GAME RESULT試合結果
第1節 2014/3/19(水)
観衆 10,353人
天候 曇、弱 気温 9.9度 湿度 43%
主審:村上 伸次 副審:聳城 巧/作本 貴典 四審:榎本 一慶
YNC 予選Aグループ 第1節
味スタ
3-1
試合終了
前半2-0
後半1-1
FC東京 | 鹿島アントラーズ | |
---|---|---|
08' 河野 広貴 10' 太田 宏介 71' 三田 啓貴 |
得点者 |
72' 本山 雅志 |
54' 河野 広貴 → 三田 啓貴 59' 渡邉 千真 → 武藤 嘉紀 79' 羽生 直剛 → 石川 直宏 |
選手交代 |
46' 土居 聖真 → 本山 雅志 55' 豊川 雄太 → カイオ 73' 小笠原 満男 → 梅鉢 貴秀 |
6 | シュート | 16 |
8 | CK | 5 |
16 | FK | 16 |
35' 松田 陸 44' 河野 広貴 |
警告 |
57' 昌子 源 76' ダヴィ |
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 50 | 松田 陸 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 28 | 幸野 志有人 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 佐藤 昭大 |
DF | 24 | 伊東 幸敏 |
DF | 5 | 青木 剛 |
DF | 15 | 昌子 源 |
DF | 16 | 山本 脩斗 |
MF | 20 | 柴崎 岳 |
MF | 40 | 小笠原 満男 |
MF | 25 | 遠藤 康 |
MF | 19 | 豊川 雄太 |
FW | 28 | 土居 聖真 |
FW | 11 | ダヴィ |
GK | 29 | 川俣 慎一郎 |
DF | 4 | 山村 和也 |
MF | 27 | 梅鉢 貴秀 |
MF | 8 | ルイス アルベルト |
MF | 10 | 本山 雅志 |
FW | 18 | 赤﨑 秀平 |
FW | 33 | カイオ |
【選手・監督コメント】
ナビスコカップ開幕、フレッシュなメンバーに期待
リーグ戦3試合を経て、「2014 Jリーグヤマザキナビスコカップ」が開幕。予選リーグ第1節は、鹿島アントラーズと対戦する。この予選リーグはACL出場の4チームを除く14チームで行われ、東京はAグループに。6月1日までに1回戦総当たりで、鹿島、仙台、神戸、清水、G大阪、鳥栖と戦い、上位2チームが決勝トーナメントに進出する。東京は2004年に初戴冠。2009年に2度目の優勝を果たしたが、それを最後にタイトルから遠ざかっている。今季、マッシモ監督のもと新たに、そして一歩ずつカップを奪い獲るための戦いが始まる。
今日のメンバーは、連戦を考慮したこともあり、徳永、高橋、エドゥー、東は欠場。リーグ戦から8選手を入れ替え、GK塩田、右サイドバック松田、センターバック吉本、MF野澤、米本、羽生、FW平山、河野が今季初先発に。平山と渡邉の2トップ、トップ下に河野。中盤は野澤をアンカーに、インサイドハーフ右に米本、左に羽生の布陣に。マッシモ監督は「競争力を持ち続けながらチームの総合力を高めるためにも、一番準備をしている選手を起用した」と意図を説明した。
対する鹿島はリーグ戦で3連勝を果たし、現在首位に立つ。今季はFW大迫、ジュニーニョ、DF岩政らがチームを離れたが、若いメンバーを積極的に起用。経験豊富な選手と噛み合い、好調を維持している。今節はGKを佐藤に入れ替えたのみで、フィールドプレーヤーはリーグ前節と同様のメンバーで臨んできた。それに対して東京は攻守にわたって組織的に戦い、自分たちで試合をコントロールしようとする姿勢は変えず、鹿島の隙を突いていけるかがポイントになるだろう。フレッシュな選手の躍動感あるプレーにも期待をかけたい。
昨日春一番が吹いたとはいえ、まだ寒さの残る味スタ。試合は19時に鹿島のキックオフでスタートした。
攻守に躍動、河野、太田がチャンスを活かしきる!
早い時間帯に試合は動いた。8分、GK塩田からのキックを平山と相手DFが競り、右にこぼれたボールを米本がワントラップ。そこからダイレクトで相手DFの裏を突く浮き球のパスを送る。これに合わせて飛び出した河野がトラップでエリアに持ち出し、相手DFに寄せられながらも前に抜け出して右足でシュート。これを確実に決めて先制を奪った!続く10分には左サイドのライン際で羽生とのパス交換から、河野が前の渡邉に当ててリターンを受け、前線に疾走。左エリアから中央へマイナスのラストパス。内側からエリアに走り込んだ太田がダイレクトで合わせ、ニアに狙いすましたシュートを決めてゴール! スピードと連動性を活かし、リーグ戦3試合無失点の鹿島に対して瞬く間に2点を先行した。
その後も前線や中盤の羽生、米本、野澤らが躍動。攻守の切り替えの早さを保つだけでなく守備の意識も高く、前からプレスをかけて鹿島の前線にはボールをつながせなかった。28分には中盤でのセカンドボールを奪われ、鹿島右MF遠藤がミドル。36分には鹿島の左CKから、FWダヴィにヘディングを放たれたが、いずれも枠外に。反対に42分には、右の渡邉がエリアへ柔らかいクロス。鹿島DFの頭上を越えたボールが平山に渡り、平山は相手DFを身体でブロックするようにかわして右エリアから決定的なシュートを放つが……バーを越え……。
3点目こそ奪えなかったが躍動感あふれるプレーで鹿島を押し込み、前半を終了した。
松田のクロスから三田が味スタ初ゴール、鹿島の反撃をしのぐ
後半から鹿島はMF本山を投入。選手交代を使い、反撃に臨んできた。しかし東京も球際の激しさや、守備の集中力とバランスを失わず、一進一退の展開に。54分に東京は河野に代わって三田を投入。続いて鹿島もFWカイオがイン。58分には左CKを太田→羽生がショートでつなぎ、再び太田がクロス。ゴール正面の平山が打点の高いヘディングを放ち、ボールは鹿島GKの手を一度はじくが…決めきることはできなかった。
59分には渡邉に代わって武藤がイン。66分、鹿島陣内で武藤が左サイドからのパスを受けてすぐさま反転。前に仕掛け、左エリアに難なく進入。ゴール正面の平山に短いラストパスを送る。これは寸前で鹿島DFにクリアされたが迎えた71分、右サイドに流れた武藤から、それを追い越す形で松田がオーバーラップし、高い位置からクロス。ここに三田が走り込み、ニアで豪快なヘッドを決めてゴール! 三田が味スタでの初得点をマークし、3点目を奪った。
しかし直後の72分、鹿島MF小笠原が右エリア手前でキープ力を発揮。ここにプレスをかけられず、東京DFの裏にフリーで抜け出したMF本山に向け、ピンポイントパスを送られた。そこからMF本山にダイレクトシュートを決められ……失点を喫した。東京は徐々に運動量が落ち、スペースができ始めて鹿島の猛反撃を受けることになったが、79分には石川を投入し、米本と野澤がダブルボランチを務める4-4-2の布陣に変更し、鋭いカウンターで対抗。終盤には鹿島FWカイオ、MF遠藤、MF柴崎らに立て続けにゴールを狙われ、後半は鹿島に計12本のシュートを打たれることになったが、決定的といえる場面は失点シーンのみ。守備のほころびは見せず、3対1でタイムアップ。
東京は後半3本のシュートに終わったが攻守に要所を締め、チャンスを確実に活かして快勝! フレッシュなメンバーが最後まで躍動し、ナビスコカップを白星発進するとともに今季初勝利を掴んだ。
【選手コメント】
《河野》
「いつもとは違うメンバーで臨んだが、しっかりと結果を出せた。得点の場面は、米本選手にいつも『裏にパスを出して』と伝えていて、そのとおりに良いパスを送ってくれた。トラップが少し長くなったが、ぎりぎり右足で触れる範囲。後は決めるだけだった。今日意識をしたことは守備面と、攻撃のときには2トップを上手くフォローすること、そして裏を狙うこと。チームはずっと勝てていなかったし、今日は普段出ていない選手が流れを変えたいと思っていた。この勝利でポジション争いもより激しくなるだろうし、それがチームの向上につながると思う。結果にこだわり、ゴールを取り続けていきたい」
《太田》
「今日のメンバーでの勝利は、他の選手によい刺激になるし、自分もうかうかしていられないという気持ち。なおかつリーグ首位の鹿島に対する勝利で、単に1勝以上の意味があると思う。これからも競争を続け、チームが活性化し、強くならなければいけない」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「選手たちには前半からアグレッシブに行こうと伝えていた。彼らはしっかりとやりたいことをやってくれた。先制した後もすぐに追加点を奪おうとする姿勢があり、実際にゴールをすることができた。後半に関してもやるべきことはできていた。重要なことは、鹿島のような強い相手に自分たちがやろうとしているサッカーを展開したこと。それは何よりも大きな収穫だったと思う」
【鹿島・トニーニョ セレーゾ監督の会見要旨】
「闘争心やアグレッシブさ、コンパクトさを保つためのスピードや守備面でも相手が上回っていた。何よりも勝ちたいという気持ちが上回っていた。優秀な監督が指導していると実感したし、フィニッシュの崩し方の動き出しなどが徹底されている。普段の練習の成果を表現していた。後半、少しは自分たちのサッカーができたが……。ただ我々が何もしなかったということではなく、相手がやるべきことをやったという点で称えたいと思う」