GAME RESULT試合結果

第6節 2014/4/06(日)
観衆 14,165人 
天候 曇、中 気温 10.0度 湿度 31% 
主審:中村 太 副審:金井 清一/原田 昌彦 四審:聳城 巧

J1 第6節

味スタ

HOME

FC東京

2-1

試合終了

前半0-0

後半2-1

AWAY

サガン鳥栖

FC東京 サガン鳥栖
50' 河野 広貴
76' 平山 相太
得点者 85' 豊田 陽平
42' 野澤 英之 → 高橋 秀人
63' エドゥー → 武藤 嘉紀
73' 河野 広貴 → 三田 啓貴
選手交代 70' 水沼 宏太 → 岡本 知剛
76' 池田 圭 → 金井 貢史
85' 藤田 直之 → 小林 久晃
11 シュート 9
2 CK 12
19 FK 15
警告 15' 呂 成海
24' 藤田 直之
退場
FC東京先発
GK 20 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 5 加賀 健一
DF 29 吉本 一謙
DF 6 太田 宏介
MF 7 米本 拓司
MF 34 野澤 英之
MF 38 東 慶悟
FW 11 エドゥー
FW 13 平山 相太
FW 17 河野 広貴
FC東京控え
GK 1 塩田 仁史
DF 50 松田 陸
MF 4 高橋 秀人
MF 8 三田 啓貴
MF 22 羽生 直剛
FW 9 渡邉 千真
FW 14 武藤 嘉紀
サガン鳥栖先発
GK 33 林 彰洋
DF 15 丹羽 竜平
DF 2 キム ミンヒョク
DF 20 呂 成海
DF 13 安田 理大
MF 8 水沼 宏太
MF 28 高橋 義希
MF 14 藤田 直之
MF 10 金 民友
FW 22 池田 圭
FW 11 豊田 陽平
サガン鳥栖控え
GK 1 赤星 拓
DF 3 磯崎 敬太
DF 4 小林 久晃
DF 35 金井 貢史
MF 6 岡本 知剛
MF 16 崔 誠根
FW 25 早坂 良太

【選手・監督コメント】

ホーム味スタでリーグ戦の初勝利を!


4月に入って初めてのリーグ戦を迎え、第6節としてサガン鳥栖と対戦する。
ナビスコ仙台戦ではフレッシュなメンバーを起用。引き分けに終わったが、先制を許しながら追いつく展開に対して、「アウェイで最低限の結果に持ち込み、誰が出場してもチームとしてやるべきことをやったと思う。勢いも途切れさせなかったのではないか」と選手たちは収穫を話す。その手応えをもとに、戦力の充実を勝利に結びつけ、今節はホーム味スタでのリーグ初勝利をめざす。

中3日で迎える今節は再びコンディションと相手対策を考慮し、メンバーを入れ替えて臨む。ただし森重が警告累積のため出場停止に。一方で川崎戦で負傷した加賀が復帰し、吉本と共にセンターバックを務める。中盤は野澤をアンカーに、インサイドハーフに米本と東。前線はエドゥーと平山の2トップ、河野がトップ下に入る。

対する鳥栖は現在、リーグ戦は3勝2敗で4位に。
4シーズン目の指揮を執る尹監督のもと、チームは右肩上がりの成長を遂げつつあり、今季も好発進をしたといえるだろう。個々の走力やスピード、FW豊田の得点力を活かした組織的な戦い方は徹底されており、前線にロングボールを集める攻撃は迫力がある。同時に、来週に行われる日本代表候補合宿のメンバーにFW豊田、DF安田、GK林が選出され、いまもっとも注目を浴びるチームの一つでもある。

それに対して東京はセカンドボールを奪って“自分たちの時間”を長くすることで対抗。主導権争いに競り勝って勝利をめざしたい。

開始前には雷が鳴るなど、天候の変化が激しく肌寒さが残ったが、直前には雨も上がり、試合は16時4分に東京のキックオフでスタートした。

慌ただしい展開から徐々に落ち着きを取り戻すも


互いに切り替えの早い攻撃を仕掛け、立ち上がりはハイペースで進んだ。その中でも東京が鳥栖の隙を突いてチャンスを作り、14分には河野が左前線でボールを収め、内側の東が左エリア手前からクロス。ニアの平山が落としたボールは、相手DFに当たるが、そのこぼれ球にすぐ後ろのエドゥーが反応。エリア中央からダイレクトでシュートを放ったが、わずかに右に外れる。15分には河野がフリーで右エリアに進入。前に出てきた相手GKから逃げるように柔らかなタッチで一歩外に運び、シュートを狙ったが、枠を捉えられなかった。

20分には自陣でのパスを奪われて鳥栖の逆襲をくらう。左サイドのMF水沼のパスから、FW池田、FW豊田らに次々にエリア内に走り込まれたが東京DFも粘り強く守り切る。その後は徐々に試合が落ち着き、東京は守備からリズムを作ったが、鳥栖の当たりの強さの前に前線でボールを失うことも多く、攻め切ることはできない。

36分には鳥栖・自陣左サイドからのロングボールに合わせ、ゴール前にFW池田に抜け出される。シュートは権田がセーブしたが、こぼれ球からMF金に狙われたが枠を外れてピンチを免れる。その直後に野澤が足を負傷。プレーを続行できなくなるアクシデントが。そのため42分に高橋に交代することになった。

それでも流れを失わず、前半アディショナルタイムにはエドゥー落としから、左エリアの河野がシュート体勢に。だが鳥栖DFにブロックされ、スコアレスで前半を終了した。

河野が連続弾、平山が今季初ゴールをマークし、リーグ2連勝!


どうしても得点のほしい後半、早い時間帯に試合は動いた。50分、鳥栖のロングボールを吉本が跳ね返し、前線へ。一度相手に渡ったボールを河野が奪い返し、米本が左サイドをドリブルで持ち上がり、左前線のスペースにパス。ここに東が走り込み、ゴール前へグラウンダーのクロスを入れる。これを河野、続いて平山がスルーし、
右エリアでフリーになったエドゥーが一歩前に持ち出してシュートを放ったが……GKのセーブとニアのポストをかすめて跳ね返る。しかし、河野がすぐさま詰めて左足で押し込んでGOAL!!

リーグ清水戦に続くゴールを決めて先制を果たした。しかし鳥栖も勢いをもって反撃に。
サイドチェンジや左サイドバック安田のクロスからゴール前に迫られるが、最後のところでCKに逃れるなど、よくしのいだ。63分には武藤がイン。70分には相手DFのクリアが左サイドの武藤のもとに。そこから中に持ち出し、強烈なシュートを放ったが……わずかに左に外れる。73分には河野に代わって三田を投入。3人目の交代カードを切ってさらに追加点を狙った。

75分には平山が強引にドリブルで仕掛け、右CKを得る。76分、この太田の右CKを、ニアの高橋がヘッドで落とす。中央の平山からのパスは味方には通らなかったが、相手DFとの混戦になる中、鳥栖がクリア仕切れなかったボールを平山が奪い、DFに囲まれながらも反転して左足のシュートをネット左上に! 平山の今季初ゴールで追加点を奪い、リードを広げた。

それでも諦めない鳥栖は猛反撃に出て、85分には右サイドバックの丹羽がアーリークロス。これを跳ね返すことができず。鳥栖MF金に左エリアに落とされ、走り込んだ鳥栖MF高橋に決定的なシュートを打たれる。これは権田が手をのばしてセーブしたが、ボールはファーに流れ、鳥栖FW豊田に滑り込まれて失点を喫した……。

鳥栖はその後、DFの選手を前線に投入し、パワープレーを仕掛ける展開に。しかし東京も最後まで足を止めず全員で守り抜き、タイムアップ。味スタでのリーグ戦初勝利を掴むとともに、今季初の連勝を果たした。

【選手コメント】
《平山》
「鳥栖はロングボールが多く、それに対する守備にも気を遣った。緊張感もあったが、少し相手のサッカーに合わせ過ぎた面もあるかと思う。それでも相手の狙いに対して負けなかったことがよかった。得点は、太田選手の精度の高いキックから、高橋選手が上手く自分のところに落としてくれた。相手DFも揃っていてそこしかコースがなかったが、決められてよかったと思う。もっと勝っていきたいし、特にホームで勝てるように頑張りたい」

《東》
「みんなが本当に頑張って良い試合をしたと思う。今日は個人的にも、まず守備を意識した。セカンドボールを奪えるか、奪えないかで流れが変わるので、そこにはこだわった。中盤の3人で上手くやれたと思う。みんな勝ちたいという気持ちがあったし、自分はポジション的にも『戦わなければいけないポジション』だと思っている。まだ不慣れなことも多いが、特に今日はボールにくらいついていった。常にチャレンジをしながら向上していきたい」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「鳥栖がこのようなスタイルで来る事は分かっていた。非常にフィジカルの強いチームで、まさに予想していた通りのサッカーをしてきた。スローインもロングボールと同じように何度も入れられ、いつもとは違った試合展開になったと思う。中央にボールを放り込まれることで、ディフェンダーには空中戦での強さが求められた。ゴール前で混戦になった時に予測できない状況になったこともあったが、私が監督に就任してからこのようなサッカーをするチームとの対戦は初めて。それでも選手はしっかりと対応してくれた。我々にもエドゥーや平山といったフィジカルの強い選手がおり、鳥栖と同様に高さを活かすこともできた。何よりも、これまで試合に出られていなかった選手たちが現在、非常に良いプレーをしてくれている。それを褒めたいと思う」

【鳥栖・尹監督の会見要旨】
「たくさんのみなさんに来ていただいた中、今日は集中力を乱す時間帯が多々あった。そこは非常に申し訳なく思う。ただし、そのような中でもあきらめず、努力をしたところに関して、今後チームとして発展できる可能性を見せられたのではないか。ゲーム内容については、ここ数試合、セットプレーからの失点を重ねており、また課題を露呈してしまった。何より今日は中盤での主導権争いの部分で相手に押されてしまった。なかなか主導権を握れず、ゲームを作れなかった。アウェイで難しい試合になることは分かっていたが、忘れるところは忘れ、次に向かって準備していきたい」