GAME RESULT試合結果
第33節 2013/11/30(土)
観衆 13,930人
天候 晴、弱 気温 9.9度 湿度 42%
主審:廣瀬 格 副審:西尾 英朗/木川田 博信 四審:小屋 幸栄
J1 第33節
柏
4-1
試合終了
前半2-0
後半2-1
柏レイソル | FC東京 | |
---|---|---|
39' 田中 順也 45'+3 田中 順也 46' 工藤 壮人 87' 田中 順也 |
得点者 |
83' 石川 直宏 |
59' 橋本 和 → 山中 亮輔 84' 狩野 健太 → ジョルジ ワグネル |
選手交代 |
46' 三田 啓貴 → 高橋 秀人 58' 渡邉 千真 → 石川 直宏 74' 東 慶悟 → 平山 相太 |
10 | シュート | 11 |
10 | CK | 1 |
5 | FK | 16 |
42' 栗澤 僚一 52' 近藤 直也 |
警告 |
45'+1 チャン ヒョンス |
退場 |
GK | 21 | 菅野 孝憲 |
DF | 5 | 増嶋 竜也 |
DF | 3 | 近藤 直也 |
DF | 23 | 渡部 博文 |
DF | 22 | 橋本 和 |
MF | 14 | 狩野 健太 |
MF | 28 | 栗澤 僚一 |
MF | 7 | 大谷 秀和 |
MF | 26 | 太田 徹郎 |
FW | 18 | 田中 順也 |
FW | 9 | 工藤 壮人 |
GK | 16 | 稲田 康志 |
DF | 30 | 山中 亮輔 |
MF | 29 | 谷口 博之 |
MF | 15 | ジョルジ ワグネル |
MF | 25 | 小林 祐介 |
MF | 20 | 茨田 陽生 |
FW | 19 | 木村 裕 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 49 | ルーカス |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 14 | 中村 北斗 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
今季リーグ最後のアウェイ戦、柏に乗り込み勝利を目指す
リーグ第33節はアウェイで柏レイソルと対戦。東京は前節、残留争いをしている湘南の勢いと気迫に苦しめられたが、チャン ヒョンスとネマニャ ヴチチェヴィッチの得点で、逆転勝利。3試合ぶりの勝利で順位は7位をキープ。失点の場面や決定機を確実に決めきれなかったことに反省は残るが、それらを少しづつでも修正し、連勝を目指す。ポポヴィッチ監督は「3月の柏戦は快勝したが、そこから時間が経っている。あの試合以上のクオリティとさらに成長した姿を見せなければいけない」と話し、全力で勝利に向かっていく。
対する柏は、前節名古屋と対戦。後半ロスタイムに失点し、2‐3で敗れ12位。これで3試合勝ちなしだが、ホーム最終戦となる今節は4試合ぶりの勝利を目指し、アグレッシブに戦ってくるだろう。また、気を付けなければいけないのは、得点ランキング3位タイの18得点を記録している工藤の決定力。前節に続きMFレアンドロ ドミンゲスなど、故障者に苦しんでいる状態だが、気迫と意地を見せてくるはずだ。
リーグ戦の通算対戦成績は9勝3分9敗と互角。ポイントとなるのは、両チームともにサイドの攻防だ。守備の連動性から、サイドで高い位置を保って優位に試合を運びたい。陽が傾き、冷え込む日立柏サッカー場、試合は17時3分に東京のキックオフでスタートした。
前半終了間際に失点を重ね、柏の狙いどおりに…
立ち上がりから、東京がリズムよくボールを回し攻撃を仕掛ける。ファーストシュートは東京。4分、左エリアで得たFKを太田が中央へクロス、クリアボールを拾った三田が思い切りよく狙うも枠を捉えきれない。攻撃の手を緩めない東京は6分、長谷川からサイドチェンジで左サイドの太田へ。高い位置まで仕掛け、エリア内のルーカスに合わせるもゴールならず。
東京ペースで試合が進むものの、17分に柏のカウンターを受ける。東京は自陣で抑えようとしたが、ファール気味のプレーに対して試合は止まらず、一気に左前線に送られ、フリーでクロスを入れらる。最後は森重が落ち着いて対応しCKに逃れ、守り切る。しかし38分、右サイドからのクロスボールの折り返しがエリア内の長谷川の手に当たりハンドの判定。このPKを柏FW田中に決められ先制を許す。先制を許した直後の42分、東京は長谷川が相手MFのパスミスを奪い、素早く前線の渡邉へ。そのまま抜け出そうとするもファールを受け、左エリア手前からのFKを獲得。これを太田が直接狙ったが、GKの手前でバウンドしたシュートは、わずかに右に切れる。
このまま前半が終了すると思われた、前半ロスタイム。DFラインから持ち上がろうとしたチャン ヒョンスに対して柏FW工藤がプレス。背後から迫られ、もつれ込む形で両者が倒れるが、これをチャン ヒョンスのファールと判定され再びPKを与えることに。このPKを再び柏FW田中が決めリードを広げられ前半を終える。
最後まで諦めずに反撃に臨み、石川が一矢報いるも力及ばず…
後半、三田に代えて高橋を投入。高橋をセンターバックにし3バックの形で反撃に臨んだ。しかし46分、柏が自陣から右前線へロングボールを放り込む。これを高橋が対応し権田にバックパス。これをダイレクトでクリアしようとしたが目の前の柏FW工藤のもとに渡り、ガラ空きのゴールに流し込まれ3点目を失う。ミスから相手に追加点を許す苦しい展開となる。
あきらめずに攻撃を仕掛ける東京は52分、米本からDFラインの裏に飛び出したルーカスへ絶妙な浮き球のパスを送り抜け出そうとするが、相手DFに倒されエリア中央でFKを得る。このFKを太田が狙うも、右ポストにヒットし得点を奪えない。58分には渡邉に代えて石川を投入。ルーカスをトップにし攻勢を強める。61分、エリア中央のルーカスに長谷川が縦パス。これをワンタッチで前にそらし東が抜け出すが、わずかにタイミングが合わずフィニッシュまで持ち込めず。
なおも攻め続ける東京は83分、米本が前線に浮き球のパス。これに合わせて抜け出した石川が、前に飛び出してきた相手GKより先にボール触り、交錯しながらも1点を返す。その後もリスクを背負って攻めに出たが、直後に柏DF山中にサイドを崩されて、FW田中に豪快なボレーを決められハットトリックを許すことに。結局そのままタイムアップ。今季もっとも点差が開く形での大敗を喫した。
【選手コメント】
《長谷川アーリアジャスール》
「失点をするまでは、お互いに良い試合をしていたと思う。今までに取り組んできたことをしっかり出して、立ち上がりから良い流れを作れた。そこで失点をしたことが痛かった。自分のハンドは不用意だったし、不要なもの。それでも前半を0対1で終わらせられれば……という気持ちもある。もったいない形で失点が続いてしまった」
《石川直宏》
「シーズンをとおしていろいろな試合があるし流れもあるが、今日は結果が出せずにすごく残念。シャドーでのプレーだったので、いつもよりゴールに近い位置でチャンスを作ろうとした。得点の場面のように裏に抜け出すことや、ルーカスの近くでプレーをすることも意識していた。得点は、落ち着いて柏の最終ラインと駆け引きをして、ボールを引き出せたと思う。米本選手からのパスもよかった。次は味スタで東京が積み上げてきた意地を見せたいと思う」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】
「非常に後味の悪い試合になったと思います。ただチームの出来は立ち上がりから良かったですし、レイソルを相手にしても私たちがコントロールしてプレーができたと思っています。結果はこのようになってしまいましたが、やってきたことをわれわれの選手たちは最後までピッチの上で出してくれましたし、よくやったと言いたい。(勝敗を分けた分岐点は?)勝敗の分岐点に関しては、ここで何も言いたくありません。ただ言えることはわれわれの選手たちは最後まで力を出し切った。やってきたことをピッチの上で見せてくれた。私が影響させることができる部分に関してはやりきったと思います。後はみなさんが今日の試合を見て書いてください」
【柏・ネルシーニョ監督の会見要旨】
「今日の勝利のために立ち上がりから一つずつ積み上げながら、最後には勝利を掴んだゲームだったと思います。守備では相手の質の高い流動性のあるアタッカーに、崩されないようにしっかりと対応しボールに積極的にチャレンジすることを90分間続けてくれたおかげで、効果的なカウンターも狙い通りに出ました。ポゼッションでも左右に振って相手を動かしたり釣り出してスペースを作り、そこから仕掛けていく。レイソルのプレーがきっかけとなりPKから2得点を取れたと思います。その後も2得点の有利を活かしながら、ただやることは変えずに最後までしっかりと続けた。非常に質の高いゲームをできたと思います」