
DF | 27 | 木下 高彰 |
MF | 34 | 黄 誠秀 |
FW | 14 | 押谷 祐樹 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 39 | 谷澤 達也 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 27 | 田邉 草民 |
FW | 49 | ルーカス |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 14 | 中村 北斗 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 28 | 幸野 志有人 |
FW | 11 | 渡邉 千真 |
FW | 24 | 重松 健太郎 |
【選手・監督コメント】
ケガ人続出の苦しい状況ではあるが、総力戦で連敗ストップを
リーグ第16節は、アウェイでジュビロ磐田と対戦。前節は柏の堅守を崩し切れず、今季リーグ5度目となる無得点での敗戦を喫した。失点はセットプレーからのみであったが、得点を奪えなければ勝利は果たせない。そこから中2日と短い準備期間で迎える今節だが、少しでもプレーの精度や判断を高め、ゴールをめざす一戦。中断期間以降は1勝2敗と黒星が先行していることもあり、アウェイゲームながら勝ち点3奪取をもくろむ。
対する磐田は、現在東京との勝ち点1差で6位につけている。今季は森下新監督を迎え、自らアクションを起こすスタイルでリーグ序盤は好調を維持していたが、中断期間以降は東京と同様に故障者に苦しみ、公式戦3連敗。ただし、ここまでのリーグ戦の総得点は31とトップ(仙台とタイ)。豊富な運動量をベースに、前線からプレスをかけてボールを奪い、日本代表のFW前田を起点にした攻撃は大きな脅威。またDF駒野を中心にクロスの数も多く、サイド攻撃も磐田の武器だ。
東京は、前節同様に梶山、石川、羽生らがケガで離脱している状況は変わらず。総力戦で臨まなければならない。高橋は「柏戦では前に急ぎ過ぎた場面もあったし、一方で中盤でのパスがつながらず、ボランチから前に入っていくことが少なかった。ルーコンにボールが入ったときなど、ヨネとのバランスをみながらサポートを心掛け、ミドルを打てる位置まで上がっていきたい」と狙う。前線までボールを運んだあと、いかにスイッチを入れて連動できるかがポイントとなる。
互いに前試合の苦い敗戦から、いかに立て直しを図れるかに注目が集まる一戦。連戦ではあるが、運動量と出足で競り負けず主導権を握りたいところ。精神的にも受け身に回ることなく、東京らしいサッカーを見せつけてゴールと勝利をもぎ取る。試合はヤマハスタジアムにて19時3分に東京のキックオフで開始された。
開始早々に失点を許し、リズムをつかめないまま前半終了
互いに慎重に立ち上がったが、磐田にファーストチャンスを得点につなげられてしまう。6分、自陣で相手にボールを奪われて左クロスを入れられる。そのまま逆サイドに流れてクリアするも、ここでも相手にボールがわたり、磐田・MF山本康の速い右クロスを中央のMF山本脩にピタリと頭で合わせられ早くも失点する。その後も中盤ではボールをキープするも、ミスからカウンターをくらい、FW前田を起点にシュートまで持ち込まれるも、最後のところで体を張り、何とか持ちこたえる。
東京も18分に右サイドの徳永を起点に長谷川→米本がエリア手前で相手DFをタイミングでかわしてミドル。よく抑えたシュートだったが、左に切れた。それでも勢いに乗る磐田は出足が早く、厳しいプレスからリズムを掴み、東京はボールをつなげない。29分には磐田のプレスをはずして、押し上げた森重がロングレンジから狙い、リズムを取り戻そうとするが、シュートは大きく外れる。32分は相手陣内やや左寄りのFKを得るも、谷澤のキックはクリアされた。
45分には磐田が前線に送ったボールに対して競り負け、セカンドを拾われて波状攻撃を受ける。ラストは磐田FW山崎に右エリア内まで持ち込まれ、シュートを打たれたが、権田がセーブ。東京は米本、高橋を中心にボールを奪いボールは回せていても、バイタルエリアでは磐田の厳しいプレスの前にパスをつなげず。縦パスも読まれて攻めの形を作れないまま前半を終了した。
終了間際に河野が移籍後初ゴールをマークするも3失点で連敗
後半から長谷川と田邉がポジションチェンジし、相手ゴールにプレッシャーをかける。49分には相手のクリアを奪ってつなぎ、中央の田邉が左サイドの谷澤に。これを相手をかわして前に持ち出してクロスを送る。ファーのルーカスがボールを追いかけ、DFを突き放すようにヘディングシュートしたが枠外に。54分は田邉のグラウンダーのスルーパスに合わせて谷澤が裏に飛び出したが、球足がわずかに長く…先に磐田GKにキャッチされた。
56分、FKから谷澤がGKとDFの間に送ったキックに合わせて、森重が飛び出してヘディング。決定的だったが、わずかにバーの上に。60分は高橋のスルーパスを、中央の長谷川が右前線に走ってエリア内に進入。体勢をゴールに向き直ってシュートしたが、枠外・サイドネットに。東京がボールを保持し、つないで攻めに出ているが、チャンスに決めきれず。磐田のカウンターも怖く、東京のミスを見逃さずに一気に前線まで持ち込む展開が続く。
63分にはルーカスに代えて渡邉を投入。67分は権田のゴールキックから、長谷川が前を向いてスルーパス。渡邉が裏に抜け出そうとしたが、パスが長くラインを割ってしまう。しかし70分、大きなサイドチェンジから左サイドの磐田・MF宮崎がエリア内までドリブルで持ち込み、角度のないところから放った鋭いキックが逆サイドのネットにイン……。東京は2点目を失うことに。84分にはCKからつながれて、右クロスからDFチョ ビョングクに豪快なヘッドを突き刺されて3失点目。
東京は89分に相手DFのクリアを、左エリアで奪った途中出場の河野が胸トラップから左足を振り抜きゴール。ロスタイムには右エリア手前からFK。河野のキックに、渡邉がどんぴしゃで打点の高いヘッドで合わせたが、枠外に…。最後まで反撃を試みるも試合終了のホイッスル。河野の移籍後初ゴールで一矢報いるも、攻守にわたって常に磐田に先手を取られ、3失点を喫して苦しい敗戦となった。
【選手コメント】《河野》「(初ゴールについて)ちょっと取る時間が遅かった…。ただ個人的に意味はあったと思う。1点取れれば、勢いに乗って行ける気がしていたので。ここからゴールが取れるようになると思う。(もう少し前でプレーしたいという気持ちか?)前でプレーしたい気持ちはあるが、チームとしてやるべきサッカーとは違う。特に今日は、出場した時点でみんな疲れていたので、下がって受けて、組み立てにも参加していこうと考えていた。自分のプレーはまだ一度も出せていないと思うが、やりたいプレーの前に、まずやらなければいけないプレーがあるので。出場時間が延びれば、自分の良さとチームプレーの両方が出せるように変わってくるのではないかと思う」
《森重》「やろうとしていることは間違っていないと思う。ブレてはいけない。今日は前半に失点したが、そこから回せなくなるのは一番ダメ。勇気をもって自分たちのサッカーをやり切りたい。ただ精度や質を上げることは絶対に必要になる。(田邉がトップ下に入って、一つの布陣として機能した印象もあるが?)これまで梶くんとルーコンのコンビネーションが、東京の一つの特徴であったと思う。今日はルーコンが孤立する場面が多く、これまでは2タッチぐらいではたきたいところで、どうしてもキープするという形になってしまった。相手が引いたときにどうするか…ということも課題ではあるが、それより焦って縦パスを早く入れ過ぎて失うという繰り返し。中盤でタメを作ることも必要だと思う」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】「1-3という敗戦の後なので、そこまで喋ることもないのですが。結果だけを見れば痛い敗戦ですが、ゲームの内容を観ていただければ分かると思いますが、そこまで悪くはないし、点差ほどのひらきは無かったと思います。勝利するためには、ときに運も必要なゲームもありますが、今日はそれにも見放された部分がありますし、相手は枠内シュートを1本目で決め、ウチはその後も何本か決定的なチャンスを作ったが入らなかった。今日の試合に関しては、決めるべきところで決めていれば違った展開になったゲームだと感じていますし、自分たちが良い時間帯に相手に得点を奪われてしまう悪循環が起きた。
試合で出た課題をしっかりと修正していきたいと思いますし、クオリティを上げていかなくてはならない選手がまだまだいると感じています。ただ私自身は今日の試合内容に関して、全く満足できない試合内容だったとは言えない。終始、主導権を握ってゲームを動かしていたのは私たちだったし、決定的なチャンスも何本か作った。全く満足できない試合ではなかった」
【磐田・森下監督の会見要旨】「昨日はマスコミを通してスタジアムにたくさん来ていただき、選手の背中を押して欲しいとお願いしたのですが、本当にその通りになり、選手たちは勇気をもらったと思います。この場を借りて御礼を言いたいと思います。試合に関して、今日は選手というより戦士のようで素晴らしかったし、仙台戦から自分たちからリカバーして良く戦ってくれたと思います。(MF藤田をボランチにした意図は?)素晴らしいというかすごかった。あまりやったことがないポジションでも、勇気を振り絞って前に出る姿勢をメッセージとして出してくれたので。感謝しています。(今日の中盤の構成は東京対策?)全くビデオは見ていないですし、対策は全く練っていません。自分たちが何をやるか。その1点だけで選手に出てもらいました」