GAME RESULT試合結果
第26節 2014/9/27(土)
観衆 22,945人
天候 曇、弱 気温 21.5度 湿度 54%
主審:福島 孝一郎 副審:手塚 洋/塚越 由貴 四審:秋澤 昌治
J1 第26節
味スタ
4-0
試合終了
前半2-0
後半2-0
FC東京 | 柏レイソル | |
---|---|---|
04' 武藤 嘉紀 45'+1 武藤 嘉紀 50' エドゥー 73' エドゥー |
得点者 | |
73' 河野 広貴 → 梶山 陽平 80' エドゥー → 渡邉 千真 88' 徳永 悠平 → 松田 陸 |
選手交代 |
46' 高山 薫 → ドゥドゥ 63' 栗澤 僚一 → 小林 祐介 |
9 | シュート | 7 |
3 | CK | 6 |
11 | FK | 19 |
警告 |
46' 近藤 直也 |
|
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 41 | 佐々木 渉 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 桐畑 和繁 |
DF | 2 | 藤田 優人 |
DF | 4 | 鈴木 大輔 |
DF | 3 | 近藤 直也 |
DF | 23 | 渡部 博文 |
MF | 13 | 高山 薫 |
MF | 28 | 栗澤 僚一 |
MF | 7 | 大谷 秀和 |
MF | 22 | 橋本 和 |
FW | 11 | レアンドロ |
FW | 9 | 工藤 壮人 |
GK | 21 | 菅野 孝憲 |
DF | 5 | 増嶋 竜也 |
DF | 27 | キム チャンス |
DF | 33 | 輪湖 直樹 |
MF | 18 | ドゥドゥ |
MF | 25 | 小林 祐介 |
FW | 19 | 木村 裕 |
【選手・監督コメント】
3連戦を勝利で締めくくりたい、9月最後のホームゲーム
連戦の3試合目として第26節が開催。前節に続くホームゲームとして、柏レイソルを迎え撃つ。徳島戦では、今季最多タイの4得点でリーグ戦5試合ぶりの勝利、13戦連続不敗のシーズン記録も更新した。マッシモ監督は「相手が首位のときも下位であっても、そこに関係なく選手たちは全力を尽くして勝利に向かっている。そのメンタリティが素晴らしい」と称したが、「大事なことは一試合限りではなく勝利を続けていくこと。相手の良さを出さずに自分たちの良さを出し切ること」と話し、前節得た手応えをもとに、ここから連勝につなげていきたい。
対する柏は現在、勝ち点38で8位に。開幕戦で東京と引き分けた後、序盤は勢いを掴みきれなかった柏だが、徐々に地力を発揮。シーズン途中にレアンドロ ドミンゲスや田中順也、ハン グギョンがチームを離れることになったが、その不在を感じさせず、東京と同じような推移で順位をアップさせている。特にFWレアンドロを中心に、FW工藤、MF高山ら、前線の連動性や決定力は高い。それに対して細心の注意を払って失点を抑えつつ、柏の3バックのサイドのスペースを突いていきたい。
東京はここ4試合同様のスタメンに。サブには前節と同じく佐々木も控える形に。柏はGK桐畑を含めDFとFW陣は前節鳥栖戦と同様に。ただしボランチにはMF栗澤を起用し、臨んできた。結果により順位が入れ替わる対戦でもあるが、何より上位戦線にくらいついていくために勝ち点3が求められる一戦は、薄曇りの天候のもと、16時3分に柏のキックオフでスタートした。
柏の支配を許すものの、“武藤が決めれば負けない!”
試合は立ち上がりに動いた。ボールの奪い合いが続く中、東京はセカンドボールをセカンドを拾って羽生、高橋→徳永が右サイドを突破。相手左MF高山に競り勝って前に抜け出し、低いクロスを中央へ。相手DFがクリアしようとしたところに武藤が走り込み、バウンドしたボールを左足で押し込んでGOAL!!武藤の2試合連続弾で早くも先制を果たした。
ここまで武藤が得点を挙げた試合は、リーグ7戦いずれも負けなし。そして先制を果たしたことで精神的にも優位に立ち、8分には河野が前線へスルーパス。抜け出そうとしたエドゥーは相手DFに挟まれるが、こぼれ球に高橋が走り込み、右サイドからミドル。11分には吉本→武藤が力強いドリブルで前線へ。エドゥーとのワンツーで左エリアに抜け出したが、ここでは柏DFに抑えられた。
その後は、徐々に柏が東京のプレスをかわす場面が増えだした。15分には柏の右サイドから攻めこまれ、東京のクリアが柏MF大谷に渡り、ミドルを打たれる。19分にも柏の右クロスをMF高山にダイレクトで合わされた。これはブロックしたが、東京は押し込まれる形でラインが低くなり、奪ってもなかなか前につなげない時間帯が続いた。そのため柏のボール支配を許したが、DFラインでは集中して抑え、フィニッシュには持ち込ませなかった。
守備に回る時間が多くなったが、その中で迎えた前半アディショナルタイム。柏DFから中盤へのパスを河野が奪い切り、やや右寄りから中央をドリブルで突進。DFを引き付けて左前の武藤にラストパス。ペナルティアークで受けた武藤は、右足のトラップでボールを左足の前に運び、力を抜いたシュートを決めて追加点をゲット!河野の守備と切り替えの早さを活かしてリードを広げ、前半を終了した。
エドゥーも2ゴール!! 4得点を挙げて柏を突き放し、連勝
後半も相手の隙を見逃さず、チャンスを活かした。49分、徳永のアーリークロスを、エドゥーがピタリと落とし、武藤がシュート。これは左に外れたが、続く50分、柏DFに武藤が猛然とプレスをかけ、奪ってすぐに河野につなぐ。河野は左寄りで前に持ち出し、ファーから上がったエドゥーにパスを送る。エドゥーは相手DFの前に抜け出して左足で突き刺してゴール!ここから柏の反撃を受ける時間帯が続いたが、東京は運動量と切り替えの早さを保ち続け、効果的なカウンターを仕掛けていった。
66分には河野の展開から、サイドを上った太田がエリア手前にマイナスのクロス。米本がボレーを叩きつけたが……左に外れる。73分には河野に代わって梶山がイン。その直後に相手陣内で高橋、武藤、羽生らのパス交換から、羽生→中央の梶山が一瞬タメを作り、後ろに戻す。一度は柏に奪われたが米本がプレスをかけ、ルーズになったところを高橋が奪って左に展開。オーバーラップした太田がGKと柏DFの間を狙ってクロスを送り、ここにエドゥーが飛び込み、柏DFの前に出て左足のダイレクトシュート!強烈なボールは相手GKの手を弾いて決まり、エドゥー自身の2得点目で柏を突き放しにかかった。
80分にはエドゥーに代わって渡邉を投入。88分には激しい競り合いを繰り返していた徳永に代わって松田を投入。自分たちの時間帯を作ることで試合を締めようとした。それでも諦めず、反撃に臨む柏。89分には左エリア手前のFW工藤が細かいパスワークで東京DFの間をすり抜け、エリアからシュート。決定的だったが権田がセーブ!さらにMF大谷にミドルを打たれたがポストをヒット。アディショナルタイムにも柏MFドゥドゥに右エリアに進入され、中央のFWレアンドロにシュートを打たれたが、枠を外れてピンチを免かれ、タイムアップ。
柏に押し込まれた場面もあったが、東京は抜け目なく隙を突いて要所で確実に得点につなげ、前節に続く4得点を挙げるとともに守備でも無失点に抑え、連勝を果たした。
【選手コメント】
《徳永》
「先制の場面は武藤選手の動き出しがよく、それが見えていたのでクロスも合わせやすかった。ただ、個人的にはアシストをしたことよりも、守備の選手として無失点に抑えたことが重要だと思っている。柏に押し込まれた時間帯もあったが、相手の隙を突ければチャンスがあると考えていた」
《太田》
「狙い通りの試合ができた。柏はパスをつないでくるが、そこをしのぐことができれば、スペースが生まれると考えていた。早い時間に先制点を奪えたし、前半終了間際、相手にとってはとても嫌な時間帯に2点目を取った。押し込まれた時も誰も慌てていなかったし、前後半をとおして完璧だったと思う。後半はスペースができ、個人としても『人を使いながら自分も活きる』というプレーが出せたと思う」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「みなさんが観たとおり、今日は4対0という結果が全てを示している。先制点を奪えたことで、その後の試合運びがラクになった。苦しい時間帯もしっかりと耐えることができ、その中でボールを奪い取ったあとのカウンターで河野の素晴らしいプレーがあった。徳永のクロスや4得点目の太田のプレーも素晴らしかった。柏は毎年必ずタイトルを獲っているチーム。今シーズンも悪い状態ではないと思う。その相手に対して、このような結果を残せたことに本当に満足している」
【柏・ネルシーニョ監督の会見要旨】
「今日の結果について、私が全ての責任を背負わなければいけないと思う。東京と対戦するにあたって相手の高橋、もしくはサイドバック1枚を機能させない、あまり攻撃的な仕事をさせないためにFW工藤のポジションを通常よりも前に置いた。しかし、かえって相手にボールを回させるスペースを作ってしまった。1失点目の後、チームはよく持ち直した。特に攻撃面で自分たちのゲームプランを出し、ゴールまであと一歩というシーンも作れた。ただ、前半終了間際の2失点目がかなり堪えたのではないかと思う。ミスからの失点もあったが、それを責めるより、今日は私の判断が誤っていた」