GAME RESULT試合結果
第23節 2014/9/13(土)
観衆 19,097人
天候 晴、弱 気温 24.0度 湿度 65%
主審:佐藤 隆治 副審:田中 利幸/大川 直也 四審:篠藤 巧
J1 第23節
味スタ
1-1
試合終了
前半0-0
後半1-1
FC東京 | ヴィッセル神戸 | |
---|---|---|
70' エドゥー |
得点者 |
71' マルキーニョス |
90'+2 羽生 直剛 → 梶山 陽平 90'+3 河野 広貴 → 渡邉 千真 |
選手交代 |
69' 田代 有三 → ペドロ ジュニオール 85' 枝村 匠馬 → 石津 大介 90'+2 シンプリシオ → 大屋 翼 |
7 | シュート | 10 |
5 | CK | 5 |
14 | FK | 25 |
47' 河野 広貴 |
警告 |
27' 田代 有三 52' チョン ウヨン 69' 増川 隆洋 90'+4 河本 裕之 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 22 | 山本 海人 |
DF | 2 | 高橋 峻希 |
DF | 5 | 河本 裕之 |
DF | 14 | 増川 隆洋 |
DF | 27 | 橋本 英郎 |
MF | 6 | シンプリシオ |
MF | 23 | 枝村 匠馬 |
MF | 16 | チョン ウヨン |
FW | 11 | 田代 有三 |
FW | 18 | マルキーニョス |
FW | 10 | 森岡 亮太 |
GK | 30 | 徳重 健太 |
DF | 4 | 北本 久仁衛 |
MF | 15 | 大屋 翼 |
MF | 20 | 杉浦 恭平 |
FW | 9 | 石津 大介 |
FW | 17 | 松村 亮 |
FW | 7 | ペドロ ジュニオール |
【選手・監督コメント】
リーグ戦が再開、勝ち切る戦いをめざして
リーグ戦が再開し、第23節が開催。ホームにてヴィッセル神戸を迎え撃つ。天皇杯4回戦では、失点の時間帯やボールの失い方が悪く敗れた。これにより今季、残された大会はリーグ戦のみに。また公式戦の不敗記録も10戦で途切れ、チームにとって少なからずダメージの残る敗戦になったことは事実だろう。しかし選手たちは「ここから切り替えられなければ成長はない」と前を向く。
マッシモ監督も「直近の結果だけを見て『2分1敗』という状態からスタートするのではなく、ここ数ヶ月の積み重ねをもとにさらにチーム力を高め、成長を続けながら勝利に向かいたい」と力を込めた。
対する神戸は現在、勝ち点35で5位につける。前線に強力な攻撃陣を揃え、前からのプレスや運動量も武器とする神戸に対して、立ち上がりからの勢いをいかにしのぎ、失点を抑える時間帯を長くすることが勝負のポイントになるはず。特にホームでの戦いだ。神戸のプレスをかわしてボールを保持する時間を長くし、得点につなげたい。また闘争心でも神戸を上回り、「勝ち切ること」をめざす一戦だ。
東京は野澤、中島はU-21日本代表の活動のためチームを離れたが、日本代表から戻ったばかりの森重、武藤、そして天皇杯を欠場した太田もスタメンに名を連ねる。一方の神戸は、U-21日本代表のDF岩波が欠場。DFには河本を、またFW田代を先発起用し、FWマルキーニョスとの2トップに近い形。両サイドにMF森岡と枝村の布陣で臨んできた。
日中の厳しい残暑も、夕刻には落ち着きだした味スタ。試合は18時34分に神戸のキックオフでスタートした。
終始神戸にペースを掴まれたが、我慢強く耐えしのぐ
開始1分、神戸・左サイドバック橋本のアーリークロスに合わせ、中央のMF森岡に飛び出され、胸に当てられたボールが権田の飛び出したゴールに向かう。競り合っていた森重が間一髪のところでクリアし、CKに逃れてピンチを免れた。だが、ここから「神戸の時間」が続くことになる。東京は12分、自陣からのロングフィードを中央の河野が巧みなトラップで収めて左の武藤に展開。武藤がダイレクトで河野にリターンしようとしたが神戸に奪われる。
15分には羽生の右アーリークロスを、エリア内のエドゥーが落とし、そこに武藤が走りこんだが、神戸の早い寄せの前に打ち切ることができなかった。ここまでは一進一退だったが、徐々に神戸のロングボールから前線で起点を作られ、セカンドを拾われてパスを回される。そのため高橋をDF中央に配し、DFラインの人数を増やして対抗しようとした。だが自陣で奪っても、そこからのつなぎでミスが出て苦しい展開に。
38分には自陣で奪い右寄りの米本が前線へロングフィード。武藤が飛び出したが、先に相手GKにキャッチされる。42分にはオーバーラップした太田がファウルを受け、左エリア角すぐ外でFKを獲得。このFKを太田がゴール前に送り、中央の混戦を抜けてファーの高橋のもとにわたるがオフサイドに。
相手の時間を粘り強く耐えしのぐと同時に、神戸がラストプレーの精度を欠いたこともあり、失点は許さなかったが、攻撃では前に運ぶことができず。前半の東京のシュート数はゼロのまま、スコアレスで終えることになった。
流れを変えてエドゥーのPKで先制! しかし直後に失点……
後半は前線からボールを奪いにいき、リズムを作ることで立て直しを図ろうとした。48分には神戸の右クロスから、ゴール前でフリーになったMFシンプリシオにドンピシャのヘディングを放たれたがポストをヒット。ピンチを免れると、東京もサイドから攻め込むことでチャンスにつなげようとした。54分には神戸ボールを奪い、切り替え早く右サイドを上った米本が長いクロス。逆サイドの太田が前に持ち出し、低く速いグランダーのクロスをゴール前に。ここに武藤が飛び込んだが、わずかにタイミングが合わず……。
60分頃にはエドゥー、武藤、太田、羽生らがエリアまで攻め込み、最後は武藤→河野の縦パスをエドゥーが落とし、武藤につなごうとしたが身体を張った神戸DFにクリアされる。61分には米本のパスをカットされ、神戸が逆襲。縦に素早くつながれ、エリアすぐ手前のMF森岡に決定的なシュートを打たれたが、権田がセーブ!互いに勢いをもって攻め合い、63分にはエドゥーがミドル。64分には米本が立て続けにシュートを放つなど、ゴール前のシーンが増えだした。
迎えた68分、太田からのパスを受けた武藤が左サイドを疾走。左エリアに進入し、DFを引きつけて、中央でフリーのエドゥーへラストパス。エドゥーが狙ったシュートは相手DF増川のハンドでブロック……これによりPKを獲得する。このPKをエドゥーが相手GKの手を弾く強烈なキックで決めてGOAL!
厳しい展開が続いた中で、狙いどおりに先制を果たした。だがこの直後、神戸のキックオフからボールをつながれ、右前線のFWマルキーニョスにパスが渡る。これに対して太田と河野が対応したが、神戸に右CKを与えることに。そしてMFチョン ウヨンのCKから、DF増川が森重の上から打点の高いヘディング。前に落とされたボールを、米本と入れ替わるように飛び出したFWマルキーニョスにヘッドで決められ…。天皇杯清水戦に続き、またしても得点直後に失点を許してしまった……。
終盤は共にラインが間延びしてスペースができ、カウンターの応酬に。東京も武藤を中心に素早い攻撃を仕掛けた。90分、左エリア内に突破した武藤から中央のエドゥーに絶好のラストパスが送られたが、エドゥーのトラップがワンテンポずれてフィニッシュはできず。90分+2には羽生に代わって梶山が、直後には河野にかわって渡邉がイン。最後まで勝ち越しを狙ったが、アディショナルタイムに武藤がファウルを受けて、ペナルティアークすぐ手前からのFKを獲得するも、太田のキックはバーを越えてタイムアップ。流れを変えて先制を果たしながらも、神戸に追いつかれる形でリーグ3戦連続のドローに終わった。
【選手コメント】
《エドゥー》
「ホームで勝ち点1で満足はできないが、神戸も強いチーム。最低限だが、悪くはない結果だったのではないか。PKは、狙いどおりのキックができなかったのだが、強く蹴ることをイメージして、それで決まったのでよかったと思う。ただ、その後にトラップがずれてシュートを打てなかった場面があった。自分自身、そういう細かいプレーを高めていかなければいけない」
《羽生》
「1対0で終わらせなければいけなかった。あそこで失点してしまったことが僕たちの未熟さ。もう一度、前に行こうという姿勢を見せきれなかった。個人的にも、経験のある選手として表現できなかったことがある。それがとても残念。もっとていねいに仕事をしていく必要があった」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半はボールキープができない時間が続き、非常に苦しんだ。完全に神戸に好きなようにやられたという印象はなかったが、後半は全く違った入り方をすることができた。気持ちの面でもそうだが、前線からアグレッシブにいくことで相手を自由にプレーさせなかった。神戸にはMFシンプリシオの決定機もあったが、私たちのチャンスも多かった。選手たちにも『後半は良かった』と伝えた。選手たちが後半、全力を出し切り、気持ちの強さを見せてくれたことは誇りに思う。
勝ちにふさわしい内容だったが、結果が思うようにならなかった。しかし選手たちには満足している」
【神戸・安達 亮監督の会見要旨】
「結果的に勝ち点1しかとれなかったという印象。悔しい。前半も後半も全体的には自分たちのやりたいことはできていたが、先に失点してしまったことが悔しい。ただ、追いつくことはできたので2点目を決められればよかったのだが。2点目を奪いに行くところの精度、アイディアやパワーが足りなかった。非常に残念な試合になった」