GAME RESULT試合結果
第7節 2014/4/12(土)
観衆 12,529人
天候 曇、弱 気温 12.4度 湿度 64%
主審:吉田 寿光 副審:蒲澤 淳一/三原 純 四審:村田 裕介
J1 第7節
Eスタ
1-0
試合終了
前半0-0
後半1-0
サンフレッチェ広島 | FC東京 | |
---|---|---|
80' 千葉 和彦 |
得点者 | |
69' 佐藤 寿人 → 野津田 岳人 84' 髙萩 洋次郎 → 浅野 拓磨 84' 柏 好文 → ファン ソッコ |
選手交代 |
60' 三田 啓貴 → 羽生 直剛 86' 武藤 嘉紀 → エドゥー 88' 米本 拓司 → 東 慶悟 |
7 | シュート | 7 |
5 | CK | 8 |
16 | FK | 8 |
18' 千葉 和彦 |
警告 |
20' 三田 啓貴 46' 平山 相太 |
退場 |
GK | 1 | 林 卓人 |
DF | 33 | 塩谷 司 |
DF | 5 | 千葉 和彦 |
DF | 4 | 水本 裕貴 |
MF | 14 | ミキッチ |
MF | 6 | 青山 敏弘 |
MF | 8 | 森﨑 和幸 |
MF | 18 | 柏 好文 |
MF | 9 | 石原 直樹 |
MF | 10 | 髙萩 洋次郎 |
FW | 11 | 佐藤 寿人 |
GK | 13 | 増田 卓也 |
DF | 2 | ファン ソッコ |
MF | 28 | 丸谷 拓也 |
MF | 30 | 柴﨑 晃誠 |
MF | 16 | 山岸 智 |
MF | 24 | 野津田 岳人 |
FW | 29 | 浅野 拓磨 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 11 | エドゥー |
【選手・監督コメント】
連勝で星を五分に戻した東京が敵地で更なる飛躍をめざす
前節は鳥栖に勝利し、リーグ戦ではホーム初勝利を掴むとともに連勝を果たした。この結果、2勝2分け2敗と星を五分に。ここから一歩ずつ、勝点、得失点差ともにプラスに変えていきたい。
特にここまで無失点の試合はなく、できれば失点を抑えた上での勝利を果たしたいところだが、マッシモ監督は「もちろん、攻守において質の向上をめざしていくが、Jリーグでは無失点試合はそれほど多くないかもしれない。日本サッカー独自のDNAによるものではないか」と話し、あくまで90分間のトータルで勝ち切りたいという考えだ。東京は、森重が出場停止から明けるとともに、前節とは再びメンバーを入れ替え、三田、武藤、そして日本代表の活動に参加していた高橋もスタメンに。エドゥー、吉本、東はベンチスタート。高橋がアンカーを務め、インサイドハーフに米本と三田。平山と武藤の2トップ。トップ下に河野の布陣でスタート。
対する広島は現在、2位。ACLを戦いながらのリーグ戦だが、ここまで4勝1分け1敗と、敗戦は1度のみ。
3-5-2の布陣で、堅守と、FW佐藤の飛び出し、MFミキッチのクロスや、FW石原らの突破力が特長のチームだが、今季はDF塩谷もすでに6得点をマーク。日本代表候補にも初選出されるなど、勢いに乗り、攻撃の多彩さを増しているという印象だ。そして新加入のMF柏も左MFとして先発に名を連ねる。アウェイだが、過去2シーズンにわたってエディオンスタジアム広島では勝利し、データ上の相性の良さもプラス材料に。なによりリーグ連覇を誇る広島に対して、臆せず、積極的な戦いで勝点3の奪取を目指したい。
薄曇りのエディオンスタジアム広島にて迎える第7節。夕刻になり、肌寒さは感じられる中、19時4分に東京のキックオフでスタートした。
前半はビッグチャンスを作ったが、得点には至らずスコアレスで後半へ
立ち上がりの3分、権田のキックを、相手陣内の平山が落とし、武藤がドリブルで中央に切れ込み、外側を上がった太田がサイドをえぐってクロス。しかしファーでは合わず。それでもこぼれ球をつないで、米本が右クロス。この流れから武藤が右エリアに入ったところで強引にシュートに持ち込もうとしたが、ブロックされてしまう。
続く4分には広島・右サイドからMF高萩のアーリークロスに合わせて、FW佐藤にダイビングヘッドで飛び込まれるが、東京DFがしっかりと寄せ、権田がキャッチ。
一方の東京は9分、三田が左前線の高い位置まで攻め込み、左エリアすぐの平山にマイナスのパス。平山がコントロールしてシュートを放つが、これはバーをヒット……。跳ね返りをつないで、河野が右エリア手前からゴール右上にコースを突いたシュートを放ったが……GKのセーブに阻まれた。続く12分、中盤左で平山が起点になり、右を上がる徳永に長いサイドチェンジ。徳永は一歩前に持ち出し、ミドルを狙ったが、相手に当たってラインを割る。15分が経過し広島対策として、守備時には高橋がDFラインの中央に入る5バックに近い形に。中盤でプレスをかけ、切り替えの早い攻撃を仕掛けてビッグチャンスを作ったが、これを決めることはできず。支配率という点では、広島が上という状況だった。
30分が経過。広島の支配を許し、連係のとれたサイドチェンジから、再三右MFミキッチにクロスを入れられているが、中央での守備は綻びを見せておらず粘り強く戦っていた。続く32分には森重が前線・広島DFの間を狙ってグラウンダーの縦パス。河野がトラップからコントロールして中に抜き去ろうとしたが、わずかに長く、広島DFに阻まれる。さらに39分、右寄りの武藤が相手DFの股を抜き、ここからのパスに合わせて河野が左エリアに抜け出し、GKと1対1に。しかし決定的なシュートはGKがセーブ。跳ね返りに平山が詰め、コースを見極めてヘッドで押し込んだが……カバーに入った広島DFにクリアされた……。
前半終盤には広島に立て続けにFKを与えるが、DFラインで跳ね返し、続いてオフサイドにかけてしのぎ切る。
広島の支配を許したものの、中盤での守備と、高橋がDFラインをカバーする形で中央を固め、ゴールは割らせず。
反対に河野、武藤らが広島の隙を突いてビッグチャンスを作ったが、広島DFの好プレーの前に得点はできなかった。スコアレスで後半へ。
粘り強く戦っていたが、CKから失点を喫し敗戦
後半に入り51分、高橋・米本・河野のパスワークから、前線に人数をかけて攻め込もうとするが、広島も中央の守備を固め、シュートに持ち込ませてもらえない。全体を押し上げ、最後は徳永が右クロスを入れたが、跳ね返された。その後、前線からプレスをかけ、広島の良さを消しているが、奪った後の精度や連係が足りず。フィニッシュに持ち込むことができないでいる状態の中、60分には三田に代わって、羽生がピッチへ。
迎えた80分、広島DF水本の縦パスから、MF柏が左エリアへ進入。徳永が後ろ向きにスライディングでクリアしたが、ボールはラインを割り、CKを与える。この広島の左CK。MF高萩のキックを、ファーからニアに飛び込んだDF千葉にヘディングで合わされ……先制を許してしまった。
86分には武藤に代わってエドゥーが入り、88分には米本に代わって東が投入される。その後の後半アディショナルタイム。エドゥー→左の河野から太田がオーバーラップし、左CKを得る。権田も攻め上がるが、しかし太田のキックは、広島GKにキャッチされてしまう。
粘り強く戦い続けていた東京だったが、広島のCKから先制を許してしまった。逆に、攻撃ではセットプレーのチャンスを活かせず。終盤は総力戦で反撃に臨んだものの……広島の堅守を崩すことができずに0-1で敗戦となった。
【選手コメント】
《平山》
「試合運びとしては悪くなかった。前半のチャンスに決めることができていれば、自分たちの時間ももっと長くできたはず。ただし後半はシュートも少なくなってしまった。広島が僕たちの良さを消しにきて、流れがつかめなかった。そこでCKから失点を喫して……。広島は確実にセットプレーを活かして、僕たちはそれができなかったという思いもある。すごく残念な試合になった」
《羽生》
「広島のようなチームに対して、これまではミラーゲームにしたり、5バックで対策をとってきた。今回も、広島の『幅』……中もあれば外もあるという幅に対して、僕たちは5人でカバーすることを選択して、拮抗した展開にはなったと思う。相手をリスペクトする形で時間が経過したが、広島というチームの成熟度、僕たちの立ち位置、そしてアウェイであることを考えて採った戦術だったと思う。ただ、リスペクトし過ぎているとは感じなかったし、広島の逆をとってチャンスを作れていた場面もあった。セットプレーのチャンスも何度もあった。何もできずに……という展開ではなく、ある意味でコントロールしてしっかりとクローズできる可能性はあったはず。だから最低限、絶対に勝ち点1を持ち帰りたかったし、それはピッチの中でみんなで話していた。そういう腹の括り方ができるようになったという意味では、以前より賢くなっていると思う。ただ、このまま終われるのではないか、終わらせられるという甘さがどこかに出たとしたら……それがあの失点につながったのではないか。上に行こうという意志があるのであれば、本当の意味での大人になりきれなかった」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半は非常に良いプレーをしたと思うし、チャンスを多く作ったが、相手のGKが良いプレーを見せていた。最後までバランスの取れた試合だったと思うが、後半は前半に比べるとチャンスは少なかった。広島のような2連覇している非常に強いチームに対して良い試合ができたが、やはりサッカーでは決定的なチャンスを活かさないと試合は難しくなってしまう。だが、チームが正しい方向に向かっていると思う」
【広島・森保 一監督の会見要旨】
「今日の試合はタフで厳しい試合になるだろうと思って臨んだが、その通りになった。東京は我々に対しての対策をしっかりとやってきて、こじ開けるのが難しい状況だった。ただ、そこで選手たちは我慢強く戦ってくれた。試合はどちらに転んでもおかしくなかったと思う。東京の守備が非常に固かったので崩すのが難しい試合だったが、我慢強く戦えば我々の方が上回れると思っていたし、結果としてこのようにセットプレーで得点を決めて勝てたことは、非常に大きかったと思う」