GAME RESULT試合結果
第10節 2014/4/29(火)
観衆 25,851人
天候 曇、弱 気温 19.8度 湿度 54%
主審:村上 伸次 副審:八木 あかね/山際 将史 四審:金井 清一
J1 第10節
国立
0-1
試合終了
前半0-0
後半0-1
FC東京 | 名古屋グランパス | |
---|---|---|
得点者 |
48' 矢野 貴章 |
|
46' 三田 啓貴 → 武藤 嘉紀 55' 徳永 悠平 → 松田 陸 76' 渡邉 千真 → エドゥー |
選手交代 |
78' 枝村 匠馬 → ダニルソン 90'+2 永井 謙佑 → 松田 力 90'+5 小川 佳純 → ヘジス |
9 | シュート | 6 |
12 | CK | 7 |
14 | FK | 14 |
15' 三田 啓貴 |
警告 |
32' 玉田 圭司 75' 枝村 匠馬 86' 永井 謙佑 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 38 | 東 慶悟 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 24 | カク ヒジュ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 28 | 幸野 志有人 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 楢﨑 正剛 |
DF | 19 | 矢野 貴章 |
DF | 2 | 大武 峻 |
DF | 4 | 田中 マルクス闘莉王 |
DF | 15 | 本多 勇喜 |
MF | 38 | 枝村 匠馬 |
MF | 28 | 田口 泰士 |
MF | 7 | 中村 直志 |
MF | 10 | 小川 佳純 |
FW | 11 | 玉田 圭司 |
FW | 18 | 永井 謙佑 |
GK | 50 | 高木 義成 |
DF | 24 | ハーフナー ニッキ |
DF | 29 | 佐藤 和樹 |
MF | 5 | ヘジス |
MF | 8 | ダニルソン |
MF | 20 | 矢田 旭 |
FW | 17 | 松田 力 |
【選手・監督コメント】
勝利で飾りたい、現在の国立競技場でのラストゲーム
リーグ第10節が開催。ホームを国立に移して名古屋グランパスを迎え撃つ。前節は東の挙げたゴールを全員で守り切り、公式戦3試合連続無失点で勝利を果たした。今節も勝利に対する強い気持ちと全員の守備意識の高さを発揮して、一歩ずつ積み上げながら成長と連勝をめざしていく。
対する名古屋は現在、勝点9で15位に。今季から新指揮官に西野朗監督を迎えた名古屋だが、リーグ第2節~4節は3連勝を果たしたものの、その後は5連敗。負傷者に苦しみ、本来は中盤のダニルソンをセンターバックに、FWの矢野をサイドバックに起用するなど、試行錯誤が続いているようすだ。ただし今節はFW玉田、DF大武が復帰し、スタメンに。
マッシモ監督は「名古屋は経験のある選手が多く、あなどることはできないし、相手が連敗しているという状況は
我々にとってまったく関係ない」と気を引き締める。名古屋のFW玉田を起点にした攻撃やFW永井のスピードを活かされないためにも、東京は前節同様に前線からプレスをかけ、よい守備からよい攻撃につなげていきたい。
何よりホームでの戦いだ。アグレッシブな姿勢を失わず、勝利を掴みたい。ただし河野、羽生の状態が万全ではなくメンバー外に。中2日だが前節と同様の先発メンバーで臨むことになった。
雲り空ながら雨の気配は感じられず、気温も涼しい中、試合は13時4分に名古屋のキックオフでスタートした。
攻撃につなげられず、名古屋の攻め込みを許したがスコアレス
立ち上がりは互いに前線からプレスをかけ、チャンスにつなげようとした。3分には名古屋GKに渡邉が猛然と詰め、そこからのパスを右サイドの米本がカット。前の東につなぎ、ファーには平山が攻め上がる。しかし東はクロスを上げきれず、スローインに逃れられた。5分には名古屋も、DFラインで保持しようとした森重にプレス。ボールを奪われそうになるが権田が素早い飛び出しでカバーした。
10分には太田がアーリークロスを送り、立て続けに4本のCKを得たが、チャンスを活かすことはできなかった。25分にも東の右CKから吉本が打点の高いヘッドを放ったが枠の上に。時間の経過とともに、前線からのプレスをかわされて名古屋にパスを回され、ゴール前まで運ばれる場面が増え出す。それに対して東京は名古屋と同様の4-4-2に布陣を変更。また、DFラインで集中して対応することで名古屋の攻撃を抑えきった。
37分には相手陣内で名古屋のクリアが三田のもとに。そこからカウンターを仕掛け、中央の平山が前進し、左エリアの東にラストパス。東は相手DFを抜き去ろうとして前に運んだが角度がなく、シュートは打ちきれず。43分には三田が三田がミドルを狙ったが、右に切れる。名古屋にリズムを掴まれたものの、耐える時間をしのぎ、スコアレスで前半を終了した。
後半立ち上がりにCKから失点、猛反撃も実らず……
東京は後半から三田に代えて武藤を左サイドに投入し、勝負をかけようとした。しかし46分、名古屋FW永井→エリアのMF小川から右MF枝村に裏を突かれる。ここから立て続けにCKを与え、48分、名古屋MF小川の右CKに合わせ、
ニアに飛び込んだFW矢野にヘッドを叩き込まれ……先制を許してしまった。これを契機に勢いに乗る名古屋。FW永井にスピードを活かされ、度々エリアへの進入を許したが、いずれも吉本が気迫あふれるプレーで阻み、追加点は許さなかった。
55分に東京は徳永に代えて松田を投入。3-4-3の形で太田と松田が一列前に。最前線に平山、両サイドには渡邉と武藤の布陣で反撃に臨んだ。56分には名古屋のCKの場面からカウンターに持ち込む。前線で武藤が収めるが、一度つなぎ直して松田が浮き球のパスをエリア内へ。エリアで短くつなぎ、ゴールを背にした平山が落とし、左エリアに回り込んだ渡邉がシュートを放ったがバーをヒット……。
69分には太田のアーリークロスに、平山がゴール前に頭から飛び込み、低い体勢のヘッドを放ったがGKにセーブされ…。その後は激しいカウンターの応酬となるなか、76分にはエドゥーを投入。しかし名古屋もMFダニルソンを投入し、東京のサイド攻撃を抑えにかかろうとした。
80分には中盤で奪い返して武藤が左エリアに突進。そこからのラストパスに対して中央の平山は打てなかったが、
こぼれ球にエドゥーが詰めてシュート! しかし枠ぎりぎりでGKに阻まれる……。終盤は打ち合いの展開となったが、互いに決定力を欠き、82分には左前線に抜け出した武藤が中に回り込み、自らシュートを狙ったがニアの下隅でGKがキャッチ。88分には高橋が攻め上がりながらインターセプトしてライン際まで上がり、右CKを得る。太田のキックを吉本がヘッドで落とし、ゴール前での混戦になるが名古屋の堅守の前にどうしてもゴールが割れず……。総力戦で猛反撃を仕掛けたものの一点が遠く。名古屋の一発に沈んで敗戦を喫し、“最後の国立”を勝利で飾ることはできなかった。
【選手コメント】
《松田》
「0対1で負けている状況だったので、攻撃的に出るための出場だと捉えていた。もちろん守備のバランスも考えながら、サイドが高い位置をとって点を取りに行った。縦への突破を狙ってファーストタッチで前に運び、何度かクロスも上げられたし、ゴール前にパスも出せた。自分の特長を出せたとは思うが、それが得点につながらなかったことが残念だし、悔しい」
《高橋》
「本当に悔しい敗戦になった。前半は名古屋が縦パスを入れてくるだけでなく、横に揺さぶりをかけてきた。サイドに振られる分、僕たちも横への意識をもっていきたかったが、ボールを大事にすることや、勇気が足りなかったのかと思う。ただし負けたから反省するのではなく、僕たちは勝ったときも、できたこと、できなかったことを整理して成長しようとしている。いつもどおりに反省点を洗い出しながら、精神的には切り替えて次節に向かいたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半は両チームとも戦術的にしっかりとした試合運びをして、互いのスペースを消し合う拮抗した内容だった。失点後も自分たちはセットプレーからチャンスを多く作り出していた。失点後、5分ほど苦戦した部分があったが、しっかりと状況を判断して対応した。その後は自分たちの時間が続き、森重のヘディングシュートや渡邉、エドゥーのシュートなど決定的なチャンスを多く作り出した。体力的に厳しい状況での試合だったが、全力で戦い抜いたという点では評価したい。名古屋に関してはMFダニルソンやFW玉田などがいてクオリティの高いチームだと知っていた。日本のJリーグの特徴としてレベルが拮抗している。難しい試合になることは分かっていた。名古屋の前線にはクオリティの高い選手が揃うので、危険なボールを許すとそこからもチャンスにつながってしまうと
選手たちには伝えていたが。
(松田の交代出場の意図について)
サイドから攻撃するという意図があった。松田はスピードやクロスの精度などの高さを発揮した。逆サイドの太田も前からどんどん仕掛け、精度の高いクロスを上げてチャンスを作った。2人ともよく戦ったと思う」
【名古屋・西野 朗監督の会見要旨】
「結果が出ないゲームが続いていた。今節もギリギリの戦いだったが、何とかしのぎ切って結果を出したことで
今後の試合に変化をもたらして戦えると思う。内容はまだまだ不足している部分がたくさんあったが、このような状況の中でも気迫が感じられた。非常に苦しいゲームだったが、結果がすべてだと思う」