GAME RESULT試合結果
第11節 2016/5/08(日)
観衆 13,029人
天候 晴、弱 気温 20.9度 湿度 68%
主審:東城 穣 副審:今岡 洋二/木川田 博信 四審:秋澤 昌治
J1 1st 第11節
BMWス
0-1
試合終了
前半0-1
後半0-0
湘南ベルマーレ | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 |
20' 河野 広貴 |
|
46' 端戸 仁 → 石川 俊輝 67' 長谷川 アーリアジャスール → 大竹 洋平 76' 山田 直輝 → 藤田 祥史 |
選手交代 |
59' 河野 広貴 → 橋本 拳人 74' 田邉 草民 → 羽生 直剛 90'+2 阿部 拓馬 → 水沼 宏太 |
1 | シュート | 6 |
2 | CK | 7 |
26 | FK | 22 |
40' 菊池 大介 55' 大槻 周平 |
警告 |
61' 米本 拓司 |
退場 |
GK | 1 | 村山 智彦 |
DF | 20 | 坪井 慶介 |
DF | 4 | アンドレ バイア |
DF | 6 | 三竿 雄斗 |
MF | 24 | 奈良輪 雄太 |
MF | 15 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 10 | 菊池 大介 |
MF | 8 | 山田 直輝 |
FW | 17 | 端戸 仁 |
FW | 19 | 大槻 周平 |
FW | 23 | 高山 薫 |
GK | 25 | タンドウ ベラピ |
DF | 30 | 島村 毅 |
MF | 14 | 藤田 征也 |
MF | 16 | 石川 俊輝 |
MF | 28 | 神谷 優太 |
FW | 7 | 大竹 洋平 |
FW | 11 | 藤田 祥史 |
GK | 47 | 秋元 陽太 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 25 | 小川 諒也 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 44 | 阿部 拓馬 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
MF | 48 | 水沼 宏太 |
FW | 9 | 平山 相太 |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
【選手・監督コメント】
ACLの勝利もはずみとし、リーグ戦の苦境を乗り越えたい
J1第10節広島戦はACLの日程の影響を受け、6月15日(水)に開催。そのため、先に第11節湘南ベルマーレとの対戦を迎える。
4日に行われたACLビン・ズオン戦は、酷暑の中、タフなゲームとなったが、前田が2得点をマーク。公式戦6試合ぶりの勝利を掴み、ACLラウンド16への進出を果たした。リーグ戦では4試合未勝利の苦境を抜け出せてはいないが、そのチーム一丸となる姿勢をベースとして浮上のきっかけを掴み、今節に向かう。
今節は、ビン・ズオン戦に続いて中盤に高橋を起用。自身にとってリーグ初先発となった。また、メンバー表の上では4-4-2だが、高橋をアンカーとして中央に、米本と田邉がその脇に。両サイドには河野と阿部。トップに前田を配する4-1-4-1の布陣で臨む。
湘南も前節とは多少メンバーを入れ替え、MF長谷川、MF山田をスタメンに起用。MF菊池とMF長谷川のダブルボランチ。MF奈良輪とMF山田が両ワイド。FW大槻を最前線に、シャドーをFW端戸とFW高山が務める布陣でスタート。
リーグ2連勝を果たして勢いのある湘南に対して、東京のコンディションを考えれば90分をとおしてプレスをかけ続け、主導権を握り続けることはできないかもしれない。そのため、流れを見極め、要所で上回ることで勝利をめざす一戦。
時折日が差すものの雲に覆われ、夕刻になるにつれて風の冷たさも感じられる中、16時4分に東京のキックオフでスタートした。
湘南のプレスをかわして攻めに出て、河野が先制点をもぎ取る!
序盤から攻守にアグレッシブな姿勢を打ち出して戦った。積極的にプレスをかけてボールを奪うと、さらに湘南のプレスをかわしてボールを前に運び、セットプレーの機会も多く得た。
3分:前線へのフィードで相手を押し下げ、阿部と競り合った湘南DFのクリアに米本が詰めゴールを狙うが、左に外れる。
9分:湘南に右CKを与え、これをMF山田がショートでつながれ、MF奈良輪がクロス。ニアにMF長谷川に飛び込まれたが、ボールには触れず、ゴール前に抜けて東京がクリアする。
17分:田邉がゴールを狙い、右CKを獲得。このCKからフィニッシュには持ち込めなかったが、さらにセカンドボールを繋いで、河野が右クロスを入れる。これに合わせてゴール正面の阿部がドンピシャのヘッドを放ったが、GKのセーブに阻まれた…。FKやCKのチャンスを活かしきることはできなかったが、サイドを中心に攻め込んだ。
20分:テンポよくパスを繋いて、やや中央寄りを上がった小川が、左前線の田邉に縦パスを送る。田邉は左足で速いクロスを送り、ニアに詰めていた河野がヘッドでゴール!良い連係を見せ、流れの中で先制点を奪った。1-0。
27分:森重の短いクリアが東京陣内の湘南FW高山のもとにこぼれ、右エリアで仕掛けられる。サイドを攻め上がったMF奈良輪に繋がれ、クロスからCKを与えたが、右CKは秋元がパンチングでクリア。
反撃に臨む湘南にボールを持たれる場面もあったが、リードした東京は慌てずに守り、シュートまでは持ち込ませなかった。
37分:米本が前に運び、右前線に徳永を走らせるスルーパス。追いついた徳永はクロスを入れ、エリアの河野が合わせようとしたが打ち切れず。さらに田邉がフォローし、今度は左サイドから攻め込んだが、シュートを放つことはできなかった。
追加点を奪うことはできなかったが、切り替えの早さを保ち積極的なチャレンジする展開が続き、1点リードのまま前半を終了した。
気持ちを込めて戦い抜き、公式戦2連勝を果たす
後半から湘南はMF石川がボランチ中央に入る。MF菊池と長谷川が一列前に上がり、前線は中央FW大槻、右にMF山田、左に高山という布陣に変更し、反撃に臨んできた。
53分:湘南・左サイドバック三竿のアーリークロスから、ゴール前にFW大槻に飛び込まれる。丸山がしっかりと寄せヘディングを打ち切らせなかったが、その後も湘南の左サイドから攻め込まれる状況が続いた。
59分:河野に代えて橋本を中盤に投入。田邉が右サイドに回る形で対応しようとした。
62分:湘南・MF長谷川とFW大槻のワンツーから、FW高山が左エリアに。さらにMF山田にエリア中央に突っ込まれたが、東京DFが寄せてシュートは打たせず。こぼれ球から、エリアすぐ手前のMF長谷川にゴールを狙われたが、これもブロックする。
徐々に勢いに乗る湘南だったが、東京も守備の綻びは見せず。結果的に湘南にはこのシュート1本しか打たせなかった。反対に攻撃ではチャンスまで結び付けられる場面は少なくなったが、慌てずに戦い、相手の隙を突こうとした。
74分:田邉に代えて羽生を投入。橋本が前線へ回り、前への推進力を高める。その直後、左CKの流れから、再び小川の左クロスがブロックされ、こぼれたボールに丸山が反応。左エリア手前に突っ込み、シュートを放ったが、枠外に。
79分:橋本が相手DFをかわして右前線に突進し、速いクロスを送る。左エリアで相手にマークされていた前田がDFから離れるようにしてヘディングを放ったが、ボールは湘南GKに。
終盤は互いにボールが落ち着かず、攻守の入れ替わりが激しくなった。湘南は、サイド→中央のワンツーから三人目の動きを活かす形を仕掛けてくるが、東京はゴール前をしっかりと固め、シュートに持ち込ませない。攻守の切り替えで上回ると共に、ピッチ内で羽生や高橋、森重らが声を出し、指示をする姿も頻繁に見受けられ、戦う姿勢を前面に表わして戦い抜き、タイムアップ。
一体となって「1-0のスコア」を頭に入れた試合運びを見せ、リーグ戦では3月11日神戸戦以来の無失点で勝利し、公式戦2連勝を果たした。
【選手コメント】
《河野》
「ゴールは、田邉選手から良いボールが来た。当初は、その前のプレーでクロスが上がってくるかと思っていたので、自分はゴール前に入り過ぎたような気がしていた。ただ田邉選手のクロスが速かったので、上手く当てることができた。システムに関係なく、一人ひとりがしっかりと走り、ハードワークできたことが勝利に繋がったと思う。全員が最後までしっかりと闘っていた」
《丸山》
「湘南との対戦だったが個人的な想いよりも、なにがなんでもチームとして勝つことが大事だと考えていた。良いプレーをしようとするより、泥臭く、勝負にこだわろうとした。センターバックとしては、特に前とサイドの距離を意識していたが、誰かがボールにチャレンジをすれば誰かがカバーに入るということが90分を通してできたと思う。このディフェンスを継続していきたい」
【城福 浩監督の会見要旨】
「絶対に負けられないという重圧のかかるゲームだったからこそ、我々が一番大事にすべきものが何かを確認して試合に入った。タイトなコンディションの中、選手たちは良くやりきった。内容に関しては、より高みを目指していかなければならないが、負けられない戦いが続く。ファン・サポーターの期待に応えるためにも勝点を重ねていきたい。
(システムを変えて臨んだが、理想のサッカーと勝点を取るサッカーの違いは?)
システムによって、攻撃的か守備的かという判断はできないが、今日は中盤を厚くしたかった。そのため前線の人数を1つ削ることになったが、それをカバーするために両サイドバックが積極的なポジションをとるようにした。前半はそれができた。システムがどうというよりも、今日見せた守備の意識をシーズンを通して高めていきたい。2~3か月で理想のサッカーが完成するわけではなく、年間を通して近づいていくものだと思う。ACLビン・ズオン戦と今節で掴んだ手応えを継続して、次の負けられない試合に向けて準備をしていきたい」
【湘南・曺 貴裁監督の会見要旨】
「GW3連戦を3連勝で飾りたかったが、今日は勝点1も取れず残念。試合序盤は、我々の守備のスイッチの入れ方があいまいになり、そこを突かれて失点した。その後、1点差のままで推移したが、東京には直前のACLを戦ったメンバーもいたので、後半終盤にゴールを奪えればと考えていた。だが取り返す力がなかった。前節から多少メンバーを代えて、現在のチームの最大値を出そうと思って臨んだが、うまくいった部分と、そうでなかった部分の両面が出た。リーグ戦11試合を戦ってきて、選手たちはいろいろな経験をしている。その中で手応えと課題の両方を感じている。手応えだけを感じて戦えるほど甘い世界ではないし、課題を直すためだけにリーグを戦うのはもったいない。今日の敗戦をポジティブに捉える…という表現が正しいかは分からないが、勝ち負けと同時に自分たちに足りないものの質を高めていきたい。今日の反省を、次の福岡戦に活かすことができればと思う」