GAME RESULT試合結果
第1節 2013/3/20(水)
観衆 11,039人
天候 晴れのち曇り、中風 気温 19.7度 湿度 53%
主審:西村 雄一 副審:越智 新次/手塚 洋 四審:
Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選Bグループ 第1節
駒沢
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
FC東京 | サガン鳥栖 | |
---|---|---|
得点者 | ||
71分:田邉 草民→大竹 洋平 77分:三田 啓貴→平山 相太 87分:李 忠成→渡邉 千真 |
選手交代 |
78分:ジョナサン→末吉 隼也 90分:ロニ→早坂 良太 |
8 | シュート | 8 |
14 | GK | 13 |
5 | CK | 1 |
18 | 直接FK | 7 |
2 | 間接FK | 1 |
2 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
警告 | ||
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
FW | 11 | 李 忠成 |
GK | 21 | 廣永 遼太郎 |
DF | 16 | 丸山 祐市 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 赤星 拓 |
DF | 24 | 金井 貢史 |
DF | 13 | 金 正也 |
DF | 20 | 呂 成海 |
DF | 3 | 磯崎 敬太 |
MF | 8 | 水沼 宏太 |
MF | 6 | ジョナサン |
MF | 28 | 高橋 義希 |
MF | 18 | 野田 隆之介 |
FW | 27 | 清武 功暉 |
FW | 9 | ロニ |
GK | 21 | 室 拓哉 |
DF | 2 | 木谷 公亮 |
DF | 29 | 岸田 翔平 |
MF | 7 | 船谷 圭祐 |
MF | 23 | 末吉 隼也 |
MF | 25 | 早坂 良太 |
MF | 26 | 平 秀斗 |
【選手・監督コメント】
ヤマザキナビスコカップ予選リーグがスタート!
ナビスコカップ予選リーグへの参戦は、2010年以来となる東京。その第1節として、ホーム駒沢にてサガン鳥栖を迎え撃つ。Bグループには、鹿島、新潟、名古屋、C大阪、鳥栖、大分が属し、5月22日まで(東京は5月15日第6節まで)に一回戦総当たりで実施。グループ2位までが決勝トーナメントに進出する。ポポヴィッチ監督は「カップ戦独特の難しさはあるが、我々が試合に臨む姿勢、戦い方は変わらない」と話し、地に足をつけ、一歩ずつタイトルをめざす戦いが始まる。
今週は日本代表の高橋と権田、韓国代表のチャン ヒョンスがチームを離れ、不在に。そのためGKは塩田、DF加賀、MF田邉、そしてFW李が先発に。またルーキーの三田もスタメンに名を連ね、田邉とともに両サイドを務め、ダブルボランチは米本と長谷川が組む布陣で臨む。
対する鳥栖は、リーグ開幕からは2引き分けに終わったものの、前節川崎戦では激しい打ち合いを制して勝利。尹監督のもと、昨季までに積み重ねてきた全員がハードワークをし、一丸となったスタイルは健在。さらに戦う姿勢を前面に押し出し、質を高めている。
今節は鳥栖もメンバーを入れ替え、チームを象徴する存在であるFW豊田、池田、MF藤田らは欠場し、FW清武ほか、フレッシュな選手を起用。ただし自らのスタイルを貫き、組織的な堅守から、前線を起点にした迫力のある攻撃を仕掛けてくるはずだ。
結果が求められるカップ戦の初戦だが、それに対していつもどおり攻守に主導権を握る戦いで勝利をめざす一戦。曇り空のもと強風が吹くなかで試合は14時4分に東京のキックオフでスタートした。
互いにフレッシュな選手が注目を集めたが、決定機を活かせず
序盤は風上に立った鳥栖が攻勢に。FW清武のロングスローや、FWロニへのロングパスから東京ゴールに迫られたが、東京も慌てずに対応。反対に14分には、東の蹴った右CKから李が迫力のあるヘディングを放つ。しかしシュートは左に外れる。
19分には左サイド・田邉の巧みなパスから、外側を太田がオーバーラップ。ライン際まで上がり、勢いのあるクロスを送る。中央には李が詰めていたが、ボールは鳥栖GKにはじかれてしまった。続いて今度は右サイドの三田→左前線を突いた東が鋭く低いクロス。ニアに田邉が詰めたが、鳥栖DFと交錯してヒットしきれず枠外に。
最後のところで身体を張る鳥栖の前に、東京は決定機を活かせず。反対に鳥栖もセットプレーを中心に攻め込み、一進一退の展開に。34分には米本のパスから、裏に飛び出した三田が右CKを得る。長谷川のキックのこぼれから、米本がミドルを放つがブロックされた。40分、三田が右サイドから直接狙ったFKも鳥栖DFの壁に阻まれる。
風やピッチコンディションの影響も受けるなか、東京はパスをつないで攻めの形をつくったものの主導権を握りきるには至らなかった。一方、堅守からスピーディな展開をみせた鳥栖にとっては狙いどおりの試合運びとなったはずだが、ともに決め手を欠き、無得点で前半を終了した。
チャンスを活かし切れなかったものの、集中を保ちドロー発進
後半は立ち上がりから東京がアグレッシブに仕掛けた。49分、右から左へとつなぎ、太田→中央の長谷川が、前の三田に当ててエリアに進入。ワンツーからゴール至近距離に攻め込んだが、鳥栖DFの前に打ちきれなかった。51分には東がミドルレンジから狙ったが枠外に。
しかし58分には、中盤でのセカンドボールを処理し切れず、DFラインに向かって浮いたボールに対して、鳥栖・右MF水沼が飛び出し、右サイドからシュート。60分には東京のミスから奪われ、立て続けにカウンターからのクロスを入れられる。61分には中盤でのパスを奪われ、鳥栖がダイレクトでゴール前に。しかしFWロニのシュートはヒットしきれず、塩田の正面に。
互いに相手の隙を見逃さず、仕掛け合う展開になったが、64分には長谷川と三田の連係からビッグチャンスを作り出した。中盤の長谷川が前線に送った浮き球のパスに合わせ、右サイドの三田が相手DFを背負う形でエリアに抜け出す。巧みな胸トラップで足元に収め、スピードに乗って決定的なシュートを放ったが……バーをヒットしてラインを割り、決定機を活かすことができなかった。
71分には田邉に代わって、昨年以来長期離脱からの復帰を果たした大竹がトップ下にイン。東がサイドにまわる。75分には鳥栖・FW清武の縦パスのクリアに走り込まれ、中央エリア手前からシュートを放たれる場面もあったが、枠外にはずれてピンチを免れると、77分に東京は平山を投入。李がサイドにポジションを変え、ゴールを狙った。
だが連動した形でチャンスを作ろうとするものの、ミスもあり鳥栖の逆襲をくらう展開に。87分には渡邉を投入。終盤は勢いを増して攻め込んだが、迎えたロスタイム、右サイドでのパス交換から長谷川が落とし、右エリア角外から大竹が放ったシュートはバーを越える。鳥栖の素早い攻撃に対しては集中を切らさず守り、選手交代を使って攻め込んだもののスコアレスドローに。ナビスコ初戦は勝ち点1を得るに留まった。
【選手コメント】
《田邉》「チームとしてなかなかボールをつなげず、鳥栖が蹴ってくることと相まって難しい試合になった。鳥栖のハイプレスに対して、一枚はがせられればもっと回せたという実感もあるが、ピッチにも苦しんでうまくいかないことが多かった。ただチャンスはあったので…そこで決めきることが大事だと痛感している。ナビスコの初戦で勝てず、悔しさも残念さもあるが、一方で楽しさもあったし、感触をつかめた部分もある。ここからチームが勝つために貢献できるようにしたい」
《三田》「攻撃や守備の連係については、いつも練習でみんなのプレーや動きを観ていたので問題ないと思っていた。それよりも自分自身が右サイドを務めることはプロになるまでにも殆どなかったので、特にポジショニングを意識した。前半は風下になって、どこにポジションを取ればいいのか、考えながらのプレーだった。時間が経つにつれて慣れることができ、後半は前を向いて勝負することができたかと思う。
(決定機について)後半は風上になったので、サイドチェンジが有効になると考えていた。自分はその分、サイドに張っていることが多かったが、だからこそ中が空いたのだと思う。ただ、トラップがよくて、シュートは気合が入り過ぎた。落ち着いて打てばよかった。シュートも決めたかったし、もっともっとゴール前に絡んでいくようなシーンを増やしていきたい」
【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》「風が強くピッチもあまり良くない環境の中で、やるべきことは見せられた。鳥栖はディシプリンがしっかりとして、Jリーグの中でもアグレッシブに頑張れる、ハードワークができるチームの一つ。それに対して東京の選手たちが見せてくれた姿勢に関して満足していないとは言えない。このような悪条件の中でもボールを繋ぐ意識を見せてくれたことを評価している。
決定的なチャンスもあったが、そこで決めきれなかった。それは課題だが、精度を上げることが必要。ただし相手にも決定的なチャンスを作らせなかった。しっかりとディシプリンを持って戦えた。鳥栖のロングスローからの混戦で危ない場面はあったかもしれないが、流れの中ではチャンスを作らせなかった。多くのファン・サポーターのみなさんに足を運んでいただき、私たちの力になってくれたことに感謝をしたい。
また最初に言うべきだったが、ヤマザキナビスコカップがギネスに認定された。サッカー界にこれだけ貢献していただいていることに敬意を抱くし、素晴らしいこと。その感謝の気持ちとして、良いプレーをして良い結果で返したい。今日は最高の結果ではなかったが、自分たちが出せるものをピッチのなかで表現したと捉えている。Jリーグも20周年を迎え、ナビスコカップも成人式を迎えた。日本では二十歳で成人式だが、まだ若い。これからも日本の伝統的なカップ戦として続いていってほしい」
《鳥栖・尹監督》「我々のサポーターも東京のサポーターにも、たくさんの方々が来てくれたことに感謝を申し上げたい。今日は天候も良いとは言えずピッチコンディションも悪かったが、両チームともにファイトして一生懸命に戦えたゲームだったと思う。互いにメンバーが入れ替わるなかで、新たな戦力や選手の発掘という意味での戦いもあった。
昨季のナビスコカップでは大きくメンバーを代えたが、今季の我々は昨年よりも良い成績を残したいという意図があり、全ての選手を代えるのではなく、ある程度残した中で新しい選手を見極めたい、戦いたいという意図があった。そのなかで選手たちは最後まで集中を切らさず戦い抜いた。それに対してご苦労さまという言葉を伝えたい。勝利はできなかったが、アウェイの地から勝ち点1を持って帰れることに満足しなければいけないかなと思う。すぐ数日後に試合がある。次はホームなのでしっかりと勝利できるようにいい準備をして迎えたい」