GAME RESULT試合結果
第5節 2013/4/06(土)
観衆 13,859人
天候 曇、中 気温 18.0度 湿度 58%
主審:前田 拓哉 副審:戸田 東吾/前之園 晴廣 四審:塚田 健太
J1 第5節
味スタ
0-1
試合終了
前半0-0
後半0-1
FC東京 | 大宮アルディージャ | |
---|---|---|
得点者 |
78' ズラタン |
|
53' 李 忠成 → 米本 拓司 82' 東 慶悟 → 三田 啓貴 85' 加賀 健一 → ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
選手交代 |
79' 渡邉 大剛 → 今井 智基 83' 富山 貴光 → 長谷川 悠 87' 曺 永哲 → 片岡 洋介 |
10 | シュート | 7 |
5 | CK | 2 |
13 | FK | 19 |
57' 高橋 秀人 |
警告 |
56' 渡邉 大剛 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 11 | 李 忠成 |
MF | 49 | ルーカス |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 北野 貴之 |
DF | 30 | 渡部 大輔 |
DF | 2 | 菊地 光将 |
DF | 17 | 高橋 祥平 |
DF | 8 | 下平 匠 |
MF | 13 | 渡邉 大剛 |
MF | 6 | 青木 拓矢 |
MF | 23 | 金澤 慎 |
MF | 9 | 曺 永哲 |
FW | 28 | 富山 貴光 |
FW | 11 | ズラタン |
GK | 21 | 江角 浩司 |
DF | 34 | 片岡 洋介 |
DF | 26 | 村上 和弘 |
DF | 27 | 今井 智基 |
MF | 7 | 上田 康太 |
MF | 25 | 宮崎 泰右 |
FW | 32 | 長谷川 悠 |
【選手・監督コメント】
勝負にこだわり、勝ちきることをめざして
リーグ第5節をホームで開催、大宮アルディージャと対戦する。ナビスコ名古屋戦はスコアレスドローに終わり、リーグ戦は現在2連敗。良い内容を結果につなげられないもどかしさが残るが、さらに勝負にこだわり、勝ちきることをめざしていかなければいけない。
ナビスコ前節から中2日で迎える今節は、名古屋戦で出場機会のなかった渡邉をトップ下に、ルーカスを左サイドに。トップ下には李、右MFに東。高橋と長谷川がダブルボランチを組む横浜FM戦と同様のメンバーで臨む。
対する大宮は、リーグ戦は現在2勝2分けで4位。今季のナビスコカップでは1敗を喫しているものの、J1リーグに関しては昨年の9月から15試合にわたって不敗を続けている。それに対して渡邉が「粘り強く戦い、状況に応じて柔軟に、賢くプレーをしたい」と話すように、ここまでに出た課題を修正し、試合運びも試される一戦だ。好調の大宮に対して怖れることなく、出足や切り替えの早さで上回り、ゴールと勝利につなげたい。
低気圧の荒天が予報され、いまにも雨が降り出しそうな味スタ。試合は14時3分に東京のキックオフでスタートした。
大宮の動き出しの早さ、激しさに苦しむ
立ち上がりから大宮が出足の早さをみせ、その勢いに東京陣内に押し込まれた。だが、東京も落ち着きを失わずに守り、チャンスは作らせなかった。反対に10分には、長谷川がファールを受け、左エリア手前からのFKを得る。これを直接森重が狙い、壁に当たった跳ね返りを再び森重がシュート。ボールは左下を捉えたが、GKのセーブでCKに逃れられた。
激しいボールの奪い合いが続き、緊迫した展開のなか、ともにフィニッシュには持ち込めない時間が続いた。東京は厳しい守備をかいくぐり、長短のパスからリズムをつかもうとしたが、大宮の高いラインの裏を狙った攻撃はことごとくオフサイドに。33分には大宮の左サイドで起点を作られ、エリアまで上がっていたDF高橋にシュートを打たれたが、これが大宮1本目のシュートに。35分には大宮MFチョに左エリアに進入され、シュートを打たれたがゴールを横切り、ピンチを免れた。
41分には徳永が右前線・相手DFの裏へパス。エリア内で東が追いつき、ファーにクロス。ここに李が飛び込んだが、直前に大宮DFにカットされ、左CKを奪うに留まる。43分には右スローインを受けたルーカスが巧みにターンしてクロス。これに渡邉がどんぴしゃのヘディングを放ったが……シュートはゴールのわずか左に……。
大宮の球際の激しさや出足の早さに苦しめられながらも、集中した守備から状況をうかがってチャンスにつなげたが、ここで決めきることはできず。スコアレスで後半へと折り返した。
セットプレーから失点……無得点に終わり、リーグ3連敗
後半に入っても大宮の勢いは落ちず、そのため53分には李に代えて米本を投入。東が中央に、長谷川が右サイドにまわる形で打開を図ろうとした。これを機にボールを奪えるようになったが、前がかりになるなかで58分には大宮・DF高橋にドリブルで持ち上がられ、中央でフリーのFW富山へつながれてミドルを打たれる。しかし権田がセーブ。64分にも大宮・右MF渡邉のクロスが東京DFの前を抜け、中央でフリーの大宮FWズラタンにダイレクトシュートを放たれたが、わずかに枠を外れ、ミスに助けられた。
時間の経過とともに東京がボールを支配、大宮が鋭いカウンターを仕掛けるという展開になったが、77分には大宮・左サイドをMFチョ ヨンチョルがドリブル。後ろから徳永が追いかけるが、すり抜けられ、カバーした加賀がファールで阻止。これで大宮に左エリア外側・サイドライン際からのFKを与える。このFKを大宮DF下平が中央へ。権田が飛び出したが触れず、大宮FWズラタンにヘディングシュートを決められ……またしてもセットプレーから失点を喫した。
82分には三田を、85分にはネマニャ ヴチチェヴィッチを投入。猛反撃に臨み、大宮を押し込んだ。だが88分、三田が左前線に突破し鋭いクロスを入れる。中央では合わせられなかったが、粘り強くつなぎ今度は太田がクロス。これがファーの渡邉のもとに送られ、渡邉がヘディングを放つが………GKにはじかれてポストに阻まれる。ロスタイムにも太田の左クロスに合わせ、徳永が右エリアに走り込んで足で合わせたが……次々とDFの選手を投入し、守備を固める大宮を打ち破ることはできず。無得点に終わり、リーグ3連敗を喫することになった。
【選手コメント】
《徳永》「試合をとおして、あまり自分たちの時間がなかったと思う。セカンドに対する反応も大宮のほうが早かったし、全体的に苦しい戦いだった。大宮のほうが出足や予測の部分でもアグレッシブだった。疲労は言い訳にはできないし、個人的にももっとプレーの質を高めなければいけない」
《米本》「失点はせず、絶対に最低勝ち点1はとろうと考えてピッチに立った。そこで負けてしまって、申し訳ないと思っている。まだまだ本物の強さというのは、東京にないということ……。でも、ここからだと思う。こういう連敗をしていては上にはいけないし、ここで立て直せるかどうかが大事」
【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》「タフで厳しい試合になると予想していたし、1つの細かいことで勝負が決まると思っていた。細かい部分で勝負を決められたのは我々だったが。前半の入り方はいつもより堅くなってしまった。その理由は、大宮の連勝を止めるということだけを考えてしまい、自分たちのやるべきことができず、相手に都合のいい戦い方をしてしまった。前半は全員がボールに関わった全員守備・全員攻撃を見せることができなかった。
後半は、本来の自分たちがやるべきことを見せられたが、一瞬の隙を突かれて結果は敗戦。ここで言えることはメンタルの問題だと。ただしこの敗戦の分析をしっかりとして次に繋げていくことが大切。下を向く必要はないが、失点を振り返ってみても子供のような失点の仕方を繰り返している。修正して二度と繰り返すことが無いようにしなくてはいけない。自分たちがやってきたこと、自分たちの力に自信を持って全ての力を出しきる。それをピッチの上で見せることが大切」
《大宮・ベルデニック監督》「結果だけでなく、選手たちのアグレッシブな姿勢、特に前半のプレー内容には満足している。選手たちには試合前に二つの話をした。一つはアグレッシブさで負けず、激しい戦いに挑むこと。もう一つは攻守の面でプレーの質にこだわること。半年前のチームでは、今日のような試合展開で勝つことは難しかったが、今の我々は負けないで、しっかりと勝利に結びつけられるようになっている。激しさや泥臭さで負けないことも大事だが、一番大事なことはサッカーをすること。
テンポとリズムを持ってボールを回すことによって、相手の守備は混乱する。自分たちが主導権を握り、相手を混乱させることによりミスがおきる。今日は相手を揺さぶって意図的に崩すような形ができていた。足りなかった部分は、シュートやラストパスの精度。それは少し欠けていたかもしれない。後半は相手がパワーを持って前がかりに仕掛け、切り替えや球際でも早かったので、うまく回すことができなかった。その部分では横浜FM戦の後半と似ていたかもしれない。
相手が前がかりになって仕掛けてくれば、スペースもできるわけで、本来はそれを利用してしっかり繋いでカウンター攻撃に結びつけなければいけなかった。ただし組織的に非常に良い守備ができたことによって、相手に崩されることなくボールを奪うことはできた。自分たちが目指していることは90分を通して自分たちのゲームを進めること。それが目標だが、連戦のタイトな日程の中で安定して戦うことの難しさはある」