GAME RESULT試合結果
第24節 2013/8/31(土)
観衆 13,896人
天候 曇、弱 気温 24.6度 湿度 80%
主審:東城 穣 副審:西尾 英朗/穴井 千雅 四審:三原 純
J1 第24節
Eスタ
1-2
試合終了
前半0-1
後半1-1
サンフレッチェ広島 | FC東京 | |
---|---|---|
62' 佐藤 寿人 |
得点者 |
16' 渡邉 千真 81' 米本 拓司 |
54' 清水 航平 → パク ヒョンジン |
選手交代 |
77' ルーカス → 石川 直宏 83' 東 慶悟 → 三田 啓貴 88' 渡邉 千真 → 平山 相太 |
11 | シュート | 14 |
6 | CK | 2 |
16 | FK | 9 |
78' 石原 直樹 90'+1 千葉 和彦 |
警告 |
40' 米本 拓司 57' ルーカス |
退場 |
GK | 1 | 西川 周作 |
DF | 33 | 塩谷 司 |
DF | 5 | 千葉 和彦 |
DF | 4 | 水本 裕貴 |
MF | 2 | ファン ソッコ |
MF | 6 | 青山 敏弘 |
MF | 8 | 森﨑 和幸 |
MF | 27 | 清水 航平 |
MF | 9 | 石原 直樹 |
MF | 10 | 髙萩 洋次郎 |
FW | 11 | 佐藤 寿人 |
GK | 13 | 増田 卓也 |
MF | 35 | 中島 浩司 |
MF | 15 | 岡本 知剛 |
MF | 26 | 井波 靖奈 |
MF | 17 | パク ヒョンジン |
MF | 7 | 森﨑 浩司 |
MF | 36 | 川辺 駿 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 49 | ルーカス |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 14 | 中村 北斗 |
DF | 16 | 丸山 祐市 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
3連戦の最後を総力戦で臨む
リーグ第24節は、アウェイでサンフレッチェ広島と対戦。前節鳥栖戦は、2点差を追いつきながらも終了間際に勝ち越しを許しここ4試合で2分2敗となり重苦しい敗戦に。それでも後半には迫力のある攻撃を仕掛け、平山、渡邉がゴールを挙げて収穫も。中2日での試合ではあるが反省点を少しでも改善しつつ、チームとしてのよさを高め、3連戦の最後を総力戦で臨みアウジェイではあるが、勝負にこだわり勝ち点3を持ち帰りたい。
対する広島は、現在勝ち点44で2位に。常に上位を維持しているが、ここ3試合は、とりこぼす形で勝利がなく、首位の座を譲り渡している。特に前節甲府戦は、ケガのMFミキッチや連戦でメンバーを入れ替えたこともあり、無得点で敗戦。ただ完成度の高い広島のスタイルに対して、多いに警戒をしなければいけないだろう。特にサイドからのクロスや、MF高萩からのパスに合わせ、絶妙のタイミングで合わせてくるFW佐藤の動きに対しては、90分間集中を切らさず、チャレンジとカバーを徹底しなければいけない。
東京は、米本が出場停止があけるとともに、前節途中出場のルーカスも先発に復帰。またシステムを変更して3-4-2-1の布陣で臨むことに。相手の攻撃に対して出足の早さで中盤で起点を作らせないことがポイント。特に相手のボランチ青山らにプレッシャーをかけて自由にやらせないことが試合を左右することになりそう。攻撃では前節の反省を活かし、積極的に仕掛けていくことはもちろん、要所でスイッチを入れるような思い切りのよさ、ゴールへの執着心をプレーに表わし、得点と勝利につなげたい。
試合はエディオンスタジアム広島にて19時06分に広島のキックオフで開始された。
相手のミスを見逃さず、渡邉のゴールで先制する
東京は守備意識を高くし、慎重な立ち上がりを見せた。ただボールを支配したのは広島。3分には、広島・FW佐藤が右サイドからエリアに切り込む。太田がカットしたボールがFW佐藤をかすめ、森重のクリアが後ろにそれてポストに当たって外に。13分は広島・DF千葉からDFラインの裏を狙って浮き球のパス。そこにMF石原に飛び出され、決定的な場面を作られるが、チャン ヒョンスが追いかけて寄せ、シュートは権田の好セーブで難を逃れる。
広島に押し込まれる時間帯が続いたが16分、広島がゴールキックからDF千葉が、自陣でつなごうとしたボールに渡邉がプレスをかけて奪い、追いすがるDFを振り切り滑り込みながらも左足で左隅に決めてゴール。相手の隙を見逃さず、先制点を奪うことに。すると徐々に東京がカウンターからチャンスを作る。24分には右前線に流れた東が、中央の渡邉につなぎ、リターンを受けエリア中央からのシュート。GKの好セーブに阻まれるもこぼれを拾って、左サイドを駆け上がった太田がシュートを放つが、GKの正面。
ボールを動かしている時間帯は広島のほうが多かったが、東京も慌てずに守りボールを奪ってからは落ち着いてボールを保持してチャンスを伺った。特に森重が積極的に左サイドで起点となり攻撃参加を繰り返した。34分には左サイドから太田がクロス。1度はクリアされるもこぼれを拾って中央からルーカスがミドルを狙うも枠外に。44分はルーカスが右前線に走り、中央へのマイナスのパスから渡邉がシュートを放つが、GKにセーブされる。そのまま前半を1点リードして折り返す。
同点に追いつかれるも、2009年以来の米本のゴールで勝利を収める
後半に入っても展開は変わらず。50分には森重が切り替え早く右前線へ。渡邉が追いつき右エリアまで持ち込み、味方の攻め上がりを待ってマイナスのパス。これに長谷川がダイレクトで合わせたが、枠を越える。59分は広島がFKからチャンスを活かし、前線へ抜け出そうとするFW佐藤に。高橋がきっちり抑えるも、このこぼれからワンタッチでつながれ、右エリアのMF石原にシュートを打たれるが、権田が身体ごと防ぎ、ピンチを免れた。
しかし62分、広島・右CKから途中出場のMFパク ヒョンジンのキックを右サイドのMFファン ソッコが中に送り、これをゴール手前のFW佐藤にコースを変えられ失点を喫し追いつかれてしまう。ただ同点にされても東京は焦ることなく、これまで通りのプレーを展開。65分には左サイドで米本が相手をかわしてクロス。ファーの東がどんぴしゃのヘッドを放つがGKの好セーブでCKに逃れられた。逆に71分は広島・MF石原にエリア手前でシュートに持ち込まれるが、権田がキャッチ。
その後膠着状態が続く中、広島の勢いのあるカウンターに押されがちに。77分にはルーカスに代えて石川を投入。しかし状況は変わらず押し込まれる時間が続く。だが81分、自陣中央で森重が相手ボールをインターセプト。自ら持ち上がって右前線の東へ渡り中央へパス。走り込んでいた渡邉にわずかに合わなかったが、左エリアにフリーで上がっていた米本が落ち着いて、狙い澄ましたシュートを決めて勝ち越し。ここからは広島の猛反撃をくらうも、権田のスーパーセーブもありそのまま終了。
終始粘り強い戦いを仕掛け、5試合ぶり(8/3大分戦以来)の勝ち点3をもぎ取った。
【選手コメント】
《米本》
「我慢強く戦えた。同点にされたが勝ち越すことができて、チームみんなで勝ち取った勝利だと思っている。得点シーンは、少しみんなの足が止まり出した頃で、あそこではカウンターの応酬になっていた。それ以前から『ボランチの1枚が前に出ていかなければチャンスは作れないと』アーリアさんやヒデさんと話していて、あの場面で思い切って前に出ていった。慶悟はたぶんミスパスだと思うけれど(苦笑)、決めることができてよかった。
《渡邉》
「よい形で奪ってカウンターを仕掛けたり、シュートで終わることはできていた。難しい試合だったが、こういう展開では、ワンチャンスが勝負を決すると考えていた。相手のミスを見逃さず、それを活かしきれたことはよかったと思う。広島に崩された形が何回かあったが、みんなで守れた。失点しても落ち着いて戦えた。フォーメーションが変わっても、自分たちの力を示せたと思うし、それで結果も出せた。何よりチームの勝利が一番。これまでは得点をしてもチームが負ければ喜べなかったが、常にゴールを取ってチームが勝つために頑張りたい」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】
「望んでいた勝利をしっかりと掴むことができたと思います。どちらにもチャンスがあり拮抗した試合だったのですが、私たちの方がより勝利に近いプレーを見せられたと思っていますし、今日の勝利は必要で重要なモノでした。やはり広島相手に先制したことは非常に大きなことでした。先制点を奪われていたら後ろを堅めてカウンター攻撃という、相手の得意な形にハメられてしまいますので。
流れの中で運動量が落ちて、広島に握られた時間帯もありましたが、そのような勝負どころの時間帯に権田があるべき姿を見せてくれた。2回ビッグセーブがありましたし、結果にも影響しています。もちろん彼だけでなく選手全員が戦い抜いた結果だと思います。どちらに転んでもおかしくない試合でしたが、こちらに結果が転がり込んできたのは、選手たちがしっかりと持てる力を全て出しきったからこそだと思います」
【広島・森保監督の会見要旨】
「今日の試合に臨むにあたって、私が求めたことを選手たちはベストを尽くしてやってくれたと思います。運動量を多く持って走ることやアグレッシブに戦うこと、積極的にボールを奪ってチャンスがあれば攻める。そういった要求したことを90分間ハードワークして戦ってくれたと思います。ただ結果を手に入れられなかったことは残念です。内容も前半から我々はボールをしっかりと動かすことができて危険な攻撃ができていたし、守備でもアグレッシブにボールにチャレンジして攻撃に繋げることができていた。
追う展開になってしまったが、後半も選手はやるべきことを実行してくれたと思います。やはり勝利をモノにするためにはしっかりと決めるべきところで決める。ミスを少なくする。ほんのちょっとのところを詰めてやっていかないと、勝利はモノにできないと。先程も言いましたが、試合内容については全く悲観していませんし、やろうとしたサッカーをしてくれたと思います。サポーターのみなさんに、勝ち点3をプレゼントすることはできませんでしたが、次こそはみなさんの声援に応えて、勝ち点3をプレゼントして喜んでもらえるように頑張りたいと思います」