GAME RESULT試合結果
第16節 2014/7/23(水)
観衆 17,348人
天候 曇、無 気温 26.9度 湿度 83%
主審:榎本 一慶 副審:相樂 亨/木川田 博信 四審:笹沢 潤
J1 第16節
デンカS
0-1
試合終了
前半0-1
後半0-0
アルビレックス新潟 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 |
17' 武藤 嘉紀 |
|
59' 鈴木 武蔵 → 田中 達也 70' 田中 亜土夢 → 成岡 翔 84' 山本 康裕 → 小泉 慶 |
選手交代 |
67' 武藤 嘉紀 → 渡邉 千真 76' 河野 広貴 → 東 慶悟 85' 三田 啓貴 → 羽生 直剛 |
12 | シュート | 6 |
10 | CK | 3 |
17 | FK | 11 |
38' レオ シルバ |
警告 |
38' 吉本 一謙 68' エドゥー |
退場 |
GK | 21 | 守田 達弥 |
DF | 27 | 松原 健 |
DF | 4 | 舞行龍ジェームズ |
DF | 3 | 大井 健太郎 |
DF | 29 | 李 明載 |
MF | 8 | レオ シルバ |
MF | 6 | 小林 裕紀 |
MF | 23 | 山本 康裕 |
MF | 10 | 田中 亜土夢 |
FW | 28 | 鈴木 武蔵 |
FW | 16 | 岡本 英也 |
GK | 1 | 黒河 貴矢 |
DF | 2 | 大野 和成 |
DF | 17 | 宋 株熏 |
MF | 15 | 本間 勲 |
MF | 25 | 小泉 慶 |
MF | 18 | 成岡 翔 |
FW | 9 | 田中 達也 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 24 | カク ヒジュ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
アウェイながら積極的、かつ冷静なプレーで勝利をめざす!
前節から中3日で迎えるリーグ第16節。アウェイに乗り込みアルビレックス新潟と対戦。鹿島戦では三田の見事なゴールで先制を果たしながら、終了間際に追いつかれ、ドローに終わった。
選手たちは勝ち切れなかったことを反省材料としながらも、「チームのベースとして、中断期間に取り組んできたことを出せつつある」と収穫も。マッシモ監督も「鹿島戦はもったいない試合。追加点を奪って試合を締めなければいけなかったが、我々は継続性をもって成長をしていかなければいけない。そこには忍耐強さも必要だし、自信を持って前に進みたい」と、経験を積みながら成長を続けることの大切さを強調した。今週のトレーニングでは、コンディションを整えながら、チームとしての状況判断や精度を高めることにも時間を割いた。
対する新潟は現在、勝点22で8位につける。再開後の初戦は浦和に0対1で敗れたが、ここまでの総失点は13。総得点は14にとどまっているものの、「コンパクトな布陣で、きっちりとオーガナイズされたチーム(マッシモ監督)」で、手堅く勝ち点を積み重ねているといえるだろう。中断期間にはDFキム ジンスがドイツに移籍をしたものの、磐田からMF山本、そしてスペインからFW指宿が加入し、さらなるレベルアップを図ろうとしている。前線にはスピードのあるFW鈴木や突破力を誇るMF田中亜らが揃い、その攻撃力をあなどることはできない。
東京は天皇杯から3戦連続同様の先発で臨む。新潟もほぼ前節と同様のスタメンに。サイドバックには李を起用。FW川又はメンバー外に。今日勝てば、順位が入れ替わる重要な一戦。アウェイながら積極的、かつ冷静なプレーで勝利をめざす。
厚い雲に覆われた新潟・デンカビッグスワン。気温はそれほどではないものの、時折、細かい雨が降り混じり、湿度が高い。試合は19時3分に新潟のキックオフでスタートした。
終始新潟に攻め込まれる展開も、1点のリードを保って後半へ!
試合は序盤の7分、自陣でのミスからルーズになったボールを新潟MFレオ シルバに奪われ、一気にゴール前まで運ばれる。エリア寸前で東京DFが対応したが、フォローした新潟FW鈴木がエリアに一歩持ち込み、シュート体勢に。しかしこれもブロックし、高く浮いたボールは権田がキャッチ。9分の東京は、三田が右エリア手前から狙おうとしたが、相手にブロックされる。このこぼれ球をつないで、米本、エドゥーがつなぎ、最後は河野の右寄りからのクロスを、左エリアの米本がヘッドで折り返そうとする。だが、体勢が崩れてヒットすることができず。
その後は一進一退の攻防が続き、迎えた17分の東京の攻撃。右サイドで起点を作り、中央の河野が左に回り込み、左エリア外でフリーになり、ゴール前に速く、低いクロス。これにファーから滑り込んだ武藤が、相手と競り合いながらも先に触ってGOAL!!さらに20分には、新潟DFラインでルーズになったボールを武藤が奪い、新潟DFを背負いながらも左エリアに突進。ファーサイドには誰もフォローしておらず、武藤はシュートを選択したが、これは角度がなく相手GKに。
35分が経過したころ、武藤が競り合いの中で、痛んだが大事に至らず、すぐにピッチに復帰。しかしその後の競り合いの中で両者がもみ合う形となり、吉本と新潟MFレオ シルバに警告を受ける。その後はセカンドボールを奪うことができず、なかなか前に運べない。新潟に攻め込まれる状態に。
序盤から新潟にボールを支配されたが、東京は17分に河野が相手DFの隙を巧みに突き、武藤がワンチャンスを活かしきって先制。その後もセカンドボールを奪えず、終始新潟の攻めこみを許したが、DFラインではよくしのぎ、1点のリードを保ったまま後半に向かう。
勝利への執念を見せ、貴重な勝ち点3を奪う!
後半立ち上がりは、CK等で相手にチャンスを作られる展開だった。しかし、54分には東京がスピーディに仕掛け、右前線に走った武藤が自ら中に持ち込み、エリア中央から狙おうとしたものの、新潟DF大井の身体を投げ出したディフェンスに阻まれてしまう。
56分には、新潟FW鈴木の左前線への突破には吉本が対応。しかし、ここからのクリアが短か過ぎて新潟につながれ、MF田中亜から中央を経由し、逆サイドでフリーのMF小林に。シュートは、ゴール直前のFW岡本の足に当たって右に切れ……。ピンチを免れたが、新潟の素早いパス回しに翻弄される格好に。
65分が経過し、東京はラインを高く保ち、新潟の攻撃を防ごうとするが、攻めに転じたときにつなげず、すぐに新潟に奪われて逆襲を食らう形に…。苦しい時間帯が続いている。68分には、エドゥーが警告を受け、通算4度目に。次節は出場停止に。
73分、左CKのキッカーは米本。ファーサイドへのボールを千真が追いかけ、中央のスペースにマイナスのグラウンダー。決定的な形だったが、しかしここには誰もおらず、合わせることができなかった。76分には河野に代えて東を投入。82分、右前線で東と徳永がキープして時間を作ろうとするが、ここで奪われ、新潟が切り替えの早い攻撃。右前線まで振られ、中を割ってゴール前にMFレオ シルバのシュートは、東京DFをかすめてアウトし、右CKに。
迎えた83分、東が相手DFの裏・前線に抜け出し、落ち着いてGKもかわして無人のゴールに流し込もうとしたが……カバーに入った新潟DF松原に阻まれて、決定機に追加点を決めることができなかった……。85分には三田に代わって羽生が交代出場。その後の87分、新潟に立て続けに右CKを与える。3本目のクリアも拾われてクロスを放り込まれるが、なんとか跳ね返し、粘りを見せる。アディショナルタイムに入り、東が右前線でキープとみせかけて縦に突破。相手DFを抜いて右エリアから、ゴール前にマイナスのラストパス。これに合わせたエドゥーのシュートは……決定的だったが、相手DFとバーをかすめてアウト。右CKに。
後半も反撃に出る新潟にペースを掴まれた。東京はDFラインを下げずに対応しようとしたが、奪ったあとにつなげることができず、終始押し込まれて苦しい時間帯が続いた。それでも守備では集中を切らさず、なんとかしのぎ切る。終盤のカウンターのチャンスは活かしきれず、追加点は奪えなかったが、勝負にこだわった戦いでアウェイで貴重な勝ち点3を掴んだ。
【選手コメント】
《武藤》
「前節の鹿島戦では自分の責任で勝点を2つ取りこぼしていたので、なんとか得点を決めてチームを勝利に導きたかった。ゴールについては、新潟DFが2人寄せてきていたが、自分のスピードのほうが優ると思っていた。ゴール前に飛び込んで相手より先に触るためには足の裏しかないと考え、ふかさないことを意識してしっかりと押し込んだ。自分はドリブルで仕掛けていくタイプだが、監督からは『ファーからクロスが上がったときに、オマエのスピードであれば絶対に前に出て決められる』と言われていて、クロスに飛び込んでいくことを求められていた。それができて、自分としてもバリエーションが広がって一つ成長できているのかなと思う。
《権田》
「追加点が取れればよかったが、1対0で勝つためには、こんなにしんどいのか……という試合になった。ただ最後まで前からプレスをかけたり、交代出場の3選手がハードワークをしてくれて、きっちりとやるべき役割を果たしてくれたと思う。それだけみんなが準備をしているということ。最後までみんなが集中して守り切れたことはよかったが、『これでOK』にしてはいけないと思う。勝利を続けなければ意味がないし、しっかりと修正すべき点を修正して次節の仙台戦に向かいたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「慎重に試合に臨むことができた。相手に時間とスペースを簡単に与えず、決定的なチャンスを作らせないような、非常に素晴らしい試合ができたと思っている。新潟に関しては最近結果は出ていなかったが、とても良い内容のサッカーを続けているという印象だった。前節の浦和戦も結果は出なかったが内容は良かったと感じていた。そういったことから、今回は難しい試合になると思っていた。この試合に唯一足りないものがあるとすれば、2点目を決めて試合をより簡単に終わらせることができなかったこと。その課題に関してはこれからチームとして修正していきたい。それを抜きにしても今日の試合は本当に素晴らしかったし、完ぺきな内容だったと思っている」
【新潟・柳下 正明監督の会見要旨】
「最後の部分などでの技術的なミスは仕方ないが、判断ミスあるいは動きを決めつけているプレーは修正しなければいけない。そういうところが乱れて、最後の崩しがあまりできなかった。ただ、やろうとしていることは悪くないので、続けていきたい。次の試合が中3日で控えているので、できるだけコンディションを良くして次の試合に臨みたい」