GAME RESULT試合結果
第6節 2015/4/18(土)
観衆 24,369人
天候 晴、中 気温 17.6度 湿度 46%
主審:山本 雄大 副審:蒲澤 淳一/清水 崇之 四審:井上 知大
J1 1st 第6節
味スタ
1-2
試合終了
前半1-1
後半0-1
FC東京 | サンフレッチェ広島 | |
---|---|---|
01' 武藤 嘉紀 |
得点者 |
11' 柴﨑 晃誠 82' 浅野 拓磨 |
46' 米本 拓司 → 羽生 直剛 69' 石川 直宏 → 東 慶悟 84' 河野 広貴 → 前田 遼一 |
選手交代 |
72' 佐藤 寿人 → 浅野 拓磨 81' ミキッチ → 清水 航平 89' 柏 好文 → 佐々木 翔 |
7 | シュート | 12 |
3 | CK | 1 |
19 | FK | 13 |
警告 |
36' 森﨑 和幸 |
|
退場 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 33 | 奈良 竜樹 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
GK | 1 | 林 卓人 |
DF | 33 | 塩谷 司 |
DF | 5 | 千葉 和彦 |
DF | 4 | 水本 裕貴 |
MF | 14 | ミキッチ |
MF | 8 | 森﨑 和幸 |
MF | 6 | 青山 敏弘 |
MF | 18 | 柏 好文 |
MF | 30 | 柴﨑 晃誠 |
MF | 9 | ドウグラス |
FW | 11 | 佐藤 寿人 |
GK | 13 | 増田 卓也 |
DF | 19 | 佐々木 翔 |
MF | 37 | 宮原 和也 |
MF | 27 | 清水 航平 |
MF | 24 | 野津田 岳人 |
FW | 29 | 浅野 拓磨 |
FW | 22 | 皆川 佑介 |
【選手・監督コメント】
リーグ戦3分の1を迎え、ホームで4連勝をめざす
1stステージの約3分の1となるリーグ戦第6節を迎え、ホームでサンフレッチェ広島と対戦する。前節は、甲府戦に続いて1対0で湘南に勝利。勝ち点を11に積み上げ、2005年以来となる首位(浦和とタイ)に並んだ。それでも選手たちは「一戦ごとの結果でしかなく、今の段階で順位を意識することはない」と声を揃える。しかし今節は、昨季“14戦負けなし”の間にも果たせなかった4連勝がかかった一戦。また、ここからナビスコカップを含めて中2~3日での連戦が7試合続くが、「目の前の一戦のことだけを考え、そこに全力を尽くす」というマッシモ・トーキョーの姿勢に変わりはない。
右ふくらはぎを負傷したカニーニが欠場に。そのため、センターバックには吉本を起用。高橋もリーグ戦初先発、中盤は高橋をアンカーに、米本と梶山がインサイドハーフを務める形で臨む。また奈良が初のベンチ入り。東も3月28日ナビスコ松本戦以来の復帰でサブに控える。
対する広島は現在、勝ち点7で10位に。リーグ戦では神戸、名古屋に敗れ、2連敗中。ここまでの総得点は4、総失点も4だが、もともと熟成され、個々の技術も高いチームだ。今季もシュート数は1試合平均15本を打っており、ひとつの“きっかけ”で大きなはずみがつく可能性がある。彼らにその“きっかけ”を与えず、東京はいかに守備からリズムを作って攻撃につなげられるかが見どころとなる。バランスと切り替えの早さで広島を上回り、勝ち点3を奪いたい。
よく晴れたが風の強い味スタ、試合は16時3分に広島のキックオフでスタートした。
開始直後に武藤が先制するも……広島にリズムを掴まれ
キックオフ直後、広島のボールを奪って押し込み、相手のクリアを再びつなぎ、右エリア手前の梶山が中央の石川に。石川はダイレクトで右エリアに送る。これを相手DFがヘッドでクリアしようとしたが、すぐ前の広島DFに当たって右エリア内にこぼれる。ここに詰めた武藤が冷静にGKの股下を抜くシュートを決めてゴール!開始直後に相手の隙を見事に突き、先制点を奪った。
その後は広島にボールを持たれる場面が多くなったが、東京も切り替えの早い攻撃を仕掛けていった。だが11分、自陣で高橋→梶山が下げたパスを広島に奪われる。右サイドのMFドウグラスはいったん後ろのMFミキッチにつなぎ、リターンを受けてドリブルで右前線に突進。米本が後ろから追いかけ、高橋が挟み込もうとするが、力強く前に抜け出された。ここからマイナスのパスを中央でフリーのMF柴崎が受け、放ったシュートはバーをかすめて下に跳ね返り、ゴールイン……。すぐさま同点に追いつかれてしまった。
16分には素早く前線につなぎ、右の石川が左エリアに長いクロス。武藤がダイレクトでボレーを狙うが左に外れる。しかし勢いを増す広島は19分、サイドチェンジから左エリアのMF柏が中に切り返してシュートを放つ。ゴール前に飛び出したMFドウグラスの頭上を越えてネットを揺らされたが、MFドウグラスがプレーに関与する形でオフサイドに。失点は免れたが、広島にリズムを掴まれ、両サイドを起点にした攻撃からピンチが続くことに。
そのため東京は東京は高橋がDFラインをケアし、中盤は米本と梶山のダブルボランチに。両サイドバックを押し上げ、広島のサイドMFを抑えることで対応しようとした。だが33分、カウンターから右の石川が中央のスペースへパスを送り、武藤が放った決定的なシュートは、前の河野に当たってしまう。互いに切り替えの早い攻撃でチャンスを作ろうとしたが、追加点は奪えず、1対1のまま前半を終了した。
反撃も実らず、逆転負けで今季初黒星
前半途中で頭を打った米本に代わって、後半から羽生を投入。再び梶山をアンカーに、サイドを河野と羽生が務める3-5-2の形に。東京もサイドから仕掛け、55分には太田が前線でファウルを受けて左エリア外側からのFKを獲得。太田の鋭いキックに合わせて、森重がヘッドから飛び込み、バーの跳ね返りを再び押し込んだが……最初のプレーがファウルの判定を受け、ノーゴールに。
その後は互いにカウンターを仕掛け合う展開になったが、69分には石川に代わって東がイン。徐々にボールをつなぎながら攻め込む場面が増え出した。72分、中盤でルーズになったボールを武藤が奪い、左前線にドリブル。左エリア外から狙い澄ましたクロスをゴール前に。ニアに東がDFを背負うようにして身体ごと飛び込んだが……枠を捉えることはできなかった。
終盤も前線に押し込んで広島DFを打開しようとするが、攻め切れずに逆襲を食らう場面もあり、緊迫した展開が続いたが、迎えた82分には梶山→左サイドに開いた東へのパスをカットされ、広島MFドウグラス→中央のFW浅野へ。FW浅野はドリブルで中央を前進。東京DFは揃っていたが、ボールを取りきれず。エリアに入ったところで吉本、森重が足を伸ばすが、横にスライドするようにかわされ、右エリアに抜け出されて確実にシュートを決められ……2点目を失った。84分には前田を投入。パワープレーを仕掛け、アディショナルタイムにはCKを獲得。権田が前線に上がり、左CKのクリアから梶山がエリアへ浮き球。権田がヘッドで合わせたが、オフサイドに。
布陣変更とともに選手交代も使い、ボールを保持して攻めに出たが広島のカウンターを食い止められず。逆転負けで、今季初黒を喫した。
【選手コメント】
《石川》
「先制点を奪った後、もう少しゲームをコントロールしたかった。守備でも攻撃でももっと落ち着かせたかったが……。
こちらが研究して準備した以上に、広島に上手く対処されたかもしれない。FWとして最終的にはゴールを求めているが、役割はそれだけではないと思う。広い視野をもち、得点以外でのプレーでもチームに貢献していけるように頑張りたい。敗れてしまったが、すぐに修正をして早く次の試合でチャレンジをしたいという気持ちが強い。ナビスコをよい機会にしていきたい」
《吉本》
「勝ち点3を獲りたかったが、それができず、残念という気持ちが強い。自分のプレーよりもチームの勝利が大事だったが、結果的に2失点をして、自分の役割が果たせなかったという悔いが残る」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「開始早々に先制したが、同点弾を奪われてから試合の流れは完全に変わってしまった。そのような中でもチームは気持ちを切らさずにプレーし続け、またリズムを取り戻したが、バランスを失っているところがあったので少し調整をした。高橋は中盤とDFラインの両方を担当していたが、安定感をもたらすためにDFに入れた。米本は、前半に頭部に打撲を受けていたので、交代せざるを得ない状況だった。後半の広島は後ろにブロックを作り、ボールを奪ってからのカウンターという意図がはっきりとしていた。その相手の罠にかかって2点目を奪われてしまった。広島は過去に結果を残している強いチーム。今日のような試合になると、いくつかの出来事が試合の流れを変えてしまう。ただし、選手たちには『顔を上げてほしい』と言いたい。私は選手に対して、最後まで諦めない姿勢を持ち続けるよう伝え、彼らはそれに応えてくれている。本物のスピリットを作り上げるためには『やり続けること』が必要。このような悔しい気持ちを持っているからこそ、絶対にここで止まってはいけない」
【広島・森保 一監督の会見要旨】
「首位・東京とのアウェイ戦は相当厳しいものになると覚悟していた。早々に失点して難しい展開になったが、選手は厳しい戦いの中でも絶対に勝ち切ろうという強い気持ちをもって、最後まで戦い抜いた。途中で微妙な判定やゲームが止まることもあったが、自分たちがやるべきことに集中し、勝利をもぎ取った。最後は東京に押し込まれたが、アウェイに駆け付けてくれたサポーターのみなさんが後押しをしてくれ、選手も気力を振り絞って戦うことができた。これまで思うような結果を届けることができていなかったが、サポーターに感謝をしたい。また、選手たちはここのところ結果が出ない中でも、毎試合必要な準備を続けてくれていた。結果にとらわれず、やり続けていることが今日の勝利につながったと思う」