GAME RESULT試合結果

第8節 2016/8/13(土)
観衆 13,419人 
天候 晴、弱 気温 28.0度 湿度 83% 
主審:今村 義朗 副審:竹田 和雄/間島 宗一 四審:村井 良輔

J1 2nd 第8節

ノエスタ

HOME

ヴィッセル神戸

4-1

試合終了

前半0-1

後半4-0

AWAY

FC東京

ヴィッセル神戸 FC東京
56' 渡邉 千真
64' ニウトン
65' レアンドロ
74' ペドロ ジュニオール
得点者 40' 前田 遼一
46' 田中 英雄 → 中坂 勇哉
82' 渡邉 千真 → 石津 大介
90' 北本 久仁衛 → 高橋 祥平
選手交代 61' 東 慶悟 → ユ インス
67' 河野 広貴 → 平山 相太
72' 前田 遼一 → 羽生 直剛
11 シュート 7
6 CK 3
13 FK 22
53' 伊野波 雅彦
警告
退場
ヴィッセル神戸先発
GK 18 キム スンギュ
DF 6 高橋 峻希
DF 4 北本 久仁衛
DF 39 伊野波 雅彦
DF 44 橋本 和
MF 24 三原 雅俊
MF 10 ニウトン
MF 17 田中 英雄
MF 19 渡邉 千真
FW 7 ペドロ ジュニオール
FW 11 レアンドロ
ヴィッセル神戸控え
GK 30 徳重 健太
DF 2 田中 雄大
DF 8 高橋 祥平
MF 14 藤田 直之
MF 15 小林 成豪
MF 31 中坂 勇哉
FW 9 石津 大介
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 25 小川 諒也
MF 27 田邉 草民
MF 34 野澤 英之
MF 17 河野 広貴
MF 38 東 慶悟
MF 11 ムリキ
FW 20 前田 遼一
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 29 吉本 一謙
MF 22 羽生 直剛
MF 32 ユ インス
MF 48 水沼 宏太
FW 9 平山 相太
FW 16 ネイサン バーンズ

【選手・監督コメント】

湿度の高い環境の中、アウェイで3連勝をめざす


2ndステージ第8節を迎え、アウェイでヴィッセル神戸との対戦。
前節磐田戦は、ムリキがチームの『J1ホーム通算400得点』を記録したほか、J1初出場のユ インスが決勝点を決め、逆転で連勝を果たした。ホームでの劇的な勝利に、スタンドも最高の雰囲気となったが、この勢いを継続させ、アウェイで勝利に繋げられるかが今節の焦点となる。

篠田監督は、「選手たちの頑張りで連勝することができたが、彼らには『勝利は過去のこと。もう忘れてくれ』と伝えた。神戸戦の90分間をいかに戦うかがもっとも大事。そこに集中して、再び全力を尽くし、さらに躍動感のあるプレー、アグレッシブな姿勢を見せたい」と話す。

今節は高橋が出場停止に。ボランチのポジションに欠場が相次ぎ、前節途中交代出場の野澤と田邉が起用された。
またサブにはネイサン バーンズが入り、ベンチに控える。

対する神戸の2ndステージは、3勝1分3敗で8位。1stステージの12位から順位は上げているものの、ここ数試合は黒星と白星が交互に続いている。また、直近の3試合で1得点と、攻撃陣もやや精彩を欠き、波に乗り切れていないといえるだろう。しかし、前節途中から、4-3-3のシステムに変更。
0対1で敗れたものの、中盤のMF田中、三原らの推進力、サイドバックのDF高橋、橋本の攻撃力を活かした形には手応えを得ているようだ。今節は出場停止明けのFWペドロ ジュニオールとレアンドロ、そして左サイドMFで出場の渡邉の攻撃力に警戒したい。

湿度83%と蒸し暑い中のノエビアスタジアム神戸にて19時5分に神戸のキックオフで試合はスタートした。

前田のJ1通算150ゴールで先制し、前半を折り返す


4分:センターサークル内でFKを獲得した東京は、田邉が大きく左サイドに展開。ムリキがDFライン裏にトラップするも、相手GKキム スンギュが飛び出してキャッチ。
6分:丸山のスルーパスに合わせてムリキが左サイド裏に抜け出す。ムリキのクロスは一度相手DFに弾かれたが、2本目はエリア内に走り込むフリーの河野に。しかしボレーシュートはミートしきれず、ゴールには繋がらなかった。

互いに球際で激しく競り合い、中盤での攻防が続く。
13分:左サイドをムリキ→東→小川で攻略。最後は小川がエリア手前の河野にグラウンダーのクロスを送るが、わずかに合わず。

19分:東京はゴール正面約20メートルの位置でFKを獲得。キッカー丸山の左足から放たれたシュートは、相手GKキム スンギュにはじき出され、東京の右CKに。
21分:左サイドのムリキが単独でドリブル突破。これは相手GKキム スンギュが飛び出されクリアされる。
25分:左サイドからムリキ→東と内側に展開。東は前田とのワンツーでDFライン裏に抜け出し、エリア左に進入。シュートを放つも、相手GKキム スンギュに防がれる。

35分:ムリキから右サイドを駆け上がる東にパスが通る。東はダイレクトでエリア内に走り込むムリキに折り返す。パスを受けたムリキは、エリア内で後ろから倒されるも、PKの判定とはならず。
38分:DFラインを高く保ち、神戸の攻め込む隙を与えず。前線からも激しくプレスを掛け続ける。
40分:左サイドをムリキと野澤のワンツーで突破。ムリキはラインギリギリからクロスを送り、ファーサイドでフリーの前田が冷静にゴールで1-0。前田のJ1通算150ゴールで、東京が先制点を挙げる。
42分:神戸に右サイドから攻め込まれクロスを中央へ送られる。頭で合わせた相手FWレアンドロのシュートは、わずかにゴール上に外れ、事なきを得る。

前田のJ1通算150ゴールで先制した東京が1点をリードして折り返す。

後半に立て続けに失点を許し、結果1-4で敗戦


神戸はハーフタイムに、MF田中英に代わりMF中坂が入る。後半は東京のキックオフでスタート。

48分:神戸・後半から出場のMF中坂にドリブル突破でエリア内に進入され、シュートを放たれるも、徳永がブロック。
50分:自陣からカウンターを仕掛ける東京。ムリキがドリブルで左から中央に持ち上がり、エリア手前で左の東にパス。東はエリア手前に走り込む田邉へのマイナスのパスを選択するが、パスは繋がらず。
56分:神戸・右クロスをエリア内でキープしたFWペドロ ジュニオールから、FWレアンドロ右サイドのMF渡邉とパス。その渡邉にエリア外ゴール正面から正確なシュートをはなたれゴールを許し、1-1の同点に。

61分:東京は1枚目の交代。東に代わり、前節決勝ゴールをあげたユ インスを投入。
62分:神戸はシステムを4-1-4-1から4-4-2に変更。打開を図る。
64分:神戸・左サイドのDF橋本のクロスでチャンスメイクされ、ゴール前のMFニウトンに頭で詰められゴールを許し1-2。
65分:左サイドに流れたFWペドロ ジュニオールがゴール前のFWレアンドロにクロス。これを頭で決められ失点を許して…1-3。
67分:東京は2枚目の交代。河野に代わり、平山を投入。

72分:東京は最後の交代。前田に代わり羽生が入る。
74分:神戸に中盤のこぼれ球を奪われ、それに反応したFWペドロ ジュニオールが森重を振り切りドリブル突破。GK秋元もかわされゴールを献上し、1-4。
75分:東京は右サイドに羽生、左サイドにムリキ。前線に平山とユ インスを配置。
76分:平山がエリア外からゴール左下隅を狙ってシュート。しかし、相手GKキム スンギュにセーブされる。

前田のJ1通算150ゴールで先制したものの、立て続けに失点を許し、1-4で敗れる。

【選手コメント】
《前田》
「決めた瞬間は先制点だったので、嬉しかったですけれど、こういう結果になってしまい、今は悔しさしかない」
Q=ゴールシーンを振り返って。
「ムリキのボールが速くて、相手が全然追いついてなかったので、合わせれば入ると思っていた。ニアサイドは人がいたので、ファーサイドに流れてボールが出てくるのを待っていた」
Q=今日150ゴールを決めるまでに、少し決めきれない時期があったが?
「フォワードなので、得点を第一に求められていることは分かっているが、まずはチームの勝利が一番だと思っていたし、チームが勝っていれば必ずチャンスは来ると思ってプレーしていた」

《徳永》
「後半から相手がシステムを2トップに変更し、中盤は中にポジションを取る形で、ズレが生じてしまった。そこに対応しきれず、押し込まれた。ボールに行くのか、ブロックを作るのか、あいまいな間に失点してしまったと思う。前線からプレスを掛けようとしていた中で、中盤で誰を掴むのかがはっきりしなかったので、相手のサイドの選手も高い位置を取るようになった。映像で見ないとわからないところもあるが、それでなんとなく下がってしまったのかもしれない」

【篠田 善之監督の会見要旨】
「まずは、この負けをしっかりと全員が受け止めないといけない。ゲームについては、入りは非常に良かった。相手の弱点をしっかりと突くことが出来たし、ゴールを奪えて前半を折り返せたのは、選手の頑張り。後半に入って、少し腰が引けたというか、スペースを埋めたいために徐々に後ろに下がってしまったと感じている。それによってボールにいけなかったことと、選手たちはタフに動いて最後は全てを出し切ってというような展開になってしまったことに関しては、やはりチームとしてまだまだやるべきことが多いなと思った。選手交代でなんとか出力を上げるようなイメージを持っていたが、余計スペースを空けてしまった。とにかくしっかりと切り替えて、この1週間しっかりと回復して準備したいと思う」

【神戸・ネルシーニョ監督の会見要旨】
「前半はとても悪い内容だった。いつものチームではないと思いながら試合を見ていた。セカンドボールも拾えなかったし、選手たちのボールの収まりも悪かった。自分たちの時間も作れず、そしてボールも奪えなかった。ハーフタイムには、ボールホルダーに対してプレッシャーを掛けようと選手たちに伝えて改善を求めた。後半をスタートするにあたり、4-4-2にしてMF中坂を入れ、FWレアンドロとFWペドロ ジュニオールの2トップに戦術変更した。すると、前半を見た方々は信じられないような後半の展開とスコアになった。前半と後半で全く違う点は、選手の意識と姿勢で。後半は我々の質とリズムで試合ができた。スピードある攻撃もできたし、自分たちの時間を作ることができた」