GAME RESULT試合結果
第11節 2013/5/11(土)
観衆 8,248人
天候 雨、弱 気温 17.4度 湿度 87%
主審:今村 義朗 副審:高橋 佳久/川崎 秋仁 四審:唐紙 学志
J1 第11節
BMWス
3-2
試合終了
前半1-0
後半2-2
湘南ベルマーレ | FC東京 | |
---|---|---|
11' 高山 薫 65' 馬場 賢治 82' 永木 亮太 |
得点者 |
54' 太田 宏介 57' 渡邉 千真 |
56' 武富 孝介 → キリノ 72' 馬場 賢治 → 下村 東美 87' 菊池 大介 → 大槻 周平 |
選手交代 |
68' ルーカス → 石川 直宏 73' 東 慶悟 → 李 忠成 76' 渡邉 千真 → 平山 相太 |
8 | シュート | 17 |
3 | CK | 8 |
7 | FK | 13 |
53' 永木 亮太 |
警告 |
61' チャン ヒョンス |
退場 |
GK | 1 | 阿部 伸行 |
DF | 2 | 鎌田 翔雅 |
DF | 22 | 大野 和成 |
DF | 30 | 島村 毅 |
MF | 5 | 古林 将太 |
MF | 7 | ハン グギョン |
MF | 6 | 永木 亮太 |
MF | 8 | 高山 薫 |
FW | 10 | 菊池 大介 |
FW | 17 | 馬場 賢治 |
FW | 28 | 武富 孝介 |
GK | 21 | 安藤 駿介 |
DF | 26 | 亀川 諒史 |
DF | 32 | クォン ハンジン |
MF | 14 | 下村 東美 |
MF | 23 | 梶川 諒太 |
FW | 9 | キリノ |
FW | 19 | 大槻 周平 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 49 | ルーカス |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
FW | 11 | 李 忠成 |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
悪天候のアウェイゲームながら、再び連勝をめざして
リーグ第11節を迎え、湘南ベルマーレと対戦。アウェイに乗り込む。前節は連戦の疲労を感じさせながらも、選手交代が機能し、守備の修正力、諦めない気持ちを発揮し、引き分けに持ち込んだ。長いシーズンを戦い抜くためには、試合の中で起こるさまざまな状況に冷静に対応することが必要になる。ここから再び3連戦に突入、また今節は雨の降りしきるアウェイゲームだが、状況に応じた判断と戦い方で相手を上回り、再び連勝をめざしていきたい。
対する湘南は、昨季J2で2位となり、2010年以来のJ1に臨んでいる。FW古橋やDF遠藤の負傷もあり、リーグ戦は現在1勝3分6敗で17位と苦境が続いているが、とはいえ彼らも闘争心を前面に、スピードを活かした湘南のスタイルを貫いて結果につなげようとしている。
その相手に対してポポヴィッチ監督は「どの試合でもそうだが、相手をリスペクトすることが必要。それはすなわち、自分たちの全力を出し切るということ。細部にこだわり、自らのサッカーを見せ続けることでそのリスペクトを示したいし、相手を上回りたい」と話し、全力を尽くした戦いで勝利をめざす。
東京はチャン ヒョンスが第3節以来のスタメンに。湘南はFWキリノが復帰し、ベンチ入り。本降りの雨が降りしきるなか、試合は17時4分に湘南のキックオフでスタートした。
早い時間帯に失点を喫し、追いかける展開に
ホームの湘南は、立ち上がりから勢いのある攻撃を仕掛けた。立て続けにシュートまで持ち込まれたが、徐々に東京もボールを支配。パスをまわしてチャンスを伺う展開に。
しかし11分、湘南が自陣からスピーディな攻撃を仕掛ける。MFボランチの永木→中央をMF高山がドリブルで前進し、左前線へ展開。ここに走ったFW武富の左クロスが、徳永に当たって左エリアにこぼれ、MF高山にトラップからダイレクトで左足を振り抜かれ……鋭いシュートがネット上に決まり、先制を許してしまった。
それでも慌てずに、サイドを起点に反撃に臨んだ。21分には太田が中へ行くと見せかけて、縦に突破。ここから送ったクロスに渡邉が飛び込むが……タイミングが合わず。29分にも太田のクロスから、相手GKパンチングのこぼれに詰めたルーカスが狙うが、湘南DFのブロックに阻まれる。
湘南のカウンターをくらう場面もあったが、東京は高橋がDFラインに入る3バックに布陣を変更。ルーカスがトップに。長谷川がボランチにまわり、徳永と太田が高い位置取りをすることで反撃に臨んだが、41分に、CKの流れから太田のクロスを森重が落とし、中央の渡邉が放ったシュートは枠外に。
43分には米本が左エリアに仕掛けて、サイドに展開。渡邉が送った左クロスが、右エリアの徳永に渡るが……シュートはブロックされる。サイドを起点に攻め込んだが、ラストプレーの精度と迫力が足りず、1点のビハインドを背負ったまま、後半へ折り返すことになった。
太田が初ゴール、渡邉の見事なシュートで逆転したが……
前半から再三好機を作っていた太田だが、後半序盤にそのキックの正確さが活かれることになった。渡邉が右エリア角の外側でファールを受けてFKを得ると、54分に太田が直接狙ったシュートは、相手と味方の間をすり抜け、ファーの下に吸い込まれるようにゴール。東京での初得点をマークし、同点に追いつく。
これで勢いに乗り、続く57分には徳永の右スローインをルーカス、米本がつなぎ、右エリア角付近の渡邉が反転、左足で放ったシュートが見事に左サイドネットに突き刺さる。畳み掛けるような猛攻で逆転に成功。湘南の戦意をくじいて、完全に流れを掴んだかに見えた。だが湘南も途中出場のFWキリノのスピードを活かして再び反撃に臨んできた。64分にはFWキリノが裏に抜け出し、左エリアに突進されたが、高橋がスライディングでカットしピンチを逃れる。
しかし直後の65分、DFラインでボールを回し、高橋が持ち出そうとしたところで足を滑らせ、湘南FW馬場がカット。そのまま中央を前進しGKと1対1に。権田の頭上を越えるループを決められ……。その後、東京は石川、李、平山を投入。勢いを取り戻して湘南を押し込んだが、迎えた82分、自陣でビルドアップしようとした高橋→長谷川にプレスをかけられてボールを奪われ、湘南MF永木に決められて失点。再び勝ち越しを許すことに。
それでも諦めず、87分には右前線へのフィードを石川が落とし、中に上がった徳永がシュート。ロスタイムには中央の李が仕掛け、こぼれを長谷川が粘り強くつないで左エリアへ展開。平山が相手DFをかわすように反転してゴールを狙ったが、決めきることができず。一度は逆転に成功するも、ミスが続いて後半に2失点を喫し、痛い敗戦……。
【選手コメント】
《太田》
「勝利につながらず残念。FKはイメージがあった。選手の間を抜けてファーに決めようという狙いどおりだった。それ以前に今日はサイドからいけば絶対にチャンスは作れると話し合っていた。前の長谷川選手との連係で2対1をつくって、左サイドから崩すシーンは多かったと思う。ただ、もう少しシンプルにまわして、自分のところから展開する形をもっと作れればよかったのかもしれない」
《渡邉》
「湘南のDFラインが高く、その裏やあいだを狙っていこうとした。足元でつないでいるだけでは湘南の中央ブロックが固く、崩れないと思っていたので、背後をとってなるべく前で起点を作ろうとしていた。ゴールは得意の形。左足で、狙いどおりだったが…」
【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》
「望んでいた試合の入り方ができず、少し受け身になってしまった。そのような入り方をすれば主導権を握れない。相手にチャンスを与えてしまいリードされる。それはあたり前のこと。その後、しっかりと戦う姿勢を改善することで同点に追い付き、逆転に成功したが、どんな選手でもビッグチームでもミスは起こり得る。起こしてしまった二つのミスを相手にしっかりと決められ、再び逆転を許した。
ただ、今日のゲームから成長するための何かを感じなければいけないし、これからの試合に活かさなければならない。相手にやられてから戦う姿勢を見せるのではなくて、試合開始から相手を圧倒できるくらいの姿勢で戦えるように、チーム一丸となって取り組んでいく。敗戦の後に、チームの真の強さが試される、サッカー選手としてだけでなく人間の強さも試される。この後の試合でしっかりと強さも見せていきたい」
《湘南・曺監督》
「今日はサポーターの声援が最後まで染み渡った。選手たちも頑張っているのだが、ブーイングをされるような状況もあった。そのときに『それは期待の裏返し。勝っても負けても湘南スタイルを見せなければいけない』と選手たちには話をしていた。今日の1得点目は素晴らしい形。2、3得点目は相手のアクシデントもあった。自分たちから引っかけて行くような形は昨季もあまりなかったが、FW馬場とMF永木が決めてくれた。彼らも素晴らしいが、ピッチに立てなかった選手も含めて全員で勝ちとった勝利。
東京はエリア幅でボールを動かすことに長けていて、パス&ゴーで裏に抜け出す力はリーグの中でも一番あると考えていた。だから多少ボールを回されても粘り強くやるしかないと。前半はそのプラン自体はうまくいったと思う。後半は失点したあたりから、少し出足やカバーリングが遅れて逆転された。ただ、今日はプロセスを別にして、そこから2点を取り返した気持ちを評価したい。我々は巧いチームでもないが、そのような気持ちはJ1でも最低限見せていかなければいけない。今日はサポーターや出ていない選手、スタッフが喜んでいる姿を見て、本当に良かったなと思えた」