GAME RESULT試合結果
第15節 2014/7/19(土)
観衆 27,387人
天候 曇、無 気温 24.1度 湿度 82%
主審:山本 雄大 副審:名木 利幸/武田 光晴 四審:堀越 雅弘
J1 第15節
味スタ
1-1
試合終了
前半0-0
後半1-1
FC東京 | 鹿島アントラーズ | |
---|---|---|
60' 三田 啓貴 |
得点者 |
86' 豊川 雄太 |
56' 河野 広貴 → 東 慶悟 84' エドゥー → 平山 相太 90' 三田 啓貴 → 羽生 直剛 |
選手交代 |
69' 遠藤 康 → 野沢 拓也 77' カイオ → 豊川 雄太 81' 小笠原 満男 → ルイス アルベルト |
6 | シュート | 13 |
2 | CK | 3 |
18 | FK | 22 |
36' 三田 啓貴 74' 武藤 嘉紀 90'+8 米本 拓司 |
警告 |
04' 昌子 源 10' ダヴィ 25' 小笠原 満男 |
退場 |
90'+5 ルイス アルベルト |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 24 | カク ヒジュ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 曽ヶ端 準 |
DF | 22 | 西 大伍 |
DF | 23 | 植田 直通 |
DF | 15 | 昌子 源 |
DF | 16 | 山本 脩斗 |
MF | 20 | 柴崎 岳 |
MF | 40 | 小笠原 満男 |
MF | 25 | 遠藤 康 |
MF | 33 | カイオ |
MF | 28 | 土居 聖真 |
FW | 11 | ダヴィ |
GK | 1 | 佐藤 昭大 |
DF | 4 | 山村 和也 |
MF | 8 | ルイス アルベルト |
MF | 27 | 梅鉢 貴秀 |
MF | 13 | 中村 充孝 |
MF | 35 | 野沢 拓也 |
FW | 19 | 豊川 雄太 |
【選手・監督コメント】
リーグ戦再開!より成熟度を高めて
約2か月ぶりにJ1リーグが再開。いよいよここからリスタートをきる。中断期間には、自分たちの戦い方を再確認するとともに、戦術面のバリエーションを広げることにも着手。キャンプを経てさらなる浸透をはかった。
マッシモ監督も「ここからは次のステップへ進むべく、さらなる成熟度を高めていきたい」と今後の意気込みを話し、成長を続けていくことを誓った。また7月12日に行われた天皇杯2回戦ではクラブ史上最多となる8得点を挙げて勝利。これを自信としてリーグ戦へのはずみともしたい。
対する鹿島は現在、リーグ戦で4位につける。天皇杯2回戦では、JFLソニー仙台にまさかの敗戦を喫したが、選手たちは「かえって気持ちを込めて戦ってくるはず」と警戒を強める。FWダヴィ、MFカイオらの破壊力は抜群で、MF遠藤には流動性や思い切りのよさもある。何よりMF小笠原の流れを見極めた判断力や、攻守の起点となるプレーはJリーグ屈指だといえるだろう。
これに対して東京は、まず良い守備からリズムを掴みたい。そこから素早い組み立てで先制点を奪うことができれば、ナビスコカップ(3月19日・3対1で勝利)の再現も可能になるはずだ。東京は天皇杯秋田戦と同様の先発メンバーで臨む。なお、ベンチにはカク ヒジュも控えることに。
細かな雨が振り始めた味スタ。試合は18時34分に東京のキックオフでスタートした。
粘り強い守備から攻撃に転じたが、チャンスを活かせず
序盤から集中力を保ち、組織的な守備で奪い、切り替えの早い攻撃を仕掛けた。12分には河野が右前線を突破し、クロスを送る。左エリアには米本が走り込んでいたが、ボールがわずかに長く、米本が伸ばした足には届かなかった。17分には右の三田→武藤とつなぎ、最後は中央の米本がミドル。DFをかすめて方向が変わったが、GKにセーブされる。
奪ったあとにミスが出て鹿島の逆襲をくらう時間帯が続いたが、堅守から徐々に攻撃でも連動性を発揮してリズムを掴み出した。それでも鹿島の激しい当たりの前にフィニッシュに持ち込めない場面があったが、23分には三田が右エリア手前からアーリークロス。これに合わせようとファーから米本が飛び込む。32分には太田の前線へのフィードをエドゥーが胸で落とし、武藤が走り込んでシュートを放ったが枠外に。
34分には決定機を迎える。米本のフィードを河野、武藤がダイレクトでつなぎ、再び左の河野から、中央にフリーで抜け出したエドゥーに。エドゥーは左足で決定的なシュートを放ったが、ふかしてしまった……。チャンスを活かしきれず前半は無得点に終わったが、鹿島のFWダヴィを起点とした攻撃に対しては森重を中心に粘り強く守り切り、スコアレスで後半へと折り返した。
三田の公式戦2戦連続弾で先制! だが終盤に鹿島の猛反撃を受け……
後半も互いに先取点を狙い、積極的に仕掛け合う展開に。50分には武藤が相手DFと競り合いながらも力強いドリブルで左エリアに抜け出す。マイナスのパスに、エリアまで走り込んだ米本がダイレクトで合わせたが、枠を捉えることができなかった。鹿島も切り替えの早い攻撃を仕掛け、激しいカウンターの応酬になる中、56分には河野に代わって東をトップ下に投入する。
その直後の60分、エドゥーが右サイドをドリブル。エリアに送ったラストパスが相手DFに渡るが、武藤が猛然と詰め、そこからのクリアが右エリア角手前の三田のもとに。三田は一歩中に持ち出して果敢に左足を振り抜く。無回転のシュートがGKの伸ばした手の上を越えてバーぎりぎりに突き刺さり、GOAL!! 三田の見事なシュートで先制を果たした!
しかしここから鹿島が猛反撃を仕掛けてきた。そのため、再び布陣を4-4-2に変えて対抗。両者、集中を切らさず、激しい攻防が続くことに。78分には中央を持ち上がった東が左エリアにスルーパス。ここに武藤が走りだし、相手DFの前に抜け出して決定的なシュートを放ったが……飛び出したGKにセーブされた。反対に鹿島は80分、MF小笠原が前線へロングフィード。これに合わせて、交代出場のFW豊川が飛び出し、徳永と競り合いながらもシュート。フワリと浮いたボールがネットを揺らしたが、その直前でハンドの反則があり、東京ボールに。
それでも鹿島に押し込まれる時間帯が続き、86分には鹿島・左クロスをFWダヴィが落とし、中央のFW豊川がシュート体勢に。これは森重がブロックしたが、右にこぼれたボールを、右サイドバック西がクロス。エリアの米本が戻りながらヘッドでクリアしたボールが左エリアの鹿島FW豊川のもとにわたり、左足でダイレクトボレーを決められ……ついに失点を喫してしまった。
アディショナルタイムには、東京のFKの場面で鹿島MFルイス アルベルトが退場に。東京も諦めず勝ち越しを狙い、5分を過ぎても互いにカウンターを仕掛け合った。最後は途中出場の羽生が左サイドをドリブルで上がり、相手DFを切り返して、中央の武藤とファーを上がる太田の間にパスを送ったが……相手GKも飛び出し、DFに総掛かりで守り切られ、タイムアップ。共に闘志を前面に攻め合ったが、激しい戦いは勝ち点1を分け合う結果となった。
【選手コメント】
《三田》
「追加点を取れるチャンスもあった。そこで取りきることができず、反対に追いつかれてしまって、すごく悔しい引き分けになった。ゴールは、練習のときから決めたいと思っていて、あのようなシュートの練習をしてきた。それを公式戦の場で出せたことはよかった。結果を残し続けられるように、さらに乗っていきたい。次は勝利に貢献できるように頑張りたいと思う」
《吉本》
「先制した後は、しっかりと守ろうという意識があった。できれば下がりたくなかったが下がらざるを得ない状況になってしまった。ただし最後のところで守るのが自分たちDFの仕事。それができず本当に悔しい。勝てなかったことは残念だが、手応えや成長を感じられる部分もある。全員で一つになって、最終節が一番成長した状態になれるように、ここからもっと上積みをして成長していきたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「中断期間明けだったが、内容は良かったと思う。鹿島は先週、大事な試合を落としていたので、高いモチベーションで挑んでくることは分かっていた。選手たちには、このような試合の時には1対0で試合を終わらせるのではなく、2点目を取らなければいけないとはっきりと伝えた。1対0の状態から試合を終えるまでに、相手にまったくチャンスを与えないことは不可能。だから2点目を奪って試合を締めることが大事。チャンスがあった中で得点を奪えなかったことは今の課題だと思う」
【鹿島・トニーニョ セレーゾ監督の会見要旨】
「素晴らしい試合だったと思う。東京との試合は毎回良い試合になるという感触がある。相手は4-3-3で、徹底された指導が見受けられた。特に我々のボランチに対してインサイドハーフの選手がアグレッシブにビルドアップを抑えてきた。我々は守備の部分でコンパクトになり、両サイドのスペースを使って有効なサイドチェンジから攻撃ができた。そこからスピードを上げてエリア付近まで攻め込んだが、前半はクロスの質が低かった。後半の方が形を作れるようになった。
相手の技術の高いシュートでビハインドを背負ったが、まだ時間は十分にあったので、チームを落ち着かせることを考えた。後半は互いにかなりの消耗度だったと思う。そういった中で中盤が空いてチャンスを作れるようになった。2対1になってもおかしくない試合だったが、チームとしてどんな状況でもやり続けることを示した選手たちを称えたい。それは東京の選手たちに対しても同じ思いで、互いにスペクタクルを示したことは評価されるべきではないか」