《永井謙佑選手》
「走った―！　暑かったー!!……めっちゃ疲れました（苦笑）。
　でも心地よい疲れ。

（ゴールについて）
　チームとしての狙いと、連動性が活きた結果。
　これまでは、自分が走ってもパスが出てこないこともあったが、諦めずに続けるこ
とで、今日のようなゴールが生まれたとも思う。
　今は、走ればパスが出てくるし、相手の背後を常に狙っている。

（ディエゴへのアシストは？）
　最初はマイナスに出そうと思っていたが、ディエゴの目が『ココ（ニアの足元）へ
くれ』と訴えていた。
　だから相手DFとのタイミングを図って、ニアが空くのを少し待った。
　厳しい試合が続く中で、攻撃が中途半端に終わるとカウンターを受けることにな
る。
　今日も苦しい時間帯はあったが、ディエゴと2人で攻撃を“完結させる”ことも意識
している。
　2人の共通意識も高まっているのではないか」

《大森晃太郎選手》
「今は得点が取れているから良いけれど、だからといって失点をして良いわけじゃな
い。
　今日もムダな失点だったと思う。
　そこはチームとして反省して、修正していきたい。

　個人的にはいつも、チームとして求められることをやり通しつつ、自分
のストロングポイントを出していこうと思っている。
　FWであれば、ある程度エゴイスティックにプレーをしてもいいはずだが、中盤では
まずは前と後ろとのコミュニケーションを大事にして、互いの特長を活かしていくこ
とが大事。

（前半に自身のゴールチャンスがあったが？）
　ああいうチャンスを決めていかないと、たぶんベンチに………（苦笑）。
　ゴールは焦ってはいないが、試合が続くし、苦しいゲームもあるはず。
　そういうところできっちりと仕事ができるように、もっと欲も出して頑張りたい。

（スタンドから『ハッピーバースデーコール』がかかったが？）
　こんなことは初めてで、『わぁうれしい』というより恥ずかしかった……（苦
笑）。
　いつも、大体29日が試合で、誕生日はホテルに前泊していることが多かったので、
今日はうちに帰れることがうれしいですわ……」

《東京・長谷川健太監督の会見要旨》

「多くのファン・サポーターの方々が見に来てくれた試合で、本当に苦しいゲームだったが、選手が本当に良く頑張ってくれて勝つことができた。

ファン・サポーターの方々に勝利をプレゼントすることができて本当に良かった。
今日の試合で勝つことができれば、前節の勝利はさらに大きな意味をもつことになると選手たちには話をして、今日の試合に入らせた。
立ち上がりからリードを保ちながら、後半開始直後にも3点目をしっかり取ることができた。
本来は3－1で勝ち切ることができれば1番良い展開だったと思うが、名古屋のセットプレーも迫力があるので、致し方ない2失点だったと思う。ただできるだけ失点は抑えるようにしたい。
今日も太田、田邉が久しぶりに先発出場したが、与えられた時間のなかよく頑張ってくれたと思うし、前田や富樫、東など途中から出た選手たちがしっかりと試合を締めてくれたので、非常に大きな勝利だったと思う。
今日、広島も長崎に勝ったみたいなので、ポイントは縮まらないが、首位のチームについていけるようにしっかりと戦っていきたい。

《質疑応答》
Q=永井選手への評価は？
「非常に素晴らしいプレーをしてくれたと思う。
キャンプの頃はなかなかタメを作れなかったが、FWの位置でやり続けたことによって彼のFWとしての感覚が戻ってきたのではないか。
ボールが前で落ち着くし、ゴールを決めてくれている。以前の彼は最後のところでパスを出しがちになっていたが、今はゴールに向かって積極的に仕掛けるように変わってきたので、ディエゴと一緒に攻撃を牽引する大きなパワーになってくれている」

Q=森重選手の評価は？
「試合に出続けることによって試合勘が戻ってきていると思う。
少し怪我で離れた時期もあったが、本人がしっかりと試合に出れる状態に持ってきてくれたので、よく頑張ってくれている」

《名古屋・風間八宏監督の会見要旨》 

「トータルして選手は良くやったと思う。ただ、ピッチ上に敵が多すぎた。以上」