GAME RESULT試合結果
第1節 2015/7/11(土)
観衆 23,793人
天候 晴、弱 気温 26.1度 湿度 71%
主審:佐藤 隆治 副審:村上 孝治/三原 純 四審:秋澤 昌治
J1 2nd 第1節
等々力
2-0
試合終了
前半0-0
後半2-0
川崎フロンターレ | FC東京 | |
---|---|---|
52' エウシーニョ 74' レナト |
得点者 | |
84' エウシーニョ → 田坂 祐介 88' レナト → 小林 悠 90'+1 大久保 嘉人 → 船山 貴之 |
選手交代 |
61' 東 慶悟 → ネイサン バーンズ 66' 羽生 直剛 → 高橋 秀人 75' 石川 直宏 → 中島 翔哉 |
16 | シュート | 6 |
4 | CK | 6 |
22 | FK | 15 |
48' エウシーニョ |
警告 |
73' 吉本 一謙 |
退場 |
GK | 30 | 新井 章太 |
DF | 17 | 武岡 優斗 |
DF | 4 | 井川 祐輔 |
DF | 20 | 車屋 紳太郎 |
MF | 5 | 谷口 彰悟 |
MF | 16 | 大島 僚太 |
MF | 18 | エウシーニョ |
MF | 14 | 中村 憲剛 |
MF | 8 | 小宮山 尊信 |
FW | 10 | レナト |
FW | 13 | 大久保 嘉人 |
GK | 21 | 西部 洋平 |
DF | 3 | 角田 誠 |
MF | 6 | 山本 真希 |
MF | 19 | 森谷 賢太郎 |
MF | 35 | 田坂 祐介 |
FW | 15 | 船山 貴之 |
FW | 11 | 小林 悠 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 38 | 東 慶悟 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
【選手・監督コメント】
2ndステージが開幕、第26回多摩川クラシコを迎えて
2ndステージの開幕戦を迎え、『第26回多摩川クラシコ』として川崎フロンターレと対戦。アウェイに乗り込む。1stステージは過去最高の2位で終えたが、マッシモ監督以下選手たちも「何も成し遂げてはいない」と声を揃える。そこからさらに勝ち点を積み重ね、年間をとおして結果を残すことを目標とし、再び一戦ごとに全力を尽くし、勝利に向かう。
今節は、ケガの明けた米本が5月30日柏戦以来の先発に復帰。梶山をアンカーに、米本と羽生がインサイドハーフを務め、前線は石川と前田の2トップ。トップ下に東を配する4-3-1-2の形で臨む。また、新加入のオーストラリア代表FWネイサン バーンズがサブに控えることになった。
川崎は、1stステージは勝ち点30で5位につける。ドイツ・ドルトムントとの親善試合では0対6で大敗を喫したが、世界基準のプレースピードやプレッシャーに慣れるための得難い経験と捉え、2ndステージへのはずみとしたいはず。なにより、今季の多摩川クラシコで“連敗はできない”という気持ちも強いだろう。
FW大久保、FWレナトを中心に高い攻撃力を誇り、総得点32はリーグ第2位。それに対していかに慌てず、耐えるべき場面を耐え切れるかどうかが焦点にもなる一戦。失点を防ぐためには、集中力を切らさないことはもちろんだが、これまで以上に前線を含めた連係やバランスが求められることになる。攻撃面でもそれぞれの個性を活かし、全員の力を結集させ、川崎に立ち向かう。
夕刻になっても蒸し暑さの残る等々力陸上競技場。試合は18時30分に川崎のキックオフでスタートした。
前線からの守備が機能し、川崎を自由にさせず
キックオフ直後から、両チーム共に気迫のこもった戦いを繰り広げた。2分には川崎MFエウシーニョが強さを発揮し、右前線のFW大久保が縦に仕掛けてクロス。4分には東京がセットプレーの流れからボールをつなぎ、左エリア手前の石川がエリア内へスルーパス。それに合わせて太田が進入したが、ボールは一歩早くGKに。5分には再び川崎がテンポの良いパス回しから、左のMF中村がミドル。低い弾道のシュートを打たれたが、権田が落ち着いて正面でキャッチした。
東京はコンパクトな布陣で前線からプレスをかけ、ボールを奪うと切り替えの早い攻撃を仕掛けた。10分、川崎MF中村のバックパスを奪って反撃。東がファウルを受け、相手陣内やや右寄りからのFKを得る。これを太田が直接狙ったが、右に外れる。12分には森重のパスカットから、中央の東→石川が落とし、リターンを受けた東が相手の裏を突くパスを送る。ここに前田が走り込んだが、わずかにタイミングが合わなかった。13分にも相手のパスミスが前田にわたり、右エリアから対面するDFを切り返してシュートを放ったが、バーを越えてしまった。
互いに激しい守備から、相手にFKのチャンスを与える場面が多くなる中、28分には川崎の素早いリスタートから、FWレナトが中央をドリブル。東京DFは下がらざるを得なくなり、シュートまで持ち込まれたが枠を外れる。33分には東京が左エリア外側・ゴールラインからすぐの位置でFKを獲得。東が鋭いキックをファーに送ったが、前田には合わず……。
時間の経過とともに川崎にボールを支配されることになり、ミドルシュートこそ打たれたが、東京は組織的な守備が機能。相手に決定機は作らせなかった。一方で、セットプレーを含め、攻撃のチャンスは活かしきることができず。スコアレスで前半を終了した。
先制を許して川崎のリズムに。2点差をつけられ…敗戦
後半の立ち上がりもボールが行き来する展開が続いたが、右のDF武岡、左のMF小宮山の両サイドバックの高い位置取りに苦しめられることになる。52分、川崎・中央でのパス回しからFWレナトが左エリアへパス。MF小宮山がゴール前のスペースに送ったパスに対して、フリーになったMFエウシーニョが走り込み、右足のアウトサイドで合わせてシュート。これが右上に決まり……隙を突かれる形で先制を許してしまった。
56分には左前線に抜け出した東が、DFにマークされながらもシュートまで持ち込んだが、相手GKに。続いて太田の左CKから、森重がヘディングを放つがバーを越える。59分には石川が右エリア・相手の裏に抜け出したが、川崎DFに掴まれ、コントロールを失った。61分には東に代えてJリーグ初出場となるネイサン バーンズを投入。勢いをもって反撃に臨もうとした。
だが川崎はテンポアップを図り、スピーディなカウンターを仕掛ける展開に。そのため、65分には羽生に代えて高橋を投入。梶山とダブルボランチを組み、左サイドに米本、右に石川。トップに前田とネイサン バーンズの4-4-2に布陣を変更し、流れを変えようとした。しかしカウンターの応酬となる中、74分には川崎FWレナトが右から中央へドリブル。これを食い止められず、吉本がファウルで抑え、ペナルティアークすぐ右からのFKを与える。このFKをFWレナト自身が柔らかなキックで狙い、ボールは壁の間を抜けるようにして右に吸い込まれ………2点目を失った。
75分には石川に代わって中島が入る。まずは1点を返そうと狙ったが、攻撃の形が作れず、奪われて川崎の精度の高い逆襲を受ける展開に。アディショナルタイムには、ネイサン バーンズのドリブルシュートからCKを獲得。太田のキックのこぼれ球に米本が突っ込んだが、川崎にかわされてカウンターを受ける。最後は川崎DF井川にゴール前まで上がられ、決定的なシュートを打たれる。これは権田がセーブし、3失点こそ免れたが、攻撃ではシュートまで持ち込む場面は少なく無得点でタイムアップ。2点差をつけられ…敗戦を喫した。
【選手コメント】
《ネイサン バーンズ》
「大事な試合だということは認識していた。初めてのJリーグで、川崎のテクニックやスピードに戸惑った部分もあるが、このような難しい試合に出場できたことは良かったとも感じている。連係やコンビネーションプレーのためには時間が必要。もっと練習をして、チームメイトやチームのやり方にも少しずつ慣れ、成長していきたい」
《森重》
「前半は僕たちの狙いどおりに高い位置で奪う守備が機能した。ただし、その流れの中で先制することが必要だった。後半、失点を喫して、その後は川崎のやりたいことをやられた。相手がやりやすい試合展開にしてしまったと思う。チーム全体としても個々にも反省点を修正していかなければいけない」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「先制を許すまでは良い内容だった。高い位置から守備のアタックをすることができ、川崎は後方からのビルドアップに苦労していた。川崎のチャンスはFWレナト選手のシュートだけだったと思う。我々には前田のシュートやCK、セットプレーなどのチャンスがあった。FKにつながるファウルを多く得たことも、プレッシングが機能していたという証だと思う。ただ、そこでフィニッシュの精度が足りなかった。0対1になるまではバランスが取れた試合だったが、その後は間延びする時間帯があり、オープンな展開となり、0対2とされた。終盤はリスクを冒して攻めることになったが、それは必然的なこと。ポジティブな要素を挙げるとすれば、ケガをしていた梶山、米本、羽生らが復帰し、良いパフォーマンスを出してくれたこと。それでも今日は、川崎のクオリティの高さを称賛しなくてはいけないと思う。相手は先制をしてから内容が良くなり、スピードを活かした攻撃を仕掛けられた。
(ネイサン バーンズについて)
スピードのある選手。東は献身的な選手だが、ネイサン バーンズのゴール前でのスピードを活かしたいと思い、投入した。合流して間もないが、FWは常に試合を決めることができる存在。1回のチャンスがゴールにつながることもある。いくつかのシーンで彼の攻撃能力を見ることができた。まだ最高のコンディションとは言い難いが、間違いなくチームの手助けになる選手だと思う」
【川崎・風間 八宏監督の会見要旨】
「2週間空いた中で、しっかりと準備ができた。また、選手たちの意識がより高いものになり、非常に良いゲームをしてくれた。(選手の意識の変化は、ドルトムント戦の効果か?)そう言われることが多いが、我々の選手はもともと意識が高い。ただし、目の前で想像を超えるスピードを見せられたので、良いトレーニングマッチだったと思う。練習の雰囲気も変わったので、それを続けていくことが重要」