GAME RESULT試合結果
第31節 2014/11/02(日)
観衆 13,983人
天候 曇、無 気温 20.3度 湿度 85%
主審:今村 義朗 副審:蒲澤 淳一/竹田 和雄 四審:山村 将弘
J1 第31節
瑞穂陸
2-2
試合終了
前半2-1
後半0-1
名古屋グランパス | FC東京 | |
---|---|---|
19' オウンゴール 29' 田中 マルクス闘莉王 |
得点者 |
21' エドゥー 76' 武藤 嘉紀 |
70' 松田 力 → 小川 佳純 78' 川又 堅碁 → グスタボ 90'+1 田鍋 陵太 → ヘジス |
選手交代 |
59' 羽生 直剛 → 松田 陸 62' 米本 拓司 → 三田 啓貴 90' 渡邉 千真 → 中島 翔哉 |
17 | シュート | 10 |
7 | CK | 6 |
17 | FK | 12 |
37' 松田 力 61' 矢野 貴章 76' 永井 謙佑 83' グスタボ |
警告 |
27' 米本 拓司 73' 高橋 秀人 |
退場 |
GK | 1 | 楢﨑 正剛 |
DF | 19 | 矢野 貴章 |
DF | 3 | 牟田 雄祐 |
DF | 4 | 田中 マルクス闘莉王 |
DF | 15 | 本多 勇喜 |
MF | 14 | 田鍋 陵太 |
MF | 13 | 磯村 亮太 |
MF | 20 | 矢田 旭 |
MF | 18 | 永井 謙佑 |
FW | 17 | 松田 力 |
FW | 32 | 川又 堅碁 |
GK | 50 | 高木 義成 |
DF | 24 | ハーフナー ニッキ |
MF | 5 | ヘジス |
MF | 10 | 小川 佳純 |
MF | 25 | 望月 嶺臣 |
FW | 27 | 杉森 考起 |
FW | 34 | グスタボ |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 31 | 圍 謙太朗 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
【選手・監督コメント】
足を止めずに、前を向き、勝利をめざす戦い
前節に続くアウェイゲーム、名古屋との対戦で敵地に乗り込む。G大阪戦は主導権を握られ、痛恨の2失点。それでも交代策が機能、途中出場の松田がプロ初ゴールを決めて追い上げを見せたが、8月30日第22節鹿島戦以来となる複数失点が響き、敗れた。順位も7位に後退し、今季の優勝の可能性は消滅することに。また、権田が首を傷めるアクシデントもあり、試合後のチームには“意気消沈”の雰囲気も漂った。
しかし森重が「ここで足を止めてしまえば、今季の戦いが意味のないものになる」と言うように、誰も勝利を諦めてはいない。塩田も「G大阪戦はふがいなさや後悔が残る敗戦となったが、今週は明日に向けて集中したトレーニングを積み重ねてきた。一つでも順位を上げられるように、目前の試合の勝利に向けて全力を尽くす」と誓う。
東京は、GK塩田が今季リーグ初スタメン、DF吉本が10月5日仙台戦以来のスタメンに。中盤には羽生を起用。前線はFW渡邉、エドゥー、武藤の3トップでスタート。
対する名古屋は現在、勝ち点40で12位につけている。シーズン途中にMFレアンドロ ドミンゲス、FW川又らが移籍加入。その後、リーグ6戦負けなしの記録を残すなど、チーム状態は上向きに。しかし現在は、MFレアンドロ ドミンゲスの負傷などもあり、故障者に悩まされているといえるだろう。また今節はMFダニルソンと田口が警告累積による出場停止に。一方でFW永井の出場停止が明けスタメン出場となる。メンバーは、FW松田と川又の2トップ。サイドにMF田鍋と永井。ボランチをMF磯村と矢田が組む布陣。
雲に覆われ、時折細かな雨の気配も感じられる瑞穂。しかし寒くはない気候のもと、試合は13時4分に東京のキックオフでスタートした。
オウンゴールとFKで2失点。1点ビハインドで後半へ
キックオフ直後こそ相手に攻め込まれる場面があったが、主導権を渡さず、徐々に東京がボールを支配する展開に。決定機こそ作れていないが、さまざまなチャレンジから打開を図ろうとしていた。
迎えた19分、名古屋・右SB矢野が攻め上がり、クロス。クリアしようとした森重の体勢がわずかに崩れ、ボールは自陣ゴールに向かって吸い込まれ……。オウンゴールから先制を許してしまった……。しかし21分には、太田が前線まで上がり、ゴールと平行のクロス。ファーから飛び込んだエドゥーが相手の頭上越しに打点の高いヘディングを突き刺してGOAL!!すぐさま同点に追いつくことに成功する。
29分、相手FW永井に対して高橋がファウル。名古屋に左サイドからのFKを与える。これを名古屋MF矢田が鋭いキック。これに合わせて右エリアのDF闘莉王に豪快なヘディングを決められ…失点。不運な形で先制を許したが、すぐさま太田のクロスから、エドゥーのヘディングで同点に!その後もボールを支配し、東京の時間が続いていたが、名古屋のセットプレーからワンチャンスを活かされ……再び1点のビハインドに。
38分には名古屋・FW永井が左前線を突破。徳永が対面していたが、クロスを上げられ、ファーのMF田鍋が太田の上からヘディングシュート。決定的な場面だったが塩田のビッグセーブでピンチを逃れる!
前半は東京がボールをキープする時間帯が多かったが、オウンゴールとFKのチャンスを活かされ、2失点……。東京はエドゥーのゴールで1点を返すに留まり、ビハインドを背負って後半へ。
勝ち越しはかなわず、引き分けに終わる
後半に突入し49分。太田が縦に送ったボールが、相手DFからこぼれ、武藤のもとに。武藤は左エリアに突進。寄せにきた相手DFを切り返したが……最後はパスを選択。ファーに短い浮き球を送ったが……渡邉を越えて誰もいないところに流れ、決定機は作れず。51分にも再び武藤が左前線に突破。しかし最後のクロスがエドゥーには合わず、右に流れる。続けざまの52分、エリア中央で、右からのくさびを受けた渡邉がダイレクトで右前に。連動した形でエドゥーが抜け出したが、GKの素早い飛び出しの前にシュートは打ちきれず…。チャンスを作ったものの、決定的な場面を作り出すまでには至らず、時間が経過。逆に相手にはカウンターを繰り出される展開となっていた。
59分、羽生に代わって松田が右サイドに入る。高橋と米本がダブルボランチの4-4-2に近い形に。さらに62分には米本に代えて三田を投入。そのまま中央のポジションを務める。
迎えた76分、三田の縦パスに続いて徳永が右から中央に入れたくさびはカットされるが、このこぼれを粘り強く奪い、武藤が強さを活かして左エリアにドリブル突破。ゴールから遠ざかるようなドリブルだったが、身体の向きを変えて放ったシュートが右下に決まりスーパーGOAL!!で2-2の振り出しに。武藤が強い気持ちでゴールに向かい、新人最多得点記録に並ぶ13得点目をマーク!!
後半は攻める途中で奪われ、名古屋のカウンターを受ける時間が続いた。だが吉本、森重、塩田を中心に追加点は許さず。選手交代を使って反撃に臨み、武藤が新人最多得点記録に並ぶ今季13得点目をマークし、同点に!終盤はカウンターの応酬になったが勝ち越しはかなわず……アウェイで勝ち点1を得るに留まった。
【選手コメント】
《武藤》
「“一発”を狙って決められたことはよかった。 ただ勝てなかったし、ゴールをしても試合を通じて“チャラ”ぐらいの出来だったと思う。得点以外はチームを勝たせるプレーができなかった。対面した名古屋DF矢野選手は非常にフィジカルが強く、スピードもあった。それに手を焼いた。1失点目についても、自分が抑えるべき場面だった。DF矢野選手のドリブル突破に対して縦を切ろうとしたが、止めきれずに太田選手と見合う形になってしまった。自分が止めていればクロスもなかったし、オウンゴールにならなかったと思う。またカウンターからのチャンスも決めきれなかったし、シュートを打てる場面でパスを選択してしまったところもあった。あれだけ守備陣が身体を張って守ってくれているのに、逆転できず申し訳ない。
(新人最多記録に並んだが?)
それについてみなさんによく聞かれるので、正直に言うとホッとしたという気持ち(苦笑)。ただ、自分がめざすものはもっと上にある。意識を高くもち、もっともっと得点して何よりチームが勝つためのゴールを重ねていきたい」
《塩田》
「前半に2失点してしまったことが悔しい。それでも攻撃陣が頑張って、2回追い付いてくれたが……。後ろの選手として2失点は反省すべき点。ただしチームのメンタリティとして、1対2のビハインドから1対3にされず、反対に同点に持ち込めたことは収穫かもしれない。後半、オープンな展開になるのが少し早すぎ、しっかりとオーガナイズできなかった点については考え直さなければいけないが、そこで中盤やDF陣は身体を張って守っていた。名古屋に危ない場面を多々作られたが、後ろはしっかりとカウンターの準備をして我慢して戦えた。瀬戸際のところで防げたと思う。ビハインドを背負ったときにどう攻めるのか、どう同点に持ち込むかという細かいディティールに反省材料が残るが、今日の課題を次に活かしたい。
(塩田選手の好セーブもあった)
個人的には、長らく出場から離れていて試合感覚が足りず、G大阪戦では悔しい想いをした。だからこそ今日は『やってやろう』という気持ちで臨んだ。しかし結果は出せなかった。それでも2失点しても崩れることなく、最後まで踏ん張り続けられたことが勝ち点1につながったとは思う。スタンドの声も届いていて、すごく力になった」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半に関しては、非常に良いプレーをしていたが、2失点してしまった。後半については同点にしなければという気持ちがはやり、相手にスペースを与えすぎてしまった。チームは最後まで勝利を信じていたし、最後の最後までチャンスを作り出していた。同点にした後は、お互いが勝ちたいという気持ちを前面に出して戦った試合だったと思う」
【名古屋・西野 朗監督の会見要旨】
「相変わらずホームで勝ち切れないもどかしさが残るゲームだった。決定機を幾度となく作り出し、アグレッシブなゲームにはなっていたと思うが、チャンスを決め切れないと、同点にされたり、全体的な試合のイメージがネガティブなものになってしまう。このような状況の中で、チーム力が問われる試合だったと思う。選手たちがどれだけ戦えるかが大事だったが、満足できるものではなかった」