GAME RESULT試合結果
第22節 2014/8/30(土)
観衆 19,839人
天候 曇、弱 気温 22.2度 湿度 93%
主審:飯田 淳平 副審:八木 あかね/亀川 哲弘 四審:金井 清一
J1 第22節
カシマ
2-2
試合終了
前半2-0
後半0-2
鹿島アントラーズ | FC東京 | |
---|---|---|
10' 土居 聖真 26' ダヴィ |
得点者 |
49' エドゥー 87' 武藤 嘉紀 |
62' 梅鉢 貴秀 → 青木 剛 66' ジョルジ ワグネル → 杉本 太郎 73' カイオ → 中田 浩二 |
選手交代 |
46' 羽生 直剛 → エドゥー 46' 河野 広貴 → 三田 啓貴 78' 吉本 一謙 → 中島 翔哉 |
17 | シュート | 10 |
10 | CK | 4 |
23 | FK | 16 |
50' カイオ |
警告 |
64' エドゥー |
70' 青木 剛 |
退場 |
GK | 21 | 曽ヶ端 準 |
DF | 22 | 西 大伍 |
DF | 4 | 山村 和也 |
DF | 15 | 昌子 源 |
DF | 16 | 山本 脩斗 |
MF | 27 | 梅鉢 貴秀 |
MF | 20 | 柴崎 岳 |
MF | 33 | カイオ |
MF | 7 | ジョルジ ワグネル |
MF | 28 | 土居 聖真 |
FW | 11 | ダヴィ |
GK | 1 | 佐藤 昭大 |
DF | 5 | 青木 剛 |
DF | 6 | 中田 浩二 |
DF | 24 | 伊東 幸敏 |
MF | 13 | 中村 充孝 |
MF | 32 | 杉本 太郎 |
FW | 18 | 赤﨑 秀平 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 39 | 中島 翔哉 |
FW | 11 | エドゥー |
【選手・監督コメント】
アウェイで難敵・鹿島との対戦、堅守から勝利を狙う
8月最後の週末を迎え、リーグ第22節が開催。アウェイで鹿島アントラーズと対戦する。前節浦和戦は打ち合う展開となり、激しい戦いは4対4のドローに終わった。“勝てたはず”の試合を引き分けに持ち込まれたともいえるが、武藤が2得点を挙げたほか、「浦和に押し込まれてもその隙を突き、最後まで勝ちにいく姿勢を貫いて戦い抜いた」とマッシモ監督は評価。これでリーグ9戦負けなしとし、簡単には崩れない、負けない“地力”を積み上げながら、次こそは「勝ち点3を奪い取る」戦いにつなげていきたい。
しかしこの浦和戦で平山が骨折し、長期離脱を余儀なくされた。チームにとって大きな痛手だが、その一方で中島翔哉が富山での期限付き移籍から復帰の形でチームに加わり、今節早くもメンバー入りを果たすことに。また渡邉が先発し、2トップの一角を務める形で臨む。
対する鹿島は現在、勝ち点39で3位に。現在リーグ8戦負けなし・4連勝中と絶好調でもっとも勢いに乗るチームだ。特に総得点41はリーグ最多。試合巧者に加え、要所で決めきる力を増し、さらなる浮上を狙う。今節はMF小笠原、MF遠藤、DF植田の3選手が出場停止だが、今夏加入したMFジョルジ ワグネルが初先発。FWダヴィをトップに、トップ下にMF土居。2列目右にMFカイオ、左にジョルジ ワグネル。ダブルボランチをMF柴崎と梅鉢。CBを山村と昌子が組む布陣で臨んできた。
鹿島の攻撃力を抑えるためにも、アグレッシブさと粘り強さを発揮し、“勝ち切れない試合”からの脱却もはかりたい一戦は、気温22.2度と少し肌寒さも感じる気候のもと、19時4分に鹿島のキックオフでスタートした。
リズムを作れず、押し込まれてミスから2失点……
開始直後から鹿島にペースを掴まれた。5分、セカンドボールを素早くつながれ、中央のMFカイオのスルーパスからFWダヴィがDFの裏に抜け出し、シュート体勢に。これはオフサイドに逃れたが、6分、8分には立て続けにサイドから攻めこまれ、クロスをFWダヴィに合わされた。続く10分には自陣から切り替え早くMFカイオに運ばれ、右サイドを上がったDF西が左前線へサイドを変える長いパス。これを受けたMF土居に対して東京は対応できず。ワントラップでコントロールされ、権田の股下を狙うシュートを打たれ……。前節に続き、早い時間帯で失点を喫してしまった。
その後も東京は攻守に噛み合わない場面が続いた。26分には右サイドの羽生のパスから、武藤がスピードを活かして左エリアに進入。フィニッシュに持ち込んだが打ちきれず、鹿島GKにキャッチされた。この時間帯は鹿島の攻撃に対して高橋がDFラインをケアする形で修正を図ろうとしていたが、直後に鹿島GK曽ヶ端が前線に送ったキックを処理し切れず、FWダヴィに前線に抜け出される。高橋が追いかけたが、巧みに浮かせたボールを前に送られ、FWダヴィ自身もライン際まで突進。体勢を崩しながらも右足を伸ばして打ったシュートがゴールにイン……。力強さを発揮され、2点目を失ってしまった。
それでもまずは1点を返そうと、東京も徐々に前に運ぶシーンを作り始める。だが中途半端な形で鹿島に奪われ、カウンターに苦しめられる展開のまま、前半を終えることになった。
立て直しを図り、エドゥーのPK、武藤の2試合連続弾で勝ち点1をもぎ取る
後半の東京は河野に代わって三田、羽生に代わってエドゥーを投入。三田がインサイドハーフに入り、エドゥーをトップに。渡邉と武藤が両サイドを務める3トップの布陣で立て直しを図ろうとした。これがただちに奏功し、47分には太田の左クロスはクリアされるが、左サイドにこぼれたボールを米本が拾い、エリアに浮き球を送る。ここに走り込んだ武藤がファウルを受けて倒され、PKを獲得。49分、エドゥーがこのPKをゴール真ん中に蹴り込んでゴール!1点差として反撃の狼煙を上げる。
54分にはDFラインでルーズになったボールを鹿島MFカイオにさらわれ、権田と1対1の場面を作られたが、シュートは権田がセーブ!一進一退の攻防が続いたが、東京は守備の集中を取り戻してリズムを掴み始めた。
70分にはエドゥーに対する激しいファウルで、鹿島DF青木がレッドカードを受けて退場に。鹿島は10人で戦うことを余儀なくされ、ここから東京が攻勢に出る。78分には吉本に代えて中島をトップ下に投入。高橋がCBにまわり、米本と三田のダブルボランチの布陣で、前線の流動性からチャンスにつなげようとした。
鹿島の激しい当たりの前に、ゴール前では簡単にプレーをさせてもらえない場面もあったが、迎えた87分、徳永が右前線に送った浮き球のパスに、逆サイドから走り込んだ中島がヒールでエリア内にパス。鹿島DFと相手GKからこぼれ、そこに渡邉が詰めるが、さらにこぼれたボールを武藤が見逃さず、エリアに突進しゴールに突き刺した。
気迫のこもった戦いを仕掛け、武藤が2試合連続弾! 厳しい試合を最後まで諦めずドローに持ち込み、勝ち点1をもぎ取った。
【選手コメント】
《武藤》
「前半はカシマの雰囲気に影響されて、自分たちのプレーができず苦しい展開になった。個人的には裏に抜ける場面もあったし、少ないチャンスをモノにすることができれば……という反省が残る。ただチームとしては誰も諦めていなかったし、後半は修正できた。前線の距離感や連係を意識して、相手が嫌がるプレーを出せた。2点目は『こぼれてこい』と思っていた。体力的にも余裕があり、それを逆転につなげられれば最高だったが…。引き分けに終わり、まだまだ課題も反省もあるが、代表に行っても頑張りたい」
《中島》
「練習も何度かやっていて、自分の特徴はみんながわかってくれている。周りとの連係はよかったと思う。出場にあたり、マッシモ監督からは『動かなければダメ。あとは自由にプレーをしろ』という指示を受けた。鹿島のどこが空いているか、スペースをみつけながらプレーをした。今後、競争がある中で信頼を得て認められたい。競争に勝つためにも自分のプレーを出し続け、そしてチームを勝たせたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半の入り方が少し受け身になってしまい、自分たちの2回のミスから調子の良い鹿島に2点をプレゼントしてしまった。後半は試合への入り方を一から見直して、よりアグレッシブに戦い、前線を3トップの形にしていくことで流れを一気に変えることができた。追いついた後も渡邉の決定的なシュートがあったし、逆転するぎりぎりのところまで行けたと思う。鹿島は4連勝中で非常に調子の良いチームだし、だれもが知っている強いチーム。そういうチームに対して、このような内容のゲームができたことは大きな自信になるし、次につながる引き分けだったと思う。鹿島・トニーニョ セレーゾ監督はやはり素晴らしい仕事をしているという印象を受けた」
【鹿島・トニーニョ セレーゾ監督の会見要旨】
「前半と後半では別々のチームになってしまった。東京も当然ながらシステム変更をしたり、後半開始から攻撃的な選手を投入し、何も失うものはないというように勝負を仕掛けてきた。ハーフタイムに選手たちに伝えたのは、2対0というスコアは危険であるということ。相手はハーフタイムに監督の指示を受けて気持ちを高め、後半の早い時間帯に得点し、流れを作る狙いをもって臨んでくる。だから集中力、注意力を高めて、戦う姿勢で後半に入らなければいけないと伝えた。」