GAME RESULT試合結果
第8節 2015/8/22(土)
観衆 19,011人
天候 晴、無 気温 28.8度 湿度 62%
主審:今村 義朗 副審:平間 亮/竹田 和雄 四審:唐紙 学志
J1 2nd 第8節
豊田ス
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
名古屋グランパス | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 | ||
68' 川又 堅碁 → ノヴァコヴィッチ 68' 小屋松 知哉 → レアンドロ ドミンゲス 87' 小川 佳純 → 田中 輝希 |
選手交代 |
72' ネイサン バーンズ → サンダサ 76' 河野 広貴 → 中島 翔哉 |
7 | シュート | 11 |
8 | CK | 3 |
15 | FK | 16 |
82' 磯村 亮太 |
警告 |
57' 高橋 秀人 75' サンダサ |
退場 |
GK | 1 | 楢﨑 正剛 |
DF | 19 | 矢野 貴章 |
DF | 2 | 竹内 彬 |
DF | 4 | 田中 マルクス闘莉王 |
DF | 6 | 本多 勇喜 |
MF | 22 | 小屋松 知哉 |
MF | 13 | 磯村 亮太 |
MF | 20 | 矢田 旭 |
MF | 10 | 小川 佳純 |
FW | 32 | 川又 堅碁 |
FW | 11 | 永井 謙佑 |
GK | 50 | 高木 義成 |
DF | 3 | 牟田 雄祐 |
DF | 5 | 大武 峻 |
MF | 25 | 望月 嶺臣 |
MF | 33 | レアンドロ ドミンゲス |
MF | 35 | 田中 輝希 |
FW | 18 | ノヴァコヴィッチ |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
GK | 41 | 波多野 豪 |
DF | 33 | 奈良 竜樹 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 21 | サンダサ |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
【選手・監督コメント】
チーム一丸となり、総力戦で4連勝をめざす一戦!
2ndステージ半ばとなる第8節を迎え、アウェイの豊田スタジアムで名古屋グランパスと対戦。前節は、米本が自身の今季初得点をマーク。アクシデントにも動じることなく、一丸となって勝利への執着心を発揮し、ネイサン バーンズが決勝点を挙げて3連勝を果たした。この結果、年間勝ち点を48とし、昨季の最終成績と同じ数まで積み上げた。ただし、マッシモ監督は「ポジティブな要素だが、まだシーズンは残っている。今後も、これまでと同様に目の前の一試合を大切に、さらに成長を続けていくことが大事」と冷静に話す。
今節に向けて徳永は回復したものの、森重が警告累積による出場停止に。さらに苦しい状況が続くが、それでもマッシモ監督は「チームとして問題を抱えているが、よいトレーニングが積めている。吉本、奈良らのコンディションもよく、状態を見極めながら、自信をもってピッチに送り出す」と明言。センターバックに関しては「いくつかのオプションがある」と話しつつ、丸山に加え、吉本、奈良らが務める形で準備を重ねていた。
対する名古屋は、1stステージ9位に終わり、上位に食い込めなかったが、2ndステージは得点力を高めることで巻き返しを図り、現在5位。勝ち点は13で東京と並び、ケガで戦線を離れていたFWレアンドロ ドミンゲスが復帰。DF闘莉王がビルドアップに加わり、FW川又、FW永井らを中心にした攻撃には十分な警戒が必要だ。
1stステージの対戦では、東京がほぼ試合の主導権を握り、チャンスも多く作ったが、それを活かしきれず、オウンゴールにより痛恨の敗戦を喫した。チャンスを活かしきることや、隙を作らないことの大事さを痛感し、そのリベンジを果たしたい一戦でもある。
東京は、センターバックに丸山と吉本。奈良もベンチに控え、そのほかは前節と同様のメンバー構成に。また米本はJ1通算150試合出場となる。一方の名古屋は、MFダニルソンは欠場だが、MFレアンドロ ドミンゲスがベンチ入り。FW川又を最前線に。FW永井と、MF小屋松が2シャドー。両サイドにMF小川とDF矢野。ダブルボランチをMF磯村と矢田が務める3-4-2-1の布陣。
東京にとっては総力戦で臨むまさに正念場ともいえるが、勝利のためにはピッチ内での共通意識を高め、一丸となって戦うことが不可欠。強い日が差し、残暑厳しい豊田スタジアムにて東京のキックオフで試合はスタートした。
カウンターからチャンスを作るも、スコアレスで後半へ
試合は序盤の8分。切り替えの早いカウンターから素早く前線に持ち上がり、右を上がった羽生が、ゴール前にグラウンダーのクロス。あわやというチャンスだったが、ネイサン バーンズにはわずかに合わず…。決定機を活かすことができなかった。
20分が経過したところで、名古屋にボール支配を許す形に。素早いパスワークや、裏を突く動きに押し込まれる場面あるが、粘り強く守り、東京も切り替え早く攻撃に転じる。25分には、丸山が自ら持ち上がり、相手のプレスをかわして左に展開。河野のクロスに対して、前田が左エリア・ニアに走り込み、ゴールに向き直ってシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。
続く27分、相手の細かいパスに対して、粘り強く守り、自陣ゴール前で奪い、カウンターを仕掛ける。右を上がった河野が中央の前田につなぐが、ここでファウルを受け、FKに。相手陣内ゴール前約30mの位置でのFK。丸山が強烈なシュートを狙うが、壁に当たり、ボールは後ろのエリアにこぼれる。だが、最後は名古屋GKに抑えれた。
続く31分、自陣で左サイドからのパスを吉本がコントロールできず、名古屋・前線のFW永井に奪われ、そのままシュートを打たれたが、GK榎本が片足でスーパーセーブし、難を逃れる。その後、名古屋の早いパス回しの前に、少しバタつく展開に。榎本の好セーブもあり、失点は許さなかったが、リズムを立て直したいところだった。
しかし、その後もリズムを作れず、相手の素早いパス回しと、裏を狙う動きに苦しめられた。一方でカウンターから作ったチャンスは活かしきることはできず。スコアレスで後半へ。
最後まで攻めたが、決め手を欠き…スコアレスで終了
後半に入り、56分。左サイドからのパスを、左エリア手前の前田がワンタッチで落とし、受けた河野がドリブルで相手をかわして、抜け出したバーンズに巧みなスルーパス。バーンズはシュートを狙ったが……角度がなくGK正面に。続く57分には、攻める途中で名古屋に奪われ、MF小川→FW永井がカウンター。高橋が追いかけたが、ドリブルで前線まで運ばれ、吉本の前からシュートを打たれたが、右上に外れた。60分が経過し、後半は東京もボールを支配し、攻めの形を作る。展開は一進一退に。
61分には中盤の米本が、左前線の前田に長いパス。前田が中に送り、カウンターから形を作ったが……バーンズは足元でコントロールできなかった……。その後、63分のCKのチャンス。河野の左CKにファーの吉本が飛び込むが、わずかに打ちきれず…。
68分、名古屋はここでMFレアンドロ ドミンゲスとFWノヴァコヴィッチを投入。その後、CKの流れから、MF小川が左クロス。エリアのDF闘莉王にヘディングを打たれるが、東京DFがクリア!
続く72分、東京はネイサン バーンズに代わってサンダサを投入。さらに76分には河野に代えて中島が入る。77分、名古屋・FW永井の右クロスは丸山が抑えるが、ラインをアウトし、右CKに。続いて左CKを与え、名古屋MFレアンドロ ドミンゲスのキックから、DF闘莉王にどんぴしゃのヘッドを打たれたが……枠を外れ、ピンチを免れた。80分が経過し、互いに1点を追って、徐々にラインが間延び。カウンターを仕掛け合う展開に。慌てることなく、集中すべき時間帯が続いていた。
さらに82分には相手陣内で仕掛けた中島が奪われ、名古屋MF矢田が一気にカウンター。FW永井にエリアに抜け出され、決定的な形でラストパスをゴール前に折り返されたが、わずかにFWノヴァコヴィッチには合わず。シュート性のボールも、ゴール右に外れ……事なきを得る。
迎えたアディショナルタイム。前線で素早く切り替え、高橋→中島がエリアにドリブルで切り込む。相手DF闘莉王に倒されたが、わずかにエリア直前のペナルティアーク右でFKを得る。そのFKを松田がおとりとなって先に走りこみ、右に立った丸山が直接狙ったが、シュートは壁に阻まれる。互いに最後まで攻め合い、終盤はカウンターの応酬に。その中でも耐えしのぎ、失点は許さなかったが、チャンスは活かしきれず。試合はスコアレスドローに終わった。
【選手コメント】
《榎本》
「アウェイで勝ち点1獲得は最低限の仕事だと思う。勝ちにこだわってやってきて、チャンスもあって、狙っていたこともできていたので、やはり悔しい部分もある。その気持ちを次につなげたい。満足はしていないが、今のケガ人が多い状況ながらもチームの力をしっかりと発揮することができた。この状況で負けてしまうと、良くない印象を持たれてしまうので、引き分けという結果は、チームが成熟してきている証ではないかと思う。ただ、勝ち切る力は若干足りなかったのかなと思う。そこはこの先続くリーグ戦の中で、高めていきたい。
(永井選手との1対1の場面では何を考えていたのか?)
スピードに乗ってドリブルする永井選手が見えていたので、まずは抜かれないことを意識した。あとは、近づいて反応することを考えていた。難しいコースに打たれればしょうがないと、開き直った気持ちでいて、幸い足下に飛んできたので、しっかりと反応した」
《米本》
「前が点を取れなくても、後ろがしっかりと無失点で締めたという点は今シーズン積み重ねてきたことが表れたと思う。
でもこういう試合で1-0で勝たないといけないので、次の試合までの1週間、しっかりと準備したい。
(果敢にシュートを狙っていたが?)
中盤とDFラインの間で前を向くことができていたので、コーチからも狙ってけと言われていた。シュートの可能性もあると、相手はより守りづらくなると思うし、得点に絡むことは自分の課題なので、そういうプレーを続けていきたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「良いゲームだったと思う。試合序盤の時間帯から、クロスやスルーパスでチャンスを作り、ラスト30mの位置で決定機も作った。後半も同様にチャンスがあった。名古屋にボールを握られた時間帯はあったが、彼らはそこから解決策をみつけるのに苦労をしていたとも思う。一度、吉本の危険なプレーがあったが、私たちからプレゼントしたのはそのときだけ。名古屋は良い状態で、上向きでもあるチーム。それに対して我々はこれだけ問題を抱えながら、よく戦った。その意味で満足できる。FKを含めて90分間、勝利するためのトライをし、最後の最後まで諦めない姿勢を貫いた。ビルドアップの点でもボールを回せた。足りなかったのはゴールだけ。正直に言って、良い内容のゲームだったと思っている」
【名古屋・西野 朗監督の会見要旨】
「FC東京は主力を欠くこともあり、こちらのさまざまなスカウティング通りには臨んで来ないだろうと思っていた。ただ、その中で相手のDFラインにプレッシャーをかけてスムーズに機能させないことを狙った。2シャドーを含めて、東京の最終ラインの4人に圧力をかけ、中盤のスペースと時間を確保したいという狙いもあった。そういった時間を作ることはできたと思う。ボランチのラインである程度ボールをコントロールしながら、組み立てができる時間もあった。ただ、相手のDFラインと3ボランチの両サイドに対して、もう少しサイドチェンジを有効に使えれば、さらにチャンスも膨らんだかと思う。しかし、決定機もあったが、ボックスでの攻略はなかなかできなかった。中盤でボールをコントロールしながらも、前線と中盤の連動性や連係はまだまだ足りないという印象。押し込んでいる中でも簡単にボールをロストしてカウンターを受けた。そのカウンターも警戒はしていたが、前半から何本か受けることになった。攻め切れなかった。90分を通して攻めあぐねたという感じはする」