GAME RESULT試合結果

第6節 2015/5/27(水)
観衆 6,701人 
天候 晴、無 気温 20.7度 湿度 58% 
主審:木村 博之 副審:名木 利幸/三原 純 四審:中野 卓

YNC 予選Aグループ 第6節

Eスタ

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サンフレッチェ広島

1-1

試合終了

前半0-0

後半1-1

AWAY

FC東京

サンフレッチェ広島 FC東京
79' 清水 航平
得点者 90'+1 林 容平
58' 吉野 恭平 → 千葉 和彦
67' 野津田 岳人 → 森﨑 浩司
85' 清水 航平 → 塩谷 司
選手交代 42' 羽生 直剛 → 三田 啓貴
59' 東 慶悟 → 河野 広貴
75' ラサッド → 林 容平
12 シュート 9
9 CK 3
10 FK 12
57' 清水 航平
*** 塩谷 司
警告
退場
サンフレッチェ広島先発
GK 13 増田 卓也
DF 37 宮原 和也
DF 38 吉野 恭平
DF 19 佐々木 翔
MF 27 清水 航平
MF 28 丸谷 拓也
MF 25 茶島 雄介
MF 34 高橋 壮也
MF 24 野津田 岳人
MF 15 工藤 浩平
FW 29 浅野 拓磨
サンフレッチェ広島控え
GK 21 廣永 遼太郎
DF 5 千葉 和彦
DF 33 塩谷 司
MF 30 柴﨑 晃誠
MF 16 山岸 智
MF 7 森﨑 浩司
FW 22 皆川 佑介
FC東京先発
GK 1 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 6 太田 宏介
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 22 羽生 直剛
FW 14 武藤 嘉紀
FW 15 ラサッド
FW 38 東 慶悟
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 33 奈良 竜樹
DF 50 松田 陸
MF 8 三田 啓貴
MF 10 梶山 陽平
FW 17 河野 広貴
FW 23 林 容平

【選手・監督コメント】

決勝トーナメント進出をめざし、難敵広島の撃破を!


ナビスコカップ第6節はアウェイでサンフレッチェ広島と対戦。リーグ名古屋戦は、チャンスに決めきれずに0対1で敗戦。最後まで闘う姿勢を見せた試合でもあったが、連敗の流れを食い止めることができず。それでも選手たちは「攻守の課題を一つひとつ改善して次に向かう。練習や準備の段階からそれを意識し、やり続けるしかない」と継続性の大事さを話す。マッシモ監督も「私たちがこれまでに選手とともに取り組んできた仕事を無駄にしないためにも、勝利に結びつけたい。ただし、勝っているときでも負けているときでも、自分たちを信じて続けていくことが重要」と続け、ここで下を向く事なく“すべては勝利のために”全員が強い気持ちをもって戦い続ける。

対する広島は、20日(水)に行われたナビスコ第5節で、メンバーを入れ替えて臨んだが、0対1で敗戦。4試合を消化し、勝ち点5でAグループ4位に順位を下げている。東京にとって難しい戦いとなることは間違いないが、リーグ第6節の反省を活かし、リベンジを果たしたい試合とも位置付けられる。特に広島FW浅野、FW野津田、MF清水ら、若くフレッシュな選手たちに勢いに乗らせないことがポイントになるはずだ。

東京は前田、吉本、榎本らが欠場。前線はラサッドが初スタメン。武藤と2トップを組み、東がトップ下を務める。中盤は高橋をアンカーに、米本と羽生。センターバックの一角を丸山が担う。圍も3月26日ナビスコ松本戦以来のベンチ入りを果たした。

広島はリーグ戦からメンバーを入れ替え、前節先発の選手はMF丸谷のみ。先発平均年齢は22.91歳。サブにはGK廣永も控え、フレッシュなメンバーで臨んできた。しかしMF工藤、茶島らの展開力や、MF野津田、FW浅野らの得点力を侮ることはできない。それに対して攻守にハードワークをし、闘争心を前面に出した戦いで勝利をめざす一戦だ。

日中は夏を思わせるほどの広島だったが、陽が落ち始め、ひと息つける天候の中、19時4分に東京のキックオフでスタートした。

良い形も作ったが、前線での制度が足りず無得点で後半へ


試合は立ち上がりの1分。中盤でのリスタートから、米本のパスミスを奪われ、広島FW浅野がドリブルでカウンター。ゴール前まで運ばれ、ここではなんとか食い止めたが、中央→左エリアに上がったMF野津田がシュート。権田がキャッチし、危ういピンチをしのぎきる。

両チーム決め手を欠き20分が経過。東京がパスをつなぎ、ボールを支配しつつあるが、最後のところで噛み合わず、シュートの場面はまだ少ない。広島が仕掛けるカウンターも鋭く、試合展開は一進一退の状況が続く。しかし、22分には高橋が縦に送ったフィードを武藤が収められず、広島のカウンターをくらう。左→右に展開され、アーリークロスに飛び込まれたが、合わせ切らせず、ボールは枠外に。続く24分、広島・東京陣内ほぼ中央からのFK。ゴール前に送られたボールはラサッドがクリアするが、セカンドボールから再び放り込まれ、左CKを与える。だが、セットプレーからはシュートを打たせず、しのぎきる。

迎えた29分には左サイドに流れた東。左エリアにはラサッドが走り出し、おとりの動き。その手前からエリア中央・相手DFの裏にパスを通し、抜け出した武藤が決定的なシュート。しかしGKと対面する形でわずかに角度がなく…枠を捉えることはできなかった……。

35分が経過したところで、広島の5バックに対して、東京も良い形を作る場面はあるが精度が足りず。得点には至っていない。反対に中盤でのボール回しを広島に狙われ、勢いよくカウンターを受ける場面もあった。38分には羽生が脇腹を傷め、試合は一時ストップ。一旦ピッチをアウトしたが、大事には至らず、すぐに復帰。しかし、42分に交代を余儀なくされ、羽生に代わり三田がピッチに投入される。

東京はボール支配で勝り、良い形も作ったが、前線での精度が足りず無得点に。広島の鋭いカウンターを受ける場面もあったが、失点には至らず。羽生がアクシデントで交代を余儀なくされたが、勝負は後半へ。

林のゴールで同点に追いつき、首位をキープ!


後半開始から東京は布陣を4-4-2に変更。高橋と米本のダブルボランチ。東が左MF、三田が右の陣形。59分、東京は河野がイン。前線に厚みを増し、最前線にラサッド。トップ下に河野。両サイドを武藤と三田が務め、4-2-3-1に近い形に。65分が経過し、この時間帯は広島陣内で試合を進め、相手の守備ブロックを打開しようと様々なチャレンジをしているが、ネットを揺らすことはできない。

75分にはラサッドに代わって林を投入し前線の活性化を図る。79分、自陣からカウンターを仕掛け、高橋がドリブルで持ち上がるが、前線でパスの出しどころを探したところで奪われ、広島が逆襲。これを食い止めることができず。中央から左に展開され、ここからの鋭いクロスに対して、右エリアにMF清水に滑り込まれ、スライディング合わされて……失点を喫した。

80分が経過し、広島は選手交代を機にリズムを掴み始めた。それに対して東京はボールを前に運ぶシーンが少なくなり、攻めている途中でミスが出て、カウンターから先制を許した…。85分、広島は先制点を挙げたMF清水に代えてDF塩谷を投入してくる。

迎えた後半アディショナルタイム、三田が河野のとのワンツーで右前線に抜け出し、グラウンダーのクロス。これに合わせてニアに滑り込んだ林がGOAL!!自身のナビスコ2得点目で同点に追い付いた!

リズムの良い時間帯に得点につなげられず、ミスから広島のカウンターを受け、先制を許した。それでもアディショナルタイムに、三田→林が起死回生の同点弾をマーク!決勝トーナメント進出は確定しなかったが、勝ち点1を積み上げることに成功。2位以下に勝ち点3差を付けて、首位をキープした。

【選手コメント】
《林》
「ピッチに入ったときから、三田選手にも太田選手にも『ニアに出してくれ』と話していた。得点は得意の形だが、あのようによいボールが来れば、僕でも決められるゴールなんです(苦笑)。ただ、マークを外してゴール前に入っていくために何回も動き直しをしたり、早く入り過ぎないことは意識していた。これまでずっとチームに迷惑をかけていて、自分のことを信じきれなかったし、進んでいる方向がこれでいいのか……と思うこともあった。J1で結果が出せず、悔しかった。けれども…今日も勝ち点1だったが、それに貢献することができ、少しは自信になる。もっとチームに貢献して、周りからも信頼されるようになりたい。そのためにも今日の一試合で終わるのではなく、続けて結果が残せるように頑張りたい」

《森重》
「ピンチは全部、自分たちのミスからだった。なんとなくボールは持てたが、なんとなくプレーをして相手に引っかかって……ということが多く、もっと集中しなければいけなかったし、一つひとつのプレーの精度を高めていかなければいけない。広島は前半からカウンターを狙っていた。その雰囲気を、ピッチの中で何人が感じとっていたかはわからないが、気を引き締めなければいけなかった。自滅して失点して負けるのが、東京の一番の弱いところだと思う。そこは一人ひとりが考え直さなければいけない」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「気温が高い中、攻守が目まぐるしく変化する試合になった。前半は我々の方が多くチャンスを作り出したと思う。後半はスペースが大きくあり、カウンターを仕掛けあう流れから失点してしまった。最後の10分、あまり良い展開ではなかったが、勝利を信じていた。決勝トーナメント突破が確定したわけではないが、大きな勝ち点1だ」

【広島・森保 一監督の会見要旨】
「この試合に勝利するため準備をしてきて、全体的に勝ちに値した内容だったものの、勝ち点3を逃すこととなり残念。ただし、選手たちは勇気をもってアグレッシブにプレーしてくれた。最後まで、勝利への意欲をもって、粘り強く戦ってくれた。引き分けに終わったが、まだ決勝トーナメント進出の可能性は残っているので、次の試合に勝利し、運も味方してくれるようしっかりと戦いたい。平日のナイターにも関わらず、応援しに来てくれたファン・サポーターに勝利を届けることができず、申し訳なく思う。選手たちが最後まで戦い続けることができたのは、ファン・サポーターの声援のおかげだ」