GAME RESULT試合結果
第12節 2016/5/13(金)
観衆 13,046人
天候 晴、弱 気温 20.6度 湿度 70%
主審:木村 博之 副審:岡野 宇広/小椋 剛 四審:福岡 靖人
J1 1st 第12節
味スタ
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
FC東京 | サガン鳥栖 | |
---|---|---|
得点者 | ||
68' 河野 広貴 → 水沼 宏太 71' 田邉 草民 → 橋本 拳人 75' 前田 遼一 → 平山 相太 |
選手交代 |
55' 鎌田 大地 → 白 星東 65' 岡田 翔平 → 富山 貴光 90'+1 富山 貴光 → 菊地 直哉 |
8 | シュート | 2 |
5 | CK | 4 |
16 | FK | 23 |
17' 河野 広貴 54' 森重 真人 |
警告 | |
退場 |
GK | 47 | 秋元 陽太 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 25 | 小川 諒也 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 44 | 阿部 拓馬 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 48 | 水沼 宏太 |
FW | 9 | 平山 相太 |
GK | 33 | 林 彰洋 |
DF | 8 | 藤田 優人 |
DF | 5 | キム ミンヒョク |
DF | 29 | 谷口 博之 |
DF | 23 | 吉田 豊 |
MF | 16 | 崔 誠根 |
MF | 14 | 高橋 義希 |
MF | 10 | 金 民友 |
MF | 24 | 鎌田 大地 |
FW | 39 | 岡田 翔平 |
FW | 11 | 豊田 陽平 |
GK | 1 | 赤星 拓 |
DF | 2 | 三丸 拡 |
DF | 36 | 菊地 直哉 |
MF | 6 | 岡本 知剛 |
MF | 9 | 白 星東 |
FW | 18 | 富山 貴光 |
FW | 22 | 池田 圭 |
【選手・監督コメント】
壁を乗り越えたい鳥栖との対戦
ACLラウンド16を控え、他のカードに先駆けて金曜開催として迎えたJ1第12節。サガン鳥栖をホームにて迎え撃つ。
前節湘南戦は、河野の挙げたゴールを守りきり、公式戦2連勝を果たした。この勢いを継続して、リーグ戦での連勝に繋げたい一戦だ。
鳥栖は現在、10試合を終えて勝点8で16位。今季よりマッシモ フィッカデンティを指揮官に迎えたが、ここまで連勝はなく、彼らにとっても今節は「負けられない試合」になるはずだ。過去2シーズンに渡って、東京は鳥栖には一度も敗れていないが、昨季最終節では引き分けに終わり、チャンピオンシップへの出場を阻まれただけに乗り越えなければいけない壁でもある。勝負に対する姿勢や粘り強さでも鳥栖を上回り、一丸となって勝点3の奪取をめざす。
東京は前節と同様の先発メンバー、4-1-4-1のシステムで臨む。鳥栖は、ケガから復帰したMF鎌田が先発に。トップ下を務め、FW豊田とFW岡田の2トップ。中盤はMF高橋をアンカーに、サイドにMF崔と金の4-3-1-2でスタート。
日中からよく晴れ、5月らしい天候の中、試合は19時4分に東京のキックオフでスタートした。
共に手堅い試合運び、前半終盤にビッグチャンスを作る
1分:開始直後は、鳥栖に勢いよく攻め込まれた。鳥栖の右サイドで起点を作られ、エリア外のMF鎌田に前を向かれて、グラウンダーのクロスをゴール前に送られる。これに合わせてFW豊田に突っ込まれたが、直前で徳永がスライディング、CKに逃れた。MF金が蹴った右CKから、ニアのDF谷口にヘッドで合わされたが、ボールは浮いて秋元がキャッチ。フィニッシュに持ち込まれたが、結果的に前半の鳥栖のシュートはこの1本のみ。
5分:東京も落ち着いた試合運びからチャンスをうかがい、左エリアでパスを受けた前田がゴールを狙う。だがバーを越えると、その後は互いにコンパクトな布陣でプレスを掛け合い、相手を自由にさせない展開が続いた。
12分:田邉、河野が右サイドから仕掛け、中央へのパスを前田がスルー。その後ろから米本がエリアに進入したが、鳥栖DFのブロックに阻まれる。こぼれ球に河野が詰めたが、そこから右への展開も鳥栖に抑えられた。
22分:左寄りの米本がサイドチェンジ。エリア外まで上がった徳永が受け、ダイレクトクロスから右CKを獲得。しかしフィニッシュには持ち込めない。
28分:鳥栖に右サイドからのFKを与え、MF金の鋭いキックに合わせ、大外からフリーになったDFキム ミンヒョクに飛び出される。ヒヤリとさせられた場面だが、タイミングが合わず、シュートには至らなかった。
それでも鳥栖のロングボールに対しては落ち着いて対応。東京は徐々にボールを支配してサイドで起点を作り、鳥栖を押し込んだ。
44分:右から徳永が上がり、中央の田邉、米本を経由して小川が高い位置に。そこから中央へのパスはカットされたが、こぼれ球を拾って中央のスペースに。走り込んだ高橋が強烈なミドルシュートを狙ったが、バーを直撃…。続いてセカンドボールを徳永、田邉が繋いで、左エリア手前の前田がエリアの河野に縦パス。中央でクリアしようとした相手DFに阿部がプレスをかけ、ボールを奪って至近距離からシュートしたが、今度もバーに阻まれる…。なおも東京がこぼれ球を繋ぎ、前田の左クロスから、右エリアでフリーになった徳永が低い体勢でコースを突いたヘッドを放ったが…鳥栖GKの好セーブに阻まれた。
前半終盤に立て続けにビッグチャンスを作ったが、ゴールを割ることはできず、互いにスコアレスのまま後半へと折り返した。
鳥栖を自由にさせなかったが、チャンスを活かせず無得点
前半終盤の勢いを後半にも繋げ、立ち上がりにチャンスを作った。
47分:ドリブル突破を図った河野がファウルを受け、右エリア角からのFKを獲得。これを小川が直接狙い、枠を捉えた強烈なシュートは、鳥栖GKの手から後ろにこぼれたが…ゴール前で東京のファウルがあり、鳥栖のFKに。
57分:田邉の縦パスを、左エリア角すぐ手前で受けた阿部。反転して一歩内側に持ち込み、強烈なミドルシュートを放ったが、わずかに枠を越えた。
67分:鳥栖・東京陣内中央からのFKを与え、MF金に低い弾道の強烈なキックで狙われる。鳥栖の後半唯一のシュートを放たれたが、壁を抜けたボールは秋元が落ち着いてキャッチ。
鳥栖にボールを持たれても、ゴール前への進入は許さず。東京は切り替えの早さを保ってゴール前に攻め込んだ。だが決定的なチャンスには繋げられず。
68分:河野に代えて水沼を、続いて田邉に代えて橋本を投入。
75分:前田に代わり平山が入る。先に3枚の選手交代枠を使いきり、状況を打開しようとした。
83分:米本→オーバーラップした小川がクロス。これはクリアされたが、こぼれ球を相手がクリアミスし、左CKを得る。この左CKから、森重がヘディングを放とうとしたが打ち切れず。ファーに流れたボールを平山が追いかけ、右クロス。両サイドから放り込んだが、いずれも鳥栖にクリアされる。
終盤は前線で平山がボールを収め、そこからサイドを変えてクロスを入れる展開が続いた。
88分:米本の浮き球のパスに合わせて、水沼が右エリアに走り込み、ゴールライン際からシュートを狙ったが、GKに阻まれる。
迎えたアディショナルタイムには、小川のサイドチェンジから、徳永が縦に送り、前線に走った水沼がクロス。これに合わせてニアの橋本がダイビングヘッドを放ったが…至近距離のシュートはGKに抑えられ、タイムアップ。
手堅い試合運びを見せながらもビッグチャンスを作ったが、それを活かしきることはできず。スコアレスで終えることとなった。
【選手コメント】
《高橋》
「チームが苦しい状況で、今はまずは失点をゼロに抑えながら勝つことを目指している。結果的に得点できず、残念に思う。今日は攻撃の形として、鳥栖の守備の幅を広げるためにサイドを起点にした。ミドルシュートについては、相手がサイドをケアしてきたら中央を使うことを意識し、さらにミドルレンジから狙うことで脅威を与えられるとも考えていた。そこで決められたなかったことが反省点。後半も良い形はあったが、あの前半終盤の3本のうち、1本でも決められていれば…という後悔と反省が残る」
《水沼》
「互いにスペースを消し合い、堅い試合になることは予想していた。そのとおりの結果になった。出場にあたっては、スコアレスの状況だったので点を取るためにピッチに立った。自分を含めて決めるべきチャンスはあった。そこで決めていれば…という後悔が残るし、十分に勝てる試合だったとも思う。今日は試合後、鳥栖のサポーターにも声援を送ってもらって、改めて東京で結果を出したいと思った。もっと練習から頑張って、自分は自分の特徴を出して戦わなければと思った」
【城福 浩監督の会見要旨】
「現在の状況を考えると、どうしても勝ちたい試合だった。勝点3を獲ることができず、悔しい想いでいっぱい。ただ、このようなゲームで、相手に数少ないチャンスを決められて敗戦という展開は避けることができた。焦れる状況でも、しっかりと守ることができた。ただし、相手のシュートを2本に抑えてそれで良しとは言えない。後半押し込んだ時間帯には、サイドを高く上げて、中央の人数を増やす形を作り、ゴール手前までは持ち込むことができたと思う。だが、フィニッシュの部分は全員の意思疎通と精度を上げなければいけない。相手がどのチームであれ、これは解決していかなければいけない課題。途中出場したフレッシュな選手が、その質を押し上げるようなチームにならなければいけないと思う。今日もファン・サポーターの応援を見て、彼らの期待に応えたいと感じた。選手たちと共に、次の試合で勝点3を取れるよう、進歩していきたい」
【鳥栖・マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「互いにスペースを潰し合う拮抗した試合になった。前半の最後、東京・高橋選手のシュートがクロスバーに当たり、連続して攻め込まれたシーンでは、エリア内でドリブルをしてしまうミスもあり、少し集中力を欠いた。だが、そのシーン以外では、互いに決定機はなかったように思う。ただし、何もなかったという訳ではなく、スペースを潰し合った試合だった。東京には昨季共に戦った選手たちが多く、ほとんど自分が知っているチームであり、その堅守を崩すことがどれだけ難しいかはわかっていた。試合前から選手たちには、最後まで気持ちを切らさずに戦うようにと伝えていた。得点はなかったが、互いに気持ちのこもったプレーが見られた試合だったと思う」