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【原直之】選手の覚悟2020.9.18

みなさん、こんにちは。
広報部の原です。
涼しくなったかと思えばまだまだ暑い日もあり、温度調節が難しいなと感じる今日この頃。

今年は、試合を見に行けず、専らDAZN観戦という人が多いと思います。

味スタでも、声を出しての応援が禁止され、今までにない雰囲気の中で試合が行われています。
それでも、スタンドからは、素晴らしいプレーに対する拍手や、声を出さないYou'll never walk aloneなど、音だけではない「気持ちを届ける応援」という想いの形を感じることができます。

声では選手を後押しできないけれど、本気の拍手や頑張れという気持ちは、選手の背中を押すんだ!ということを感じている次第です。本当に感動した瞬間です。
応援できなくとも、クラブを思う気持ちが心をひとつにさせ、想いを届けてくれているんだと思っています。
また、スタジアムでなく、DAZNから応援してくださっている多くのファン・サポーターのみなさま、本当にありがとうございます。
長い連戦、ともに戦っていきましょう。

拍手という点で、もう一点、感動した瞬間があります。
アウェイに行くと今まではブーイングや、特に何も反応がなかったのですが、今は、ビジターのファン・サポーターがいません。
ところが、ビジターチームがウォーミングアップでピッチに入ると、温かい拍手で出迎えられることが多々あります。
ホームチームのサポーターの方々が拍手を贈ってくれているんです。サッカーを愛する者同士、試合を迎えられることに対する敬意の拍手なのだと思っています。これも素敵な瞬間です。
(DAZNでは見られない光景だと思います…何とか感じてもらえないものかと、クラブのYoutube公式チャンネルでも公開しております。ぜひご覧ください)


スタートから脱線しましたが、今回題名にもしました「選手の覚悟」ということに関して。
イレギュラーなシーズンとなっている今年は、夏場の連戦で5名まで交代枠が拡がりました。
戦術に幅が広がるのと同時に、選手には出場のチャンスが増えました。
若手選手から、なかなか出番の少ない選手まで、可能性が拡がる状況です。
チャンスだと思う一方、このチャンスをつかむことができないと、場合によってはもうチャンスはやってこないかもしれない。
プロサッカー選手である以上、チャンスをつかむか、つかまないか、その2つしかないのかもしれませんが、試合に出場することで選手の価値を高めるという意味では本当にシビアな世界だと思います。
そこで活躍できなければ他クラブへ移籍をすることもある。
生活する場所が変わったり、家族がいれば学校やコミュニティが変わったりします。
本当に人生をかけてサッカーに取り組んでる選手たちには尊敬の念を抱きます。

1試合で評価が変わり、1プレーで人生が変わる。
その世界で戦うプロサッカー選手という職業。
今の世の中、プロスポーツが持つ力は今まで以上に大きなものになっていると思います。
それに関わるFC東京のクラブスタッフとして、覚悟をもって選手たちと接しなければならない。
希望の光である選手一人ひとりと向き合い、まばゆい光を少しでもみなさまへ届けることができるよう、広報として頑張りたいと思います。


「平和な世界でしかサッカーは成り立たない」
5月上旬に実施した配信企画「青赤STAY HOME週間」に出演いただいた長友佑都選手が言っていた言葉です。
今はまだ大変な状況ですが、サッカーを見て、少しでも心を豊かにしてもらえるよう、日常を彩り豊かなものにしていただけるよう、少しでも広くFC東京の話題を取り上げてもらえるように頑張りたいと思います。

人生をかけた1試合1試合に臨む選手たちと、サッカーを愛し、様々な形で後押ししてくださっているファン・サポーターの皆様。
広報部の一員として、サッカーがある日常に改めて感謝し、肝に銘じて業務にあたりたいと思います。

これからも何卒よろしくお願いいたします。

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