GAME RESULT試合結果
第2節 2013/3/09(土)
観衆 26,256人
天候 晴れ、弱風 気温 22.1度 湿度 22%
主審:吉田 寿光 副審:山際 将史/山内 宏志 四審:
Jリーグ ディビジョン1 第2節
味スタ
3-0
試合終了
前半2-0
後半1-0
FC東京 | 柏レイソル | |
---|---|---|
6分:渡邉 千真 28分:渡邉 千真 78分:長谷川 アーリアジャスール |
得点者 | |
69分:渡邉 千真→李 忠成 82分:長谷川 アーリアジャスール→石川 直宏 87分:東 慶悟→河野 広貴 |
選手交代 |
46分:茨田 陽生→栗澤 僚一 46分:キム チャンス→山中 亮輔 63分:狩野 健太→田中 順也 |
9 | シュート | 10 |
9 | GK | 8 |
3 | CK | 2 |
20 | 直接FK | 12 |
4 | 間接FK | 8 |
3 | オフサイド | 6 |
0 | PK | 0 |
警告 | ||
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 49 | ルーカス |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
FW | 11 | 李 忠成 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 菅野 孝憲 |
DF | 27 | キム チャンス |
DF | 4 | 鈴木 大輔 |
DF | 3 | 近藤 直也 |
DF | 5 | 増嶋 竜也 |
MF | 10 | レアンドロ ドミンゲス |
MF | 7 | 大谷 秀和 |
MF | 20 | 茨田 陽生 |
MF | 14 | 狩野 健太 |
FW | 9 | 工藤 壮人 |
FW | 11 | クレオ |
GK | 1 | 桐畑 和繁 |
DF | 23 | 渡部 博文 |
MF | 26 | 太田 徹郎 |
MF | 28 | 栗澤 僚一 |
MF | 29 | 谷口 博之 |
MF | 30 | 山中 亮輔 |
FW | 18 | 田中 順也 |
【選手・監督コメント】
春を迎えた陽気のもと、ホーム開幕戦で連勝を狙う!
リーグ第2節が開催。ホーム開幕戦として味スタで柏レイソルを迎え撃つ。前節大分戦は、先制こそ許したものの、随所に東京らしさを発揮、渡邉、長谷川のゴールで逆転勝利をつかんだ。ポポヴィッチ監督は「よいシーズンの入り方をしたし、スタートダッシュは大事だと思うが、それより大切なことは、いかにシーズンをとおしてよい内容で勝ち点を積み上げていくことができるかだ」と話し、長いシーズンを視野に入れながら、いずれの試合も全力で勝利に向かっていく。
対する柏は、今年元日の天皇杯決勝を制して地力をみせつけるとともに、今季新たにFWクレオ、DF鈴木、MF狩野らが加入。ネルシーニョ監督のもと、ACLも踏まえて層の厚みが増し、隙のないチームづくりが行われている。またリーグ開幕に先駆け、すでにゼロックススーパーカップ、ACLから始動。カップ戦は結果を残せなかったが、修正力の高さを発揮し、前節川崎戦では新加入のFWクレオの活躍もあり快勝。チーム状態の良さを伺わせる。
その柏に対して、いかに東京のスタイルで上回ることができるかがカギを握る一戦。大分戦でみせたように渡邉のポストやルーカスを起点とし、東や長谷川らの質の高い動き、正確なパスワークに期待がかかる。
東京は、大分戦で腰を痛めた加賀が欠場。チャン ヒョンスが先発に。またネマニャ ヴチチェヴィッチもベンチ入りを果たし、サブには攻撃的なメンバーを揃えて臨むことに。柏はMFジョルジ ワグネルが欠場。2列目サイドにはMF狩野、FW工藤、中央にMFレアンドロ ドミンゲスを配する4-2-3-1の布陣。大分戦とは打って変わって気温が上がり、春の陽気を感じさせる味スタ。試合は14時4分に柏のキックオフでスタートした。
渡邉が2ゴールをゲット! 狙いどおりの試合運びに
開始から互に攻め、ボールを奪い合う拮抗した展開に。その中でも東京は6分、相手陣内に押し込み、柏DFのクリアを奪った米本がDFの裏へパスを送る。ここにタイミングを合わせて抜け出した渡邉が追いつき、ペナルティアークすぐ左から狙い澄ましたシュートを放つ。ボールはGKの股下を抜けてゴールイン。試合前から「先制点がカギになる」と話していた渡邉が、前節に続く2試合連続弾を決めて早い時間に先制を果たした。
14分には柏・FW工藤が、巧みなドリブルで東京DF2人の間をすり抜け、右エリアからシュートを放つが権田がセーブ。その後も柏にボールを保持される時間はあったものの、米本を中心にアグレッシブな守備からボールを奪い、素早く攻撃に展開していった。
22分、素早いパスワークから東が右エリアに抜け出し、中央エリア手前でフリーの高橋にパス。よい連係をみせたが、高橋のシュートは枠を外れる。だが迎えた28分、高橋→長谷川とつなぎ、左サイドを上がった太田がクロス。これは柏にクリアされたが、こぼれを太田が粘り強く左エリアの東につなぐ。ここから東がゴール前に放ったボールは打ち損ねたようにみえたが、ゴール前に送られ、これに鋭く反応した渡邉が左足のダイレクトでゴール! チャンスを確実に決めきり、リードを広げる。
前半終盤は、柏の守備も厳しく簡単には前に進めなかったが、東京はセカンドボールへ出足と寄せが早く、2次、3次攻撃を仕掛け、柏を押し込む形で前半を終了した。
長谷川も2試合連続弾をマーク。攻守にわたって躍動し、快勝!
柏は後半から2選手を交代し、立て直しを図ろうとした。49分には柏・右CKから、右エリアのMF狩野にシュートを打たれたが、ブロックするとともにオフサイドに。ボール支配という点ではほぼ互角だが、東京は守備でも主導権を握り、スピーディな攻撃からチャンスにつなげた。
58分には高橋が右前線に展開。長谷川が中に持ち込んでニアの東にラストパスを送る。しかし東の至近距離からのシュートはGKがセーブ……こぼれたボールを東が追いかけ、再びシュートを放ったが、これもGKの身体を張った守備に阻まれてしまった。69分、渡邉に代わって李がイン。李は74分に左サイドからエリアに持ち込み、思い切ったシュートを放ったが、柏GKの手をかすめてバーをヒット……。
75分には柏がカウンターを仕掛け、FWクレオにスピードに乗ったシュートを放たれたが、権田がキャッチ。東京は慌てることなく守備から攻撃につなげ、78分には徳永の縦パスを李がつなぎ、米本→左サイドの長谷川がエリア中央に持ち込み、右足でコントロールしたシュート! これが左上に決まり、柏を突き放す3点目を奪った。
82分には太田が左クロスを送り、ゴール前の李が合わせようとしたが、シュートはヒットし切れず……。その後も選手交代を使い、83分には石川を、87分には河野を投入。落ち着いた守備から鋭いカウンターを仕掛けた東京。4点目を決めることはできなかったが、攻守に躍動。狙いどおりの試合運びで試合をクローズし、ホーム開幕戦で勝ち点3をつかむとともに、連勝を果たした。
【選手コメント】
《米本》「柏のような高い攻撃力をもつチームに対して、無失点で抑えられたことは自信になる。高橋選手とは、どちらが前に出て行ってもいいし、自分が出たときはしっかりとカバーしてもらっているので安心感がある。その動きが今日は出せたと思う。監督からもいつも『奪ったあとを伸ばしていけ』と言われていて、そういうところを日頃の練習から意識して、その積み重ねを今日は出せたのかもしれない」
《高橋》「今季は前線からプレスをかける場面と、リトリートして少し引いて守る場面を、状況に応じて使い分けている。それが今日は上手く機能したのではないか。チーム全体で守→攻も、攻→守の切り替えも早くしようとしている。奪ったあとの速攻については、昨季より早くなっていると感じるし、トライしていることが出せたと思う」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】
「どのような試合であっても3対0という結果は嬉しいし、簡単ではないが、特に今日の相手は柏だったのでなおさらだ。今日はタフに、一人ひとりが責任感と強い姿勢を持って戦えた。試合を通して相手にスペースと時間を与えなかったし、個人能力が高いMFレアンドロ ドミンゲス、FWクレオ選手らに自由にやらせなかった。能力の高い選手が揃う相手に今日のような試合ができたが、それを継続したいし、できるはず。一試合も気を抜くことはできない。
どの試合もいつもどおりに臨んでいくことが大切だと思っているが、ホーム開幕戦ということで多くのファン・サポーターの方がスタジアムに足を運んでくれた。その中でしっかりとしたサッカーを見せて良い結果を出せた。私は自分たちのサッカーで勝ちにこだわっていくことで、味スタを満員にできると思っている。今日はそのような姿勢を見せられて良かったと思う」
【柏・ネルシーニョ監督の会見要旨】
「今日は相手のほうが、我々よりも覚悟と心技・組織としての質が上回っていた。勝利に値するチームであったと思う。Jリーグで我々がいつもできているような、いつもどおりの我々ではなかった。対戦相手の組織と覚悟に敗れた」