GAME RESULT試合結果

第17節 2014/7/27(日)
観衆 15,491人 
天候 晴、無 気温 28.3度 湿度 75% 
主審:前田 拓哉 副審:今岡 洋二/原田 昌彦 四審:山内 宏志

J1 第17節

味スタ

HOME

FC東京

3-0

試合終了

前半3-0

後半0-0

AWAY

ベガルタ仙台

FC東京 ベガルタ仙台
18' 平山 相太
33' 河野 広貴
43' 高橋 秀人
得点者
62' 河野 広貴 → 東 慶悟
86' 武藤 嘉紀 → 三田 啓貴
90'+3 羽生 直剛 → 渡邉 千真
選手交代 42' 菅井 直樹 → 武藤 雄樹
46' 柳沢 敦 → 赤嶺 真吾
66' 二見 宏志 → 鈴木 規郎
8 シュート 11
7 CK 4
14 FK 17
警告 20' ウイルソン
72' 梁 勇基
退場
FC東京先発
GK 20 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 29 吉本 一謙
DF 6 太田 宏介
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 22 羽生 直剛
FW 17 河野 広貴
FW 13 平山 相太
FW 14 武藤 嘉紀
FC東京控え
GK 1 塩田 仁史
DF 33 椋原 健太
DF 50 松田 陸
MF 8 三田 啓貴
MF 34 野澤 英之
MF 38 東 慶悟
FW 9 渡邉 千真
ベガルタ仙台先発
GK 21 関 憲太郎
DF 25 菅井 直樹
DF 2 鎌田 次郎
DF 6 角田 誠
DF 23 二見 宏志
MF 11 太田 吉彰
MF 17 富田 晋伍
MF 27 武井 択也
MF 10 梁 勇基
FW 13 柳沢 敦
FW 18 ウイルソン
ベガルタ仙台控え
GK 1 桜井 繁
DF 3 渡辺 広大
DF 29 上本 大海
MF 14 佐々木 勇人
FW 15 鈴木 規郎
FW 19 武藤 雄樹
FW 24 赤嶺 真吾

【選手・監督コメント】

リーグ折り返しの第17節、連勝をめざして


連戦の3戦目として前節から中3日で第17節を迎え、ホームでベガルタ仙台と対戦する。J1リーグは今節をもって対戦相手が一巡し、次節から後半戦に突入する。前節新潟戦は苦しい時間帯をしのぎ切って勝利をつかんだが、さらに勝ち点を積み上げて前半戦を締めくくりたい。

選手たちも「中断期間から、みんなで『この3連戦がとても大事』と話し合ってきた。そこを2勝1分けで乗り切ることは最低限の結果。それが果たせるように勝負にこだわって戦う」と話し、前節アウェイで得た勢いを途切れさせず、勝利につなげることを誓った。ただし、今節はエドゥーが警告累積により出場停止に。そのためFWには平山を起用。また中盤では羽生が5月24日ナビスコG大阪戦以来(リーグ戦では今季初)の先発に名を連ね、臨むことになった。

対する仙台は現在、勝ち点20で12位に。シーズン序盤は苦しい戦いが続いたが、4月の段階で渡邉晋ヘッドコーチを新監督に迎え、立て直しに着手。それまでに培ってきた堅守速攻という「仙台らしさ」を取り戻し、浮上を図ろうとしている。故障者が続いている状況だが、前節はMF梁が復帰するなどプラス材料も。

東京は仙台のカウンター攻撃に対するリスク管理を徹底し、良い守備から攻撃につなげて先制点を奪いたい。今節の結果により、再び順位が入れ替わることになる直接対決でもあるが、ホームでの戦いだ。試合を優位に進めて連勝をめざす。

試合前には一時的な豪雨に見舞われ、一段と蒸し暑さが増す中、18時34分に東京のキックオフでスタートした。

平山が先制弾! 河野、高橋のゴールでリードを広げて


序盤は互いに激しくぶつかり合い、一進一退の展開に。その中で迎えた18分、仙台FWウイルソンのボールを河野がプレスバックして高橋がカットし、左寄りの米本に。米本は前に運び、そこからオーバーラップした太田がアーリークロスを送る。これに合わせて右エリアの平山が相手DFの上から打点の高いヘディングを決めてGOAL!!先発起用の期待に応える平山のゴールで先制を果たした。

これを機にペースを掴み、厳しい守備から羽生、河野、武藤らが連動性を発揮した。33分には右サイドで仙台FWウイルソンにプレスをかけて奪い、中央右寄りの武藤→河野がドリブルでスペースを駆け上がり、中央の平山に当てる。平山は体勢を崩しながらも粘り強く右足を伸ばして左エリアに落とす。ここに猛スピードで走りこんだ河野は、DFと競合いながらも左足でコントロールされたシュートをファーに決める。素早い連係と河野の果敢な姿勢が活き、追加点を奪った。

38分には右エリア手前で武藤から、羽生と河野が細かくダイレクトパスを交換。これでリズムを作り、ペナルティアーク付近に走り抜けた河野がシュートモーションから左エリアにラストパス。攻め上がっていた太田がワンフェイクを入れてゴールを狙おうとする。これはブロックされてしまったが、42分には徳永の右クロスからCKを獲得。

続く43分、河野の右CKは中央でDFにクリアされたが、左エリアにこぼれたボールを高橋がトラップでコントロールし、右足でシュート。ボールはファーのポストをかすめて中にイン! 高橋のリーグ約1年ぶり(2013年7月13日第16節新潟戦)のゴールでリードを広げ、前半を終了した。

2試合連続無失点で連勝! 7位で前半戦を折り返す


後半、反撃に出たのは仙台。それでも48分には仙台のCKの場面から、河野がカウンターを仕掛け、ドリブルで独走し、右エリアまで進入。さらに外側にフォローした羽生がゴール前にクロスを送る。しかしボールは左ポストをかすめて跳ね返り……。仙台はその後も両サイドからのクロスをゴール前に放り込んできたが、東京は集中して跳ね返し続けた。

60分には仙台に左エリア外・ゴールライン際からのからFKを与える。MF梁がゴール前に送ったキックをMF武藤に折り返され、エリア内で波状攻撃を受けることに。左右に振られ、4本の決定的なシュートを打たれるが、権田が立て続けに2本をセーブ。DFも身体を張り、2本をブロックして、ゴールは許さず。

62分には河野に代えて東を投入。その後、東と羽生が両サイドを務める4-4-2に布陣を変更、守備ブロックを固め、仙台の反撃を抑えにかかった。同時に効果的なカウンターを繰り出し、75分には東が相手DFの裏に抜けだし、平山からパスが出るが、わずかにオフサイドに。78分には今度は左サイドの東から、エリアに抜け出そうとする平山にスルーパスが送られるが、相手GKに一歩早く飛び出され、クリアされた。

86分には武藤に代わって三田をそのまま2トップの一角に投入。前線からプレスをかけることで仙台の反撃をシャットアウトしようとした。終盤は両者、疲労の色も見えたが、アディショナルタイムには羽生に代えて渡邉を投入。全員が最後まで走り抜いてタイムアップ。2試合連続無失点で連勝を果たし、勝ち点を25に。順位も今季初の7位まで浮上し、前半戦を折り返すことになった。

【選手コメント】
《平山》
「得点については、太田選手から良いクロスが入ってきた。ずっとクロスは上がってきていたが、自分が決められない試合が多かった。今日ここで決めることができてよかった。ポジション争いは激しいが、その都度、出ている選手が結果を残すことでチームの勝利につながっていると思う。自分も常に、いつ出場していもいいように準備をしているし、続けることが大事だと思う」

《羽生》
「展開としては東京が一番やりやすいシチュエーションだったと思う。相手にボールを握らせながら、いつでもカウンターで狙える……という、いま、チームが取り組んでいることを出すことができた。個人的にはチームを落ち着かせたり、リズムを作ることを考えていた。良いポジションをとるために足を動かすことや、ボールを引き出して前線とのよい距離感を保つことも意識していた。個人もチームとしても、もっと質の高いサッカーをして、みなさんに味スタに足を運んでもらいたいと思う。この流れを大切にして上位に進んでいくためにもチーム一丸となって戦いたい」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「選手たちのやる気、負けたくないという強い気持ち、注意力や集中力など、あらゆる点から非常に素晴らしい試合の入り方ができた。90分間を通して相手を自由にさせなかったし、後半に攻め込まれている時間帯も、2~3本ペナルティエリアの外からシュートを打たれた程度で、しっかりと守ることができた。攻撃の部分でも結果を残すことができたので、選手たちの出来には満足しているし、こういった結果がますます自信を深めていく。これからも良い形で続けていけるはず。ただ、選手たちにも言ったが、この結果が傲慢さにつながってはいけない。謙虚さを保ちながら続けていくことが一番大事だと思う」

【仙台・渡邉 晋監督の会見要旨】
「まず、たくさんのファン・サポーターが東京まで来てくれたことに感謝し、そこに勝ち点3を届けることができず、申し訳ない気持ちでいっぱい。前節の反省点として大味な展開になってしまったので、今日は試合の入りからゲームをコントロールしたいと考えていた。東京のハイプレスをかわしながら、ボールを保持し、相手を動かそうという狙いだった。シュートに至る形までは作れなかったが、相手を動かすという狙いを表現できたシーンはあった。しかしボールの失い方で少し後手に回り、チャレンジとカバーがはっきりしない状況になってしまった。逆に東京のコンビネーションを引き出してしまったことが反省点として残る。3点のビハインドを追う中、後半もパワーを持って前に出て行こう、点を取り返そうという選手たちの姿勢はいくつか表現できた。だが、90分の中で主導権を握る、走り負けないといったことはもう一度見つめ直し、地に足をつけて後半戦を戦っていきたい」