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【藤原 兼蔵】アジアの戦い2020.12.14

みなさん、こんにちは。グローバル推進部の藤原です。
現在私はベトナムのホーチミンにおります。
多くの方に「いま海外に居ます」というと「カタールですか?」と聞かれましたが、方角的にはほぼ真逆の方向へ飛びました。
現在ベトナムはコロナウィルスの市中感染がほぼ無い状態で(先週帰国者から感染した方が数名出ましたがすぐに集中的に対策し抑え込みました)、公共の場でのマスクは必要ですが基本的にコロナウィルスはない前提でみなさん生活できており、とても新鮮というか懐かしいというか。

そんなベトナムなので入国者への対応は非常に厳しく、東京からホーチミンへのフライトも各航空会社が月に2本程度しか飛んでおらず、また入国後も14日間の指定ホテルでの隔離が義務付けられており、とてもシステマチックな流れが確立されていました。
この隔離中は部屋から1歩も外にでることができず、食事はドアの前に置かれ、清掃はなし、シーツも部屋の前に置かれたものを自分で変える、という徹底ぶりでしたが、最近在宅勤務が多いこともあり、また時差も日本と2時間しかないので意外と普通に過ごせた気がします。




さて、このような状況下でもホーチミンへ来たのは、4月30日に締結したサイゴンFCとの提携をスタートさせるためです。
契約には「コロナウィルスによる入国制限が解除されFC東京から派遣予定のコーチが入国できてから開始となる」という条項も入れており、今回の入国でようやく本格的に開始となりました。
本来5月に開始のはずが、ここまで先延ばしとなってしまいましたがこのような海外との取組が困難な状況の中、ようやく実現に漕ぎつけ、本当に感無量です。

隔離終了後、まずはその足で日本領事館の総領事のもとへ表敬訪問へ伺いました。
今回の表敬訪問は日本アセアンセンターご担当者の方にご紹介・ご調整いただき実現しました。
総領事からも「ぜひ日本とベトナムの関係発展のためにともに頑張りましょう」というお言葉を頂きました。




今後FC東京普及部スタッフの大島翼コーチが現地に駐在し、サイゴンFCのアカデミー設立やサッカースクール展開のサポートを、またFC東京としても社会貢献活動やスポンサー獲得などのノウハウを提供し、サイゴンFCの成長に寄与していくこととなります。
もちろん日本での事例をそのままベトナムで実行してもうまくいかないこともあると思われるのでそのあたりは両クラブがともに協力してひとつひとつ積み上げていくことになるでしょう。

FC東京のカタールでのアジアの熱い戦いは残念ながら幕を閉じましたが、ここホーチミンでの別の「アジアの戦い」はまさに今始まりました。



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